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『LaLa4月号』の感想。

 
LaLa (ララ) 2007年 04月号 [雑誌]
白泉社
発売日:2007-02-24
発送時期:通常24時間以内に発送
ランキング:129

                                   
<ご紹介>
白泉社刊行の月刊誌。 表紙は、メディア展開が豊富な『金色のコルダ』より、柚木でした。
付録は、『会長はメイド様!』 『お兄ちゃんと一緒』 『龍の花わずらい』 『金色のコルダ』
のドラマCDでした!!(コルダは再録ダイジェスト) なんと豪華な!!。 面白いよ!!

<感想>
毎月毎月同じことを言ってるけど、『あぁ愛しの番長さま』がホンットにもぅ、どうしたら良い
のか分からないくらい、面白かったです!! どうしたら良いんだ…(アホ)。
でもあとは、普通でした(ぉぃ)。 では気に入ったものを掲載順に少しだけ。

●呉由紀『金色のコルダ』
土浦は水枝に告白されるが、立ち寄った店でピアノに触れて香穂子への想いに気付き…。
いやぁ、土浦びいきなんで、このメインの張り具合は非常に楽しめました♪ 香穂子が着てる服が可愛くて可愛くて…キャラに合ってますよね。ラスト、ヴァイオリンを弾きたくった彼女だけど、月森といたからなのかなぁ? そっち?(土浦は??)

●藤原ヒロ『会長はメイド様!』 →2巻レビューはこちら
お店のイベント「妹DAY」で上手く妹役をこなせない美咲。研究に燃えるけれど…?
何だろう、最初はもっと普通の少女漫画だった気がするけど、最近どんどんイロモノちっくですよね…?(笑) 素直じゃない女の子から「おにーたん」と呼ばれたい人は、読んでみると良いかもしれません…(どんな薦め方だよ)。

●時計野はり『お兄ちゃんと一緒』
桜への接し方に困り挙動不審な正兄ちゃん。桜は小塚先輩の変化が気になるが…。
ラストの辺りが良かった!! やっぱりお兄ちゃんは天然スケコマシ(死語?)でしょう♪ 全体的にはもちょっと詰め込んだ内容に出来た気がするんだけどな。

●草川為『龍の花わずらい』 →3巻レビューはこちら
失った過去の記憶を思い出し始めたルシン。現在の自分とのギャップに戸惑うけれど…。
というわけで、ルシンの過去話。 うっわぁ、想像しなかった幼少期キャラでした!! あ、でも今のソツのない振る舞いは幼少期から身についてたってことか。 それにしても、襲撃を受けるシーンの絵と展開がすごく上手で惹きこまれましたよ!! 思わず心臓痛くなったもん。 さすがです!!

●なかじ有紀『HEAVENカンパニー』
植物の装飾やメンテナンスを請け負うグリーンオフィスが舞台のお話。
2年半ぶりの2作目。 この作家さん、ホントに絵が上手い!! 実はお話より植物デザインの可愛らしさに目を奪われっぱなしでした(その読み方で良いのか…?)

●藤方まゆ『あぁ愛しの番長さま』 →1巻レビューはこちら
病院の跡取りに見初められ?お見合いをすることになったそうか。徳工生は救出できるか!?
加藤くん、加藤くんがっ暴走です!! 暴走でしたが、どうか止めないで行っちゃってください!!(笑) 告白をすっ飛ばしてプロポーズ(ネタバレ)だなんて、加藤くんが可愛すぎて私が死にそうでした。 開地くんにはムカついたけど、そうかさんの腕力の謎は、確かに気になる…!!(笑)

●ふじつか雪『あの日のきみへ還る』
留学してしまった速水に言葉を告げられなかったことを悔やむ若菜。 卒業式の日、千年桜の元で奇跡が起こる…!!
『金魚奏』を読んでても思うんだけど、この作家さんが描くヒロインは、人を勇気付けるのがとても上手。 なんていうか、私も励まされるのですよ。 タイトルフェチの私的には、イマイチなタイトルでしたが。

<おまけ・付録CDレポート>
●金色のコルダ…完全なダイジェストのみではなく、柚木の志水のナレーションは新収録でした。志水役の福山氏の、『コードギアス』でみせるものと全然違う幅広い演技力に脱帽でした。

●会長はメイド様!…碓氷の声質、テンションの低さ、演技がかった口調、どれもが私の想像通りでした!! スゴイ!! 内容的には、美咲にいろいろなメイドプレイを強いる碓氷の変態ぶりが発揮されたものでした(笑)。

●お兄ちゃんと一緒…お台所での桜・正・剛の会話がメイン。 桜ちゃんはまだお兄ちゃんに告白してない状態なので、いちいち照れてて可愛かったです。ただ、特に目玉はないような…?

●龍の花わずらい…風邪でダウンしたシャクヤと、看病したいルシンとクワン。 だけど男連中はすぐいがみ合うしまい…というシチュエーションでした。 シャクヤの声(中原麻衣さん)が可愛くて可愛くて!! そしてルシンは杉山氏の声を得て、ヘタレに磨きを掛けた気がします(笑)。ハマリ過ぎだよ…。

<関連サイト様>
・参考・・・『コミックホームズ』
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『Q.E.D. 証明終了・26』の感想



『Q.E.D. 証明終了・25』加藤元浩/講談社月刊マガジンKC/2007.2.16/?400

<ご紹介>
「名探偵と言えば? ホームズ、ポアロ、クイーン、金田一…そして、燈馬想!!」
 
という帯が付いてました。 アオリ過ぎです(笑)。 月刊少年マガジン増刊マガジンGREATで連載中のミステリコミック。 基本的には、MIT帰りの天才だけど風変わりな少年・燈馬想をホームズ役に、そしてスポーツ万能で行動力抜群な水原可奈をワトスン役?に進む推理モノ。 トリックに理系要素が多いこのシリーズですが、今回は普通?に、日常の謎と殺人モノ。 特に1作目には殺伐とした要素もないので、作品への入門編としてオススメ!!

<感想>
●夏のタイムカプセル

再開発の進む土地から、小学生の時の可奈のタイムカプセルが見つかった。 懐かしがる可奈だが、中に入っていた野球の硬球に思い出がない。 「覚えてないのか?」と思わせぶりに話す西本。 どうやら可奈が気の弱い少年から強引にボールを奪ったらしい。 ショックを受ける可奈に、燈馬が示す真実とは!?

不覚?にも、泣かされてしまった「日常の謎」のお話。
一人くらい新田くんのこと覚えてろよ、とちょっと感じたけど、私も転校経験あるからな~多分覚えてないし忘れられてるからな~(笑)。 思い当たる節があります。
多分、自分が現在覚えている以上に、人を傷つけたり傷つけられたりしてる筈なんだ。 でもそれを経験として会得しちゃうと、細かいエピソードは悲しいことに忘れたりするものです。 可奈ちゃんも、少女期に実際にあった出来事自体は忘れてたけど、現在の彼女の特徴である情の篤さは、こういう出会いが育んだんじゃないかな。 彼女は絶対、西丸の作り話のようなことはしない。 彼女を知ってる人には、それだけであの話が嘘だって見抜ける。 その性格が、去って行った二人への答えになってると思うんだけどな。
それにしても、1巻であんなに人の気持ちの分からなかった燈馬君が、可奈ちゃんを励ます日がくるとは…!!(笑) お姉さんは嬉しい!! この感慨と、人間って複雑だけど可愛いなぁと思わせてくれる燈馬君の結論に、思わず泣いてしまった私です…。 良いお話でした♪

●共犯者
可奈が訪れたレストランの地下で遺体が発見された。 しかも、鍵のかかった部屋から。 シェフの村瀬が「自分が殺した」と自白するが、その時村瀬は地下の鍵を所持していなかったことが判明する。 村瀬に共犯者がいるのか、それとも誰かを庇っているのか…?

密室を作るパターンとしては、物理トリックか衆人の目を逆用して錯覚させるものがあって、これは後者のもの。 このパターンはどうしてもご都合主義になりがちなので、「あの」一言で見分けるのは無理だろ、と思いつつも読まされてしまいました。 タイトル通り共犯者の扱い方が面白くて、相変わらず魅せ方の上手な作家さんだなぁと感心。
ただ正直言うとこのメインストーリーよりも、燈馬君が推理する気になった出来事の方に気を取られました。 だって、警部がお年玉をくれたからでしょう? あまり肉親の情に触れていない燈馬君にとって、当たり前に示される親の仕草がどれほど貴重なものなのか。 燈馬君は多分、才能のために孤独な人なんだと思う。 でも、可奈ちゃんや警部が彼を孤独にしてくれない。 そういうことに対する「お礼」だったのかな?と思いました。

そういえば、2編とも「思い出」がキーワードでしたね。
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『まじっく快斗・4』の感想。



『まじっく快斗・4』青山剛昌/小学館少年サンデーコミックス/2007.3.15/?390

<ご紹介>

『名探偵コナン』でお馴染みの青山剛昌氏が、コナンのずっと前から描いてるシリーズ。
現在も、サンデーの本誌や増刊号で不定期連載中。 コナンの漫画やアニメにも
「怪盗キッド」として登場してるので、知名度はありつつも、コミックとしては不遇でした(笑)。
が、何とこの度、13年ぶりの新刊発売!! 
巻末には青山剛昌インタビューや声優陣メッセージ、おまけ資料も収録されております。

日本を騒がせている怪盗キッド。 彼は白いタキシードにシルクハット、そして不敵な言動で
鮮やかに宝石を盗み出す、世紀の大泥棒なのだ。 キッド逮捕に燃える中森警部を父に
持つ青子はキッドが大嫌い。 けれど実は、幼馴染の黒羽快斗こそが、怪盗キッドだった!!
快斗はマジックの名手である父を事故で亡くしているが、「パンドラ」と呼ばれる宝石を狙う
謎の組織が関与していることを知り、パンドラを探すために宝石を盗み続けているのだ。
今回の狙いはヨーロッパ最大のトパーズ、クリスタル・マザー。 タイムリミットは2時間半。
閉ざされた列車内から、盗み出すことは出来るのか――という、傑作コメディです。

    →過去記事 『まじっく快斗』のお話。

<感想>
何度も言うけど、13年ぶりの新刊発売、おめでとうございます~!!
何のご縁か全然覚えてないけど、小さい頃に出会った『まじっく快斗』と『シティーハンター』
が今の私の原点でございます(笑)。 大胆不敵なのに人情味のある仕事っぷり、そして
キザな言動(←ポイント)。 単純な設定だけど、愛着が湧きまくるのですよ。

『コナン』に登場する怪盗キッドは、不可能なんてない万能でクールでキザな怪盗として
描かれているが、『快斗』の側から見るともっとコメディで、仕掛けも日用品だったりする。
今回紅子ちゃんがキッドのことを「イタズラ好きの少年みたいでカワイイ」と評してるけど、
まさにそれ!! 『コナン』しか知らない人には、無いイメージなんじゃないかしら??

一話ごとに、親子の愛情とか友情、青子ちゃんとのちょい良いエピソードが盛り込まれてる
のにその良さに固執せず、軽快なまでにストーリーを進めていくそのやり方がニクイ。
コメディは展開がスピーディーであるほど巧く作用することが、計算され尽くされてます。
シリアスな面があっても軽妙さは失わないところが魅力ではないでしょうか。

基本的にミステリ好きなので名探偵はもちろん、怪盗も憧れ。 宿命のライバルだったり
するともぅ止まらない!!(明智小五郎と怪人二十面相とかね)。 探偵モノには、追う楽しみ。
怪盗モノには、逃げるスリル。 どちらも良いけど、隠したい謎を暴かなければ探偵モノより
カッコよく決まる怪盗モノは、読んでいて気持ちがいいのだ。

今作でも『ブラック・スター』という宝石を絡めたお話では、『名探偵コナン』の工藤新一と
怪盗キッドの対決話がある
ので、読み飛ばすことなど出来ませんヨ!!
『名探偵コナン』は読んでる(見てる)けど、コレは知らない…という人にはオススメです。
(と言っても、私もコナンは読んでない・笑)

●クリスタル・マザー
上記あらすじの読みきり。 女王がトパーズの隠し場所として選んだアレは、なかなか
面白い発想でした。 中森警部が気付かないのがお約束(笑)だし、列車上部のやり取りも
ハラハラして良かった。 っていうか、やっぱりキッドはカッコイイ!!(笑)

●レッド・ティアー
「赤い涙」と呼ばれる世界最大のルビーが今回のターゲット、と見せかけて実は…という話。
紅子ちゃん、お久しぶりだわホント…。 入れ替りを示すさり気無い台詞が巧い。
怪我した右手は!?とかどれだけ分厚い防弾チョッキだったの!?とかツッコミ所は満載(笑)。
でも何ていうか、こんな風にスマートに守って欲しい乙女心ですよ…♪

●ブラック・スター
上記、工藤新一との対決編+珍しい青子ちゃんとの可愛いエピソード編(ネタバレかな)。
前編の見開き扉でマントを翻すキッドの姿に、一人ノックダウン状態だった私…(笑)。
自分でキザって言っちゃうんだ!! そこが素敵!!…みたいな。 重症ですよホント。 何故快斗
が時計台の宝石を狙うのかという可愛らしさと、新一との頭脳戦が楽しめるお話です♪

●ゴールデン・アイ
不勉強でしたが、「紅指し指」という表現を初めて知りました。 色っぽいなぁ!!(A. 薬指)
黄金の猫目石の指輪を巡り、フランスの「黒猫」と名乗る怪盗と対決するお話。
コナンでもお馴染み?の白馬探も登場。 怪盗は大胆不敵で華麗なんだ、というキッドの
主張に大拍手!! ここでもポイントは親子の絆。 ん?もしかしてこれが永久のテーマかな?

●ダーク・ナイト
ナイトメアと呼ばれる男の売られたケンカに乗る形で、「暗黒の騎士」と呼ばれるブラック
オパールを盗むことになったキッド。 ICPOや白馬探も捜査に参加する中、ナイトメアと
対決することに!! …という感じで、珍しく死者の出るお話でした。 またしても親子ネタ。
だから弱いんだってば!!(泣)「パパみたいになる!!」という台詞に自分を重ねたことでしょう。
最後のシーンはカッコよくて、ちょっとホロリとなりました。 いつになくネームが多いです。

<まとめ>
書いてて思ったけど、ほとんど親子ネタでした。 快斗がキッドになった経緯を考えれば、
確かにそれがテーマなんだわ。 謎の組織との対立は終わってないので、まだまだ続く
…はず!? 次巻も早く出してね(笑)。


<関連サイト様>
・TB致しました・・・『或る書店員の戯言』 『コミックレビュー トラックバックセンター』 
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3月購入予定。

いつの間にやらもう2月も半ばですよ。
ヴァレンタインですよ!! 華やかさのかけらも無い生活をしております、りるです(泣)。
えーと、太洋社さまの新刊発売一覧が更新されてましたので、
来月の購入予定を確認。 2月よりは、マシな量、かも??
例によって、小説の購入は月初配信の『講談社ミステリーの館』を見てからの決定です。

個人的オススメは、やっと完結!! 『1ポンドの福音』ですよ!!


<コミックス・購入決定分>
3/5  高橋留美子『1ポンドの福音・4(完)』 小学館
3/5  ゆうきまさみ『鉄腕バーディー・15』 小学館
3/5  草川為『十二秘色のパレット・4』 白泉社
3/19 高屋奈月『フルーツバスケット・23(完)』 白泉社
3/23 ふくやまけいこ『夏の魔術・上下』 講談社
3/23 ふくやまけいこ『アップフェルラント物語』 講談社 
3/26 森薫『エマ・8』 エンターブレイン
3/30 木下さくら・東山和子『tactics・9』 マッグガーデン

<コミックス・購入未定分>
3/19 藤原規代『アラクレ・4』 白泉社
3/22 荒川弘『鋼の錬金術師・16』 スクエニ
3/24 冬目景『幻影博物会・2』 幻冬社
3/26 えすのサカエ『未来日記・3』 角川グループパブリッシング発売
3/26 なるしまゆり『薄荷廃園の主人と執事。』 角川グループパブリッシング発売


全然マシじゃなかった!!(大泣)

『エマ』は本編終了後の番外編集だと思うのですが、
『Manga Forestz』のitsukiさんが面白いと仰ってたので、今から楽しみです♪♪

『アップフェルラント物語』は、2月にも予定があるのですが…どんな販売形式なんだろ??
田中芳樹×ふくやまけいこの『夏の魔術』は、雑誌連載を泣く泣く我慢してたので、
思いっきり期待してます。 原作も読み返そうかなっ!!

『1ポンドの福音』は、高橋留美子の中で1番好きなコメディなんで、
ずっと続編を待ってました。 終わっちゃうのは淋しいけど…それより読みたい!!

あとは定期購入分です。 それにしても、多いっすね…。。。。。


<参考>
・太洋社さま

・過去記事 『2月購入予定』
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『スロウハイツの神様』の感想

スロウハイツの神様(上) (講談社ノベルス)
辻村 深月
講談社
売り上げランキング: 46554


『スロウハイツの神様・上』辻村深月/講談社ノベルス/2007.1./?850
『スロウハイツの神様・下』辻村深月/講談社ノベルス/2007.1./?940

<ご紹介>

講談社メフィスト賞作家・辻村深月の5作目は、上下巻で展開される大人の青春群像劇。
『凍りのくじら』に登場したアノ人も登場するので、前々作が気に入った方には特にお薦め。

十代の赤羽環は、死にたかった。 人気脚本家となった環は、「スロウハイツ」にクリエータの卵である友人を集めて共同生活を始める。 彼女が敬愛するチヨダ・コーキは、猟奇的なファンが彼の小説を模倣して引き起こした大量殺人事件から立ち直り、人気作家の道を邁進していた。 映画監督と画家の卵・正義とスーの、当たり前のような恋愛。 漫画家を目指す狩野の、優しさの奥底にある闇。 それぞれが小さく煌く中、新たに加わった謎の少女の存在が、スロウハイツの時間を動かすきっかけとなる。

<感想>
今までの作品より少しだけ登場人物の年齢層が高く、その分、今までのような淋しげな文体ではなかったように感じました。 つまり、成長する過程で磨り減るって燃え尽きていくものが淋しさなのだ、ということなのかもしれない。 そう思わせるほど、従来の辻村作品、そして若い頃の描写は、ひどく物悲しいのだ。

今回は全体的に俯瞰的な目線で登場人物を捉えていて、感情移入出来そうな、出来なさそうな、ギリギリのラインでメインの7人を描いていたように思えます。 読了してみれば、それが主に語り手を務めた狩野の性格によるのではないか?と思い至るけれど、読んでいる最中は、何となくもどかしくて仕方ない。 ただやはり、ストーリーを進めるのには狩野の並行的な目線は効果的。 特に下巻で問題になる、「誰がチヨダ・コーキのライバルなのか」という謎に迫るためには、必要な演出だったのでしょう。

正直言うと、上巻はストーリーとしてはほとんど動かないので、読んでいて先が見えない。 「ホントに面白くなるのか?」と、確かにちょっと疑った。 人物設定と紹介を1冊かけて描いてるので多少の冗長感があるんだけど、でもその甲斐あって最後には、まるで自分もスロウハイツで暮らしているんじゃないかと思えるくらいの距離感を、登場人物との間に得ることができるのだ。

下巻の冒頭から動きを見せる正義とスーの恋愛も、何度も恋愛を繰り返す環の諦観も、何となく愛しく思えてくるから不思議。 特に環の凄烈な強さは、想像すると絶対コイツとは合わないだろと思うくらいのインパクトなのに、それが環だと仮定するだけで可愛く思える。 なかなか懐かない猫みたいな感じ。

思ったんだけど、「スロウハイツの神様」は、結局誰だったんだろう? 誰、っていうのは変なのかもしれない。 環にとってはあの方だろうし、コーキにとってもあの人かもしれない。 それぞれにとって真剣で真剣で仕方が無いことが、確かにスロウハイツには有って、それを読者はずっと俯瞰的に追い続ける。 もしかしたら、あの家のことを細かに知ってしまった私たちこそ、神の目線に近いのかもしれないよね、何てことを考えながら読んでました。

メイン7人の目線から描いた群像劇とも、各所に散りばめられた小さな謎を回収するミステリとも読めるけれども、やっぱり基本は、素敵な恋愛小説なんじゃないでしょうか?

<関連サイト様>

・感想拝読しました・・・『booklines.net』 『juice78』 『読書日記★PNU屋★』


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