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2011年6月の日記(+Web拍手お返事)

●6/28
▼日記
 
ディズニーシーに行ってきました。 おかげでさっそく筋肉痛です。 足が痛いよ!と父に嘆いたら、「良かったじゃいか、筋肉痛が翌日に来てくれて」と言われました。 蛇足を承知で説明しますと、一般的に筋肉痛は歳をとるほど発症が遅くなると言われております。 なので父は私を慰めてくれた・・・訳じゃなく!(笑)皮肉を言われた訳ですね! くぅぅ、さすがあの妹の父だよっ!(←いや、私の父でもありますが)。 

そんな訳でいろいろ遊び倒していたせいで、まだ『別冊花とゆめ』 8月号は読んでません。 これから読んで、何とか明日中には感想更新できたら・・・とは思ってますが、仕事も月末なので頑張らないとw 


▼実写化! 
佐藤健で『るろうに剣心』が実写化
という、楽しみなような恐ろしいような情報が入ってきました。 以前もウワサありましたけど、本当だったんですねぇ。 私はこの作品の初期の展開が特に好きで、中盤あたりまでは結構好きで、後半あたりはちょっと厳しかったかな?という感じなんですけど、それでも好きな作品には違いないです。 アニメは時々見るくらいだったんですけど、ジュディマリのOPとか、TMRやイエモンのEDとかは、本当に大好きでした! 『夜明け前』とかは、今でもうっかり泣きそうになるくらい好きだし、『tactics』は吉井さんの切なくセクシーな声色とEDの絵柄の美しさがよく合ってたのを覚えてます。 ・・・なぁんて書いてたら、アニメもちゃんと見てみたくなりますねw 今年は15周年らしいので再放送とかすれば良いのになー。

るろうに剣心 Complete Collection
JUDY AND MARY THE YELLOW MONKEY 涼風真世 T.M.Revolution 川本真琴 L Bonnie Pink SIAM SHADE CURIO 和泉容
Aniplex (music) (2011-07-27)
売り上げランキング: 46



▼拍手お返事 
いつも拍手をありがとうございます。 6/28に頂いたメッセージへのレスです。 
>ララ感想ありがとうございました!本屋へ駆け出したくなるのは・・・の方へ。
コメントありがとうございますw 「本屋へ駆け出したくなる」という言葉から、先月コメントくれたのと同じお方かな?と思ってるんですが、当たってますか? そんな風に言って頂けて、とても嬉しいです。 来月の八潮さんも楽しみですよねっ。 今月のあきづきさんも良かったので、そろそろ短編集が出来ればいいなぁと思ってます。 LaLaDXと一緒になったら・・・めっちゃ分厚い雑誌が出来上がりますね。 もはや凶器?(笑) でもそうなったら楽しさ倍増間違いなし、ですねw 

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『LaLa 8月号(2011年)』の感想

LaLa0811.jpg

『LaLa 8月号(2011年)』

白泉社
2011年6月24日/¥400+税






<感想>
表紙とふろくは 『夏目友人帳』、 巻頭カラーは 『学園ベビーシッターズ』、 でした。 巻頭企画がもりだくさんで、 『桜蘭高校ホスト部』 ドラマ化情報や (このために表紙幅が通常より1センチほど短くなって、企画ページが覗いてます)、 『夏目友人帳』 アニメ放映直前告知、 『蛍火の杜へ』 の映画情報・・・などなどメディア化作品情報が目白押し。 その他に、 『LaLa』 創刊35周年記念号ということで、サイン会の情報や、作家さんたちがデザインされたTシャツやポーチのプレゼント企画など、本当にいろいろ載ってます。 

個人的には、7/24の草川先生のサイン会が気になって気になって!(笑) 新宿ならぜひ行きたいんですが・・・どうしよう!? あと、プレゼント企画では、あきづきさん・草川さん・真柴さんがデザインされたポーチがすっごく可愛くてマジ欲しい。 マンガ家さんってこういうデザインも本当にお上手ですよねw 絵の描けない私には、やっぱり憧れの職業ですよーw

今月号のお気に入りは、 『キスよりも早く』 『龍の守唄』 『狼陛下の花嫁』 でした。 では以下、全感想行きます!


●時計野はり 『学園ベビーシッターズ』
私も狼谷くん同様手のかかる妹がいるので、彼の気持ちがよく分かる! もう本当に、年の離れた妹なんて、生意気だし (姉の言葉を真似るから) すぐ泣くしその割には後くっついてくるしで超ウザい! 私だって妹じゃなければ相手しないですね。 ―― でも、妹だからやっぱりどうしたって、可愛いんですよね(笑)。 ウザくたって何だって仕方ないんです、こっちが譲歩しちゃうくらい可愛いすぎるんだから、厄介ですw  竜くんみたいに分かりやすい愛情じゃないけど、狼谷くんの中にも確かに 「それ」 があるのが嬉しかったです。


●緑川ゆき 『夏目友人帳』 
的場さんが登場すると一気に緊迫しますよね…たぶん、夏目の恐れが伝わってくるからだろうな。 的場を恐れているというよりは、的場にいろいろなことばバレることを恐れているんだと思うけど、今回さっそく家の事情がバレちゃって、こういう時夏目の素直さが徒になってしまうのが悲しい。 彼は確かに、誰かを護りたい気持ちはものすごく強いけど、それをどうやって為せば良いのかとなると、途端に不器用。 名取さんのような外面の良さ(えーと、褒めてます!・笑)や的場の狡猾さを夏目にも持って欲しいとは思わないけど、今回彼自身が決意したように、 「護り方」 を得ることは必要なんだろうなぁ…。 だからこそ、それまで渋々従っていた夏目が、名取さんの言葉を思い出して顔を上げる―― という展開が嬉しかった。 名取さんが珍しく語った本心が、夏目にちゃんと伝わって、力になっているんだよねw もちろん次号は名取さんが助けに来ると信じてます!


●田中メカ 『キスよりも早く』 
泣いたーーー!! いやもういろんな意味で大泣きでした。 まず、冒頭からメカさんの翔馬イジりが素晴らしすぎて泣いた(笑)。 指輪をしないブンちゃんを夢見ちゃうほど好きか…と思うと切なすぎる!(>_<)っ その後も、テンションの振り切れる方向が間違っている翔馬くんを見てると、泣けてきました。 認めたくない想いが強いほど、心の傷も恋情も諦念も強いのだろうから。 倒れそうなブンちゃんの体は支えられても、大事な部分を支えられないことを見せ付けられて、どれだけ悲しかったんだろう…。 

でもだからこそ、翔馬がまーくんに 「告白」 するシーンは、本当に涙が止まりませんでした。 悲しみを受け入れた涙は、なんて綺麗なんだろう? それを見守るメグちゃんの想いも、なんて綺麗なんだろう?  「好き」 の強さを信じられるブンちゃんは、なんていい女なんだろう…っ!! …何だかいろいろなものが胸に染みて、やり切れなさも切なさもこみ上げてきたけれど、いちばん感じたのは彼らへの愛しさでした。 私やっぱり、この作品大好きだ! そして可愛さが止まらない鉄兵くんも大好きだ!(笑) あぁ、ものすごく良かったです…w 


●響ワタル 『おいらんガール』 
またもや新連載…人気なんですねぇ。 個人的にはさほど興味はないんですが (コラ!)、それでも毎回つい楽しく読んじゃうから不思議ですw 今回も「ご乱心遊女」のコマには大笑いでした。 ラストページも 「心穏やかになれる筈がない」 っていう椿ちゃんのモノローグなのに、真の方が心労状態だと分かるコマとかも、表現上手いなって思っちゃう。 勝気な女の子は好きなので、椿ちゃんには頑張ってほしいところです。


●樋野まつり 『ヴァンパイア騎士』 
・・・傷つけあうことでしかお互いを求め合えないって悲しいよなぁと思うんですが、共感出来ないのは何故なんだ・・・。 難しいですねこういうのって。


●水野十子 『鈴申す』 
3号集中連載スタート。 異界の姫君と体が入れ替わってしまった普通の女の子が、姫の立場で奮闘するお話です。 楽しく読めましたw ただ 『キミにXOXO』 はどうなっちゃったんでしょうね…。 姫という立場には共感出来ないけれど、恋をしてる(かもしれない)一人の女の子としてなら替わってあげてもいいかな?と考えられる鈴鼓ちゃんがえらい。 珠洲姫もそうだけど、案外肝の据わった娘さんのようで、私こういう娘好きですw あとは、褐色の肌の男の子が仔犬みたいに可愛くて気になる! 鈴鼓ちゃん側に絡む人になるのかなぁ? 


●あきづき空太 『龍の守唄』 
龍になるべく生まれる 「龍の子」 と、その昇華を助ける 「巫女」 の物語。 あきづきさんのファンタジーには絶大な信頼を寄せているのですが、今回もカラー扉絵からして儚い雰囲気が美しくて、一気に惹き込まれてしまいました。 背景の描きこみも綺麗だし (アーチ構造の建築物に弱いりるです・笑)、服飾品のデザインも可愛い! まず目で楽しめるって、マンガならではの嬉しい特典ですよねw 

お話は、とことんキトとシュエンの物語、でした。 どのくらいかと言うと、固有名詞がこの二人のものしか出てこない徹底振りです。 登場シーンの多い神官すら名前を呼ばれることがなく、読み手がこの物語で感じる 「音」 はキトとシュエンが呼び合う 「名前」 だけなんだから素晴らしい。 もう完全に 「二人の世界」 を覗かせてもらう感覚で読んでました。 一緒にハラハラするというよりは、離れることを前提とした関係を二人がどう受け止めていくのかを、ひたすら見守る感じ。 だって、大好きなひとと離れることほど寂しいことはないんだもの。 その寂しさを、守る幸せと守られる幸せに変換出来るのも、お互いしかいないんだもの。 他人の入る余地はなく、彼らもそれを望んでいなくて、ただひたすら最後のときまで一緒にいたいという強い想いだけが伝わってきて――泣かされました。 キト、と呼びかけてももう、シュエン、という返事はないけれど。 それでも、キト、と空を見上げれば、シュエン、という返事が聞こえそうに風を切って飛ぶキトがいる。 その光景が続く限り、二人は幸せなんだろうな。 切なくて綺麗で泣きたくなる、そんなお話でした。 


●可歌まと 『狼陛下の花嫁』 
・・・お互いに想い合ってるのに、なぜかお互いに怯え合ってるようにしか見えない夕鈴と陛下が不憫すぎる(笑)。 とはいえ、恋心を自覚できたというプライベートな部分と、宴の責任者を決めるという公的な部分での結論が出たのなら、有意義な家出になったんじゃないかと思いますw なので、夕鈴が大臣二人を前に 「陛下のために」 話をするシーンが、とても良かった! 夕鈴は、周囲に敵しかいない陛下のことを常に心配しているんだから、あそこで話したことは彼女の本心なんだよね。 だからこそ表情の柔らかさが醸しだすのは、演技以上の説得力。 彼女はきっとこういう面でも陛下を支えたかったんだろうから、良かったねって言ってあげたいですw 

・・・それにしても陛下、夕鈴のことが大切なのが演技以上にダダ漏れなんですが大丈夫ですか・・・(笑)。 氾水月が出仕し始めたのも、陛下が見せる表情の変化に気付いたからだし、夕鈴の大臣への演説を聴いているときの陛下の誇らしげな表情ったらないですよ!(笑) 夕鈴が 「臨時花嫁」 であることは陛下に我慢を強いてるわけだけど、それでも構わないから一緒にいたいとか・・・だんだん可哀想になってきました・・・。 頑張れ、陛下(笑)。 


●津田雅美 『ちょっと江戸まで』 
坊ちゃんのパパンとママンの馴れ初め話でした。 こういうの描くとやっぱり上手いなぁと。 何ていうか、津田さんが普通のロマンチックな少女マンガを描くのが久しぶりすぎてドキドキしました (そこ!?・笑)。 ママさんは本当に可愛いですね。 七夕の日に一度だけの逢瀬・・・切なくてどうしようもないけれど、何もないよりはるかに幸せな出来事だったんだろうなぁw 


●弓きいろ/有川浩 『図書館戦争 LOVE&WAR』 
カラー扉絵が「ドリームシチュエーション」企画グランプリのもので、不思議の国のアリスバージョンでしたw 採用された方おめでとうございます。 そして気合入りまくりの弓さんのイラストが、超眼福でした! 堂上のウサギ耳とかホントどうしたら…っ!!(←ツボ・笑) 

それにしても、痴漢は、ダメ、絶対。 ですよ。 先月も書きましたけれども何度でも書くよ! 痴漢をされた女の子は深く傷を負うし、痴漢した方も小牧教官から視線で殺されてイイこと全然ないですから。 いやマジで小牧さんが超怖かったです…(笑)。 守れなかった自分への後悔でもあるんだろうなと思うと、あのキレ方も切ないんですけどね。 堂上は郁ちゃんを守るために犯行現場へ駆けつけたけど、たぶん、小牧さんのためでもあるし、毬江ちゃんのためでもあって、そんな堂上だから郁ちゃんも惹かれちゃうんだろうな。 王子様から卒業宣言されたらされたで堂上は複雑なんだろうけど、こうやって少しずつ関係が変化していくのが私は嬉しいw 今回も楽しかったです。 


●なかじ有紀 『純愛ラビリンス』 
レイラに宣戦布告するハルトが生き生きしてて、この二人本当にいいコンビだよな、と (←多分二人には喜ばれない感想・笑)。 それに、半年しか一緒にいられなかったはずなのに、ハルトに母の記憶があるというのも何か嬉しい。 子供のころって潜在的な力が大きいっていうから、きっとそういうこともあるんだろうな。 この関係はあとはウミちゃん次第なので、彼女の自覚がどうなるかで変わってきそう。 次号はお休みです。


●辻田りり子 『大嘘スウィング』 
最後のひとコマ (というかひとページ) でオトすから、辻田作品は気が抜けない。 真顔でカワイイ発言をする佐伯がちょっとツボりました(笑)。 面白かったなーw 小夜ちゃんと美那さんの女の攻防戦や、友達のアドバイスなんかを描くと本当に上手くて辻田さんらしさ全開ですね。 ちなみに私は 「話をあわせる」 的な空気の読み方は出来ないので(笑)小夜ちゃんの社交性は尊敬しちゃう。 小夜ちゃんは自分のそういう性格を 「嘘つき」 だと考えてるみたいだけど、私にしてみればそんなのは嘘じゃなくて人間が当たり前に持ち合わせているものだと思います。 いろんな面があって良くて、その中の一部に惹かれたからと言って、他の部分が嘘だなんてことはない。 でも、嘘だと思ってるくらいの方が潔癖な証なのかもしれない。 二人の 「嘘」 が少しでも早く 「本当」 になればイイですねw 


●真柴なお 『百年恋慕』 
最終回でした! このお話の最終回ならこうだよね、というラストで、私は大変満足ですw いや、ギルバートは切ないんだけれどもさ…こればかりは、本人が自分自身と折り合いをつけるしかないわけで。 だって多分、エヴァやルイスがどれだけ心配しても、彼は自分の決めたことしか守らないだろうし。 ギルバートは早く自分の幸せに気付くといいのにね。 そんな風に面倒なまでの孤高な精神を、愛して支えてくれる人がいる幸せに、さw
 
で、もう毎回のお約束だから今回も叫びますが、エヴァさんが可愛すぎます!(笑) もー、何でこんなに可愛くて脆くて強くて気高くて庶民的でお節介で優しくて無鉄砲でカワイイんでしょうね!!(大笑) 泥だらけでも可愛くて、こんな風に同じ目線にたって考えてくれるひとがいたら本当に素敵だな、って思っちゃいます。 ルイスだけでなく、これからもっと広くいろんな人に彼女のよさが伝わっていくのかと思うと嬉しくなる。 お幸せに! 


●次号予告 
次号の楽しみは何と言っても!! 大好きな天乃忍さんの短期集中連載ですよっw たぶん3ヶ月だと勝手に思ってるんですが、毎月天乃作品を読める幸せに、今から浮かれてます(笑)。 ドラマ化に合わせて 『桜蘭高校ホスト部』 スペシャル編が掲載されるし、草川さんの 『八潮と三雲』 も登場。 付録は 『夏目友人帳』 ドラマCD・・・といろいろ楽しめそう! 7月23日(土)発売です。 



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宮野美嘉 『幽霊伯爵の花嫁』の感想

幽霊伯爵の花嫁
『幽霊伯爵の花嫁』

宮野美嘉
(イラスト:増田メグミ)

小学館ルルル文庫
2011年6月29日 初版発行/¥552+税




「お前……何言ってんの」
エリオスが、ほとんど異常者を見るような目でサアラを見た。 サアラは笑顔でその視線を受け流す。
「だって、そうでしょう? 初めて会った、ろくに知りもしない相手を、いきなり好きになるなんて無理ですわ。 第一、ジェイク様は私の理想とは全く違いますし……そもそも十歳という年齢差は、あまり好ましいものとは言えませんでしょう?」
サアラは鉄壁の笑顔を微塵も崩すことのないまま、きっぱりと告げる。
「だから私、あなたを全然、全く、少しも、好きではないんです」
驚くジェイクの顔をじっと見つめ、サアラは続けた。
「だから――好きになりたいと思っているのですわ」
 


<ご紹介>
「17人目の花嫁」 が嫁いだのは本物の幽霊屋敷!? 第5回小学館ライトノベル大賞ルルル賞と読者賞のW受賞作です。 
7年前に家族を亡くしたサアラは、誰もが羨むほどの美少女。 婚約者もいたが、めぐりめぐって 「幽霊伯爵」 ジェイクの17人目の花嫁として嫁ぐことに。 広大な墓地に囲まれた館には、サアラと同年代風の少年・エリオスが不機嫌全開で待ち構えているし、使用人たちも妙に余所余所しい。 夫となるジェイクは鉄壁の無表情を誇り、夜は 「墓守」 としての仕事のために出かけてしまう。 しかも夫の代わりに夜な夜なサアラの寝室を訪れるのは、何と数多くの 「幽霊」 たち!! ―― そんな不思議な毎日だけれど、サアラはのんびりと満喫したうえに、恐ろしい幽霊や無表情なジェイクに積極的に関わり始めて・・・!? 


<感想>
全然違うものを買いに行った本屋さんで、たまたま発売日だったこの作品と目が合って購入しちゃいました(笑)。 だって私、 「幽霊」 も 「伯爵」 も 「花嫁」 も大好きなキーワードなんだもの!!(笑) それに、裏表紙のあらすじ欄を締めくくる 「美しく強か (したたか) に、少女は恋と幸せをつかみ取る!」 という文章と増田さんの表紙イラストから、右肩の分だけジェイクをリードする快活なサアラと、彼女を気遣わしげに見つめるジェイクの関係がよく伝わってくるのも好印象。 事前には全然知らなかった作品だったけど、妙に安心して読み始めることが出来ましたw 


お話としては、無愛想な幽霊伯爵に無理やり嫁がされた可憐なヒロインの奮闘記・・・ではなく(笑)、無愛想な幽霊伯爵が寄るな触るな関わるなと言っても、無理やり寄って触って関わっていっちゃう過激なヒロインのお話です(笑)。 むしろ 「奮闘記」 というのならば、それはサアラに関わる羽目になったコルドン家の人達の方ですね。 如何に彼女を落ち着かせ、心配ゆえに従わせようとしても、そんな心配はいらないとばかりに奔放に振舞うサアラが厄介すぎるw  それに、いちばん奮闘していたのはエリオスくんでしたね。 どんなに頑張って未来予想をしてみても、彼がサアラに敵う日が想像できないんですが(笑)、そんなところも魅力でしたw 


このお話のキーワードは、作者さんが仰ってるように、 「男は優しく、女は強く」 ですね。 とにかくサアラの造形が凄い! さっき彼女のことを「厄介」と評したけれど、自分の美しさを鼻にかけるどころか、それを武器に他人を翻弄していくあたりは、本当に厄介。 常に一歩下がって人を観察する聡明さゆえに、相手を簡単に挑発できちゃう性格も厄介。 何より、有り余る行動力が本当に厄介!

でもこれ、全部が彼女の魅力なんです。 美しさも、他人を踏み込ませない会話術も、どれもが 「サアラらしく」 在るために必要な武器であり、彼女の矜持を支えてきたものなんだよね。 大好きなおじいさまが好きでいてくれた自分を絶対に失いたくないという健気さの表れなんです。 ・・・それがどう変換されてあぁなっちゃうのかなーという部分も含めて(笑)、魅力なんだと思います。 一見サッパリとした性格のなかに、この上ない凶暴性を秘めているところとか、わたくし、個人的に超好みでした(笑)。 幽霊怖くないとか、ホント羨ましいんですけど (そこ!?・笑)


一方のジェイク様。 分かりにくいひととして評判なんだけど、意外とあっさりサアラには本性を見抜かれちゃう辺り、案外可愛いひとだと思いますw でも実は、サアラの本性のこともあっさり見抜いちゃったので、この二人すごくよく似たもの同士、なんですよね。 そりゃーもう運命なんじゃないかと思うくらい、厄介さがよく似てる!(笑) 

そんなわけで、いちばん好きなシーンは、お互いの 「仮面」 を見抜き合うシーンです。 警戒心が強くて、相手のことを観察できる冷静さと聡明さがあって、その上で相手を思い遣れる優しさがある。 それってつまり、相手に変な先入観を持たない、ということだと思うんです。 サアラはアシェリーゼのことも他人の憶測を受け付けないし、ジェイクに付きまとう黒い噂なんて最初から信じてない。 ジェイクだって彼女の奇行にコメントしない代わりに行動の理由を考えてる。 ひとつずつ、自分たちの目で相手を見つめて、良いところを見つけて、 「仮面」 以外の表情を引き出していく過程に、すごくドキドキしました。 お互いの極端な性格に隠れがちだけど、お互いにしか本性を見せないなんて、実は二人とも正直者ですよねw 


全体を通して読みにくいところがほとんどなくて、これってデビュー作なんだ…とビックリしました。 もう少し風景描写があれば良いなとは思うけど、伏線の使い方も上手。 例えば、サアラが 「ジェイク様はマーロウに似てる」 と言い続けてたけど、あれは過去の悲劇を知る前だと 「マーロウって馬じゃん!」 って思うけど(笑)、知った後だと、マーロウが命懸けで 「サアラを運んだ優しさ」 に泣きそうになるし、ジェイクにも 「サアラを運んだ優しさ」 があることが判明するわけです。 二重の意味でかかっている訳で、最上級の優しさの伝え方に感動したほど。 それに、気付くと幽霊たちがサアラ親衛隊になってるとか(笑)、微笑ましいじゃないですかw 
エリオスの 「母」 の件に触れてないことや、カインが諦めていないこと、 「ヒルベルト家に任せるべきではなかった」 という伯父の発言などを考慮すると、たぶん続きが出るんじゃないかと踏んでます。 果たしてどうかな? 続いたら買おうっと。

あ、最後に。 冒頭の引用箇所でサアラが 「十歳の年の差は好ましくない」 と発言してますが、その真意が分かるシーンでは、思いっきり共感しちゃいました! 私もロマンスグレーは大好きです!(笑) 



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『キングダムハーツ バースバイスリープ ファイナルミックス』のプレイ感想



『 つながりをたどれば、いつかきっと元の世界に戻れる 』


<感想>
去年感想を書いたゲーム『バースバイスリープ』に、追加要素を加えた『ファイナルミックス』版(以下FM)。 発売日に購入してたんだけどいろいろあってやってなくて、やっと今日クリアしましたw いやぁ、何度見ても切ない・・・(泣)。 クリアといっても、クリア後に戦える隠しボス戦は全然やってません。 だって勝てないし(←ゲーム下手だから・笑)。 完全にストーリー派なので、次作へ繋がる(はず)のシークレットエピソードがやりたかっただけなんです。 なので、難易度はクリティカルモード(FM版のみの最高難度。シークレットへいちばん近道)で頑張りました! 

以下感想。 発売してずいぶん経つのでネタバレしまくりで書きます(笑)。 

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清家未森 『身代わり伯爵の花嫁修業 3 禁断の恋の手記』 の感想

身代わり伯爵の花嫁修業『身代わり伯爵の花嫁修業 3
 禁断の恋の手記』

清家未森
(ねぎしきょうこ・挿画)

角川ビーンズ文庫
平成23年2月1日 初版発行/¥552+税





「そんなに必死に拒絶して、一体誰に操を立ててるの?」
「……え?」
質問の意味がわからず、思わず振り向いた時だった。
さらりと黒い髪が視界をかすめ、唇に何かがやわらかく触れた。
咄嗟に何が起こったか理解できずに固まったミレーユに、顔を離したフィデリオが唇の端を軽くあげる。
「――スキあり」
悪戯っぽく彼はささやく。 呆然と見つめ返したミレーユは、そこでようやく気がついた。 ――自分の唇に触れたものが、彼の唇だということに。



<ご紹介>
双子の兄の 「身代わり」 から始まったミレーユの恋物語、 「花嫁修業」 完結編です。
ここ最近様子のおかしいリヒャルトを心配するミレーユ。 原因は宮廷の財政危機?でも副業するわけにもいかないし…と悩んでいたところ、太后から最後の試験が出題される。 それは、最近流行している 「禁断の恋の手記」 の作者を探し出すこと。 正体不明な 「高貴なる女性」 への想いが綴られた手記に書かれているのは、ミレーユの日常そのもの! 自分がモデルだと国民にばれたら醜聞になってリヒャルトの負担が増えてしまう、と考えたミレーユは怒り心頭で作者探しに乗り出すんだけど、そこにリヒャルトの従兄弟であるフィデリオがちょっかいを出してきて・・・!? 


<感想>
やっと読めた!というのが正直な感想なんですが(笑)、とにかく楽しかったw  お話としては花嫁修業編の第3弾にして完結編ということで、登場人物も盛りだくさん。 シャーロットの再登場とか嬉しかったw 女の子率は高いに越したことはないです(笑)。  それでもやっぱり、リヒャルトのために 「新妻」 としての暴走度を増すミレーユがいちばん可愛いっ!  っていうか、前巻ラストで 「耳にフー」 の反撃を受けて赤面してたのに、根本的には鈍感なままだという(笑)。 あれじゃぁリヒャルトは生殺し地獄だね、とニヤニヤしていたら ( 「してください、新婚ごっこ」 は勇敢だったなぁ・笑)、 フィデリオの思いがけない横槍でミレーユが傷ついちゃうのが切なくて…。 

…でも、キス一つで永遠の別れを覚悟するミレーユの純粋さはやっぱり微笑ましいんです。 こんな風にまっすぐ想いをぶつけられたら幸せだろうなぁw  涙するミレーユに 「消毒」 するリヒャルトが暴走しちゃうのは、だから仕方ないですよ。 婚約者があんな可愛かったら、唇がとろけるまでキスしちゃうのはもう仕方ない!(笑) むしろ、日付が変わったら自重したリヒャルトが偉すぎます。 そこはもっとやっても良かったのに… 偉すぎます! (←何かごまかした・笑)


さて、今回のメインは 「禁断の恋の手記」 の作者探し、でした。 いろいろと思わせぶりな人ばかりで皆が怪しく思え、実はロジオンがミレーユのことを想って…!?とか、あまりにもロジオンに対抗するシーカ様の様子から、もしかしてロジオンに恋を…それで詩を…!?とか、いやでもやっぱり本命はアンジェリカなの!?とか、妄想しながら作者探しをするという楽しい時間を過ごさせて貰いましたよ。  

正直「犯人」はまったくの予想外だったんだけど(えー)、本当は、あのリリカルで乙女な手記を読んだ時点で分からなきゃいけなかったんですよね。 だって、以前フレッドがキリルのことを 「天然系で乙女系で暴走系のすべてを兼ね備える大公家の血が流れてる」 って評してるんだもん、そしたら 「犯人」 だって同じな訳ですよ。 あれが伏線だったんだよー!と後で気付いて悔しかったわぁ。 それに、ミレーユが 「彼女」 に似ているという大昔に登場した設定も伏線だったわけですよね。 今回の一連の構成は、その辺が整理されてるという意味でもひじょうに綺麗だったと思いますw 


それにしてもレルシンスカ嬢とフィデリオの存在感がハンパなかった(笑)。 シーカ嬢の恋心に関しては驚いたけど、ルドヴィックとは大公至上主義という彼らにとっていちばん大事な部分が共通してるわけで、成立しちゃえば案外良いカップルになりそうな気がする。 ……成立すれば、だけど(笑)。 ルドヴィックがミレーユに厳しい理由も納得のいくものだったので、個人的好感度が上がりました。 いつかミレーユが、彼女自身の行動をもって、ルドヴィックに認められる日が来ることがすっごく楽しみ! ミレーユなら絶対に出来るって信じられるのも、嬉しいですねw

あと、フィデリオの性格がツボでした(笑)。 意図的な二重人格に実は弱いんです。 イマイチ読めない彼の言動が今後もミレーユとリヒャルトの恋路に立ちはだかりそうだけど、それ以上にちょっと気になったのが、ラストで彼は一体誰と一緒にいたんだろう?という疑問。 信用して良い人なのか、正直掴みかねてます。 でも好き、ビジュアルも好き!(笑) 


などといろいろ書いたけど、いちばん強く感じたのは、家族の在り方の変化でした。 例えばミレーユ、彼女はどんどん 「リヒャルトの家族」 になっていってる気がする。 彼女が花嫁修業で習得しているものは、たぶん貴族のマナーでも閨房学でもなくて、リヒャルトの妻としての自覚みたいなものだと思うんですよね。 薬草を作りたいという気持ち、ルドヴィックに厳しくされてもめげずに食い下がる気概、ギルフォードへの思いやり……そういうものを積み重ねることで、どんどん家族に近付いていってる。 一方で、どんなに誰より近い存在でいたいと願ってもそう在れないエドゥアルドとフレッドの切なさには、思わず涙でした。 家族になることが出来ない運命だったギルフォードとサラのことも同様で、大好きなのに、大好きだけじゃどうにもならないんですよね…。 その分、リヒャルトがギルフォードを 「兄」 と呼べたことが嬉しくて、結構本気で大泣きでした(笑)。 あのシーンのねぎしさんのイラストもすごく良くて、誰より辛いはずなのに穏やかな表情を浮かべるギルフォードに、私まで癒されました。 この作品はホント 「みんなイイ」 のが最大の良さですよね!


とはいえ、地下牢では某伯爵とか某双子の片割れとかが、未だにすっごい存在感を放っていて、今後もう一山事件を起こすのが確実な気配です。 次巻からは里帰り編ということでミレーユたちがシアランを離れる訳だけど、その間に悪さしそうな気が。 久々のアルテマリスだけど、ハーレム計画が進行してるかどうかも含めて(笑)、続きが楽しみですw 



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