『クロフネZERO 創刊号(2008Summer)』の感想

クロフネZERO (ゼロ) 2008年 06月号 [雑誌]

『クロフネZERO 創刊号(2008Summer)』


リブレ出版/2008.5.28/?780


<感想>
どうやら「ビーボーイゴールド6月号増刊」という位置付けらしいこの雑誌。 もちろん『ビーボーイゴールド』という雑誌を手に取ったことも無いのですが(笑)、今回はもちろん、あき先生の新作目当てで購入しましたっ!! なので、あきさん以外は知らない作家さんばかりだし、「オールジャンル・コミック誌」と謳ってる割に男性率が高いしで、気分的にはアウェーに乗り込んだって印象でした(笑)。

でも、ちゃんと全部読んだよ!! それで楽しめたら良かったんですけど…うーん、正直、あきさん以外は微妙かなぁ? 創刊号ということで、物語の導入部のさらに冒頭だけを描いた作品が目立ちました。 でも、この雑誌次回の発売は、11月なんですよ(笑)。 それで導入だけって…もっとこう、「次も気になるっ!」って勢いをつけておかなくて、大丈夫なんでしょうか。 作家さんがどうと言うより、雑誌としてのスタンスがよく分からないというのが本音。 豪華声優陣が出演するCDとかついてますので、お徳と言えばお徳ですが。

でもホラ、あきさんのは面白くて私の欲求は満たされたから、いーや別にw(笑)


●あき 『A・D-天使の嘘-(ANGEL'S DOUBT)』
国一番の貴族・カルアンセスには、4人の息子がいる。 その中でも四男・フォースは、良い噂が全く無いことで逆に有名だった。 極楽鳥のような居でたちに、放蕩な振る舞い。 けれど奇妙に人好きのする様子に、有力貴族の息子、英理・ロレンスは興味を抱く。 フォースを見かけたパーティーの夜、英理は湖に入ろうとする少年・りくと出会う。 天真爛漫なりくに好感を抱くが、りくの持つ贋作紛いの不可思議な「技術」とのアンバランスさが気にかかってしまい…。

淡々としているようで、ほのぼのとしているようで、どこか寂しげな雰囲気が漂う作品でした。 あらすじを書こうとしてびっくり。 フォースもりくも最初から登場してるのに、物語を語る視点は、今のところ彼らにはまだないんですね。 英理目線でしかあらすじを語ることが出来ませんでした。 読んでいる間は、フォースとりくの掛け合いに心が超和んでたのに(笑)、不思議だわ。 この微妙な雰囲気のおかげで、43ページ、堪能させていただきましたw


フォースとりくに視点が置かれていないのは、おそらくタイトルが示す通り、「嘘」があるからなんでしょうね。 作中で嘘桜のエピソードとして語られる、

『でも私には 本当の本物よりもこちらが 私の神が決めた「本物」なのです』

が意味深。 何が本物なのか、何が偽物なのか、それを決めるのは自分自身だといわんばかりのフォースの振る舞いは、多分りくためっていうのが大きい気がする。 りくのことは全肯定(笑)ですからね、彼。 水に落ちるのは全然大丈夫じゃないと思うけど(笑)、そんなりくを大事に想うフォースも可愛いw もちろん、りくの方もフォースを全肯定なんだけど、でも、だからこそこの二人に「信頼」とか「好き」とかよりも、静かな「哀しさ」を感じてしまうのは何故なんだろう? 


立派だという嫡男と次男、そして悪名高い四男。 ・・・では、三男は? あっさり流されているこの存在こそが、りくなんじゃないかなぁ。 英理にりくの素性を訊かれたフォースは、躊躇った後に「・・・うちの使用人だろ」と呟く。 でもそれ、「嘘」でしょう? いつだって堂々と自分の信じるものを背負うフォースが、そんなに躊躇うならそれは「嘘」だ。 誰に理解されなくても、りくの創る贋作を「本物」として肩に乗せるフォースが、何を大事に思っているかといえば、りくでしょう? なら、彼のつく「嘘」はやっぱり、りくのためじゃないかと思うのですよ。
何が本物かなんて事実より、何が大切かという「想い」の方が価値がある。 そんなお話になっていくのかなと感じました。 


それにしても、やっぱりあきさんの描くボケとツッコミは良いなぁ! りくの爛漫さとフォースの感性からくるダブルボケ(笑)が、微笑ましくて仕方ないです。 にっこり笑ってくれるだけで幸せになれるようなりくには、フォースじゃなくてもメロメロになるってw 次回はどこのグルメツアーになるのかも含めて、続きが楽しみですw でも次回(しつこいけど11月発売だ!)まで待つの辛いなぁ。 遠いよっ(笑)。


●あき先生関連記事 ⇒『歌姫』の感想



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『デッドマン・ワンダーランド・1~3』のぷち感想

デッドマン・ワンダーランド 1 (1) (角川コミックス・エース 138-8)デッドマン・ワンダーランド 2 (2) (角川コミックス・エース 138-9)デッドマン・ワンダーランド (3) (角川コミックス・エース 138-10)
Amazy




アニメ『交響詩篇エウレカセブン』のマンガ版を担当したコンビの、オリジナル作品。 震災で東京の70%が水没した近未来を舞台に、「デッドマン・ワンダーランド」と呼ばれる監獄で繰り広げられる、不条理なサバイバルアクションです。 早くも3冊目だけど・・・いつ読んでも、超気持ち悪い(笑)。 流血ばかりだし、人の肉体はボロボロ死ぬし、人の精神は狂ってるし。
 
・・・でも何故か面白いのは、そんな不条理な中で、失いそうになりつつも無くならない主人公・ガンタの真っ直ぐなカッコ良さと、ガンタに触発されて失っていた「正常」を取り戻していく人物たちの描き方と、何より、ヒロイン(?)・シロをめぐる絶妙なストーリーテリングのおかげなんだと思う。 マザーグースのように「歌」をモチーフに使って謎を深められたら、もう気になって気になって…(笑)。


震災を受けた東京から長野へ疎開したガンタは、そこで至って普通の毎日を過ごしていた。 けれどある日、重厚な拘束具を身につけて宙を浮く「赤い男」により、クラス中の人間を惨殺されてしまう。 唯一の生き残りであるガンタは、何故か虐殺犯として逮捕・死刑が確定。 監獄「デッドマン・ワンダーランド」へ送られ、不条理な生活を強いられることに。 そこで出会った不思議な少女・シロと嘘吐きの羊と交流を深めるが、そんな時、諸悪の根源である「赤い男」と再会したガンタは、自らの「血」を使い戦う「罪の枝」という能力の感染者であることが発覚。 事態は「命」を賭けた最悪の戦いを招くことになり・・・。


表紙のお人形のようにキレイなイラストとは相反して、中身はいろんな意味で生々しく気持ち悪いです、ホント。 もう多分、読めない人は1巻で読めないと思う。 首がもがれたり体が輪切りになったり串刺しになったりって、見たくないでしょ?(笑)
でも実は、2巻の帯「何もかもが、狂っている。 それが゛現実"」が表すとおり、戦わないと死ぬという究極の舞台設定をしておきながら、それでも作者が描きたいのは、「信じ合う世界」なんですね。 「生々しい」のなかに、前向きに生きようとする志の強さも、ちゃんと含まれているからスゴイんだ。

「何度でも立ち上がるんだよ!」とシロが嬉しそうに語るガンタの「挫けない強さ」。 それに引きづられて、ガンタを利用しようとしてた羊や水名月が変わっていくのが気持ち良い。 2巻で登場する千地清正が持つ、狂った中でも一本筋の通ったカッコ良さにも、グっとくる。 シロの真っ直ぐな友情が、どこまでも可愛い。 そんな風に、伝わってくるものがあるから、読める。 面白い。 先が知りたい。 そんな風に思わせてくれる、不思議な作品だったりします。 


3巻では、DWという組織そのものに対抗しようとする勢力も現れたけど、それ以上に「シロ」に纏わる謎が深まってきて、ますます混迷を極めそうな予感。 シロの歌だというウッドペッカーの歌詞の痛々しさは、やっぱり彼女の両手を覆う大きな拘束袋の下の「手」を指しているのかしら…。 気になるけど、暫くは精神衛生上すっぱり忘れることにします(笑)。 でも、4巻も読むぞ!

⇒次巻 『デッドマン・ワンダーランド・4』のぷち感想


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『古雑語り』 『84式鵺屋台』 6/22『まんざらでもない』
オンライン書店【ビーケーワン】 ・・・『デッドマン・ワンダーランド・3』をチェック
・・・『デッドマン・ワンダーランド・2』をチェック ・・・『デッドマン・ワンダーランド・1』をチェック



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アニメ『図書館戦争』の感想/状況〇八『策動セシハ手塚慧』

図書館戦争 【初回限定生産版】 第三巻

図書館戦争 【初回限定生産版】 第三巻


角川エンタテインメント
井上麻里奈・前野智昭・石田彰・鈴木達央
沢城みゆき・鈴森勘司・佐藤晴男・田中理恵
浜名孝行(監督)
第三巻には、テレビ未放映の『恋ノ障害』が収録されるそうな! ちなみに予約は26%引きw



『何十年か後の自由のために、今ある自由を棄てろとか、あたし、言えません!』



●状況〇八『策動セシハ手塚慧』
図書館内の二大派閥、原則派と行政派。 砂川の証言から、図書の廃棄に関わったとして行政派からの査問を受ける郁だが、原則派の弱体化を狙う査問は、想像以上に厳しいものだった。 これが実兄・慧の企みではないかと気づいた手塚は、その考えを堂上教官らに訴えるが、推測の域を出ずに手を打つことができない。 そんな折、手塚慧から郁への呼び出しがあって…!!


原作『図書館内乱』のラストエピソードの部分でした。 今回、ストーリーとしてもの凄くよく纏まってると思ったのは私だけではないはず!! 大胆な端折りが、神懸り的素晴らしさでした。 うわー、無理なく無駄なく、可愛くカッコよく、しかもラブコメ来たー!!(笑) というわけで、大満足でしたw


それにしても、査問の厳しさがよく表れていたと思います。 あんなだだっ広い空間のなかで、言葉尻をいちいち捉えるキモチワルイ会話が繰り広げられるなんて、これは郁ちゃんじゃなくてもキツイよ!! 直情O型人間(=私・笑)には特に!!と変に実感してしまいました。 大体O型ってこんな↓↓大雑把さですからね!

郁 ・『あの…査問会にこんなの(ヴォイスレコーダ)仕込んで、大丈夫なんですか?』
玄田・『何言っとる! たまたまお前が私物をポケットに入れたまま、間が悪く録音スイッチが入っただけだ』


いやぁん、相変わらず何て横暴で適当なっ!!(笑) 私物でもないし、たまたまでもなし、録音は故意なクセにー。 そんなところがO型・玄田三監の魅力ですけどねっ(世の中のO型さんすみません誇張ですから!)。


それにしても、査問のときといい手塚慧のときといい、郁ちゃんのピンチ!に迎えに来るのはやっぱり堂上なんですよね。 で今回、どっちのケースも制服で迎えに来てます。 それでも、前者(=査問時)はパリっとした制服で、「笠原、来い!」と呼びつけるだけ。 郁との距離感はあくまでも「仕事」のもの。 反面後者(=店)では、とりあえず見に纏った制服、しかも手を引っ張って奪還するという、堂上の至って「個人的」な距離感が描かれています

そこに至るまでに、堂上教官の中でも葛藤があったこともきちんと表現してある。
『これから先、キツくなる。 約束だ。 辛くなったら、必ず俺に言え』
と親身に心配してみたり、逆に
『研究会への勧誘を建前として笠原を呼び出したのなら、それを妨害する権利はない』
と、公私混同を招かないように自制しようと試みてみたり。 でも結局、
『俺が迎えに来たかったのは、俺の勝手だ!』
と失敗しちゃうあたりが、しかも「上官だからな」と言い訳しちゃうあたりが、とても愛しいんですけどねっ(笑)。 この辺、手塚慧が超イヤそうに語った、
『だから感覚派って苦手なんだよ』
に通じるんだと思います。 要するに、「約束」を守ろうと頑張った郁ちゃんと、そんな彼女を評価してしまう堂上は、やっぱりよく似てるってことなんだなーw


で、その辺の表現が凄く良いなーと思ってたら、あのラスト。 郁ちゃん的には驚愕のラストだったんだろうけど、私的には待ち望んだラストでした(笑)。 悩め悩めw 原作を読んだ時の脳内イメージもあんな風にコミカルな感じだったので、「そうそう、これが見たかった!」ってすっきりですw
ここで正体がバラされたことで、
『おまえが(後悔)していないなら、そいつも同じだ』
という台詞が、ぐぅっと効いてきますね! 要するに、郁の「王子様」である堂上も過去に査問を経験してたわけで、そのキツさを知った上で『後悔してない』と語る強さに、グッと惹かれました。


今回は、郁の査問と堂上との次第に近づく関係性を描いてましたが、その他にも目白押しでした。 とくに、柴崎がイイ。 疑いの目を向けられる郁を夕飯に誘うシーンの、『晩飯行こ』って台詞がまずイイです。 普段のお上品な感じとのギャップが、無駄に可愛い(笑)。

『笠原の問題よ! 他に何を護ろうって言うの!?』
前回、「だからアンタが大好きよ」と言ってくれた柴崎だから言える、とても素敵な台詞だと思います。 柴崎の中でも、郁ちゃんに対する感情の壁を乗り越えて、「友情」として大事に育みたい気持ちが強いのだろうな。 『あんたたち、あたしの逆鱗に触れたのよ』っていうのも、普段クールな彼女だから余計に「想い」が伝わってくる。 好きな台詞です。 もちろん、後男子寮に突撃してくる行動力も好きだっ!! 私服でカップラーメンな堂上教官を見せてくれてありがとう柴崎さんっ!!(笑)


それに対して、手塚は兄が絡むとヘタレ全開ですねw そんなところが可愛いポイントなんだけど、意外と本当に本気でヘタレでした(笑)。 っていうか、兄の仕打ちが酷すぎるのか。 郁ちゃんにまで自分のこと以上に本気で心配されてましたが、実はそれほどまでに兄から愛されてる幸せ者でもあるんですけどね。 
でも、そんな彼が兄へのコンプレックスを柴崎に打ち明けて、打ち解けていく終盤の流れは、とても自然で良かった。 それまでピリピリしてたのが、嘘みたい。 う~ん、やっぱりこの二人はどーにか上手くカップルになって欲しいです…w


一方、諸悪の根源と化している手塚慧氏ですが。
『良いんだよ。 弟のガールフレンドだから、ご馳走しなきゃ』
・・・って、うわ、悪そーっ!!(笑) どこの悪代官ですか!? 
検閲を巡って、良化委員と図書隊が武力抗争をしていることがまずオカシイ、というのが手塚兄の意見。 それはまったくもってその通りで、武力でしか解決できない問題では、本来無いはずなんですよね。 だからこそ、「検閲を駆逐できる現実的な構想」という彼の言葉は甘く響くんだろうな。 この辺、作中で作品が抱える矛盾を語ってあるバランス感もいいなーと思うのだけど、それ以上に郁ちゃんの明確な「拒否」がアッパレでしたw
手塚が『オレ、結構ブラコンなんだ』と柴崎に告白してるけど、ある意味コイツも相当なブラコン…(笑)
 

さて、「王子様」の正体が判明した郁ちゃんは、堂上教官に対して普通に接することが出来るのでしょーかw やっと来たラブコメ!!ってことで、どんどん恋に振り回されるようになって欲しいなw 次回はホンット楽しみ!!



<関連記事>
・次回感想 ⇒アニメ『図書館戦争』の感想/状況〇九『昇進試験、来タル』
・前回感想 ⇒アニメ『図書館戦争』の感想/状況〇七『恋ノ情報探索』

・マンガ版感想 ⇒『図書館戦争 LOVE&WAR』の感想
・原作版感想  ⇒『図書館戦争』の感想
          ⇒『図書館内乱』の感想

・公式サイト ⇒『図書館戦争』公式サイト


関連記事


『男性声優100人ソート』をやってみました!

相互リンクを頂いてる『天使と真冬の夜の夢』のなつめさんがやってらっしゃったので、私もチャレンジ!! ⇒興味のある方はこちらから
絶対100人なんて知らないよな、と思ってたらやっぱり知りませんでした…。 えらい時間かかりましたが、まぁだいたい「知ったかぶり」で何とかやりきりました(笑)。

で、結果なんですけど…何ていうか、恥ずかしいくらい上位は「その通り」ですね…っていうか、櫻井さん好き過ぎて本気で結構恥ずかしいんですけどっ(笑)。 まぁ、あくまでも参考ってことで100人全員載せますが、恥ずかしいので『続きを読む』以下に収納しますね(笑)。


⇒『スターライト☆ステージ』 ミルフィーユさまに繋がりましたw

続きを読む

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『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の感想/TURN8 『百万 の キセキ』

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume02
バンダイビジュアル
発売日:2008-09-26

福山 潤・水島大宙・櫻井孝宏
ゆかな・小清水亜美
谷口悟朗(監督)・大河内一楼(脚本)




●TURN8『百万 の キセキ』
ナナリーが再構築した「行政特区日本」への協力を要請されたゼロは、参加する意思を表明して黒の騎士団を、そしてブリタニア軍を驚かせる。 ユフィを裏切ったゼロへの複雑な感情を棄てきれないスザクに対し、ゼロは、特区への参加の条件として「ゼロの国外追放処分」を要求。 日本人を裏切るような要求に激怒するスザク。 果たしてゼロの真意はどこにあるのか…。 


<感想>
もの凄く、褒め言葉としては変な表現な気がしますが、敢えて書く。 今回、とても「普通に」面白かったです。 奇を衒うゼロの策略とか思惑とか、そんなところが心髄なんじゃ無いって思うから。 ルルーシュとスザクの共同戦線という形を見れたことが、本当に嬉しかった。 単純に、もう友情ものとして見てしまいました。
というのは、これって私が『コードギアス』に望む理想の形なんですね。 今後、この状態が当たり前になってくれれば良いのに。 策略が渦巻く世界じゃなくて、こんな普通が「普通に」ある、素敵に当たり前な場所になってくれれば良いのに。 そういう意味、でした。


・霊廟にて
最後、「ユフィ」と書かれた灯火と「ユーフェミア」と書かれた灯火が、揺れあって近づいてお互いを輝かせる場面では、思わず涙が出てきました。 うわぁ、悔しいぐらい良い演出ですね!! 

ここでは、まずナナリーが「優しい世界」への思いを亡きユフィと共有するんだけど、スザクはその「優しさ」にまだ気づいてないんですよね。 全ての罪を赦すというナナリーの言葉に「え?」と聞き返しているから。 この段階で『赦すつもりだった』ナナリーの思いを正確に酌んでいるのは、ルルーシュの方。 だからこそあの作戦になるわけで、でもこのシーンが後でスザクにゼロを赦すきっかえを与えるんだから、二重の意味でスゴイです。 

で、そのルルーシュ。 ユーフェミアへの弔いを済ませ『ここに未練は無い』と言い切った時の顔は、前回『棄てられた 仮面』で立ち直り、崖っぷちで顔を上げたときと同じ凛々しさに溢れてて、またうっかり惚れそうになったくらいカッコイイです(笑)。 ある意味、スザクの性格に「賭けた」形の作戦を迷い無く断行するところもカッコイイ。 結局ルルーシュは、スザクを棄てることは絶対に出来ないんですよね。 『あなたって、マゾ?』といわれるのはむしろルルか…(笑)。

この3人の意思が通じ合った時、初めて成功する国外追放という作戦。 その後に寄り添う、二つの灯火。 ともに祈ったのは「平和で優しい世界」。 ユフィが火を灯した優しい色の灯が、この霊廟だけに留まらない日がくることを、私も願ってます

 

・ルルーシュと仮面
今回、百万もの人が「ゼロ」の仮面を被ったことと、前回、ルルーシュが最終的に「棄てた」ものが「ゼロ」の仮面でなかったことは、もちろん大きな意味があって。 これは『オレの戦いは、ナナリーだけじゃないんだ』と語ったルルーシュの意思が、とても明確に現れた形なんだと実感させられました。 なので私、このシーンは笑えなかったんですけど、感想ブログさんを見てると皆さん百万人のゼロに爆笑だったようで、そうか、ここ面白かったのか!!と思いました(笑)。 いや、さすがの鈍さを誇る私も、神楽耶さまの『ゼロのみなさーん!!』は微笑ましかったですけどー(笑)。 

今までの「仮面」が、ルルーシュを頑なに覆い隠す役目を果たしていたのに対して、これからは「日本人」という意識をもつ人なら誰でも被ることが出来るという自由意志を秘めた、ただの記号でしかないんですね。 咲世子さんの前で仮面を取ったルルを見て、そんな風に感じました。


そーいえば、スザクは特区日本で忙しくなって休学しちゃうので、ルルが国外に行っちゃってもバレないってことで良いのでしょうか。 その場合、ロロはどーなるんだろう…。 あ、ヴィレッタさんが工作するのかな?


・ロロとルルーシュ
『兄さん、約束は…』
・・・と、一つ覚えのように繰り返すロロが、相変わらず痛々しいです。 彼の中で、『兄さん』と『約束』というものが、「ロロ」という存在のアイデンティティと言っても過言ではないくらい、重要なものになってるんだろうな…。 スザクを凄まじい勢いで睨んでたときは、どーしよーかと思いました(笑)。  スザクとナナリーは、ルルーシュにとって無条件で大事な存在。 もう、二人がいることで自分の存在が薄らぐことを、ロロが一番感じているのでしょう。 

気になったのは、ロロが言っていた、『護るものがあるから、僕は兄さんを助ける。 兄さんのことがバレれば、この学園はなくなるしね』という台詞。 映像はロロがルルーシュから貰ったロケットが映っているんだけど、ロロの中で『ロケット』と『護るもの』と『学園』が同列に語られたことを見ると、彼が学園で過ごした時間そのものが『護るもの』なのかなという気も。

いずれにしろ、前回の『ずっと側にいる』と同様、今回も『同じ運命だね、僕たち』のシーンでルルーシュの目をしっかり見てます。 さり気無く一番近いポジションをアピール、成長したなぁ!(笑) いやでも、本気で嬉しいですw 


・ゼロは人気者ー
『やはりお前は優秀だよ。 卓越している。 冠絶する人材だ』(ゼロ)
『あ、ありがとうございます! 光栄です』(ディートハルト)
…ゼロ様褒め殺しバージョン…(笑)。 いやでも、明らかにチェスの駒扱いですよ良いのですかディートハルトさん…。


『ゼロ様っ! 新妻をこんなに待たせてぇ』(神楽耶)
『神楽耶様、変わらず元気なお姿、安心しました』(ゼロ)
『ゼロ様こそ、相変わらず人を驚かせて下さいますのね。 特区日本に参加するだなんて』
駆け寄る神楽耶さまが激カワなのですが(笑)、ゼロは軽くスルーですね! でもって、スルーされたのを敢えて何も言わず、ズバリと核心をつく神楽耶さまはさすが!! ゼロの本心を訊きたいのに訊けなかった大人たちとの位の差がほんのりと描かれてましたね。 これが器か。


『そうか、我らが舞台に上がる気かな?ゼロは』(星刻)
むしろ楽しそうな彼の生き方がカッコイイですね!! そーだ、男の子(子?)はライバルを意識して意識して意識して欲しいですw(鬼か)。


『あの…私、ここにいて良いのでしょうか?』(セシル)
セセセセセセセシルさんっ!?(大慌て!) いつになくせくしーでびっくりしました。 そんなにゼロが見たかったのかと思うと微笑ましいです。 っていうか、いつでもオールオッケーです(笑)。


あとは、しっかりヴィレッタさんを守って名乗らず去っていく扇さんの渋さったらありませんでしたよ!! あぁこのカップル、ホント絶対実って欲しいです!!
だから、芸人さんのアキバめぐりをしてる暇は、ないと思うんだ…(笑)。


・次回感想 ⇒TURN09『朱禁城 の 花嫁』
・前回感想 ⇒TURN07『棄てられた 仮面』 
・シリーズ感想一覧 ⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』感想一覧
・公式サイト ⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』公式サイト




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