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西尾維新 『掟上今日子の備忘録』 の感想

掟上今日子の備忘録
『掟上今日子の備忘録』



西尾維新


講談社BOXピース
2014年10月14日 第1刷発行/¥1250+税




掟上今日子。
彼女の標語は――『忘却』である。



<感想>
掟上今日子――またの名を、忘却探偵。 すべてを一日で忘れる彼女は、事件を(ほぼ)即日解決! あらゆる事件に巻き込まれ、常に犯人として疑われてしまう不遇の青年・隠館厄介は今日も叫ぶ。 「探偵を呼ばせてください――!!」
スピーディーな展開と、忘却の儚さ。 果たして今日子さんは、事件の概要を忘れる前に解決できるのか? (初版版帯より)


というわけで、西尾維新は久々に読みました。 何度もいいますが、りるさんは『新本格魔法少女りすか』の続きを熱望してますので!(一応アピールw) でもたぶん文芸誌『ファウスト』の最終巻までおあずけなんだろうなぁ・・・。

それはともかく。 新シリーズは『忘却探偵』掟上今日子(おきてがみ・きょうこ)さんと、最強の巻き込まれ脇役キャラ・隠館厄介(かくしだて・やくすけ)との連作短編集でした。 西尾維新初となる電子書籍版同時発売だったり、講談社さんが専用サイトを作ったり(MOVIEや厄介くんのビジュアルが観れたりしちゃいますよ!)と、何かと気合を感じさせてくれます。 表紙イラストは『物語シリーズ』でもタッグを組んだVOFANさん。 表紙の今日子さんからは、一度目が合ったら視線を外せないような可愛らしさと不安定さが感じられてドキっとしました。 やばい、これは買っちゃう(笑)。  でも可愛いから良いのです!

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暁月あきら・西尾維新 『めだかボックス・3』の感想

めだかボックス3

『めだかボックス・3』

暁月あきら(漫画)/西尾維新(原作)
集英社ジャンプコミックス
2010年2月9日 第1刷発行/¥400+税





『 無理であろうと不可能であろうと 私はがんばると決めた  だから がんばる!! 』


<感想>
『めだかボックス』 第3巻です。 3巻目にしてようやく、表紙を外すとおまけがあることに気付きました(笑)。 爆発事故による負傷ってことは、対めだかちゃんとの戦い後のひとコマ、という図でしょうか。 風紀委員って散々人を取り締まっておきながら、その実ただの雲仙冥利愛好会だったとは…っていうかむしろハーレム? ある意味本気で天晴れな10歳児だ!!(笑)


お話としては、その雲仙冥利とのバトルがメインでした。 スーパーボールって確かに怖い。 時速100キロで壁に打ち付けられると一端液状化するくせに、また固体に戻って弾力も失わないのがスーパーボールです。 まさに不死身の雲仙冥利らしい武器、なのかな? 
2巻よりさらにバトル度がアップしててあれ~という感じですが、まぁジャンプだしね。 そんなことは良いんです、瑣末な問題です。 そんなことより何が大事なのかということは2巻感想に書いたので省略するけど (するなよ!・笑)、それでもめだかちゃんの真骨頂その4が見れたり、 「友達」 の存在に支えられる幸せが描かれたりしてて、2巻より好みな展開でしたw  「大事なこと」 が描かれたシーンもあったしねw  めだかちゃんの唇の危機に立ち上がった善吉くんは珍しくカッコ良かったなぁw (め、珍しく!?)


善吉くんも言ってたけど、めだかちゃんにとって 「他人のため」 と 「友達のため」 では行動原理が異なる、というのは、友達としては格別に嬉しいことだよね。 もの凄く 「人間らしい」 もの。 雲仙冥利が 「人間の真似をしている」 と感じた通り、めだかちゃんはやっぱり多分、少し規格外だ。 けれど善吉くんだけは、多少規格外だろうとなんだろうと、彼女のことは 「人間として」 好きで、 「女の子として」 大好きなんだろうな。 だから 『やり過ぎだ』 と注意できるし、 『ひとりにしない』 って言ってあげられるし、ヤキモチだって妬く。  『俺とさえもわかりあえてなんていない』 と分かってても、大事にしようとしている。 放っておくとどんどん規格外になってしまうめだかちゃんを、 「人間」 らしく留めているのは、もしかしたら善吉くんの存在なのかもしれない。 もしかしたら、彼が一番めだかちゃんに好意的だからこそ、一番遠い存在なのかもしれない。 そう考えると、副会長には敵対的な人物がいいっていうめだかちゃんの希望を叶えるのは、意外と善吉くんだったりしないかな? 駄目かなぁ。


さて、これまた2巻感想で書いた 不知火ちゃんラスボス説(笑)ですが、まさか彼女のバックボーンがそんなだったとは思わなかった!! ラスボスっていうのはあくまでラブコメ的展開を考えた時の話だったんだけど (つまり、めだかちゃんのライバルとしてね)、もしかして全体的にもありえるのかな。 フラスコ計画のことも当然知ってるだろうし、どう絡んでくるのか楽しみです。 そしてお兄ちゃん。 また面倒そうなのが増えた(笑)。 元十三組ってことは、やっぱりアブノーマルな人なのかな。 …えっと、シスコン度がアブノーマルのは伝わってきたけどね(笑)。
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『めだかボックス・2』の感想

めだかボックス2
『めだかボックス・2』


暁月あきら(漫画)/西尾維新(原作)
集英社ジャンプコミックス
2009年12月9日 第1刷発行/¥400+税






『 たとえ貴様たちが地獄のように不幸でも それが命を粗末にしていい理由になるか!! 』


<感想>
『めだかボックス』第2巻です。 2巻目にして早くもバトルマンガの様相になりつつありますが、うん、まぁジャンプだしね。 そんなことは良いんですよ。 瑣末な問題です。 そんなことより、めだかちゃんと善吉くんのラブーな場面がないことの方が問題だーーー!!(笑) うぅ、せっかく不知火ちゃんが善吉くんとのスウィートな出会いを暴露したり(スウィート?)、喜界島さんが絶好の場面を作り上げてくれたのに、めだかちゃんの反応が薄いのが残念だ……とても残念だ!(2回言いました) 


目安箱に投書された悩みを解決する・・・という1巻の展開を踏まえつつ、2巻は目安箱で指摘されたプールの有効活用をするという名目で、部費を賭けた部活対抗戦が描かれます。 ここで登場したのが、競泳部の特待生3人組の、屋久島・種子島・喜界島の島名トリオ。  そして、1巻感想で予想したとおり、屋久島種子島の両先輩は、あっさりと出番を失っております(笑)。 西尾維新の敵キャラ使い捨て具合に、昔はちょっと反感もあったはずなのに、最近は快感すら覚えてしまう自分が恐ろしい(えー)。 でもって、ラブコメ不足な私の絶望を救ってくれたのが、喜界島さんでした。 表紙絵を見た時から「好みかも!」と思ってたんだけど、性格もやっぱり好みだった!(笑)  何この意外と素直なつっこまれキャラ・・・めっちゃ可愛いんですけどw  善吉と友達になりたくてウズウズしたり、キス写真のことで不知火ちゃんにいいように翻弄される姿に、笑みが止まりません。 可愛いー癒されるー私も弄びたいーw(え!?) ということで2巻のMVPは喜界島さんで決まりです。 ありがとう喜界島さん。 水着を着ていないと能力が発揮できないおかしなあなたが大好きですw


対抗戦を終えた後のライバルは、風紀委員になるみたい。 今までで一番イカれた飛び級天才児・雲仙冥利が発動する「見下し性悪説」とどう対抗するのか――というのはやっぱり結構どうでも良くて(えぇっ!?)、実はラスボスは不知火ちゃんなんじゃないかと思ってるので、めだかちゃんと不知火ちゃんとの関係がめっちゃ気になる。 『あたしはあなたがキライだし あなたはあたしがキライ』と不知火ちゃんは断言してるけど、基本的に全人類を家族のように愛するめだかちゃんが「嫌う」なんて、それって善吉くんとのラブ絡み!?と邪推したくて仕方ないっ(ダメ人間・笑)。 ただの不知火ちゃんの思い込みなのか、それとも他の理由があるのか……? でも恋のライバルくらいでめだかちゃんが人を嫌うかなって疑問も残るし、妙に気になる二人です。
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『めだかボックス・1』の感想

めだかボックス1
『めだかボックス・1』

暁月あきら(漫画)/西尾維新(原作)
集英社ジャンプコミックス
2009年10月7日 第1刷発行/¥400+税







『 世界は平凡か? 未来は退屈か? 現実は適当か?
安心しろ 
それでも 生きることは劇的だ! 』


<感想>
高校1年生ながら支持率98%を集めて生徒会長に就任した黒神めだか。 勉強もスポーツも万能な天才で大金持ち、しかもその圧倒的な存在感ゆえに人外のオーラをまとう超美少女 ―― という設定は彼女を語るのに微々たるもの。 その本質は、常に天才ゆえの上から目線で性善説を他人に強要する面倒くさい性格と、その面倒を全てひっくり返すくらい強力なツンデレ性なのだった…? そんな彼女に2歳の頃から振り回されてきた人吉善吉は、今度こそ面倒に巻き込まれない決意をしたものの、当然のごとく彼女の選挙公約 「24時間365日誰もが悩みを投書できる目安箱」 の担当に任命されてしまい……めだかと善吉の奮闘が始まるのだった!!


という訳で、西尾維新ファンなら読まねばならないと思ってた 『めだかボックス』 第1巻。 借りて読了しました (ありがとう!)。 正直、表紙のめだかちゃんのナイスなバディーゆえに書店で買うのを躊躇ってたので(笑)、本当に有難かったです。 彼女、作中でもさくさくっと脱いじゃうシーンが多々あるんですが、その潔さには頭が下がる思いです。 出来ることなら私もさくっと脱げる肉体美が欲しかった…(笑)。


そんな話はどーでも良くて(笑)、お話は目安箱に投書される悩みをめだかちゃんと善吉くんが解決…というか豪快な決着をつけるパターンで進みます。  解決へのパターンや台詞運びは紛れもない西尾節なので、小説を読みなれている人には嬉しい感じだと思います。 気づくとめだかちゃんが後にいるパターンとか、 『人前に立つのに慣れてんじゃねーよ、人の上に立つのに慣れてんだ』 って台詞とかが特に。 あとは、濃い面々のなかで唯一常識人っぽい善吉くんも実は相当な手練なわけで、主要キャラ全員がキャラ立ちしているっていうのもいつも通り。 そしてきっとこの後、掃いて捨てるような勢いで敵キャラがわんさか登場するに違いないと読んでます。 それも、無駄にキャラ立ちしたやつが一瞬で消えるような感じで。 だって、それさえもいつものパターンだからね(笑)。 期待してますよ!(どこにだ)


でもですね、私にとってこの作品のツボは、とにかくラブコメです!! 断言するけど、めだかちゃんと善吉くんのラブコメなのですっ。 っていうか、西尾維新作品って私にはいつも独特で素晴らしいラブコメ展開がツボすぎるところが魅力なのだw  善吉くんがやっと 『めだかちゃん』 って呼ぶところとか!  『そんな貴様がいるからこそ私は安心して他人のために動けるのだ』 とか、 『めだかちゃんを守れる奴になりたい』 とか!! 不知火ちゃんと仲良し(?)な善吉くんに嫉妬メラメラなめだかちゃんとか!!!! うおー、いちいちきゅーんとなるぜっ(笑)。  最後の 『勝って!』 とかもうホントそんな目で見られたら死ぬだろ!ってくらいの破壊力でしたw  ジャンプのことだから戦う方向に話が流れるんじゃないかと予想してるんだけど、それでも私はしつこくラブコメ中心に楽しんでいきたいと思ってます。 幸せでしたw
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西尾維新 『偽物語・下』 発売!!


西尾維新氏の最新作、『偽物語・下』が、明日11日発売予定ですw 最初10日のはずだったんですけどね…。 
 
LINK

2008年9月の上巻から久々の発売。 喋りっぱなしのハイテンションで怪異とラブコメとえろ(笑)を描く『化物語』の姉妹作で、阿良々木シスターズの月火ちゃんの物語。 今度もどんな破壊力を見せてくれるのか、楽しみな一作です。

『西尾維新アニメプロジェクト』の一つとして、CS系でアニメ化もされるんですよね。 栃木の片田舎にすむ私は、見ることが出来ないんですけれども!!(寂)  この本の発売と同時に発表されることになっていたアニメのキャストも、もうネットで情報漏れてますが(笑)、暦くんに神谷さんは良いなぁw ひたぎちゃんに斎藤千和さんも良いなぁ!! でも私は誰よりも真宵ちゃんを愛してるので(笑。だから幼女好きっていわれるんだよ…)、加藤さんの演技には大期待です!!  今から楽しみだなw



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『新本格魔法少女りすか・1~3』の感想

『新本格魔法少女りすか・1~3』

西尾維新(著)/西村キヌ(挿画)
講談社ノベルス

  新本格魔法少女りすか (講談社ノベルズ)  新本格魔法少女 りすか2 (講談社ノベルス)  新本格魔法少女りすか3 (講談社ノベルス)

「キズタカ……」
「どうした」
「何か言ってよ」
「……ああ」
ぼくは、ベッドの脇まで近付いて行って、りすかの額の辺りをわしづかみにし、そのまま、ぐいぐいと、ベッドに押し付けるようにした。
「よくやった。 貴様はぼくの誇りだ」
言葉を飾らず、そのままの心境を口にする。
「褒めて遣わす。 これからも――同じようにしろ」
「勿論……そうさせてもらうの」
りすかは――にっこりとした笑顔を見せて、疲労を滲ませながらも、それでも気丈に、ぼくに言った。
「キズタカの全てを許せるのなんて…世界に、わたしくらいなんだから……だから、これからも――」

「わたしに許される、キズタカでいてもらうの」



<感想>
「りすか」の感想を書くのは、自分でもものすっごく「今更!」感があるのですが、うっかり読み返しちゃったら相変わらずものすっごく面白かったので、「気持ちに 今更!は ないっ!!」 と思い直しました。 うん、やっぱりイイです、このシリーズ。 西尾氏は多作だし、今でも『戯言』シリーズが一番ファンが多いと思うんだけど、私は断然『新本格魔法少女りすか』が一番ですね。 いーちゃんは、ちょっと馴染めなかったのです(でもちゃんとリアルタイム読者!!)。 


魔法王国・長崎県から「城門」を越えて佐賀県にやってきた、「魔法使い」の少女・水倉りすか(みずくら・りすか)と。
傲慢で狡猾で意味がないほど前向きな「「魔法使い」使い」の小学生・供犠創貴(くぎ・きずたか)。
それぞれの目的のためにりすかの父・水倉神檎を捜すふたりは、神檎の情報を得るために、無法な行いをする「魔法使い」狩りに励んでいた。 様々な「魔法使い」との接触と戦いを経て絆を深めていくふたりだが、その接触こそが、神檎の「箱舟計画」に不可欠なりすかの魔法力を鍛えるための戦いだった。 掌の上で転がされていることを実感しつつも、目的を諦めないふたりは、更なる高みを目指して邁進する!!



というのが私が抱いている当シリーズのあらすじ。 長崎は魔法王国だとか、「魔法使い」と「魔法」使いとは違う存在だとか、細かい設定が盛りだくさんだけど、根本的にはめっちゃ正統派の魔法冒険譚であり、少年少女の成長録であり、最高のラブコメ(笑)だと思ってます。


一見、強敵と戦い自らを鍛えていく、というような少年マンガっぽいノリでありながら、実は、強敵と戦い自らを「鍛えさせられている」という、不条理で凶暴なまでの現実感が漂うところとか、もうめちゃくちゃカッコイイです。 ここまで「現実」を描かずに「現実的」な物語を展開する物語がスゴイ。 そして、その荒波に立ち向かう、キズタカとりすかが、とてもカッコイイ。 キズタカのような本来厭世的な少年が、それでも「みんなを」幸せにしたいと願い、「駒」に過ぎなかったハズの「りすか」という少女と絆を深めていくのを見てるだけで、私の方が燃えてきます!! 私は、語り部にキズタカのような小生意気な少年が選ばれた時点でこのシリーズは「勝ち」だと思うんだけど、どうやら好き嫌いが一番激しいシリーズらしいと知り、びっくりです。 そっかー、残念だなぁ。
  

そういう、物語的のモチベーションも大好きなんだけど、このシリーズは構成的な部分も大好きですw お話の中心が「魔法使い」とキズタカたちの戦闘シーンにあるのは間違いんだけど、魔法力vsキズタカの頭脳戦っていう構図に、タイトルの「新本格」がプラスされるので、深みが出るんですよね。 なぜ「新本格」なのか、なぜ「魔法」なのか、なぜ「少女」なのか――。 一見萌え狙いのタイトルにこんな意味があったのか!!と思うようになるストーリー展開も含めて、その深さに改めて頭がさがる思いです。 


…とか言いつつ一番大好きなのは、当然の如く繰り広げられるラブコメっぷりなんですけどねー(笑)。 キズタカとりすかの暗黙の了解「ではない」ヤキモチが素敵です。 りすかと初めて出逢った時のキズタカの 『あ……』 っていう気持ちは、今でも無自覚の一目惚れだと私は信じてます!!(笑) 決して甘くない、流血に彩られたふたりの、それでもお互いを信頼する気持ちがイイ。 第8話 『部外者以外立入禁止!!』 で、初めてりすかとキズタカが同等の力を出し合えたときとか、嬉しくて泣きながら読んでました(泣くな・笑)。


続きとなる第10話 『由々しき問題集!!』 が収録された文芸誌 『ファウストVol.7』も読みましたが…これまた熱かった!! あと3話で完結らしいけど、どうか、キズタカがみんなを幸せにできるような、りすかがキズタカを幸せにしてあげられるような、キズタカが目覚める時にはいつもりすかの膝枕があるような(笑)、そんな幸せが彼らに訪れることを願ってます。




⇒西尾維新作品 感想一覧


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『booklines.net』様 『読丸電視行』様 5/10『本読みの記録』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『新本格魔法少女りすか・3』をbk1でチェック



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『不気味で素朴な囲われた世界』の感想

不気味で素朴な囲われた世界 (講談社ノベルス ニJ- 20)

『不気味で素朴な囲われた世界』


西尾維新
講談社ノベルス/2007.10.4/\850



『ぼく達とあなた達は――何が違うんです?』


<感想>
『きみとぼくの壊れた世界』の続編でした。 そーいえば、『きみぼく』の感想を書いてない気がします。 西尾維新は全部読んでるのに!! そーいえば、『化物語』も感想書いてない気がします。 めっちゃ好きなのに!! そんなこんなしているうちに、『化物語』の重版分講談社BOXに、「アニメ化決定」というシールも貼ってあったりして、出遅れた感があります(笑)。 感想書いておかないと!!

……えーと、とりあえず今は『不素囲世』(そんな略し方なのっ?)の感想を書かないとですね。 ちなみに、本作を楽しむのに前作を読んでいるかどうかは関係ないです。 むしろ、単独で読んだ方が楽しめる気がする…と私が感じた理由については、後述します。


ルーティンワークな日常を打破したい。 串中弔士の中にそんな欲求が芽生えた、中学二年生の二学期。 弔士の姉とその友達との奇妙な関係や、女友達・ふや子さんとの歪な距離感がピークに達した時、学校の時計塔を舞台に、悲劇的な殺人事件が起きてしまう。 弔士は、男装の麗人であり超絶無口な病院坂迷路先輩と一緒に、事件の犯人を捜すゲームを始めるのだが…。


相変わらずの西尾節で、言葉遊びは神業級。 『きみでそぼくなかこわれたせかい』というタイトルが、前作とリンクしている時点で、既に秀逸です。 会話のテンポも内容も、読んでるだけで笑ってしまうような楽しさがある。 キャラクターの造形も豊かで、ふや子さんの人間ダウト(ほぼ100%の確率で嘘を見抜く)とか最高ですw しかも、ダウトを見抜ける人間が自分のダウトを見透かされる、という展開が凄い。 ちょっと鳥肌がたちました。
設定に関しては、病院坂迷路との、全く喋らないのに視線だけで長い会話を交わすというあり得なさ(笑)に、もう脱帽!! 何だその面白設定っ!! 西尾氏は絶対的に、天才だと思うんだ!!(超本気!)


ただですね。 『もんだい編』『大もんだい編』『みかいけつ編』『えんでぃんぐ』と4章からなるこの作品。 実は、『もんだい編』の途中まで読んで、しばらく先を読み進める気を失くしてしまったんです。 こんな事態、西尾作品では初めて。 理由が全然分からないまましばらく放置してあって、やっと今回最後まで読んだのだけど・・・理由は分かった。 それは問題の帰結となるべき哲学が、「この作品が『きみぼく』の続編である意味を考えるとこれしかない!!」っていう予想通りのものだったからです。 

トリックとかそういう話ではなく、233ページの、

『自覚しよう。 きみはこの僕と哲学を戦わせて負けたのだ』

が、全て。 そう、この「哲学」が前作を踏襲しているがゆえに、作者が描こうとしている思想と世界が、読んでて伝わってきちゃうのですね。 明確すぎたのだと思います。 それで私は、結末がその「予想通り」になることが怖くて、先を読めなかったようです。 

西尾氏自身が、「TAGRO先生のイラスト見たさに書かれたような小説」と解説するように、最初は単発だった作品に続編が生まれ、おそらく3部作になる。 つまり、進化している。 増殖している。 そう考えると、この思想なり世界と人物の壊れ方なりが、2作目の中に浸透してしまうくらい大きな要素になるのは間違いないのだ。 そういう意味では、成功なんですよね。 だから当然そうなるのは仕方ないんだけど…西尾維新なら、もう一つひっくり返ってくれるかも!!という身勝手な願いは、今回は届きませんでしたー。 それがちょっと残念で、物理的なトリックの内容までは敢えて考えませんでした(笑)。 けど、思想が最終トリックに繋がる作品ゆえに、これはこれでやっぱり大成功なんだなと思いました。

つまり結局は・・・面白かった、ということですね(笑)。
    ⇒西尾維新作品の感想一覧はこちら


<関連サイト様>
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