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『アラクレ・2』の感想

『アラクレ・2』 img20060329.jpg
 藤原 規代 白泉社花とゆめコミックス 2006.03.17 ?390


<ご紹介>
雑誌『花とゆめ』もしくはその別冊増刊の『ザ・花とゆめ』に掲載された
シリーズものです。
アラクレ者が集まるやくざ一家に引き取られることになった
ヒロインを中心に展開するラブコメ。
コピーはズバっと、『ひとつ屋根の下の任侠LOVE』。 まさにソレ(笑)。
好評だったらしく、最近は本誌『花とゆめ』で3回連載にもなってたり。 

ラブコメは好きですが、それ以上にこの作者さんは、過去に『HELP!!』という
より生きることにまっすぐな素敵な作品を描かれているのも忘れてはならないところ。


<あらすじ>
母親が交通事故で亡くなり、途方にくれていた若村幸千恵の前に現れたのは、亡くなったと聞かされていた祖父・浅葱雷蔵。 引き取られたは良いが、そこは黒塗りベンツや強面な男性ばかりの、任侠一家だったのだ!! 戸惑う幸千恵に世話係としてあてがわれたのは、顔良し頭良し価値観おかしな青年・五十嵐楽十。 慣れない状況の中でも一家の温かさと楽十の優しさに触れて心を開いていく幸千恵だが、やくざであることは周囲にナイショ。 当然いろいろ危ないことも多くて・・・これからどうなる!? 


<感想>
いや、上手いんですよ。 ボケとツッコミが(笑)。
少女マンガなのに評価はそこかい!?って声もあるかもだけど、大切でしょう? メリハリって。
1巻の、幸千恵が天涯孤独に→やくざの家に住む、という強引な設定もさらっとしていて、
気づくと主人公も私たちも、その設定に馴染んでしまっているからスゴイ。
このテンポの良さは、本気で強みでしょう。

幸千恵と楽十の恋愛(どーでもいいけど今このPC、恋愛を「憐愛」と変換しましたよ…)
を軸に、家族愛などを描いていくこのシリーズ。
ポイントとなるのは、幸千恵の真っ直ぐな気性そのものでしょう。
曲がったことが耐えられない時に度々現れる姐御っぷりなんかも当然魅力的なんだけど、
周囲にやくざとバレたくないと思いつつ、実は優しい皆を嫌えないところとか。
楽十を意識するときなんかもそうですね。
彼の一見した「カッコよさ」よりも、「優しさ」の方にちゃんと惹かれているあたりが、
彼女の素直さの表れのような気がします。

だってですね、基本的に楽十の幸千恵へのラブは垂れ流し状態なので(笑)、
着ている物が薄地過ぎだと言っては自分のシャツを脱いで肩にかけたり、
ピンチに現れてはすっと抱きかかえちゃったりと、結構アピール度も高いんです。
良いですよね~、乙女はどきどきですよ(誰が乙女だ)。
でも幸千恵は、彼のその手の行動にどきっとするのだけど、それよりもまずパニックになる。
「何、この人っ!?」って(笑)。 素直ですよね。 
打算とか駆引きとか、無いんです。
彼女が本当に楽十を意識するのは、彼がとても優しく素直な笑顔を見せている時。
相手の優しい笑顔を見て恋を始められる人は、とても素直な人だと私は思う。
そして多分、寂しさも知ってる人なんだと思う。

だからこそ、好感が持てるのです。

今多い少女漫画のパターンでは、どーもこの「相手の内面に惹かれる」という基本的な発想が
おろそかにされがちなんですよね・・・。


ストーリーとしてはそれほどの軸はなく、やくざという特殊な環境下で起こるドタバタ劇の中で
前述したヒロインのまっすぐさと恋愛をいかにドラマチックに盛り上げるか、
という点にかかっているのが現状。
もうちょっと大きな筋を作って展開していくと、さらに楽しめそうですが。 
そこまでは、まだ。 頑張って下さい。


<こんな方にオススメ>
どきどきしたい女性向け、だと思います。
が、男性が読むと「女の子ってこーゆーのに弱いんだ!!」みたいな学習になるかも(笑)。
個人的には、★★★☆☆。 



藤原 規代公式HPはこちら
img20060329_1.jpg
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『イリヤッド 入矢堂見聞録・10』の感想

『イリヤッド~入矢堂見聞録・10』 img20060326.jpg 
魚戸おさむ・画/東州周斎雅楽・作 
小学館ビックコミックス 2006.2.28 ?530


<ご紹介>
『平常心是道』のbonoさんからご紹介いただいた作品です。
同じ原作者が展開する、癒し系(?)映画漫画の『テレキネシス』とは違い、こちらは古代アトランティスの謎を追う、熱血アドベンチャー考古学ロマン。

アトランティスとは、1億年以上前に海底に沈んだとされる幻の島(大陸?)のこと。
世界史の授業で必ず習うギリシアの哲学者・プラトンが、著書中で紹介したために
現代までその存在の真偽を問われている、世界でも有数の謎の一つ。
現実的には「存在しない」というのが本流のようだけど、『イリヤッド』では、
人々が熱く夢に燃える対象として描かれており、それが様々なドラマを生んでいます。

魚戸おさむはアレです、『家栽の人』とは別種のアツさが描ける人だったんだ、と妙に感心。


<あらすじ>
入矢修造はかつて展開した学説を異端視されて考古学会を追放された元学者。 今は古道具屋を営んでいたが、ある日ユリという女性が店に現れる。 彼女は入矢に、パウル・シュリーマンの日記を基にしたアトランティス探しを依頼しに来たのだ。 一度は断る入矢だが、彼女の亡父が、絶望の中にいた自分を唯一支持してくれた恩人だと思い出し、共に夢を追うことにする。 だがそれは、歴史や学会・ライバルとの戦いなどだけではなく、アトランティスの謎を追う人物を次々に暗殺していく集団との、命がけの探求の道となるのだった。


<感想>
多少は考古学を学んだ身として、個人的にすっごく興味のあるテーマ(個人的過ぎ)。
だってやっぱり、歴史の魅力って、解明しきれない神秘性でしょう?
歴史の糸というものは、とてもあやふやで謎めいていているにもかかわらず、
それの積み重ねで「今」がある、という不思議な魅力に、人はなかなか抗えないんだよね。

多分、他にも似たような感動を覚えている方もいるのではないかと思うけど、
『イリヤッド』はそういう衝動を忘れずに大切に作られている、大人のための作品だと思う。
謎を解明して地位も名誉も手に入れたい人物が作中にも登場するけれど、
そういう一見俗物っぽい人も、実は単純なまでに謎の虜になっているだけだったり。
考古学的うんちく有り、冒険によるスリル有りの謎めく展開でストーリーを進めながらも、
本当の意味で描かれているのは、「夢」や「ロマン」。
しかも、大人のためのソレなのである。

謎の答えに近づきたい人たちが繰り広げる本当に熱いドラマが、いっそ清々しく感じるほど。
これは、私達が日常生活の中に、何か大切なものを置き忘れてるのでは?という提起なのだ。

考古学は、歴史書を読んで研究して机上の空論を話し合うだけでは終わらなくて、
実際には結構体力仕事が多かったりする。
大学の文学部で学べる分野としては、単純な意味で一番ハードな学問だと思う。
10巻で登場したロッカは、そんな体育会系の自分の仕事を嫌い頭脳派への転身をはかるも、
実際に入矢が彼女を認めた理由は、彼が「本物の考古学者に必要なもの」と言い切る
「科学を超えた非科学的な勘」があったから。

つまり物事を極めようとするには、勉強はもちろんだけど「ひらめき」がなければダメってこと。
そして、ひらめくことがもっとも得意なのは、私たち人間だろう。
頭でっかちな人にならないように。 
そんなメッセージも聞こえてきそうな気がします。
本当に、なかなか奥が深い作品ではないでしょうか。

入矢がアトランティスの謎を追えば追うほど見え隠れするのが、古代の女神達の存在。
謎の中心にいるのが女性だなんて、本当になかなかのロマンぶりですよ!!
結構至れり尽くせりの作りになっていて本当に面白いのですが、
女性の身としてもーちょっと、ホントにもーちょっとだけ増えて欲しいのが、恋愛要素。
いや、私も恋愛物は苦手なんで、ホントにちょっとだけでイイのです!!(くどいって)
だってここまでロマン尽くしだったらさ、恋愛のロマンだって抜きには語れないでしょ?
でもなんか、入矢とユリとデメルだと・・・あまり盛り上がらなさそうな気はしてます(笑)。


<こんな方にオススメ>
入矢の濃い顔に驚いても良いから(笑)、是非たくさんの大人の方に読んでいただきたいです。
個人的には★★★★★の五つ星!!
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