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橘裕 『眠れない夜のおはなし』 の感想

眠れない夜のおはなし
『眠れない夜のおはなし』


橘 裕

白泉社花とゆめコミックス
2014年8月10日 第1刷発行/¥429+税




『 あたしはあんたと違って 身体張れる価値あるものを知ってるからね 』


<ご紹介>
白泉社LaLa系作家では大ベテランな橘さん。 最新作は、ご本人念願かつ最初で最後の(らしいです)ホラーコミック! 読みきり5編を収録した、残暑の夜にぴったりな1冊です。
夢を見る。 とても恐ろしい夢。 髪の長い血塗れの少女と、無表情に少女を引きずる男の夢。 その次は、大声で泣き叫びながら身体のあちこちを切り落とされていく女性の夢。 切り落としているのは――私!? 世間を揺るがしている、ロングヘアの女性ばかりを狙う猟奇殺人を案じするかのような夢を、なぜ自分が見続けてしまうのか……。 そう思い悩む菅原の前に、ある日突然、藤井まどかは現れた。 「忘れもの。菅原さんのでしょ?」 そう手渡されたカメラは確かに自分のもの。 でも、いったいいつカメラを忘れたの? 私はいったい、何を忘れているの……?(REPLAY)


<感想>
というわけで、ホラーです!! このブログでホラー作品を扱うのはたぶん初めて。 ・・・なんですけど、もしかしたら作者さんがっかりしちゃうかもしれないけど、私の感覚的には 「ん?ホラー??たしかにいつもの橘作品よりホラーだけど、でもやっぱり橘作品だよ。大好きだよ!」 って感じでした。 ホラー苦手な私的には最大級の賛辞です! でもそれが作者さんが欲しい賛辞とは違うんだろうなってことも分かってる……せつないです。 

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『LaLaDX3月号(2010年)』の感想・前編

LaLaDX03.2010

『LaLaDX3月号(2010年)』

白泉社
2010年2月10日/¥657+税




<感想>
「開花宣言!」 と銘打たれた3月号です。 表紙は 『赤髪の白雪姫』 。 白雪のドレスの色は 「開花」 の色なのかなw 乙女はどんどん花咲くと良いと思います!(笑) 巻頭カラーは 『恋だの愛だの』 、 ふろくは 『夏目友人帳』 のニャンコ先生風船セットでした。 全体的にまとまってるけど勢いは乏しかったかな…?という印象。 お気に入りは 『つきいろ絵巻』 『ルカと盗賊』 『絶対平和大作戦』 でしたw  4コマ・ショート以外でここにない作品感想は、後編記事にありますのでどーぞw

 
●辻田りり子 『恋だの愛だの』
初巻頭カラーおめでとうございます。 かのちゃんも椿くんも、本人の意思に関わらず多方向に巻き込まれていきそうな展開だけど、私としてはそんなことより (コラ) 椿くんです。 かのちゃんの笑顔一つで許しちゃう椿くんが楽しくて仕方ないです(笑)。 あと、姉への愛情の方向性が間違ってる桃ちゃんの弟くんもちょっと楽しい(笑)。 いろんな人がいろんなことを考えていて、かみ合っていようがいなかろうが関わらなければいけないのが社会性なので、その辺をしっかり描いてあるな、という印象。


●葉鳥ビスコ 『桜蘭高校ホスト部 特別編・常陸院家の家訓』
ミルクティーとピクルスの組み合わせは、絶対にイヤだ!!(笑) いや、単体では両方大好きなんだけど、だからこそ別々に出て欲しい……ってそれはともかく、あの奇抜な髪型さえも本当は家族愛の象徴だなんて…いい話だけど、実は愛情が分かりにくい形でしか発動しないってのが家訓なんじゃないの?っていうくらい、みんな不器用ですよね(笑)。 それが魅力だけどw この家族見てて思ったのは、憎まれっ子世に憚るという格言(笑)。 正確にはちょっと違うけど、いずれにしろより根強く幅広く、繁栄していくんだと思いますw


●あきづき空太 『赤髪の白雪姫』
18話でした。 本編再始動!!…かと思ったら次号お休みとのことで結構ショックです…。 それにしても、白雪への気持ちに居直った(笑)ゼンの振る舞いがなかなか楽しくて良いです。 寝ぼけて指をはむって何事ー!?(笑) でもって白雪も、普段の気丈さとは違い、ゼンにだけ見せる表情はどこまでも 「女の子」 で可愛いですw 巳早が超久々に登場でしたが、さすがにあまり覚えてなかったので、この機会に1巻を読み返しました。 名家の三男坊って設定は最初からあったんですね。 白雪の誘拐のこととゼンの態度をみて、即座に巳早を敵認定するオビがやっぱりカッコ良くてときめいたぜっ!!(笑) その後も彼、ずっと巳早から目を離さないんだよね。 自身も過去、白雪に弓を射てるわけだし、白雪を狙う人物には思うところがあるだろうな。 そんな白雪がどうやら厄介ごとの渦中に引きずり込まれそう。 イザナ王子も巻き込む「城よりも相応しい場所」って何だろう? 2回言うけど、次号お休みショックです…!!


●天乃忍 『つきいろ絵巻』
助けてくれた俊介さまのお嫁になりたい 「狸」 のこまりは…? ということで、天乃さんの読みきりは、想像通り可愛くて大好きな雰囲気でした。 予告カットを見たときに 「あ、私きっとこの作品を好きだ」 って思うことがたまにあるんだけど、この作品もそうでした。 和服なこまりちゃんの絵から、温かさが伝わってきたんだよね。 で、案の定良かったので嬉しくなってしまったw 一途なこまりちゃんも、虚弱だけどオトボケで優しい俊介さまも、ツンデレ狸(笑)な小太郎くんも、みんな一生懸命に誰かを思ってるところがすごく好き。 そして、その誰かを想うときの、こまりちゃんの爛漫な笑顔とか、俊介さまの切ない笑顔や、 『救えない』 と笑う小太郎の表情が、 『狸も人も好きってきもちはおんなじ』 だと伝えてくれて、泣いてしまった。 大好きな人に撫でてもらったときの嬉しさだって、同じなんだよね。 お嫁になるのが夢だけど、それよりも恩返しがしたい…好きな人の幸せのために頑張ったこまりちゃんは、間違ってないです。


●橘裕 『うちのポチの言うことには』
第7話。 ふぇぇ、ポチがえろいことしてますー(笑)。 いいぞ、もっとやれー(え)。 前号に引き続き花織ちゃんの猫ミミが可愛くてドキドキしました。 ウサギも見たいと思う私は、やっぱり変かもしれません(笑)。 今話は特にお話が進んだわけではないけれど、ポチたちも婿候補なこと、長兄がキーマンなことが判明。 彼が花織ちゃんの 「犬」 を放棄した理由は何なのかなぁ? 花織ちゃんの声がないと自分を保てないと言うポチ。 では、遥よりも 「犬」 に近いっていう長兄はどうなんだろう? もろもろ気になるけど、やっぱりポチの見事な独占欲の方がもっと気になって仕方ないです。 舐めるだけで満足出来なくなる日はいつだ…(そこかよ・笑)。


●高木しげよし 『フィルムガール』
鳴ちゃんと司朗くんが既にラブラブなので見てて楽しい(笑)。 一緒にいても大丈夫な二人になりたいという最近の鳴ちゃんは、すごく素敵だと思うw ラスト、写真の鳴ちゃんの仕草が可愛いし、冒頭のスロウのポスター絵もカッコイイし、高木さんってこういう魅力的な構図を描くのが上手だよね。


●槻宮杏 『おねがい 神父様!』
教会の孤児として育ったヒロインと不思議な神父様のラブロマンス。 梨乃ちゃんの制服?が可愛くて眼福ですw 華やかな画面と神父様の独占欲(笑)が槻宮さんらしい展開でグッ。 神父様の一挙一動にドキドキする梨乃ちゃんが可愛くて、確かにあんな表情で見上げられたら堪んないよねー、と半ばオヤジ的視点で読んでました(笑)。  「ボーナス」 なの、分かるなぁ。 開き直った後の神父様のセクハラ加減が妙に好みでウカツにもときめきましたが(笑)、神父様の気持ちが動く要因がもうちょっとインパクトあると良かったです。


●小椋アカネ 『絶対平和大作戦』
第15話でした。 うおー、扉絵のユーダ姫の衣裳がキワどくて素敵なんですけど!! (コラ・笑)  かと思うと、ほっぺにチューで上目遣いとか、ホントこの人可愛すぎて大変です。 そりゃヨハネ王子も鼻血も出すって(笑)。 何ていうか、ヨハネとユーダの気持ちが一つになってヨハネ様のヘタレも返上だと思ってたんだけど、この人はきっとユーダ姫に関しては、きっとずっとヘタレなままなんだと思う。 そしてそれが彼の愛情なんだと、今回しみじみ思いましたw 優しさが幸せになるなんて、素敵だもの。 
ほのぼのムードな二人とは真逆に、お話は物騒になってきたけど…ここにきてエレミヤの動向が鍵を握りそう。 子供の笑顔は無理やり国を取り戻さなくても、確かに 「ここ」 にある。 ヨハネが求める街の在り方と、子供の笑顔は矛盾しないことに彼が気付いてくれると良いな。 豊かなのに 「地獄」 だというジュデッカではなく、本当の豊かな街を作ってくれると良いのにな。 次回楽しみです!!


●石原ケイコ 『ルカと盗賊』
綺麗なものしか盗まない大泥棒・シンラと、妹のために彼を利用しようとするルカのお話。 石原さん好きなのではりきって読みだしたけど、ところどころ分かりづらくて 「??」 と何度か読み返しちゃった。 でも、読み返すたびにいろんな発見があって、そしてどんどん面白くなる。 最初は飄々としてたシンラがルカに翻弄されてく様子は特にそうで、 『盗んでくよ』 に込められた気持ちを思うとシンラ同様嬉しくなりました。 まさに 「宝」 を見つけたんだなぁってw  ルカは自分の武器は不信だと思ってたけど、多分それは武器ではなく 「鎧」 だったんだと思う。 ルカが自分を守る為の。  「鎧」 を失って初めて見えた彼女の 「本当の武器」 は、どんなときもアンナを想える心。 自分が折れそうでも大切なものを守りたいと願える心をシンラは 「宝」 だと感じたんだろうなw  あと、ルカの手をとるシンラを凄い表情で見遣るアンナに爆笑でした(笑)。


●亜笠弓月 『告白裁判』
バレンタインに大好きな先輩から告白を引き出そうと奮闘するお話。 バレンタインなのに自分が告白するんじゃない、って発想がユニークw 告白が自白で弁護士が兄…とかちょっと面白かったです。 ただ何て言うか…それだけの好きオーラを持ってるんだから、やっぱり自分で言って欲しかったな。 あの先輩だから 「落ちた」 わけで、彼の素直な性格が伝わってきて良かったけど(そしてそれが狙いだろうけど)、う~ん…となっちゃいました。 あと、亜笠さんの 「オモシロ友達」 話がすごい面白かった。 周囲の人が優しすぎるだろそれ…(笑)。


●河口けい 『欲張りな僕ら』
金持ちの跡取息子が、己の強欲を直すために慎み深い女の子に弟子入りするお話。 二人の価値観の違いがコメディータッチで描かれてて、特に 「大きいつづらと小さいつづら」 の一連のシーンでは笑ってしまった。 私も御多分に漏れず小さい方だと思ってましたが、そうか、 「お気持ちだけ」 ね… (既に失格・笑) 。 罰が変顔なのにも理由があって、上手ですw 一番の被害者のくせに人のいいタカシ君と、KASEIFUといエプロンをしている家政婦さんがツボでした(笑)。


●笹月いぐさ 『オトギ草子』
人の感情に興味のある鬼と、鬼に弟子入りしたい少女のお話。 鬼になりたいだなんて言う割りには、鬼さんが鬼畜行為(文字通り・笑)を行うと慌てて止める少女が可愛いw 彼女は逃げたかっただけで、鬼は知りたかっただけ。 それがいつの間にか互いの 「居場所」 になるなら、素敵なことなんじゃないでしょか。 ただ、鬼さんがどーしても女の子に見えちゃうのが残念…。


⇒後編へ続きます

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『ガッチャガチャ・8(完結)』の感想

gacchagacha.gif
『ガッチャガチャ・8(完結)』
橘裕
白泉社花とゆめコミックス/2008.4.5/\390




『あの人達は 普通じゃないと言われる僕らから見ても
 普通じゃない』



<ご紹介>
白泉社『メロディ』で連載されていた作品の完結編。
男運のない友里は、ダメ男と名高い矢部に一目惚れ。 その矢部は妹を溺愛する可菜子にベタ惚れし。 でも、可菜子は野獣のような性格の妹・素子にべったり。 素子はそんな可菜子を避ける途中で気まぐれに友里を助け、学校一優秀でイケメンの平尾も、素行が悪いはずの友里に惹かれてしまい…。 どこか型破りな5人が、何故かどーにもならない人間関係を形成してしまう、ガチャガチャコメディの完結編です。
    ⇒関連記事 『ガッチャガチャ・7』の感想


<感想>
そうか、ここで終わるのか…というのが正直な感想でした。 いや、作者さんにこの縺れた糸を解す気がまったく無いのは予想してたけど(笑)、ややこしさが更にパワーアップしたところで終わりました。 凄い…っていうか、平尾先輩、可愛そう。 彼の場合、この「可愛そう」が標準装備で違和感ないあたりが本当の不幸なんだろうけど(笑)、そんな彼が私は好きです。 えーと、素子の次だけどw(やっぱり可愛そう…)。


基本的には登場人物を絞ってある(メインは4人、可菜子を入れて5人)作品なので、本当なら読みやすいお話になるはずなのに、『ガッチャガチャ』はそこのところに容赦がない。 この狭い世界で、よくここまでがんじがらめにしたな!!というくらい、縺れっ放しでした。 素子を一身に想う関根だって、「メガネを取ると美少年」というプラスのお約束要素を持っているのに、「でもハードゲイにストーカーされる」という悪夢(笑)を付けられることで、この魔の連鎖に組み込まれていくわけです。


でも、こんなに交わらないメンバーなのに、誰かに危機が訪れると(何しろ敵ばっかりだから…)、絶対に助けに行くんですよね。 何その信頼感っ!? カッコいいんですけどっ!! 誰かを助けること、助けられることを、全然疑っていないの。 最終話で平尾が友里を助けに行く時に見せたあの笑顔、あれが全てじゃないかと思います。 この人達は、90%くらい分かり合っていないのに、それでも誰かを何らかの部分で信じてるんです。 これって凄い、カッコイイ。 こういう面があるから面白いんですよね。


でも正直、「それでどうしたかったの?」という印象が、確かになくはなかったです。 『物語』は基本的に、何らかの「結論」に向って進んでいくものだと私は考えているのだけど、この作品に「結論」はないのです。
けれど不思議なことに、読後のイメージは全然悪くない。 この作りを何も考えずにやられちゃうと駄作になるけど、橘さん、明らかに確信犯だし(笑)。 実はまっとうに世の中の不条理に毒を吐いてる部分とか、性差を超えた恋愛なんていうのにも触れているので。 何ていうか、明るく破天荒に問題提起だけを撒き散らして、「あとは自分で好きにしなっ」っていう感じなの。 素子なら、絶対そうするもん(笑)。 そういうの、私実は、嫌いじゃないんだなw


『ガッチャガチャ』は幅広い方にはオススメしませんが(ツボな人はツボだと思う)、『HONEY~君は輝ける星』(⇒感想はこちら)などの甘~いラブコメも、『人形師の夜』(⇒感想はこちら)のようなシリアス目の物語もあって、橘作品は奥が深いですよ。 何だかんだでかなり年季の入ったファンなので、完結はやはり感慨深いです。 橘先生、お疲れ様でしたっw


<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@週休1日モード』
オンライン書店ビーケーワン
      ⇒bk1で『ガッチャガチャ・8』をチェック!!





関連記事


『人形師の夜(全3巻)』の感想

img20071105.gif
『人形師の夜(全3巻)』 
橘 裕/白泉社文庫




『――それから5分後… 俺は少しだけ 泣いた』
♯18 『父帰る』


<ご紹介>
既刊本特集第4弾。 1994年から2001年にかけて、白泉社『LaLa』『LaLaDX』に不定期掲載されたオムニバス(20話)。 

3年間付き合った京子に自ら別れを告げた達也。 その翌日、部屋に見知らぬ女性がいるのに気づく。 明るく美人だが名前も告げない彼女に初恋の面影を見た達也は、彼女を「サエ」と呼びそのまま泊める。 しかし「サエ」とは実は「人形師」が創った「人形」。 仮初めの命を得てでも叶えたい彼女の願いとは。 そして達也が京子と別れた本当の理由とは…。(♯1・かなしいきもち)
「人形師」という存在を中心に、「人形」に吹き込まれた「人の願い」を描く、ちょっとシビアでシリアスなオムニバス形式のお話です。

    →関連記事 『Honey 君は輝ける星・9』の感想
    →関連記事 『ガッチャガチャ・7』の感想


<感想>
私の中で、ずっと少し特殊な位置にある作品群。 思春期真っ只中にこんなの読んじゃったので、かなりいろいろ考えさせられる羽目に(笑)。 ただ、今読むと案外すんなり読めました。 感受性が薄れているのか…(笑)。 ハッピーエンド命!!な私だけど、この作品はあまり甘くない。 それでも好きなのは、強く願う人の心がきちんと描かれているから。 好みは分かれるところかもしれません。


全編を通じて共通するのは、「人形師」という存在で、他は全て1話限りの登場人物。 人形師さん、とても美人で私大好き…(笑。そこか)。 そんな彼女は、(基本的に)死際にいる人の「最期の願い」を受けて体を創り、そこに数日間の仮初めの命を宿すのが仕事。 体を得た後に願いを叶えられるかどうかは、依頼者次第で人形師は関わらない。


基本的に、誰が「人形」なのかは分からないように話が進むので、途中まで普通の人間ドラマとして描かれる。 最後に、誰がどんな想いを持って体を借りたのかを知った時に、ちょっとしたカタルシスと希望が見えてくる。 そんなパターンで作られているので、気づくと登場人物にやたらとシンクロしちゃって、大泣きするハメに…(私だけか?)。

最後に一目会いたかっただけだとか、自分を忘れて欲しくなかったとか、「人形」側の気持ちって実は意外にシンプル。 忘れてはいけないことって、本当はシンプルなはずなのに、生きてるといろんなものに目を奪われがち。 そういう意味で、見失っていけないものは何なのかを、もう一度考えさせてくれる作品だと思います。


オムニバス形式で主人公が1話ごとに違うため、願いの種類も様々。希望が見える話もあれば、泣きぬれて終わる話もある。 個人的に好きなのは、

♯4『99の嘘』
初読で、涙が止まらなかったお話。 むしろ、号泣?(笑) 100の中の唯一の本当は、相手への気持ち。 確かなもののはずなのに、それだけを抱いて生きることが出来ないのは何故なんだ、と思いながら読んでました。 

♯5『闘う男』
これは、年を経るごとに好きになったという不思議なお話。 家族って何? 血が繋がっていれば良いの? お嬢さんの造形がシリーズ中一番可愛いと思ってるけど、だから何なんだって感じですね(笑)。 

♯18『父帰る』
これも家族話。 淡々と進む父と子の交流はどこまでも愛に溢れているのに、だからこそ哀しく響くのが辛い。 この少年の造形が(以下略)。


体を借りる行為が自己責任な分、普段オブラートに包み隠される妬みや寂しさなどが曝け出されてしまう。 その分、痛い。 でも、そのままでは先に進めないのは、死者も生者も一緒。 そういう再生への道のりを描いているお話です。


<関連サイト様> 
●1巻を購入・・・『bk1』 / 『Amazon』 
●2巻を購入・・・『bk1』 / 『Amazon』 
●3巻を購入・・・『bk1』 / 『Amazon』 
人形師の夜 第1巻 (1) 人形師の夜 第2巻 (2) (白泉社文庫 た 2-7) 人形師の夜 (第3巻)



関連記事


『ガッチャガチャ・7』の感想

ガッチャガチャ 7
橘 裕
白泉社花とゆめコミックス (2007.4)
通常24時間以内に発送します。


→amazonで見る『ガッチャガチャ・7』
橘裕/白泉社花とゆめコミックス/2007.4.5/?390


<ご紹介>
男運がなくダメ男とばかり付き合ってきた友里、長身の美女でありながら中身は野獣で女の子好きな素子、素子を溺愛するあまり近づく人間を潰し続けてきた可菜子。 可菜子に腹を刺された過去を持ちながら彼女にベタ惚れの矢部、文武両道の生徒会長で何故か友里に惹かれてしまった平尾。 メイン5人が織りなすガッチャガチャな人間模様を、コメディとシリアスを繰り返して描く作品。 さて、誰の気持ちが誰に向いているのかな!? 
7巻は、素子の「過去」がメインのお話。 中学時代、「人殺し」と呼ばれ平然としていた同級生サエと偶然再会したり、イギリスから素子の「弟」を名乗るステュワートがやってきたり…!?
    →過去記事『3月の本棚~ガッチャガチャ・6の感想』
    →関連記事『桃子マニュアル』の感想

<感想>
美的センス、というものを母のお腹に置き去りにしてきた私ですが(笑)、この作者さんの女の子キャラのファッションは、どれもめっちゃ可愛くて大好き♪ 今回友里がずっと身につけているフレンチスティック(髪飾り)も、ホント可愛いくて、これが平尾からのプレゼントかと思うと、「あのヘタレが立派になって…!!」みたいな感じです(笑)。

キャラも多いし、みんながみんな勝手な感情を持っていて、しかも隠すものだから、気持ちの方向性が見えにくい(タイトル通り)。 そんな状況を、温かくコメディな目線と下品で捻くれてる目線とで繰り返し描いているので、なかなか面白い。 この作者さんの、世の中の不条理にいちいち怒っているような感覚も共感出来ちゃったりします。 私も案外喧嘩っ早いので(笑)。

さて、平尾や矢部の男性陣の想いは明確なんだけど、受けて立つ女性陣の気持ちはなかなか手強い。 まぁ女の子は安売りしちゃダメなんで、当然なんですけどね♪
でも、友里がフレンチスティックを愛用してたり可菜子ちゃんが素子を置いて帰宅しちゃったりと、感情の変化も見えてきてるので、いよいよラブか、ラブなんでしょうかっ!?(落ち着け) とか思いつつ、家族ネタに弱い私は、やっぱり友里にイチバン共感しながら読んでました。「血の関係ってそんなに大切!?」そうだよね、共に過ごした時間がそんな見えないモノに負けるものか!! …ってな具合で、もぅラブなんてそっちのけです(笑・どっちなんだ)。
いずれにしろ、鍵となる存在は素子なので、彼女の気持ちの行方は慎重に見守っていきたいです。

何ていうか、人間、自分の気持ちさえままならないことが多くて、そういう不安定な状況を巧く描いている作品だとは思います。

<関連サイト様>
・出版社・・・『白泉社オンライン』
・TB送信しました・・・『或る書店員の戯言』

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tags: 橘裕

『桃子マニュアル』の感想

『桃子マニュアル』 img20060709.jpg
 橘 裕 白泉社花とゆめコミックス 2006.7.5 \390


<ご紹介>
ここ最近はLaLaDXでの活躍が主だった橘 裕が、
珍しくLaLa本誌で連載した作品。

メガネ娘・桃子の秘密は、魔女だということ。
しかも、運命の相手以外にその秘密をしられてしまうと、
桃子の母のように「猫」に変身してしまう呪い付き。
だから恋愛の相手は慎重に選ばないといけない。
幼い頃に桃子の「魔法」を見て以来、大の怖い物嫌いになり、桃子を恨む祥平
優しくしてくれる憧れの人だけど、なにか裏がありそうな、押足(おしたり)。
桃子の「運命の人」は、誰だ!?

という、どこまでも典型的なラブコメディ。
相変わらず、絵とファッションが可愛らしくてグッ!!


<感想>
う~ん、可愛いは可愛いんですけど・・・。 
もう一押し足りない気がするのは、私だけ??

魔女っ娘でメガネっ娘でネコミミ娘でしかも可愛い・・・と、
キャラ設定は、一瞬「これは青年誌か?」と錯覚するくらいに完璧(笑)。
まぁ魔法といっても、ピンチに窓を割ったりするくらいのものしか出てこないんだけど。

祥平が、桃子の使う魔法にいちいち過度な反応をする(幼少期のトラウマのせい)ので
一応ヒロインのしでかすことがお話の中心に置かれている一方で、
運命の相手が欲しいけど、魔法のことを隠さなきゃいけないから積極的になれない
という設定のため、メインのストーリー自体はどうにも受動的。
このチグハグ感が全編通じてあるので、何となく散らかった印象になっているのが勿体無い。
「テンポが良い」というよりは「なんか忙しい」感じに思える。

でも、そこまで怖がっていても桃子を嫌いになれない祥平の気持ちとか、
「マニアックな方面にウケる」桃子の可愛らしさとかが良く表現されていて、
嫌な感じはしない。
これはこういう追いかけっこ的な恋愛の形として見れば良いのでしょう。

今までわりとメッセージ性のあるストーリーが多かった橘 裕だけに
もちょっと何かあるのかな?と思ってたけど、本当に単純なラブコメでした。
これはこれで意外。
せっかくなんだから、表紙はメガネ仕様のイラストにすれば良かったのにね。
個人的には★★★☆☆。


『bk1』にTBさせていただきました。
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tags: 橘裕

3月の本棚『ガッチャガチャ・6』『姫君の条件・7』『キーリ』の感想

特別レビューは書きませんが、「こんなの読みました」ってことで。


『ガッチャガチャ・6』 img20060410.jpg
  橘 裕
  白泉社花とゆめコミックス 2006.2.5 \390
あっちからこっちへ、全てが一方通行の片想いラブコメ。
タイトル通りガチャガチャと混戦模様です。
だんだん、面白いのかどうか分からなくなってきました(笑)。






『花の名前・2』
  斎藤 けん
  白泉社花とゆめコミックス 2006.2.5 \390
大正文士?な作家・京と心を閉ざし続けてきた蝶子さんの、センシティヴラブ。
だったハズが、なんだか昼ドラちっくのドロドロ方向へ?
このままだともう読めないかも・・・。




『姫君の条件・7』 img20060410_1.jpg
  朔野 安子
  白泉社花とゆめコミックス 2006.2.5 \390
割と普通にある、姫君と側近の恋愛ファンタジー。
普通だけど、姫君の暴れっぷりが気に入って買ってました。
が、そろそろ佳境ですね。






『イリヤッド・10』・・・ レビュー有ります。
  魚戸 おさむ・画
  東周斎 雅楽・作
  小学館ビックコミックス 2006.2.30




『Q.E.D.~証明終了~・23』 QED.jpg
  加藤 元浩
  講談社月刊少年マガジンKC 2006.3.16
MIT帰りの天才少年と元気印の女子高生がメインの理数系ミステリ。 
殺人のおきない日常ミステリ、は作家・北村薫が確立したけど、
コミックで数学を扱ったミステリを確立したのはまさに加藤元浩。
独自の世界で頑張ってます!!
未読の方にはオススメしてます。




『C.M.B.~森羅博物館の事件目録~・1』・・・ レビュー有ります。
  加藤 元浩
  講談社月刊少年マガジンKC 2006.3.16




『キーリ・8 死者たちは荒野に永眠る・上』 img20060410_2.jpg
  壁井 ユカコ
  メディアワークス電撃文庫 2006.2.10 \550
3月唯一の小説。 といってもライトノベルですが…。
霊を見る女の子と、死なない青年、ラジオの憑依霊が織りなす、
冒険あり切なさありコメディありの連作短編。
最終章上巻ですが、やっとここまで来た!!って感じ。
第1巻はホントに佳作でオススメ





『アラクレ・2』・・・ レビュー有ります。 
  藤原 規代
  白泉社花とゆめコミックス 2006.3.16 \390

 
 

FF12やってたから少なめですね(しかしゲームは挫折中・・・むーん)。
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