『君に届け・5』の感想

img20071202.jpg

『君に届け・5』 

椎名軽穂
集英社別冊マーガレットコミックス/2007.11.27/\390







『ともだちには …… なれないんだよね?』
『友達? …… ライバルでしょ!』

<ご紹介>
集英社『別冊マーガレット』で連載中の作品。 初版限定として組み立てて使える「爽子こんにちはスタンプ」付き。 どうでもいいけど、表紙のピン、邪魔!!(笑)
大好きな風早への気持ちを伝え合う爽子とくるみ。 風早に誤解されたくるみは自暴自棄になるが、「誤解だから話せば分かってもらえる」という爽子の言葉が胸に刺さり、風早に想いを打ち明けるのだが…。 
    →関連記事 『君に届け・4』の感想
    →関連記事 『君に届け・3』の感想
    →関連記事 『君に届け・2』の感想
    →関連記事 『君に届け・1』の感想


<感想>
何ていうか、いろいろな人の、「君に届かなかった」想いを描いた第5巻だったような気がします。 でも、ある意味ちゃんと「君に届いた」部分もある。 恋なんて、ホントは綺麗なだけじゃないはずなのに、この作品にかかるとどこまでもピュアで真摯なものに昇華される。 それは、爽子ちゃんの「生き方」の影響が強いわけで…いや深い、深いですよ!!


今回それを双方向で体現しているのが、くるみちゃん。 彼女が風早へ向ける想いと、くるみに向ける爽子の親愛の情っていうのは、どちらも最初に願った形では「届かなかった」んですよね。 風早への大好きの気持ちは、ピンへの片想いなんていう最悪の誤解(笑)を受けちゃうし、爽子の「友達になりたい」という願いも、くるみにしてみればそんなの有り得ないわけだし。 だからそこでくるみが諦めちゃえば、「届かなかった」お話で終わってしまうわけです。 そういう人間関係だって、ありふれてるくらい有るはず。


でもそこで諦めないのが、この作品が一途に追い求めている姿勢なんだと思う。 くるみちゃんが泣きながら告白するシーンで思わず涙ぐんでしまったのは、彼女がこの時「可愛い子」の鎧を脱ぎ捨てたのが嬉しかったのと、爽子の「誤解なんだから話せば分かってもらえる」という気持ちが通じたのが分かったから。 ここで諦めずに一歩踏み込んだから、くるみは風早の誤解を解けて告白されて嬉しいと感じて貰えたし、爽子ちゃんも「ライバル」という形で気持ちを帰してもらうことができた。 「最初の気持ちは届かなかったけど、でも想いは届いた」お話に昇華されてるところが、とても大切に思えて仕方ないです!! 爽子とピンがまったく別のことを考えながらも何だか通じ合っていることも(笑)「届いてないのに届いてる」ことに繋がるし、何となくそういうことを描いているんじゃないかな?と思いました。 


私はずっと「君に届け」という言葉を、祈りのように感じていたのだけど、「どんな形でも良いから、届かないままでは終わらせられない」という強い意志までも内包した言葉なんだと見せ付けられて、かなり幸せな気持ちになりました。 間違えていけない場面で頑張れる、強さと純粋さに溢れていて、うん、どこまでも素敵でしたw 


ここまで順調に育まれてきた爽子の恋心もそろそろ熟成期間に入るようで、あやねや千鶴の恋の話に移行する流れもスムーズで無理がないですよね。 千鶴が徹兄への気持ちを話すシーンの表情を「恋してる顔」だと爽子が認識するためには、ここまでの流れは必要だったもん。 今回から描かれた千鶴の恋は、予想だと何だかダメっぽい雰囲気(ゴメンちづちゃん!!)だし、あやねも彼氏に理解されなくて、ここでも「届かない」想いが綴られている。 でも、二人にも「君に届く」話が必ず待ってると思うので、それを楽しみに6巻を待ちたいと思います。 


<まとめ>
個人的ベストシーンは、やっぱり、ピンの悪魔の囁きをそのまま実行しちゃった爽子ちゃんの純真無垢な感じと、まんまと罠にかかった(笑)風早のあの行動。 抑えきれない風早の気持ちがガンガン伝わってきて、「そりゃ次はないよね。 むしろ、してね!!」と思ってしまった悪い大人は私です(笑)。 でもあれもこれも素敵だったし…やっぱりオススメの作品w
    ⇒次巻『君に届け・6』の感想


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『Sincerity』 『マンガがあればいーのだ。』 『☆My Comic List☆』
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言Σ無駄ノート~第弐章』 (笑。どんどん長くなる…)
●お買い物サイト・・・『bk1・君に届け5巻』 / 『Amazon・君に届け5巻』




関連記事


『機動戦士ガンダム00』の感想/第8話『無差別報復』

『機動戦士ガンダム00』
企画:サンライズ/原作:矢立肇・富野由悠季/監督:水島精二/シリーズ構成:黒田洋介

ガンダムを全く知らない、雑誌での予習もしてない管理人の、素人目線感想です。
台詞から全体の流れを見てみよう、という感じで書き連ねてます。

→過去記事『機動戦士ガンダム00』各話感想はこちら。



グラハムさんの出番が少ない…割に、相変わらずセリフが濃くて、悲しいような嬉しいような複雑な気分のりるです(笑)。 夜中の3時に見てて、グラハムさんのセリフにKOされてました。 だってあなた…結局何しに行ったのさ!!(笑)


●第8話『無差別報復』
毎回サブタイトルが意味深ですが…テロ側にとってもソレスタルビーイングに反対するという名目での無差別報復だし、ソレスタルビーイング側も、その動きを潰すためには手段を厭わず報復してます。 そんな中で、「あんたを殺しても、世界は変わらない」と報復の対象にすら見られなかった人もいるという、何とも深い内容だった気がします。
(今見たら、かもめさんがもっと詳しく書かれてますね。 似たようなこと感じても、かもめさんの方が説得力あるなぁ!!)


●『狙い撃つ…狙い撃つぜ!!』
冒頭でのロックオンさんの熱いセリフ。
テロを激しく憎む彼の過去に、テロに侵略されたことがあるんだろうという想像は難しくないですよね。 ちらりとそんな様子も出てきてたし。 比較的その「熱さ」を表に出さない面々が多いだけに、彼の「戦争を憎む」衝動がソレスタルビーイングに利用されているだけじゃないと良いな、と思ってしまいます。
だって、誰が見たって、


●『戦争根絶なんていう無茶な目的の裏には何かがある。 ソレスタルビーイングが成し遂げたいと思う、本当の目的が。』
というクロスロード姉さんの考え方が普通ですもん。 組織の在り方を実行部隊が知る必要はないわけですから。


●『正直…今まで他人事のように考えてたよ。 何ていうか…世界の状況みたいなこと』『関係なく無いんだって。 分かってなかっただけで。何も知らなかっただけで』
沙慈・クロスロードくんのセリフ。
これって、ものすごく至言ですよね。 アニメの中でなく、現実に起きている戦争というものに、少なくとも私はこんなイメージでした。 あっさり言い当てられて、見ながらもぞもぞと恥ずかしくなってしまいました。 夜中の3時に、身悶えたり恥ずかしかったりいろいろ大変でした(笑)。
世界の状況、といえば、『ガンダム00』ではよくソレスタルビーイングや他国の動きをニュース報道してますが、私はそれを普通に見てたんですね。 でも、どうやらガンダムの中ではそのスタンスが少し特殊らしいことをbonoさんが書かれていて驚きました。 『コードギアス』なんかでも、戦争と報道とうのは普通に取り入れられてたので、異質だとは感じてなかったんですよね。
戦争は戦争をしている側だけで完結していないんだ、という製作側の強いメッセージが、作中における報道という形で表現されていたんだなと改めて思いました。


●『今でも戦っている。 …戦っている』
オレのコードネームは刹那・F・セイエイ、ソレスタルビーイングのガンダムマイスターだ!!と組織の重要機密をあっさり宣言してた刹那くんのセリフです(笑)。 良いのかよオイ。 
問題は、刹那が「何と」戦っているのか、ですよね。 私には、刹那の戦いが未来に繋がるようには、どうしても見えないんです。 刹那が戦っているのは自分の過去に関わる事象。 戦争で人が死ぬ、という考えはその通りなんだけど、サーシェスに身を曝そうとしたり、マリナ・イスマイールさんに名乗ったりしちゃうのは、そこに刹那が求める「何か」があるからなんじゃないかと思ってしまう。 生きていることがガンダムマイスターの証だ、という前回のセリフと、今回の『死の果てに、神はいない』というセリフを合わせると、刹那にとって「生きていること」こそが真実なんでしょう。 でもそれが、戦争根絶のために武力を武力でつぶす、という発想に至った過程に何があったのかを、早く知りたいと思いました。


それにしても…ラスト、刹那のガンダムとマリナさんが乗った飛行機が空中で邂逅する場面は、カッコ良かったですよね!! 刹那がいる宇宙でも、マリナさんがいる地上でもなく、中間の「空」での邂逅だと考えるとかなり意味深。 「運命の人」との最初の出会い方にロマンチックの欠片も無かったことが不満だったりるさんは、ここでかなり満足しました!!(笑) そうです、物語の主人公には必要ですよこーゆーのw



●今週のグラハム・エーカーさんの名台詞。
『わたしは我慢弱く、落ち着きのない男なのさ。 しかも、姑息な真似をする輩が大の嫌いときている。 ナンセンスだが、動かずにいられない』

・・・あぁ、もう駄目。 私、死ぬかも…(笑)。 好きです、グラハムさん!!
 


→関連記事 『機動戦士ガンダム00』の感想/第7話『報われぬ魂』



<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『サブカル・カムカム』 『ゲームやアニメについてぼそぼそと語る人』 『Spare Time』 『アニメって本当に面白いですね。』
●公式サイト・・・『サンライズ 機動戦士ガンダム00』




関連記事


『LaLa1月号(2008年)』の感想

la0801_s.jpg
『LaLa1月号(2008年)』 白泉社/2007.11.24/?381


<感想>
表紙は、『ヴァンパイア騎士』、巻頭カラーは『会長はメイド様!』でした。
付録は、前記2作品+『金色のコルダ』『桜蘭高校ホスト部』合同の卓上カレンダー。 ま、まさか1月のイラストをアノ二人が飾るとは…!!(笑)。

というわけで個人的オススメは今月も、弓きいろ/有川浩『図書館戦争 LOVE&WAR』。 あとはもぅ、草川為『龍の花わずらい』に、号泣したい気分…。

では、以下掲載順に気になったものの感想を。 


●藤原ヒロ 『会長はメイド様!』
美咲がバイトするメイド・ラテに、突如買収の話が舞い込む!! 高級執事喫茶を作りたいという話だが、裏で手を引くのは美咲と碓氷を恨む雅ヶ丘学園の五十嵐で…!?
何だかいろいろと、忘れていた(というか、もう出ないだろうと予想していた)設定を掘り起こされた回でした…。 今更第1話とか、雅ヶ丘とか。 伏線と言い張るにはちょっと唐突過ぎるかな? でも許す。 可愛いから(笑)。
美咲ちゃんは張りきってるけど、外食チェーンの一大企業のご子息(真木)が、人に仕える喜びを知っているとは思えないので、その辺から崩していく展開になるのでしょうか。 碓氷のバックボーンがラスボスになるのは目に見えてるので、五十嵐はまた当て馬かな?という予想です(笑。ヒドイ)。 それにしても…私、碓氷の裸は本気でどーでもいいです(笑)。 あ、美咲ちゃんい会いに来たらしい葵ちゃんが可愛かったですw
コミック第4巻は、12/5発売予定です!!
    →関連記事 『会長はメイド様!・3』の感想


●田中メカ 『キスよりも早く』
遂に始まった文化祭。 その場に現れたのは、何と先生の弟さん…?らしいのだが、「家族」らしからぬ様子に文乃は心配。 しかも弟さんは、先生の「先生」ぶりを侮辱して…。
・・・・・・・・・・・・(只今解析中です)・・・・・・・・・。
甘っ!! そして今までで一番えっちかった気が…。 手錠にシャツの前肌蹴にナース!! 何もくすぐるのにシャツのボタン外さなくても(笑)。 3連発のバカ夫婦でした…なんかもぅ、好きにして(笑)。 個人的にはやっぱりどーしても、鉄兵くんの…魔法使い?姿にメロメロでしたw
「関係ない」と言われても先生との関係を諦めないと言ったブンちゃんがとても良かったです。 今まで気持ちを貰うばかりだった彼女が見せた勢いが、頑なだった先生の本音を引きだしたんでしょうね。 「家族」に温かさを求めていたのは、ある意味ブンちゃんより先生の方が強かったのかもしれません。
    →関連記事 『キスよりも早く・1』の感想


●呉由紀 『金色のコルダ』
みんなの気持ちが篭った演奏に、不安を隠せない香穂子。 ずっと一緒だったリリのヴァイオリンはもう無い。 でも、お守りとして持っていた弦が一本残っていることに気づき…。
冒頭、土浦の満面の笑みが素敵でした。 何ていうか、迷いを吹っ切った表情。 音楽への迷い、それから多分、香穂ちゃんへの…。 頑張れ土浦!! このブログは土浦さんを応援しております(笑)。 
柚木先輩が素直に「うらやましい」って言えるのは、ホント火原先輩だけになんだろうな。 家のしがらみがなくても、音楽を本当に楽しむ気持ちでは火原先輩に敵わないのでしょね。 正反対の存在を認め合える二人はすごく良いな、と思います。 志水が冬海ちゃんに見せた気遣いとか、月森なりに香穂ちゃんの音楽への想いを認めたシーンとか、今回いろいろ素敵でした。 今までの演奏とは桁違いに下手だとわかっていながらステージに上がる香穂ちゃんの決意、次号しっかり見たいと思います。


●弓きいろ/有川浩 『図書館戦争 LOVE&WAR』
図書防衛員のエリート・図書特殊部隊に配属されてしまった郁。 同期の手塚がむやみに郁に突っかかってくる中迎えた野外訓練。 しかも熊が出没するって…何それ!?
展開の早さは原作以上!! でも、味を損なうことなく頑張ってらっしゃると思います。 ちょこちょこオリジナル色も増えてきて、眠った郁を突き飛ばす堂上教官とか、違和感無いあたり上手いですw 小牧教官たちが、郁と手塚の険悪振りをそっと観察している様子は原作以上に良いです。 「恋に落ちたら面白いのに」に焦る堂上が可愛く(笑)、しかも「アレの前振りですね!?」的な上手いセリフになってるので、次回も楽しみ~。 
    →関連記事 小説版『図書館戦争』の感想


●藤方まゆ 『あぁ愛しの番長さま』
徳工メンバーで初詣にやってきたそうかさん。 引いたおみくじは、何と大凶!? その占い通りの不運が襲い、暴走族の集会場に落ちてしまって…。
ドジで悪い方悪い方へ転がってしまう展開は、正直あまり好きではなかったのですが、そんなことを吹き飛ばすほどラストの加藤くんが可愛かったので問題無いですっ!!(笑)。 それにしても、第1話からの鉄板ネタがこう何度も綺麗にハマるあたり、お約束な構成がホントお上手で好きw 次号お休みとのことで、ちょっと残念。
コミック第3巻は、1月初旬に発売予定です!!
    →関連記事 『あぁ愛しの番長さま・2』の感想


●草川為 『龍の花わずらい』
行方不明のクワンとハクライを捜して、シャクヤとルシンはオアシスの地下へ潜入。 ルシンの気持ちを感じ取りすぎて気まずい中、ようやくクワンと再会できたのだけど…!!
意外とデキるのに全然ときめかれなかったキントラさんが不憫っ!!(笑)とか、「やり方を変える」って何のやり方よクワンさんっ!?とか、思わず違う方向のコメントしか出来ない私をお許しください・・・。 泣く、もう盛大に泣きたいっ!! あぁぁぁぁ…(フェードアウト)。
    →過去記事 『龍の花わずらい・4』の感想


●時計野はり 『お兄ちゃんと一緒』
桜に想いを寄せる鈴木くん。 なかちゃんにけしかけられ、玉砕覚悟で桜に告白…するはずが、何故か桜への想いを深めてしまって!?
「いつだって屋外」が妙にツボ…(笑)。 もっといっちゃって!!正兄ちゃん!!と兄と妹のカップリングを散々応援している私が今更何言うの?って思われるかもしれないけれど、実は一番好きです鈴木くんっ!!(笑) だって、優しいです。 もう顔から優しいです。 今回、桜ちゃんを好きになった瞬間のお話を聞いて、「やっぱりいい奴だ」としみじみ。 自然に次の恋が出来るまで、精一杯桜ちゃんを好きでいられる鈴木くんでいて下さいね


●あきづき空太 『おとぎばなしの筆』
荒野の中で唯一「神に祝福された土地」に住む湧渓。 祝福の象徴のご神木にある「陣」を書きなぞる役目なのだが、ある日木の中に「水の神」が封印されているのを知り…。
40ページの読みきりで、とてもよく出来たファンタジーでした。 設定から絵柄まで、全てが上手い。 しなやかで美しい水の神の名前がまるで火のように熱い烙緋という名前を持ち、主人公の湧渓が、その名に水を湛えているあたりが意味深ですね。 水を湛える名=水の神の恵みを得る、と読めますが如何か。 面白かったですw あきづきさんは好きだけど、唯一、絵が細かい印象を与えてしまうところだけが勿体無いと常々感じてます。 余計なお世話なんですけどね(笑)。
初コミックス『赤髪の白雪姫』は12/5発売です!!
    →関連記事 『LaLaDX11月号』の感想


●その他掲載作品
・樋野まつり『ヴァンパイア騎士』 ・・・アニメ化決定だそうです(そんな気はしてた)
・葉鳥ビスコ『桜蘭高校ホスト部・番外編』 ・・・鏡夜先輩が六法全書を暗記してても驚かないよ(笑)    →関連記事 『桜蘭高校ホスト部・11』の感想
・斉藤けん『亡鬼桜奇譚』 ・・・いろいろ未消化で残念です
・にざかな『4ジゲン』 ・・・「戦いだ」。 ホントだ!!変換した!!(←当然)
・筑波さくら『ペンギン革命』 ・・・次回、最終回だそうです。
・なかじ有紀『ZIG★ZAG』 ・・・自分が可愛いことを知ってる人の技(=キス)だ!!(笑)


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『☆My Comic List☆』 『「ざれごと寝言大事なこと」日記』 11/30『土星のわっか』
●この本を買う・・・『Amazon』



関連記事


『心霊探偵八雲~赤い瞳は知っている~・1』の感想

9784592187752.gif
『心霊探偵八雲~赤い瞳は知っている~・1』
都戸利津・作画/神永学・原作
白泉社花とゆめコミックススペシャル/2007.11.25/?522




『いつ来ても寝起きみたいね』
『君が寝起きにしか来ないからだ』
…もっと来て欲しいならそう言えば良いのに~(笑)


<ご紹介>
白泉社『別冊花とゆめ』で連載の作品ですが通常のHCより大きめの判型で、表紙のタイトル文字と八雲の赤い左目は別素材の浮き出すデザイン。 『FILE1 あかずの間?~?』『FILE2 トンネルの闇?』と、シリーズ外読みきり『メール×トモダチ』を収録。

肝試しの現場で倒れてしまった友人を心配して、小沢晴香は超能力が使えるという噂の人物・斉藤八雲を訪ねる。 だが彼が使えるのは超能力でもお祓いでもなく、友人に憑いている霊を見れるだけだという。 無愛想で皮肉屋の彼を信じきれない晴香だが、幽霊の未練を晴らすことで友人を救えるはずだという八雲と一緒に事件を調べることに。 そんな折、肝試しに参加した一人が自殺したという知らせを聞いて…。


<感想>
りるさんが勝手にラブコメ読みしちゃってますが(笑)、本来はもっと普通に、霊を見てしまう青年と人の為に頑張ってしまう女の子が事件を探っていくお話なのだと思います。 いや、でも無理。 皮肉屋な八雲の言動にめげない晴香ちゃんの対応とか、八雲が気にしている赤い左目をあっさり「普通だしキレイ」と言えちゃう晴香ちゃんの素直さとか、いろいろ可愛くて私の中ではすっかりラブコメでした(褒めてます!!・笑)。 あ、でもちゃんと事件だし結構凄惨だし…何ていうか、幅広い作品だと思います。


お話としては、幽霊を見ることができる八雲に、晴香が事件を持ち込むのがパターン。 事件の陰には霊がいて、何故その霊が成仏できないのかを探ることで事件の解決を図るというもの。 田中メカ『お迎えです。』などだと霊の未練がハートウォーミングな展開をするんだけど、こちらは基本的に「事件」なので、案外シビア。 霊=被害者なわけで、事件を解決するということは、生きている者の罪を暴くということ。 なので霊や人が死を迎えた場所の描写は、容赦なくホラー調です。 無念が伝わってくる作画なので、夜中にそのシーンを開くとかなり失敗した気になったり(笑)。


それでも、都戸さんのクセの無い絵柄は好感が持てるし、お節介でお人よしなヒロイン像をきちんと作り上げているので読みやすい。 実は、原作も気になってたのでこの機会にと読んでみたんだけど、原作の晴香ちゃんはもう少し疑い深く普通に嫌な部分も持っている。 それは八雲も同じで、皮肉で穿ったものの見方は原作の方が数段パワフル。 小説はそれが魅力で、コミック版の魅力は、そんな二人が都戸さんの絵を得て、どこか憎めない愛嬌さが強調されている点だと断言します。 白泉社のマンガらしい好感度じゃないでしょうか。


外見で嫌な思いをしてきた八雲が、それをあっさり乗り越えてきた晴香ちゃんを気遣う様子とか(分かりにくいけど)、幽霊を悪霊だという人に示した優しい目線とかを見てると、だんだん八雲という人物から目を離せなくなるから不思議。 晴香ちゃんと共に成長してく様子を見守りたいと思います。 そして、出来ればもっとラブを…!!(笑。だって、中表紙の眠そうな八雲くんが好みだったんだもん…)


おまけ。
デビュー作である読みきり『メール×トモダチ』は、多分雑誌掲載時に私何気に読んでますね。 失礼ながら作家さんの名前を覚えてなかったので、ここで再会できて嬉しかったですw お話は、現実世界の自分がうっとうしくて、ボタン一つでリセットできる携帯メールの中に違う「自分」を作っている女の子のお話。 メールで意気投合した男性と会う約束をしたのだけど、待ち合わせに来たのは全然イメージの違う少年で…というもの。 少年と触れ合ううちに「現実の自分」を取り戻していくヒロインが可愛かったので覚えてました。 


<まとめ>
『FILE2』の途中で1巻が終わってるので、必然的に続きが気になります。 微妙に怖いの苦手な私が読めたので、幽霊モノが苦手な人も大丈夫だと思います。


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『マンガ一巻読破』
●この本を買う・・・『Amazon』
●出版社・・・『白泉社オンライン』
●公式サイト・・・『神永学オフィシャルウェブサイト』


関連記事


『執事様のお気に入り・2』の感想

img20071123.gif
『執事様のお気に入り・2』
伊沢玲・画/津山冬・ストーリー構成
白泉社花とゆめコミックス/2007.11.19/?390



『持てる全てを捧げる』 おまえがそこにいるならいつだって
――そう誓ったんだよ、俺は。

<ご紹介>
月刊誌『別冊花とゆめ』にて連載中の作品。 第5話~8話を収録。 

編入した双星館学園のセレブぶりに驚きっぱなしの庶民派・氷村良は、誰の専属執事にもならないと言われてきた神澤伯王と専属契約を結んだことで、一気に注目の的に。 伯王との関係を心地よく思うようになっていたある日、良は中庭で、兄を捜して忍び込んできた少年・理皇と出逢う。 ちょっと生意気で子ども扱いを嫌う理皇を誰かに似てる、と思うもの束の間、理皇は学校の案内係に良を「指名」してきて…。 セレブ高校を舞台に意外と素朴な良と伯王が織りなすラブコメディです。
    ⇒ 『執事様のお気に入り・1』の感想
    ⇒ 『執事様のお気に入り・3』の感想


<感想>
今回も、可愛い内容で、くふくふしながら読んでましたw だって、良ちゃんに構ってもらえなくて拗ねる伯王が可愛すぎ…。 1巻で「伯王さんって普段俺様キャラで有名なのに(by薫子)』なぁんて言われてたのが嘘のように可愛い(笑)。


厳しいけれど、カッコ良くて素敵な男の子に専属執事をして貰えるなんて、女の子の憧れが詰まりすぎかもしれないけれど、でも良いじゃんっ夢だもん!!(笑。 ただし、りるさんが女のかどうかは疑問か…) でも何ていうか、二人の関係を羨ましいと思えるのは、良ちゃんと伯王が対等であろうとしているから、なんですよね。 良ちゃんのナチュラルな前向きさと、伯王の自立心との相乗効果が見えるっていうのが好感度高いのだと思う。 互いに依存するのではなく、高めあっているからこそ魅力的なんだよな~としみじみです。


明朗快活な良ちゃんが幸せそうににっこり笑うのを見るのが私は(きっと伯王も)大好きなんだけど、今回「おぉっ!?」と思ったのが、2巻ラストの第8話。 はぐれた伯王と再会したあと、「(恥ずかしいなんて思って)ごめんなさい」と謝る時の良ちゃんの笑顔って、それまでの爛漫な笑顔とは違い、ちょっと女の子っぽい気がしたので。 安心させてくれる人にだけ見せる、特別な笑顔。 気持ちが近づいた証なんじゃないかな、と思いましたw


以下、短く各話語り。
●第5話
良ちゃんのにへっとした寝笑顔を、伯王が大事そうに見守るシーンが大好きです。 この巻で一番好きかも~w で、寝言でお願いされちゃうところも好き(笑)。 良ちゃんがいかに伯王に気を許しているか、それから伯王が良ちゃんに頼られることがいかに誇らしいのかを表現した、良い場面だと思います。

●第6話
「伯王も下の名前で呼びたいってさ」「え?私全然構わないよ?」・・・この大らかさが魅力的です、良ちゃん(笑)。 そゆ額面どおりの意味じゃないんだけど、疑わないところが可愛いです。 くまのぬいぐるみを抱えた理皇くんと同じくらい可愛い(笑。←ツボでしたw)。

●第7話
おにぎりがデカくて妙にウケました(笑)。 庵と隼斗の「どっちも、どっちかに、負けない」って、お互いに認め合ってないと出来ないこと。 それを小さな伯王がちゃんと見抜いてて、二人も守りあってきて…という信頼感があるからこそ、良ちゃんに「三人でいると安心する」と言われる関係になれたんですね。 それにしても、執事と懐中時計って、必須アイテム?

●第8話
どこからどうみても、らぶらぶバカップルでした(笑)。 ごちそうさま!!


<まとめ>
それにしても、伊沢さんの絵柄が本当に綺麗で私大好き…!! 1巻でも書きましたが、主人と執事という派手目な設定は本質ではなく、無邪気なヒロインと彼女を構いたくて仕方が無い男の子のラブコメだと私は思ってます。 オススメ!!
    ⇒次巻 『執事様のお気に入り・3』の感想へGo!


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『☆My Comic List☆』
●この本を買う・・・『bk1』 / 『Amazon』


関連記事


☆Web拍手ボタン

押して頂くとりるがハリキリます(笑)

☆カテゴリ

☆サブカテゴリ (タグ)

 

☆最新コメント

☆リンク(おすすめサイト様)

☆アクセスカウンタ

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

アクセス解析

関連記事Loader

[猫カフェ]futaha

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

☆検索フォーム

☆購読予定一覧

☆アニメDVDの人気ランキング

☆更新日カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

10月 | 2007年11月 | 12月
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 -


☆オススメ