アニメ 『それでも世界は美しい』 の感想/第2話 『雨の公女』


それでも世界は美しい 1 (花とゆめコミックス)


*書影はコミックス


『 届けておくれ、渇える王に――それでも世界は美しい 』


<あらすじ>
アメフラシの能力を買われて辺境の公国から世界の大国へ嫁いで来たニケ姫。 やっとの思い(?)で出会えた『太陽王』リヴィウス1世はまさかの13歳の少年! 驚いたニケだけど、それ以上に彼の瞳に宿る子供らしくない暗い影が気になって仕方ない。 人を信じず近づけず、世界を手にしているくせに世界に興味がなくて・・・そんな太陽王のことが何故か放っておけないニケは、命を狙われたリヴィウスを体を張って庇ってしまい――!?


<感想>

やばい、2話も面白かったです!!
(註・いや別に何もやばくないですから・笑)

アニメ化しようがしまいが原作が好きなんでこの作品を愛せる自信はあったんですけど、それにしても楽しいです! 大好きなキャラクター達をスタッフさんたちが同じように愛して作ってくれてるんだなぁと伝わってくるので、それがホントに嬉しい☆ 

今回特に、楽しみにしてたアメフラシのシーンが見れたし、ずーっと聞きたかったニケの『アメフラシの歌』も聞くことが出来たしで、それはもう本当に良かったです! ニケの魔法でバーンと雲が広がり、土地と人を潤していく演出はアニメの見所といっても過言ではないわけで、案の定見応えありましたー。 まぁあの量と時間で火事が収まるのか?という疑問は原作のときからずっと抱いていますが(笑)それは邪推!無粋!ということで気にしちゃダメです(ダメダメw)。 

だって私、音楽流れた瞬間に泣きましたもん。 いえ、歌が始まる前、ニケが雨を請う台詞を耳にしたときから泣いてたかもしれない。 大切なのは、ニケの中にちゃんと届けたい想いと景色があって、それが相手に伝わることを願い信じているっていう事実だけです。 リビに、世界に、愛しさを伝えようとするニケの心だけなんです。 それを表す曲が本当に素敵すぎて、私さっきっからあのシーンをずっとリピートなんですけど、ずっと扱いに困っていたPS3の120倍速機能がめちゃくちゃ役立ってます(どうでも良いだろ・笑)。 いやマジであっという間に巻き戻してくれるんですけど、気を抜くと戻しすぎてニールとニケの馬車でのいちゃいちゃ(←違w)を何度も見るハメになるというw まぁそれも楽しいですけどw(何かいろいろ違う!・笑)


冒頭からニケが何度かリビのことを「子供らしくない目だ」と評してるんですけど、シーラ様と一緒にいるときの幼いリビは本当に安心しきった瞳をしていて、あの光がどうやって失われたのかを考えると、いろいろ切なくなりました。 幼いリビは、世界の美しさに対する「実感」をきちんと持っていた。 シーラ様と一緒に、世界の不思議(=雨)を見てみたいと思える子だった。 ――それなのに、その「実感」を奪ったのは、権利に目がくらんだ「大人」なんだっていう現実が切ない。 王様だろうと何だろうと、世界の美しさは平等にあるはずなのに。 


でも、だからこそ、空に架かった虹を呆然と見つめるリビの姿に嬉しくなりました。 彼の中にはまだ、「実感」が残っていたんだなって。 だいぶ疲れて磨り減っていたけれど、ニケの歌を聞いて思い出せる分だけは、ちゃんと残っていたんだなって。 ラスト、思わずつぶやいた「眩しい…」に込められていたのは、ニケが美しいと見せてくれた「世界」そのものへの賛辞だけではなく、母との思い出と、そこで微笑んでいた幼い自分に対する郷愁だったんだと思います。 リビはふたつの瞳を腕で覆って私達に見せてはくれなかったけれど、あれは涙を隠すためだけではなくて、シーラ様と微笑みあったときの光が少し戻っていることを知られたくなかったから、でもあると思うのです。 そして、その事実にいちばん動揺したのもまた、リビ本人なんだろうな。 ニケのアメフラシが潤すのは世界そのものだけではなく、世界を構成する人の心でもある。 そしてリビ本人が流した涙も、彼自身の心を潤すのだと思います。


それにしても。 原作はニケとリビの二人がメインで、そこにニールさんとか各話のメインゲストが絡んでくる感じで進んでますが、アニメは周囲の人にもちゃんとアイデンティティが与えられてて面白いです。 原作はニケとリビという「世界の中心」を描き、アニメは「中心をとりまく世界」を描こうとしている、って表現すれば良いのかな? ニケに仕える三人官女や料理人さんがちゃんといて、なんだか役割がわかんないけど三賢者っぽい人たちがいて(幼いリビの後見人ってことかな?)、物語を厚く彩ってくれてる気がします。
 

ただその分、ニケとリビのいちゃいちゃ成分が足りないー! 敢えて省いてあるんだろうなっていうのは2話の構成で理解しましたけどね。 原作だと、リビの優しさに触れたニケが馬車の中でデレたり、虹の後にエピローグ的なラブラブっぷりがあるんですけど、確かにアニメだと前述したとおり二人だけに視点をフォーカスしてないない分、その展開はまだ早いんですよね。 ・・・まさか、エンディングでリビの全身裸体をさらすようなスタッフさんが、単なる倫理観からニケとリビの同衾(w)を許さなかったわけじゃないと私は信じてますから!!(笑) あ、でもでも、それ以外の台詞は原作に忠実に作られてて原作ファンも安心ですよ。 

あと、先週予想したとおりオープニングにはちゃんとリビ(とニール ←おまけw)がいたー!! 歌詞の「やっと見つけた」に合わせてニケがリビを見つけ出すタイミングの良さとか、ニケのやわらかい視線を受けて微笑みを返すリビとか、ラブコメ脳を刺激して止みません! 世界は在るだけで美しいけど、「誰と」見るかによってまったく違う世界になってしまう。 どうせなら、好きな人と一緒に見つけたほうがより美しいに決まっています。 ニケとリビがどんな風に世界と関わって見つめていくのか、次回も楽しみです。

追伸。
次回は第3話「関白宣言」ですから。 13歳に関白宣言とかある意味されてみたいですからっ!(笑)



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『不思議のマリア君・1』の感想

img20090829.gif

『不思議のマリア君・1』

椎名 橙
白泉社花とゆめコミックス
2009年7月25日 第1刷発行/¥400+税






『 一滴残らず 私をあげるよ ―― … 』


<ご紹介>
『ザ・花とゆめ』等に掲載された第1話~4話を収録した、読みきりシリーズ第1巻。 怪力少女と善良吸血鬼との、幼馴染以上恋人未満のワンダーコメディです。
十久子(とこ)の幼馴染は、世界最後の純血種吸血鬼・安倍マリア。 希少価値のためハンターから狙われたり差別に曝されるマリア君だけど、「地域密着型の愛される吸血鬼になること」 が夢だったりと、性格は至って善良なのだ。 純血ゆえに虚弱体質なマリア君を10年間見守ってきた十久子との関係は、呆れるくらい変化の無いまま。 だけど、マリア君が栄養源である「血」を拒む理由を十久子が知った時、二人の関係は少しだけ動き始めて…。 


<感想>
祝・初コミックスー!! パチパチパチ。 椎名橙さんは『花とゆめ』本誌のふろくマンガで『それでも世界は美しい』を見かけたのが最初。 ほのぼのとコメディとドキドキのバランスが好みだったのと、見せコマ(美麗!)と手を抜くコマ(崩れるっ)との絵柄のギャップに驚いた(笑)ので、ずっとちゃんと読んでみたいと思ってたのです。 そんなところに、初コミックスの朗報があったので、あまりのタイムリーさに嬉しくなりました。 うん、私絶対、白泉社さんとは前世で縁があるんだな!! (無いよ・笑)


そんな訳で第1巻。 あらすじにある 「世界で一番優しい吸血鬼コメディ」というキャッチが好きです。 作品のあちこちから「優しい関係」を描こうとしてるのが伝わってきるところが、読んでいてとても心地良い。 この世に吸血鬼モノはたくさんあって、それらがいつも背徳感や微小のエロスを纏っているのに対して、この作品は常に健全、そしてポジティブ。 マリア君が吸血鬼であることを、地域住民が皆知ってる辺りががもう面白いです(笑)。 調理実習でニンニク入り料理を食べて倒れたり、クロスのアクセサリーを見ては倒れたり、朝の清掃活動で日光に当てられて倒れたり(地域密着型・笑)しちゃうのを、あぁ吸血鬼だからね、と周囲は認識してる訳です。


でも、だからといって彼の存在が人間に受け入れられているかといえば、全然違う。 彼の存在のオープンさは、優しく見守る人の視線も偏見を抱く人の視線も、そして自分が人間ではないという事実も、あからさまなまでに彼に突きつけることになる。 だから、マリア君の葛藤も、どこまでも深くなる。 でもそのたびに、彼はがんばる訳ですよ ―― とこちゃんのことが、好きだから 人間を好きなのも、とこちゃんが好きだから。 愛される吸血鬼を目指すのも、とこちゃんに迷惑をかけたくないから。 人間になれれば…と悩むのも、とこちゃんとずっと一緒にいたいから。 出来れば好きになって欲しいけど、そんな満足よりも「ただとこちゃんを好きなだけ」なマリア君の感情が、どこまでも健全で優しくって、いとおしくなる。 傷ついても、彼女の存在で自らを強くしていくマリア君は、本当にカッコイイです。


で、もはやヒーローに近いヒロインのとこちゃん(笑)が、これまた真直ぐで可愛いw おでこパツパツの前髪の下から上目遣いで『血、飲んでいんだよ?』とか言われた日にはアナタ!!(誰っ)、可愛すぎてマリア君が倒れるのも分かるってw(倒れてばっかだけど・笑)。 1話終えるごとに、無自覚だったマリア君への想いと彼から受け取ってきた想いとが、とこちゃんのなかで大きくなっていくのがイイ。 なので、第4話は特にお気に入り。 とこちゃんが、マリア君から与えられてきたものの尊さを思い知らされて、むむ…となりながらチョコを渡すところが、とにかく好きだ!! 少しの恥ずかしさと、少しの嫉妬がいりまじった、乙女の表情なんだもん。 こちらまで、気持ちがほかほかしてくるような二人の関係が心地良い、可愛いお話です。 続きも買うぞー。




<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『マンガ一巻読破』様  『どらまん。』様 
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『不思議のマリア君・1』をbk1でチェック!!



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