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深山くのえ 『桜嵐恋絵巻~火の行方~』の感想

深山くのえ『桜嵐恋絵巻~火の行方』
『桜嵐恋絵巻~火の行方~』

深山くのえ
(イラスト:藤間麗)

小学館ルルル文庫
2009年7月6日 初版第1刷発行




「世の人々がそれぞれに、不幸せなようで幸せなこともあり、幸せに見えてもその中に不幸せも抱えているならば……私も世の人々と、それほど違いはないのかもしれません」
呪われた身でなくても、悲しみはある。
呪われた身であっても、喜びも悲しみもある。
どちらが幸せで、どちらが不幸せとは、ひと言であらわすことなどできないのかもしれない。
「少なくとも、今のわたくしは、幸せだと思います」
「……幸せか」
「はい」
頷き、手を伸ばして、詞子は雅遠の頬に触れた。
「幸せです。 ……不幸せな身の上ではありますけれど、それでも、雅遠様がいらして、わたくしは幸せです」



<感想>
とある理由により 「鬼姫」 と忌まれている呪い持ちの姫・詞子と、左大臣の嫡男で詞子の呪いを恐れない雅遠との恋絵巻、第3巻です。 二人の想いはもう充分通じ合ってるので、お話は、やっと仕官した雅遠の奮闘ぶりと、出世をかけた大博打がメイン。 博打といっても遊びではなく、帝の寵愛を一身に受ける女御の暗殺計画をあぶり出すのが狙いなんですね。 詞子を守るためには、父親 (=左大臣) に頼らず、かといって敵 (=右大臣派 )にも与せずに出世しなければならない。 それならば帝に取り立ててもらうしかない―― と立ち回る雅遠は、今までの幼さが嘘のように立派でしたw  うっかり女御様を預かることになった詞子が見せるいつもより少女っぽい雰囲気も可愛いし、結構見境なく 「一緒に寝る」 ことをねだる雅遠も面白くて仕方ない。 も少し耐えろ!!と思ったけど、可愛いんだから仕方ないですね(笑)。


でも実は、読了後に一番強く感じたのは、 「あれ、もしかして利雅ってブラコン!?」 という身も蓋もないものだったりします(笑)。 いやだって、今までは単なる嫌な奴だと思ってたんですよ。 出来が良いのを鼻にかけて、兄 (雅遠) を見下すような男の子にみえたから。 でも最後の挿絵で利雅が真っ赤になってるのを見たら、もしかして雅遠にどう接したらいいのか分からないだけなのかもしれない、と思ったんです。 気にしたくないのにどうしても気になっちゃう、みたいな。 小学生のラブコメか!くらいのイメージです(笑。ゴメン利雅…)。  いやだって、雅遠の分の狩衣を用意してるって、妙に可愛くないですか!?(笑) もしかしたら、衣裳合わせを知らずにノコノコ現れた雅遠に 「しょうがないですね」 とか言って狩衣を渡してレッツ コミュニケーション!みたいな展開を望んだのかなーって (えー・笑)。 いや、違うかもしれないけど、少なくともそんな妄想ができる挿絵を描かれた藤間さんに乾杯ですw


それにしても、雅遠の役に立ちたいと願っていただけの詞子ちゃんが、女御様に 「幸せ度」 で宣戦布告したり、雅遠の狩衣を徹夜で縫い上げる女力が、すっごく恰好良かったです。 やっぱり頑張る女の子ってホント可愛いw  可愛いといえば、今まで雅遠だけが褒めてた詞子の容姿についても、今回登花殿の女御から 「ずいぶんきれい」 とお墨付きを貰えたので、読み手としても 「そうだろうそうだろう」 とまるで雅遠のように嬉しかったです(笑)。 今までは二人の忍ぶ恋ゆえに第三者的視点がなかったから、描かれなかったんだよね。 好きな人の衣裳を縫って自分の香りで閉じ込めるなんて、究極の独占欲みたい。 詞子ちゃんが精一杯頑張った狩衣で雅遠の評価が上がるのをみてると、お互いに高め合える恋って素敵だなぁと思いましたw  やっぱり人を取り巻く 「世界」 は、狭いより広い方が素敵。 詞子の小さな世界への扉を開いたのは雅遠に間違いないけど、雅遠の扉を開けたのも、間違いなく詞子なんだな。


さて、雅遠の仕官が始まり、作中に宮廷での仕事の様子が描かれるようになりました。 詞子のために一生懸命お仕事を頑張っている雅遠くんには大変申し訳ないんだけど、個人的に私は日本史が大の苦手なので、 「左兵衛府」 だの 「右衛門督」 だのと、増え始めた古語を読むのに一苦労です (←じゃぁ読むなよ!・笑)。 一番読めなかったのは 「糫餅」。 …あれ、これ別にお仕事関係ない単語だった(笑)。 でも、だからこそ新鮮というか、勉強になることも多いんだけどね。 前も書いたけど、少女小説とはいえ歴史モノを読むことになるとは全く考えてなかったので、この作品との出会いはとても実りあるものになっています。 欲を言えば、もう少し地の文で読み応えが欲しいのと、詞子と雅遠のラブ度アップを希望。 いや、この二人充分らぶーな関係なんだけど、表現が結構あっさり上品なので、ちょっと物足りないのです…。 破壊力のあるセリフ希望(笑)。 あと、歌が詠めない設定はどこへ行っちゃったんだろ…。 その辺ひっくるめて、次巻も楽しみです。

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2010年7月の日記

☆更新☆
・7/27 『LaLa9月号(2010年)』の感想
・7/24 有川浩 『三匹のおっさん』の感想
・7/22 高橋留美子『境界のRINNE・4』の感想
・7/20 藤原規代 『お嫁にいけない!・1』『お嫁にいけない!・2』の感想
・7/18 加藤元浩 『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・14』の感想
・7/16 古屋兎丸 『幻覚ピカソ・3(完)』 の感想
・7/14 2010年8月の購入予定
・7/11 毛利志生子 『夜の虹 灰色の幽霊』 の感想
・7/08 毛利志生子 『夜の虹』 の感想
・7/05 有川浩 『塩の街』 の感想

●7/28
▼日記

『LaLa』の発売日前後は当社比1.5倍のアクセスをありがとうございました。 皆さまのご期待に全く応えられず、3日遅れの感想更新となったあたりが 『空夢ノート+』 クウォリティです (威張るな・笑)。 頑張ったんですけど、ちょっと久々に雑誌が面白くて、何度も読み返したおかげで書くのが遅れる遅れる。 その分、いつもより長めにたっぷり書いてますので良かったら読んでくださいねw ⇒『LaLa9月号』の感想

そうそう、毎週こっそりとアニメ 『GIANT KILLING』 を楽しんでるんだけど、先日放送された回のタッツミーが恰好良くって一人身悶えてました(笑)。 分かるかな、ラスト近くで左腕を右腕にかけるように腕を組んでた時の立ち姿!! そして囁くような関さんの声!! うおぉぉぉぉカッコイイ!と、夏木に負けないくらいの暑苦しさを発揮して見惚れちゃいました(笑)。 明らかに作品の楽しみ方を間違ってる気がしますが(サッカーはどうした)、おかげで苦手だったサッカーにも少しずつ興味を持ち始めてるんだから効果ありますよねw とりあえず、世良くんガンバレな気持ちです。

そして、まもなく待ちに待った 『アネットと秘密の指輪 お嬢様と偽りの婚約者』 の発売日なので、こちらも楽しみで仕方ないのだw 前作も読み直そーっと。 ⇒『アネットと秘密の指輪 お嬢様と湖の告白』の感想


▼日記・・・というかご紹介w
私が大ファンの個人小説サイト 『Tiny garden』 様で掲載されてた小説が、イースト・プレス社から書籍として出版されるそーです!! うわぁ、めでたいっ。 という訳で、リンクフリーなのを良いことに全然関係ない私のブログからも告知させて頂きました(笑)。 
こちら小説の何が良いって、作品全体に気品があることでしょうか。 びっくりするくらいたくさんの小説がアップされてるんですけど、それらのどれも「凛とした人間らしさ」を持っているところがすごく好みなのです。 今回書籍化される『懸想する殿下の溜息』も、そういうラストを持ってくるか!という潔い辛さを抱えたもので、それは私のラブコメ好みからは外れている展開なはずなのに、何故か大好きでした。 正直、途中ちょっと冗長すぎるところがあったけど、書籍版はラストが違うらしいですし、応援も兼ねて個人的にはゲット必須な作品です。 興味を持たれた方は、ブログ版でもいいので試してみてください。 ちなみにりるは、こちらの『セクシーボイス』という作品がツボだったりします。 何がツボかは…読めば分かる(笑)。




●7/26
▼日記

猛暑日が続いてますが、皆さま如何お過ごしでしょうか? 私は体調崩し始めてる気がしますよ!(威張るな・笑) 昨日の夜も頭がガンガン痛くなってしまい、「体を温めて寝れば治る!」と寝たら本当に治ったんですけど、今度は眠れなくなって日記書いてます(笑)。 今日仕事休みで良かったーwと一安心。 

そうそう、『ピカソ』の感想をあげた翌々日くらい?に、「電車内でピカソ3巻読んでる人を見かけました。 空夢効果ですね!」という、何とも好意的なメールを頂き、嬉しくなってしまいました。 いえ、あの、その人が本当にうちのブログを見てたかどうかは定かではないのでそっちじゃなくて、ピカソ3巻読んでる人を見かけて私のブログを思い出してくれたことが嬉しかったのです。 しかもそれを報告してくれるっていう優しさ。 良いなぁありがたいなぁ、うちのブログは本当に、こういう好意的な方々のおかげで成り立ってるんだなぁと、改めて嬉しさを噛み締めておりました。 皆さま、いつも本当にありがとうございますー。


▼気になったものごと
・『機動戦士ガンダムUC』 待望の第2巻B-ray・DVDは11/12発売
いや、まだ1巻も観てないんですけどね。 だって観ちゃうと先が気になっちゃうじゃん!(笑) これに先駆けて劇場上映と、プレステ3・PSPでの配信が決定してるようです。 こちらは10/30から2週間限定。 ってことは私もPS3で観られるのかw
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) 2 [Blu-ray]
バンダイビジュアル (2010-11-12)
売り上げランキング: 1

・シリーズ最新作 『KINGDOM HEARTS Re:coded』は10/7発売日決定
りるが大好きなKHシリーズの最新作。 スクエニのサイトに発売情報はずっと載ってたんだけど、やっと発売日が決定したんですねーw  2009年から携帯向けに配信されていたゲームを、ニンテンドーDS向けにリメイクされたRPGです。 DSへの移植の際に、バトルシステムの進化やキャラクターの会話シーンも一新されてるそうなので、既にプレイ済みの方も楽しめるんじゃないかな。 私はやってなかったのですごく楽しみ。 でも、DSという媒体が苦手なのでそこだけがえーって感じ(笑)。 PSPが良かったなー。 ⇒『キングダムハーツBbS』の感想
キングダム ハーツ Re:コーデッド
スクウェア・エニックス (2010-10-07)
売り上げランキング: 6

・『少女ファイト』7巻特装版に30名のクリエーターが終結
西尾維新ファンとしてはゲットしたいんですけど、1300円…!! でも他にも幸村誠氏とか藤田和日郎氏とかみもりさんとか、そりゃもう大好きな作家さんの名前もあって気になるんですけど、でも1300円…っ!! しかも表紙がオヤジって!!(笑) いや、好きだけど、美女の方が良かったかなぁ…。 ど、どなたか買われた方いらっしゃいます?
少女ファイト(7)特装版
日本橋 ヨヲコ
講談社


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『LaLa9月号(2010年)』の感想

LaLa09.jpg
『LaLa9月号(2010年)』


白泉社
2010年7月24日/¥400+税





<感想>
表紙とふろくは 『会長はメイド様!』、 巻頭カラーは 『夏目友人帳』、 センターカラーはいよいよ最終章に突入した 『桜蘭高校ホスト部』 でした。 今号は創刊34周年記念号! という訳でいろんな特典 (?) があってお得な感じ。 38名の先生方の色紙プレゼント企画、その年々を代表する男子キャラ図鑑・・・などなど、巻頭企画は見てて楽しかったですw 
それにしても、今回はどれも面白かった…!! 久々に頭っから最後まで、にやにやしたりドキドキしたり泣いたりしながら楽しめましたよ。 さすが記念号w 3つ挙げるなら、 『桜蘭高校ホスト部』 『狼陛下の花嫁』 『キスよりも早く』 でした。


●巻頭企画
・オールスター色紙プレゼント
ど・れ・も・可・愛・い!! うわー、全部欲しいんですけど!(笑) だってどのレディ達も可愛すぎてオレには選べないんだぜーとか寒いことを言いたくなるくらい全部欲しい。 神様っ!!

・34周年イケメンコレクション
各年を代表する男性キャラを1名ずつ挙げてるんですけど… 私、いつから 『LaLa 』買い始めたんだっけ?と己の 『LaLa』 暦がちょっと怖くなりました(笑)。 雑誌で読んでなくてもその後買った作品も多くて、ダグラスは今見てもカッコイイとか、 『フルーツ果汁』 には泣かされたよ!とか、私の橘さん好きは『ヴァンプ』から続いてるんだなぁとか、 『オーラバスター』 の代表って諒ちゃんじゃなくて希沙良なんだ!とか(笑)、いろいろ思い出深かったんですけど、何よりも誰よりも1997年の修さんが異彩を放ってる気がしてなりません!!(笑)  にざさん…。


●緑川ゆき 『夏目友人帳』
静かで雰囲気のあるカラー扉絵がすごく好き。 実はこの絵を見ただけでうっかり泣きそうだったんだけど、本編読んだら余計に泣いちゃったよ…!!  私、人間には忘れないとやっていけないことってあると思うんです。 でも、思い出したらその時こそが、 「もう大丈夫だよ」 っていう自分からの合図なんじゃないかと思う。 夏目の心は、ご両親のことを思い出したくて仕方なかったんだろうな。 忘れたくなくて、覚えていたくて、大事にしたかったんだと思う。 だからどんなに 「嘘」 を吐いても、誰も騙されてくれないんだよね。 
田沼くんはアレです、北本と二人で夏目の家に来るほど北本と仲がよかったことに驚いた!(笑) 夏目の笑顔の嘘を見抜くことも、北本らに協力を仰ぐことも、以前の田沼からは考えられなかった。 彼も夏目同様、一歩一歩大事に進んでるんだなw ひとりではきっと、出来ないままだったろうから。  …それにしても、カラー予告カットのちび夏目が可愛くて仕方ないっ!! 抱きしめたいですーw


●藤原ヒロ 『会長はメイド様!』
忍者に爆笑でしたw お話的に結構シリアスだったはずなのに、何故そこで忍者を投入したんだ藤原さん…っ!!(笑)。  あとは、美咲ちゃんが 「悩み」 を一方的にぶちまけるシーンが好きでした。 うん、相手の勝手な都合に巻き込まれてるんだから、美咲ちゃんもそのくらいでイイと思うw  『追い越したと思ってるの?』 という台詞があったけど、私も美咲ちゃんは碓氷を追い越してないと思う。 っていうか、この二人はいつも肩を並べている印象です。 どちらかが少し前へ出たら、もう片方が全力で追いつこうとするような関係。 とりあえずは全力で忍者をくすぐって口を割らせて欲しいですw(ぇー


●時計野はり 『学園ベビーシッターズ』
ゆかりさんの旦那様と一緒にトルコで発掘作業がしたいっ!! (←トルコ大好き・笑)  というのが今回一番感じたことです。 普段なら犬井先輩のラブコメに目がいくはずなんですけどねー、そんなタイミングの悪さも犬井先輩らしいですよねー (ヒドイ・笑)。  でも、好きな人の幸せを願える人って素敵だと思うのです。  あとはとにかく、我慢強く絵本読みを待ち続ける虎太郎くんの可愛さが半端なかったことと、これでようやく竜くんにも初恋のフラグが立ったことに大注目。 牛丸サン確かに可愛かったけど、ぜひここは猪又さんでお願いします!


●葉鳥ビスコ 『桜蘭高校ホスト部』
見開きの扉絵、好きですー。 個人的に葉鳥さんのイラストはアナログ塗りの方が、瞳に力があってイイと思う。 おかげで鏡夜先輩がカッコ良くて大変だぜ!(笑) っていうか今回全体的にハルヒが可愛すぎてどうしようかと!! 環どころか、私のハートも鷲掴みされましたw
 
本編。 いやもぅ、久々に 「これぞホスト部だぜ!」 というコメディとラブとホロリ加減に大満足でした!! ハルヒがついに告白! ものぐさヒロイン(笑)とまで言わしめたハルヒが 「自分から」 告白したっていうだけでスゴイ事態なのに、その上超カワイイ笑顔つきでの告白!! 完璧なシチュエーションだったのに、どーしてそこで話をややこしくするんだ環先輩…っ!!(笑)と笑いが止まりませんでした。 でも、ちゃんと自分で言えたから許してあげますw  『いやじゃ…ないです』 までの一連のシーンは本当に素晴らしくて (葉鳥さんも緊張したってブログに書いてたくらいw)、 アニメ版の声で何度も脳内再生したくなるくらい 「ホスト部」 らしかった。 ヒカルもだけど、ここに来るまで皆スゴク頑張ってのを見てたから、私もスゴク嬉しかったです。

で、コスプレだけど、もうハルヒは女の子にしか見えない!! 恋するパワーはここにも健在ですね。 絶対お客さんたちは気付いてると思うんだけど、どーかな (言わないだけで)。  ハルヒが環を好きだという気持ちって、きっと特別だけど特別なことじゃないんだろうな。 彼への気持ちは 「いつもどおり」 な日常と同じくらいに、当たり前のものなのでしょう。 次号のデート編も楽しみだけど、さて、ハルヒは高坂さんに何を相談したんだろうね。 考えられるのは以前の留学の件だと思うけど…!?


●樋野まつり 『ヴァンパイア騎士』
冒頭から藍堂先輩のヘタレフラグが全開で 「あぁもーセンパイったらw」 とほくそ笑んでたんだけど (コラ)、 迷いなく 『奪う』 発言をなさった時には 「やばい、センパイが初めて恰好イイ!!」 と思ったものですw (褒めてます!・笑)。 


●可歌まと 『狼陛下の花嫁』
断じて悪い男に騙されてなどいないって夕鈴は言ってるけど ―― ごめん、いろいろ騙されてると私は思うー (爆笑)。 いや、騙すというよりは、篭絡?  陛下の手練手管と舌先三寸と本気の想いで、夕鈴はすっかり絡め取られてる気がしますよ。 陛下も休暇中、ということでほとんどが犬陛下の 「顔」 で描かれてるんだけど、あのシーンだけは逃がす気ゼロの 「狼」 陛下の顔つきだったもんね。 そりゃ夕鈴も、自分の心臓の平穏のために 「休め」 と言いたくなるでしょうw でも陛下にしてみたら、几鍔には 「本気で怒るよ」 と言う夕鈴の姿は、目に痛いんだろうな。 だって夕鈴は陛下に遠慮したままだもん。 身分が違うから、というより、好きにならないための距離感なわけだけど、そこまでは読めてないはずだしね。 几鍔の動きで夕鈴と陛下の関係がどう動くのか楽しみです。

ところで。 …やばい、見れば見るほど几鍔が好みな気がしてなりません!(笑) 妙な色気すら感じるのは、もはや私の欲目ですか? 散々思わせぶりに話した 「親切な忠告」 が、どれも夕鈴の観察日記のように思えるのは私の欲目ですかっ!?(笑) お前どんだけ夕鈴を見てるんだよ、そして陛下はどんだけ夕鈴が可愛いんだよ!とツッコミまくりでしたw 


●水野十子 『キミにXOXO』
個人的に 『遥か』 の時より絵柄やコマ割が好みなので読んでて楽しいんだけど、このお話どこに行くんだ!?という疑問は拭えず(笑)。 先輩を好きなマサムネは仮の姿の方で先輩に憧れられちゃうし、エコーちゃんは素のマサムネの方が好きみたいだけど仮面の変態に惚れられちゃう・・・と、全方位的に一方通行な恋愛模様がちょっと楽しいかな。 そして私は、そんな中を一人役立たずに彷徨う彼が大好きです! (主にビジュアルが・笑)


●田中メカ 『キスよりも早く』
いやもう、読みながら自然と涙が……ブンちゃんもメグもまーくんもみんな切ないんだけど、でもやっぱりどーしても翔馬が…っ!!(涙) とりあえず、開き直った翔馬がまーくんを追い詰めるのが楽しかったですw (あれ、涙は?・笑)。  だって私、今まで何度も感想に書いてきたけど、翔馬にはそうやって素直になって欲しかったんだもの。 ブンちゃんが 「くるくると形をかえてつかめない」 って言ってるけど、翔馬はずっとそういう自分の気持ちを持て余してたんだろうから。 あの鈍感さは、 「兄の奥さん」 を好きにならないための無意識のセーブでしょう? やっとそれを開放出来たのだから思う存分暴れればいい。 そしてその後に……もっと噛み締めなきゃいけない別の感情と向き合えばいいと思う。 さり気なくシャツを貸すシーンは、すごくお気に入りですw

あと、個人的に今回のまーくんは減点! 気持ちは分かる、でも女の子を物理的に乱暴に扱っちゃダメー!! 一方のメグちゃんは最高にイイ女だった。 彼女は既に一度翔馬に対して大暴れした後だから、あの境地なんだろうな。 辛くないはずないのに鉄兵くんの面倒まで任されて(笑)、それでも相手を気遣えるなんてスゴイなぁ…っ。 ブンちゃんに関して言えば…彼女は少し翔馬に揉まれるくらいで丁度いいと思います。 いや、胸の話じゃなくて(当たり前だ!・笑)、自分が恋愛の対象になるんだってことを思いっきり実感して、更に素敵な女の子になって欲しいなって。 今は頑張り時だね!


●呉由姫 『金色のコルダ』
髪をセットした香穂ちゃんが超可愛くてドキドキしましたw 今回、いつもに増して絵力があった気がする。 土浦もカッコ良かったです、ヴィジュアルがw (←限定かよ・笑)  っていうか、月森くん登場してないのに何この存在感。 逆に土浦っちなんて出ずっぱりだったのに、何この切ない感じ!! (爆笑)  香穂ちゃんを大事に思ってるのが伝わってきて、私やっぱり彼が好きだなぁと思ったんだけど、彼がどれだけ心配しても、香穂ちゃんは自分で乗り越えちゃうんだよね。 しかも、月森くんとの 「約束」 を支えにして。 ぐぅんと沈んでも、自分を省みることが出来る香穂ちゃんはすごくいい子だ。 いい子だけど、自分がいなくても浮上してしまうことは土浦にとっては残酷な現実だろうな。 彼は彼で香穂ちゃんを見習って、自分のなかで折り合いをつけなきゃいけないんだろうなって思います。 それにしても柚木先輩が優雅すぎる! 髪のセットね、雅ちゃんのを手伝うって言ってるけど実は自分の髪をアレンジして遊んでるから上手なんじゃ!?(笑)  


●なかじ有紀 『純愛ラビリンス』
いやぁ、独占欲丸出しなハルトがめっちゃ楽しい、本当に楽しい!! (←鬼か・笑)  お話が始まった頃よりウミちゃんへの想いが加速してるからか、多少キャラ違うよね。 そんなところが楽しいですw  猛暑の中の撮影だと、役者さんの立ち位置がとても暑いんだってことを初めて知りました。 作品を作るって凄いエネルギーが必要なんだね! ハルトのエネルギーはウミちゃんで、レイラのそれはハルト。 3者が影響しあうのって良いと思います。 ドーナツのチョコレートコーティングは猛暑で溶けないのか?というツッコミだけはしておこうかな(笑)。


●弓きいろ/有川浩 『図書館戦争 LOVE&WAR』
扉絵が可愛くてちょっと気を抜いてたら、本編が熱くて熱くて凄かった!! 郁ちゃん、それオトコマエ過ぎ…(笑)。 でも良いなぁ、私やっぱり彼女好きです。 教官が出るまでもないっていう判断も、同僚としてまっすぐ相手を叱れるところも、ホント面倒くさいけど自分の根っこの部分を腐らせない熱さは貴重だと思う。 そしてそんな彼女を溜息つきながら叱ってくれる堂上と、笑って認めてくれる小牧さんの包容力が素敵過ぎる。 ここにいる人達はみんな本が好きだけど、人間も好きじゃないとこうはできないんだっていうのを弓さんが上手にコミカライズしてくれてます。 弟への愛はあるけど一方的過ぎる手塚兄を、弓さんがどう描いてくれるのか楽しみだなw

あとは…砂川のレビューの件。 これは個人的にもアウトです。 上から目線を気取って批判的なことを書くのって、割と簡単なんですよ。 だって、作品を愛さなくていいんだもん。 ただもちろん、自分のブログに本の批判を書くのは正しいと思う。 私としては、そういう時にも「それでもこの本を面白いと感じた人はいるんだろうなぁ」という最低限の客観性を持った上で書いて欲しいという希望はあるけど(だってやっぱり好きな本が否定されてたら悲しいじゃん?)、個人運営なんだから多くは望めない。 私だって、ブログを読んでくれた誰かを不快にしてるんだろうし。 でも、 「図書館」 としては完全にアウトでしょう。 原作の時も思ったけど、改めて文章を発表することについて考えさせられました。 


●一ノ瀬かおる 『未少年プロデュース』
いや、だからコウセイはちゃんと自分から告白しようぜー… という不満を第1話から抱き続けてるりるです。 そこはオトコノコ頑張ろうよ!! という私の想いとは別にカーコちゃん幸せそうですが。 とりあえず、ドSだと思っていた巴先輩が実はドMなんだと気付いたお話でした(笑)。 この人、カーコちゃんが自分に靡かないから構いたいんだなぁ。 コウセイの直情と巴先輩の歪み具合が只事じゃない中、ヒロインがヒロインらしくなってきたのが良いですねw ポスター、可愛いと思います。


●真柴なお 『百年恋慕』
8月には真柴さんの初コミックスも発売になりますね。 もちろん応援の気持ちを込めて買いますとも! …という訳で今回は王子5兄弟のうちの3番目が登場。 私、クラヴァットとかリボンタイとか大好きなんで、リボンタイが似合うレイは即決でお気に入りでした。 えぇ、たとえ5メートル走で息切れするような男でも好きですとも(笑)。 そして、エヴァに似てるからレイ兄を好き、というルイスがやっぱり鬼畜でした。 お前は兄弟の好き嫌いの基準さえもエヴァに置いてるのか!…と(笑)。 そんな中で相変わらずエヴァが可愛くて大変w  彼女の心を満たせるのはルイスだけだけど、ルイス以外の誰かのためにもこんなに頑張れるようになったんだよね。 そりゃー鬼畜のルイスさんも可愛くて仕方ないことでしょう(笑)。 相手の近くにいられる自分になりたい、という気持ちには、向上心とか相手への尊敬がないと出来ないことなので、私、エヴァって本当に大好き。 頑張って欲しいですw


●次号予告
久々の! 待ちに待った! 森生さんの 『きゃらめるBOY』 が掲載ですw 正直、このまま掲載ないかと思ってた(笑) あとは大好きな仲野えみこさんの新作読みきり 『イヴの秘めごと』 も楽しみw  『キミにXOXO』 と 『未少年プロデュース』 が2ヶ月お休みです。

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有川浩 『三匹のおっさん』の感想

三匹のおっさん

『三匹のおっさん』

有川浩
(挿画:須藤真澄)
文藝春秋
2009年3月15日 第1刷発行/¥1524+税




「 俺たちのことはジジイと呼ぶな。 ――おっさんと呼べ 」


<ご紹介>
『別冊文藝春秋』 に掲載された読みきりシリーズ6話を収録した1冊。 まるごと 「三匹のおっさん」 が楽しめます。
キヨとシゲとノリ …… かつて 「三匹の悪ガキ」 と呼ばれた少年達も、今は還暦を控えた 「三匹のおっさん」。  キヨが定年退職を迎えたこともあり、シゲは私設自警団として町内を守る 「暇つぶし」 を提案する。 カツアゲ犯、強姦魔、初恋詐欺などいろんな事件をこっそりと、しかし最高にカッコ良く解決するおっさん達に、最初は距離を置いていた孫の祐希も次第に理解を示すようになる。 町内で起きる事件にも家族の抱えるいざこざにも真正面から立ち向かう三匹の、活劇小説です。


<感想>
いやビックリ。 すごく面白かったです!!  何ていうか私、おっさん萌えの素養ないし (児玉清氏は別格・笑)、 ラブコメの名手である有川さんに求める作品傾向とも違うし、正直そんなに楽しめないんじゃないかと思ってました。 もう深々と頭を下げます。 本気で面白かった、疑ってごめんなさいっ!!  えーと、三匹のおっさん達が近頃忘れがちな礼儀とか粋とかをしっかり守りつつ (ここポイント)、 でもちょっとだけハメを外してバッタバッタと悪を斬る物語です。 それぞれの特技を生かして犯人をやり込める手段は、実はこちらも犯罪ギリギリだったりするんだけど、それが実に爽快なのだ。 


三匹の根底には家族やご町内など、手の届く範囲はしっかりと守りたいという熱い気持ちがある。 これって主人公が若者だと身近な人しか守れないジレンマを抱える展開になるかもしれないけど (あ、 『るろうに剣心』 みたいですね)、 おっさんたちは人生経験だけは豊富なので、その辺はもう割り切ってるのも物語をスッキリさせてる要因。 彼らは、自分達が守るべきもの、そして自分に出来る事と出来ない事を見誤らない。 冷静に分析し、どうやれば相手を封じれるかを考え、経験を生かして敵と対峙するんだもん、カッコ良くないわけがない! 一方で、三匹が年配だというだけであっさり見縊る敵さん達の底の浅さが際立つんだから、物語構成として上手です。 あとがきにあった 「時代劇を現代でやった」 という効果は、そこに一番表れてました。  いやぁ爽快。


なので、三匹に引きづられるように祐希がどんどんカッコ良くなっていくのも頷けるってものです。 最初こそ男気の発揮の仕方が分からないイマドキ少年だった祐希が、キヨさんたちの活躍を目にして自分の矮小さを実感し、少しずつ祖父を尊敬していくようになる過程にはドキドキしました。 オトコノコってこんなに変わるんだ!って。 で、その 「変化」 を他人に見せたくなくて意地張っちゃうところが、オンナゴコロをくすぐるんですよ!(笑)  私は元々家族をテーマにしたお話に弱いので、祐希とキヨさんの掛け合いがどんどん息の合ったものに変化していくのを見るのが好きでした。 絶対に口に出さないけど、心のどこかに相手への尊敬を秘めている、そんな家族で在れたら素敵ですよね。 お蔭様で、期待薄だったラブコメパートも祐希がしっかり担ってくれました。 早苗ちゃん可愛すぎる!(笑) いざという時に積極的になれる女の子は 「壮絶に」 可愛かったですw


この本を読んでいて一番感じたのは、実生活での距離が近い人との、距離の取り方。 例えば妻。 例えば息子夫婦。 例えば孫。 例えば娘。 例えば ――親友。 長年連れ添ったはずの妻への接し方を見直したり、年の離れた孫と友人のような関係を孫と築けたり、親友にだって気を配る。 何ていうか 「親しき仲にも礼儀あり」 という感じで、近い距離感に甘えないのが粋だなぁと思う。 礼儀を欠くと、足元を掬われる ――それこそキヨさんと息子夫婦や第3話のシゲさんのように、 「家族」 だって簡単に崩壊してしまう。 阻止するには多大な精神的エネルギーが必要だけど、それを使ってでも取り戻したい関係が家族なわけで、だからこそ 『取り憑かれる隙を作ったのは俺』 と言えるシゲさんの潔さが最高に恰好イイ。 全体的に、貴子や登美子など社会との関わりが薄い女性陣が 「取り憑かれる」 ことが多く (ご近所や家庭内で社会性の高かった芳江は除く)、 社会で揉まれてきた男性陣がしっかりしているのも特徴ですね。 相手との距離感って人間社会で揉まれて学ぶんだなぁ。 大切な人とどれだけ近くにいても、ぼんやりとしてはいけない。 とことん大事にするためにはどうしたらいいのか。 …そんなことを思わされた1冊でしたw

以下、各話語りー。

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高橋留美子『境界のRINNE・4』の感想

境界のRINNNE
『境界のRINNNE・4』


高橋留美子
小学館週刊少年サンデーコミックス
2010年6月23日 初版第1刷発行/¥419+税




<簡易感想>
『週刊少年サンデー』 にて連載中の作品。 神隠しにあって以来幽霊が見れるようになった少女・真宮桜と、家庭の事情により (?) 死神のような仕事をしている貧乏少年・六道りんねとのドタバタコメディです。

相変わらず高橋留美子作品はいつものパターンなので安心して楽しめるのが魅力。 何気に1巻から読んでますが、4巻に突入して桜ちゃんとりんねくんのラブコメ度に磨きがかかっているのが個人的に大ヒットです(笑)。 まさかりんねからの一方通行(?)になるとは…!!  すっかり逆だと思ってたのでニヤニヤしちゃいますw  「六道くん」 「真宮桜」 という苗字呼び+フルネーム呼びもツボだったり。 

翼くんの滑りっぷりも快調で、三角関係なのに三角関係になれない不憫さも、お約束で楽しい感じ。 でも何よりも、六文くんの忠犬ならぬ忠猫っぷりが可愛くて仕方ないっ!! 寝ても覚めてもりんね様第一で、ティッシュペーパーさえくすねようとする優しさ (憐れみかも・笑) にホロリとします。 4巻ではりんねの父と、りんねにご都合主義な想いを寄せる女の子も登場し、一層ややこしくなった人間関係が高橋留美子らしい作り。 このまま楽しみたいですw

ところで、以前見かけたサンデーのCMで、りんねの声が内山くんだったのがナイスキャストでした。  『ソウルイーター』 (⇒DVD6巻感想はこちら) では鎌だった彼が、死神として鎌を操る (正確にはレンタル・笑) する立場になろうとは。 もしアニメ化したら、引き続き内山くんが良いなぁw
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