『別冊花とゆめ 9月号(2011年)』の感想



<感想>
表紙とふろくは『ガラスの仮面』。 表紙は速水真澄社長×紫のバラという最強の組み合わせが麗しいです。 が、実写版速水社長ポスターの正体がデーブ・スペクター氏だったと分かった時の衝撃をどのように説明したら良いんだ・・・今でも分かりません(笑)。 ふろくもデーブ→速水への変身ブックマーカーだっていうんだから、どれだけ楽しんで作ってるんですか編集さん!って感じw 『別花』は、作り手側が楽しんでるイメージがあります。 それにモチロン楽しんでもらおうっていう気持ちも伝わってくる。 だから好きな雑誌なんだなー、きっと。 巻頭カラーは『いつでもお天気気分』でしたw


●羅川真里茂『いつでもお天気気分』 
個人的には、一つ屋根の下、義理のきょうだい、その間で芽生える恋心・・・というのは、全ラブコメの中でも1.2を争うくらいに大好きな設定です!(ちなみにその双璧に「身分差を乗り越える」パターンがあります・笑) 特に「きょうだい」は、「兄妹」よりも「姉弟」の方が断然好みなので、くーちゃんと秀ちゃんの関係は私にはときめきポイントだらけなのです。 くーちゃんが秀にだけ「疲れたよぅ、もうヤだ!」と弱音を吐くシーンがホント好きw きょうだいとして育ったから甘え方は自然体なんだけど、それでも相手は好きな人なんだから何気ない一言に胸が弾む様子とか、そういうのがいちいち可愛いw プロポーズのような熱い台詞も良かったけど、小さなときめきを折り重ねて恋が成り立ってるところがイイんです。 今回もときめかせて頂きましたっ。  

が、もちろん羅川作品なので、いたずらにときめきだけを求めないところも心地よい。 二人の関係を見抜いてたお母さん、さすがやな。 「怒ってる?」という秀に、「怒ってるさ」と本心を伝える父もカッコイイ。 「一人の男」として向き合おうとしてるのが伝わってきて嬉しくなっちゃったw 家族だから戸惑う出来事だけど、家族だからこそ出来る配慮。 お互いのことを思っての処置が素敵でした。 ここまでお膳立てしてもらったんだから、秀ちゃん頑張らないとw


●美内すずえ『ガラスの仮面』 
連載再開です。 今回も亜弓さんのターン。 目が見えないことを隠してベテラン・赤目相手に演技を続ける亜弓。 自分の演技は通用するのか――!? という息を飲む展開が面白かった。 光を失いつつある現状に陥って、やっとマヤの想像力のすごさの一端を理解できた、と感じる亜弓さんが素敵過ぎる。 何だろうなぁこのポジティブさ、そしてストイックさ。 紅天女という至高の存在を目指している修行僧のような雰囲気を感じます。 自分を磨くことで人を寄せ付けないオーラみたいなものが出ていて、それが神秘性に繋がっている。 それによって亜弓さん自身の美しさも強調されるし、相手はそんな彼女に振り向いてもらえただけで幸せになれるという、ある意味彼女に振り回される側となる・・・。 

前に読んだマヤちゃんのときはもっと周囲との調和みたいなものを感じたけれど、亜弓さんのは突き抜けることによって表現してる、みたいな。 これが伝わるかどうか分からないけど、マヤちゃんは「面」として広がるような、亜弓さんは「垂直」的に伸びるみたいな、そんなイメージです。 ・・・しかし私はこの作品初心者なので読み間違いがあったらすみませんw(と、先に謝っておく・笑)。 それにしても、作中では速水さん一度も出てこないのに、雑誌的にはどこを開いても速水さんだらけですよ。 この存在感、凄すぎるっ!(笑) 


●サカモトミク『ひなげし少女歌劇団』 
サカモトミクさんの新作は、大正乙女が恋と歌劇に目覚めるお話。 何がイイって、サカモトさんの描く和装美少女が見られるだけでも眼福です! 『とらわれごっこ』で着物の魅力を見せ付けてくれたわけですが、今回は和装の中でも定番中の定番である「袴」。 お気づきの方も多いと思いますが、りるは袴美少女が大好きです!(笑) そして大正文化も好き。 トルコのイスタンブルとかもそうなんですけど、何ていうか、文化の交わる場所や時代にだけ存在するアンバランスさが良いんです。 そして恋に恋する乙女というのも、全然理に適わない生き物なわけで、つまり大正乙女をモチーフにしたラブコメディというのは、アンバランス×アンバランス=未知数、というところが魅力なんだと思います(超個人的意見・笑)。

それにしても清様がホント可愛い。 少女趣味を言い出せないなんて初々しいなぁw(←そういうりるさんは少し自重した方が良い・・・笑) そしてその扉を開けたのが小柄モッチリな白玉田先生だっていうのがまた良いなぁと。 外見ではなく中身をみて好きになれるのは素敵なことだと思います。 ただ、外見的な可愛らしさ、恰好良さに意味が無いかといえばそんなことはなく、勝負になりうる立派な個性なので、清様はその個性を生かしてどう歌劇団をきりもりしていくのかが楽しみw 楽しみといえば、登場シーンこそSっぽかった梓兄様がどうみてもMっぽいのも楽しかったです(笑)


●伊沢玲・津山冬『執事様のお気に入り』 
うわーもう、ニヤニヤするっw 可愛い、楽しい、微笑ましいと3拍子揃ったお話で、大満足です 少女マンガの恋愛って、正式にお付き合いするまでが最大のドキドキで、彼氏彼女になった後は何となくテンション落ちるなー・・・ってパターンがありがちだけど、『執事様』は違うから嬉しい。 むしろ糖度上がってませんか? 何ていうか、今まで伯王は執事としての立場上、良ちゃんからの好意が嬉しくても喜びきれない部分ってあったと思うんだけど、今はその壁を飛び越えて素直になれるから、表情ひとつひとつが以前よりくっきりと甘やかで好きです。 「――嬉しいに決まってるだろ」と良ちゃんを引き寄せるシーンとか、ホントときめきましたっ!

あとはやっぱり・・・この作品では見ることがないだろうと思っていた良ちゃんのメイド姿!(だって、普通の状況なら絶対に伯王が許さないもん) あまりの可憐さに、私まで撃沈ですよ。 そりゃー他の男子も放っておかないよな。 しかぁし! 他の男子はやっぱりダメダメですね。 「可愛くなるもんだなー」なぁんて言ってるけど、良ちゃんはいつだって「可愛い」んです! それに気付けない段階で恋愛的に失格ですよ。 なので伯王は余裕綽綽でいればいいんだけど・・・なんでそんなヒヤヒヤしてるんだ(笑)。 隼斗さんと庵さんの伯王バカっぷりも健在だったし、かと思うとちゃんと良ちゃんを彼女として扱ってるところもいい。 口だけ貸してくれるって、彼女のためを思ってくれてるからだもんね。 そんなところが愛しい人たちでしたw 向坂さんも本格的に参入してくるみたいなので、ますます楽しみです!!


●藤原規代『お嫁にいけない!』
「フツーの人は急に変われるもんなのかな?」とトイレで悩むマドカさん超カワイイ(笑)。 アナタはどこの乙女なのか…w  かと思うと、「もう俺のもんだからね」と一見余裕かましてたユウキくんも、内心「やったー!」とガッツポーズなところとか妙にリアル。 今までどおりの壁を作って精一杯自分を守りたいマドカさんと、精一杯背伸びをして彼女に近付きたいユウキくん、という対比が面白かったです。 

それにしても、奈央ちゃんは地の性格の方が可愛いですね。 私は裏表の無いO型なので、こういう分かりやすい子は好きなんです。 好意も悪意もケンカも、直にぶつけてくれる人のほうが信頼できる。 実際奈央ちゃんの言うことやることってある意味真理なので、マドカさんも反論できないんだよね。 まぁ、「これじゃ嫁にいけないね」と言われたら「婿にもらうからいいんだ!」くらい反論すればいいと思いますがw(←根本的解決にならない・笑)。 ・・・実際、マドカさんとユウキくんが結婚したら、ぜったいユウキくんが主婦やった方が上手くいくよねw  正式に辞令も出たことだし、さて二人はどういう未来を選択するのかな? 私の希望は前月号の感想で書き済みだけど、そーなるといいなぁと思ってます。 頑張れー!


●潮見知佳『ゆかりズム』
私は可愛いものが好きなので、少女マンガも可愛い女の子が好きです。 基本的にヒーロー役の男の子そのものにときめくこともあまりないんだけど(私がときめくのはシチュエーションだったり相手への想いにであって、男の人そのものではないんです)、潮見作品の男性には結構本気でメロメロしちゃうから不思議(笑)。 ダントツで好きなのは『KEY JACK』の秋ちゃんだけど、この作品でも嵩村さんとかときめきますよねっ。 今回は紫くんにもドキドキしちゃったんですけど・・・何だろ、潮見作品男性の何がそんなにツボなんだろう・・・体の線かな?(←唐突にいやらしい話になった!・笑) 紫くんが着てたシャツとかの全体的な雰囲気も好きでしたw

急に明らかになった夕紫と数馬の関係には驚いたけれど、いちばん驚いたのは二人の「愛し方」の違いでした。 誰かを強烈に愛するという心を、数馬が母親のお腹の中からすべて奪ってきてしまったために、夕紫の飄々とした愛し方が形成されたような気がします。 必然的に数馬は夕紫だけを愛するようになるし、そして夕紫の愛が他に注がれることも防がれて・・・まるで狂気じみた因縁ですね。  夕紫のことは好きだけど、好きだからこそ興味を持って欲しいという嵩村の想いは至極当然で、それは数馬とは絶対に相容れない。 過去世では嵩村の奮闘は実を結ばなかったみたいだけど、現世では真秀ちゃんが頑張って、紫くんから「相手へ興味を持つ」という当たり前の気持ちを引き出せたみたい。 紫くんの笑顔にいちいちときめく真秀ちゃんが可愛くて満足でしたw しかしこの関係、どう収束させるんだろ? 楽しみー。


●都戸利津『燈港メリーローズ』 
うわー! うわーーっ! うわぁぁぁぁ!!(落ち着け!)  ・・・どこかから「落ち着け」ってツッコミが聞こえた気がするけど(笑)、いろんな意味で無理です、落ち着けません! すごく面白かった・・・!! 何ていうか、ウォルターが不憫なところとかホント堪りません!(そこかよ・笑) やっぱりあのショールはヒノちゃんの分だったんだ♪とか。 鳥に迎えが来ちゃうところとか。 そしてオーガストのことを凄く好きなところとか。 温かいなぁって思います。 彼って実はこの作品の・・・というか、「燈港」という地の「良心」とか「素直さ」を表してる人なんじゃないかと思ってます。 オーガストは「謎」や「背徳」、アゼリアさんは「活気」とか「華やかさ」とか。 金糸雀堂に集う大人3人は本国こそ同じだけれど何もかもが全然違う人たちで。 そこに双子が加わり、敵さんが絡んでくることで、いろんな顔を持つ「燈港」という地の、ちょっとした縮図みたいなものが出来上がってる気がします。 ホント良い人だよね。 彼が灯籠流しのことをすごく自慢気に「美しかろう」と語るシーンが、だからすごく好き。 彼の目でみる「燈港」は、どんな感じなんだろうな。 

でも、今回のメインはやっぱりアゼリアさん(←ほらウォルター不憫じゃん・笑)。 彼女がひとりで燈港を歩き噛みしめることで気付いた気持ちが、オーガストへの気持ちの答えだ・・・っていうのがもうっ!! 燈港を愛することなく港から去ったご婦人は、オーガストに出会わなかったアゼリアの姿を投影したものなんだろうな。 こういうところ、都戸さん上手いです。 オーガストとの再会シーンはすごく二人らしくて好き。 そして、髪を下ろしてメガネのないオーガストが好きだ!(笑) 変装なのかもしれないけれど、メガネで視線を隔てず、髪も整えてなくて、スーツでもないオーガストはある意味彼の「素」に近い気がして、そういう状態の彼にアゼリアが素直な気持ちを吐露出来たことが嬉しい。 そして、彼が珍しく初心な表情を見せたことも。 しかし、最後のシーンは・・・っ!! ちょっと、犯人出て来いっ!! て勢いでドキドキしてます。 ぶ、無事ですよね・・・? (ところで犯人は黄ではなく2話くらい前の人身売買犯だと思うのですがあってる?)



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2011年7月の日記+Web拍手お返事

●7/31
▼日記

この度の新潟・福島の大雨で被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。 今年はこんな話題ばかりで・・・何ていうか、胸が詰まりますね。 栃木もかなり大雨でしたし、雨は止んだものの土砂崩れが起きやすくなっているそうです。 皆様の無事をお祈り申し上げます・・・。 


▼日記 その2 
更新出来てなくてすみません。 以前も日記に書いたんだけど、大雨になると何故かPC回線が繋がらないんです。 そういう時にPCに触れるとイライラしちゃうので3日ほど触れないようにしてて(笑)、回避行動で読書始めたらこれがまた止・ま・ら・な・いw  気持ち的にめっちゃインプットしたい時(=読書)と、アウトプットしたい時(=感想書く)ときに偏りがあって、今はインプットの時期みたい。 そういう時はうまく気持ちを言葉に変換出来なくて、感想記事書いてても、いつもに増して日本語が不自由です(笑)。 さっきから別の感想記事を頑張って書いてるんですけどね・・・なかなか進まないー。 夜には一つ更新したいです。 が、頑張る! 


▼日記 その3  
ところで今日は母と二人で宇都宮に行ってきました。 前述したように大雨が続いていて、今日の宇都宮の天気予報も雨で、昨日から雨を心配してた父親には「明日はやめておけば?」とか言われたんだけど、私は晴れると信じてました(笑)。 高校野球栃木大会の決勝戦も明日に順延されたくらいだけど、信じてたw  そして到着したら、案の定晴れてたという・・・(笑)。 母がとなりでずっと「気持ち悪い・・・りるちゃんの晴れ女度が気持ち悪い・・・」とブツブツ言ってました。 放っといて!
 
私の目的は、生活の木というお店で蜜蝋を買うことと、ルピシアというお茶のお店でハツコイというお茶を買うことでした。 蜜蝋は無事に買うことが出来たので、来週ネットで注文してるアロマオイルが届いたら、自分でリップクリームを作ろうかとw リップクリーム作るのは久々なんだけど、何だかんだでこれがいちばん効く気がして好き。 自分の好みの香りで作れるのもイイですねー。 一方のお茶の方は、買えなくて残念! ハツコイというのは夏限定のブレンド茶なんだけど、その名の通り、爽やかで清涼感のある香りが素敵なんです。 ただ、全国的に人気のようで入荷待ち。 予約も出来ないということで、もの凄く残念でした。 宇都宮なんて行くのに1時間かかるから、引きこもりとしては大変なんだけど(笑)、でも欲しいのでまた行きますよ! 次は入荷してるといいな☆


▼Web拍手お返事
7/27
>02:20 はじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます。web漫画の存在を ・・・の方
初めまして! コメントありがとうございますw Webマンガに興味を持っていただけただけでも嬉しいのに、めっちゃ読んでめっちゃハマって下さったようで(笑)、すっごく嬉しかったですw 『HOME』面白いですよね! 『喫茶部』切ないですよね!! 「気付いたら朝…」という現象は私も体験済みですが、辛いけど充実感ありません? 「紹介してくれてありがとう」とのお言葉には、こちらこそご丁寧にありがとう、とお返事したいです。 優しい言葉をありがとうございましたw


>20:44 某所ってココですか…?
>20:51 ココでしたか! いつも感想楽しく ・・・の方

某所ってココでした(笑)。 探してくださってありがとうございます! そしてコメントも嬉しかったです。 勉強になる、とありがたいお言葉を頂戴してしまいましたが、基本私の独断と偏見に満ち満ちた(笑)感想なので、お気軽に楽しんでいただければ幸いです。 また来てくださいねw


7/29
>10:31 私ととっても趣味が合うのでびっくりしましたv ・・・の方
メッセージありがとうございますw 趣味が合ったようで良かったです。 驚かせてすみませんでした(笑)。 また来てくださいね! 

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アニメ『夏目友人帳 参』の感想/第4話『幼き日々に』



『 ただいま。 ・・・おかえりなさい! 』


何ていうか、塔子さんの可愛らしさと、木の上の妖怪のいじらしさと、幼い夏目の抱える闇と、ニャンコ先生のブサ可愛らさ(笑)が、絶妙にそろい踏みしたお話でした。 基本は妖怪目線で幼い頃の夏目を語られるだけなので、特に事件が起きる訳でもない静かな展開。 人と妖が同じように抱いてきた「後悔」を描いているから、その「静かさ」こそが、夏目と妖怪を理解する上でも、そして何より「一人は悲しいことだよ・・・?」を実感する意味でも、大切なファクターだったと思います。 


まずは塔子さん。
『でも、私こんなオバちゃんになっちゃって! ・・・あ、皆オジちゃんオバちゃんよね』 
いやいや、そんな可愛いオバちゃん普通いないって!(笑) 「まぁ」ってほっぺた抑えるとか、相変わらずほんわかさせる雰囲気が素敵だなぁ。 あと、女って不思議なもので、なかなか自分のことを「オバちゃん」って言えなかったりするんです。 何の気負いもなく自分をオバちゃんと言える塔子さんは、そういう見栄とは無縁で、やっぱり温かく感じました。 


そしてニャンコ先生。 
『ラーメン! ラーメンラーメン♪』
じぃぃっと夏目を見て、『行く!』と夏目に抱きつきよじ登るニャンコ先生が可愛すぎてどうしようかと!!(笑) 何ていうか、ラーメンのためとはいえ、先生がこんなに懐いている姿ってやっぱり可愛いw  夏目が「ぷっ」と吹き出したのはじぃっと見つめる先生の顔がぶさいくだったからじゃなくて、そういう甘えが醸しだす雰囲気が愛しかったからだと思うのですよw


『行かないって言ったろ?』(夏目)
『行く! 行く行く行く』(ニャンコ先生)
『連れて行かない』
『れめ、行く、行く!』

どこのバカップルなのか!(笑)ってやり取りが楽しいー。  っていうか和彦さんがノリノリですねw 仲良しな二人を見てると嬉しくなります。 案の定夏目はニャンコ先生をバッグに詰めて出かけるわけですが、あのバッグ、9割5部はニャンコ先生が占めてますよね(笑)。 


木の上の妖怪も可愛かったーw
『私が脅かす。 あの子が逃げる。 そればかりのことだが、何か、楽しい日々だ』

「私を見える人間などいるわけない」・・・そう自分に言い聞かせてきたのに、自分を見てくれる人がいた。 何をするわけでもなく「見えるというただそれだけのこと」が、こんなに嬉しい。 ウキウキと楽しそうに夏目をストーキングする微笑ましさよw(えぇ!?・笑) その嬉しさを知るまでは、逆に言うと、ひとりが淋しいってことさえ知らなかったんだろうなぁ。 そして、小さい頃の夏目がまた超カワイイです。 小学生のひざ小僧にときめいたのは久しぶりだわーw(←いやダメだろ!)
 

・『せっかく始めて言葉を交わしたのに・・・あんなこと言うつもりはなかったのに・・・』(木の上の妖怪)
・『あっちへ行け! おれが何したって言うんだ!? ・・・お前らなんか、大っ嫌いだー!!』 (夏目)

ここでふと思ったのは、『こんなの欲しくなかった! 塔子ちゃんズルい!』って塔子さんを詰った栗山さんのこと。 彼女ももしかしたら木の上の妖怪みたいに、本当はそんなことを言いたかったんじゃなかったのかもしれない。 この時の夏目みたいに、何か悲しい記憶を重ね合わせてしまって、吐き出してしまっただけなのかもしれない・・・って。 二人とも、相手を傷つけることで相手の心に生き続けてきた。 そう考えると「嫌い」という言葉を相手に投げる蹴る行為って、実は残酷なほど「甘え」に近いのかもしれない。 相手にあたって傷つけることって、最大限に相手に自分を植えつけることだもの。 


『にゃ!』(猫) 
何気に猫のビジュアルが私のツボのど真ん中で本気で可愛かった! そりゃもう、一瞬ニャンコ先生の存在を忘れるくらい可愛かったです(ヒドイ・笑)。 夏目を見つけたときに上がるシッポも、抱きしめられて目を見開くところも、体全部で慕っている様子にメロメロになりましたw 

『こんな優しい顔も出来るのか・・・。 あぁ温かい、このままずっと傍に・・・』
スリスリする仕草が可愛くて一瞬和みかた反動もあって、その直後の『・・・ひとりで、生きていきたいなぁ・・・』という呟きには、猫ちゃんと同じくらい私も動揺しました。
 

『・・・私はあやかしで、人の心はよく分からない。 ・・・けれど、ひとりは悲しいことだよ? それだけは分かるよ。 それだけは知ってるよ・・・』(木の上の妖怪) 
こんなに温かいのに、思わず頬をすり寄せてしまうほど一緒にいたいのに・・・心だけが冷え切っている夏目の様子がとにかく切なかった。 猫ちゃんが受けたショックを窺わせる見開いた瞳が印象的で、流れる涙が悲しくて、一緒に泣いてしまいました。 猫ちゃんだって、こんな悲しい台詞を聞くために夏目を探し回った訳じゃないと思うんです。 自分の言葉は届かなくても一目会えたら、「温かさ」だけでも伝えられたら・・・そう思って探したはずなのに、夏目から零れる言葉がこんなに悲しいものだったなんてショックだろうなぁ。 ・・・それでも、自分のことのように泣いてあげられるなんて、優しい妖だな。 夏目の笑顔を願ってくれるなんて、ホントいい妖だなぁ・・・!! そんな風に思っていたので、


『良かった! まだここに居てくれた』(夏目) 

って夏目が来てくれたときは本当に嬉しかったw いや、夏目は会いに来ると分かってたけど(笑)、分かってても嬉しかったんだから木の上の妖怪はもっと嬉しかっただろうなって。 それに「居てくれた」っていう台詞も夏目らしいです。 彼にしてみれば、ろくでもない過去の中にも「会いたい」と思える存在が居てくれたと本気で思っているから出てきた台詞なんだろうけど、でもやっぱり、夏目らしくて好きな台詞でした。 

 
『・・・あぁ、きっと優しい誰かに会えたんだね。 そんな顔が出来るほど・・・』(木の上の妖怪) 
見ない振りをしてるニャンコ先生が、何気にイイオトコすぎるぞw  この後、名前を聞き出そうとする夏目を見て、天然の女殺しならぬ天然の妖怪殺しだよなぁと改めて実感(笑)。 モテモテ(死語)な夏目を見るのは好きです。 温かいからw 


・『何度季節が廻ったのか知らない。 忘れたことはなかったのだ、ずっと、覚えていた・・・』(木の上の妖怪)
・『今なら分かる。 会いたい人がいれば、きっと、もうひとりじゃないこと』(夏目)
 
木の上の妖怪も、夏目も、きっともうずっと長いこと「ひとり」じゃなかった。 きっと最初から「ひとり」じゃなかったし、どれだけ「ひとり」を望んでも、会いたいと思ってくれる人がいる限り「ひとり」にはなれない。 自分にはろくな過去がないと思い込んでた夏目が、今の幸せを得たことで過去の悲しみも「懐かしいにおい」に塗り替えようとしていることが、とても嬉しかったです。 



夏目友人帳 Blu-ray Disc BOX
アニプレックス (2011-06-22)


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『LaLa 9月号 (2011年)』の感想

LaLa09.jpg
『LaLa 9月号 (2011年)』


白泉社
2011年7月23日/¥429+税






<感想>
創刊35周年記念号です。 おめでとうございます!
表紙と巻頭カラーは 『夏目友人帳』、ふろくは 『夏目』 のドラマCD + 『桜蘭高校ホスト部』 のフレグランスシール。 巻頭企画ではドラマ放映が開始された 『ホスト部』 とアニメ放映中の 『夏目』 を徹底紹介。 作家さんたちの直筆サイン色紙プレゼントも豪華ですw  個人的にはここで小椋アカネさんが仰っているように、 「色々なジャンルの漫画が読める雑誌」 というのが 『LaLa』 の良さだと思っているので、これからもそういう存在であり続けて欲しいです。 


●緑川ゆき 『夏目友人帳』 連鎖の陰の章・後編 
『夏目』 はいつもそうなんですけど、どんなに傲慢そうな妖怪が出てきてもいつのまにかその傲慢さの裏に隠れた寂しさとかに絆されちゃうんです。 この人に限ってそれはないかな?って思ってた的場さんなんですが・・・この人が抱えるものを考えると、嫌いとか怖いとか、そういうのはやっぱり違うんだなーって思います。 夏目が名取さんを心配して今回の騒動に力を貸したように、名取さんが夏目を心配して式をつけたように、的場さんも自分の右目を犠牲にして一門を守りたいんだろうなぁ。 深い暗闇を覗いたことがあるという意味では三人とも似た者同士で、ただ、選び取った道が違うだけ。 でもその 「だけ」 が大違い・・・なんだよね。 ニャンコ先生とのきっかけを契約ではなく 「約束」 だと言い切った夏目は恰好良かったです。 そしてその約束から絆を育て上げたのは二人の努力なんだと思います。 的場さんも少しだけ踏み出してみればいいのにな・・・。


●葉鳥ビスコ 『桜蘭高校ホスト部』 ドラマ化記念スペシャルショート 
まさかの復活ショート。 そしてまさかのボサノバ君×メイちゃん話・・・! 最初こそ驚いたものの相変わらず面白いし、メイちゃんなら間違いなく姐さんになれそうだという不思議な納得感もありました(笑)。 みんなそれぞれの道を歩んでるんだなーという安心もあり、かつ、何だかんだとラブラブなハルヒと環先輩の姿にニタニタしてしまったw 手をつなぐのも自然だにゃー。 あれですよね、環先輩がハルヒに注ぐ視線がすっごく優しくて愛しさ溢れてて、見てるこっちまで幸せになっちゃうという! 何気に次号も掲載があります。 これがメディアミックスの力ですよ(笑)。 大人の事情であっても関係ない、楽しませてもらいます!  
・・・あ、ちなみに某所にドラマ版の感想を更新しております。 旧ブログではお馴染みだった 「某所に更新」 という言葉にピンと来た人は、ポチっと探してみて下さいなーw (←何気にヒント・笑)


●可歌まと『狼陛下の花嫁』
・・・夕鈴、プロの臨時花嫁として頑張ろうとしてるけど、そして狼陛下みたいになりたいって思ってるみたいだけど、どれだけ頑張っても 「そういう意味」 では陛下には敵わないと思うなぁ。 だって夕鈴のは演技で、陛下のは「素」なんだもの。 あまい言葉が湯水のごとく湧き出る湧き出る!(笑) 今回特に陛下が攻め攻めだったので、ニヤニヤが止まりませんでした。 あれ、夕鈴の頑張りを止めるためにわざとやってるからいつもより糖度が高い! 楽しかったですw 狼陛下が演技だという誤解がすべてのすれ違いの原因なんだけど、でもその誤解をも糧にして「かっこいい臨時花嫁」目指しちゃうあたりが夕鈴らしい。 演技面では陛下に敵わないけど、それ以外の部分では陛下を虜にしてるわけで、それ以上プロになっちゃうと誰も太刀打ちできなくなる・・・(笑)。 それはそれで楽しそうですw


●響ワタル『おいらんガール』 
嫁→夜目?→余命?→空気読め、へのコンボが楽しかったw 個人的にはその場のノリにはあまり興味がない人間なので (←江戸的粋に縁遠い人・笑)、 撃くんみたいな暑っ苦しい人の方がいいなぁ。 何ていうか、信じられる気がするので。 そういう意味で椿ちゃんはなかなか難しい恋路になりそう。 とりえあえず、今回結局行き場をなくしてしまったけれど、手を伸ばせただけで進歩かな? 早く捕まえればいいのにー。


●藤原ヒロ『会長はメイド様!』 
ちょっとどうしようっ!? 先月号お休みだったので1ヶ月ぶりに見ると、ものすっごいシーンから始まっているのでめちゃくちゃ動揺しました!(笑) 暗がりで・・・二人きりで・・・しかも碓氷は上半身裸で・・・そんな彼の背中から美咲ちゃんが抱きついていて・・・こ、恋人発言とか、ちょっともうどうしたらっ!! (←まず落ち着け・笑) 冒頭から衝撃過ぎて、思わず一度雑誌を閉じちゃいましたよ。 可愛すぎて見てられねぇーっ ( ̄□ ̄;)!!

そんな訳で、そのショックから立ち直れないまま読み進めちゃったので、せっかく美咲ちゃんが恋人関係を隠さない決心したのに、何だか薄れちゃったなー。 先々月号の感想でも書いたけど、やっぱり区切りがちょっとおかしいと思います。 お話的にはここまでで一つの流れなのは明白だと思うんだけど、何故区切ったのかな?と編集さん側に言いたい・・・と、珍しく批判的なことを書いてみました。 そのくらい珍しく不満でしたが、再度言うけどそれは編集側への要望であって作品への批判じゃないです。 藤原先生には、今月もトキメキをありがとう、ですw 


●時計野はり『学園ベビーシッターズ』 
・・・猪又さんのネコ耳女中姿に激しくときめいた自分がいます。 認めたくないけど、激しくときめいた! (←なぜ2度言う・・・笑) 虎太郎くんは猫又まで虜にしちゃうほど魅力的なんだなーと納得。 虎太郎くんがみんなを好きなように、みんなも虎太郎くんを好きだから助けてくれたんだろうなw かわいいお話でした。 


●田中メカ『キスよりも早く』 
前号で翔馬くんの想いに一区切りついたおかげか、私も落ち着いて今号のブンちゃんとまーくんのいちゃラブっぷりを堪能できましたw 今までは何ていうか、二人がラブラブしてても心のどこかで翔馬くんのことが気になってたんですよねー。 そして今回は翔馬’s ママさんの出産話。 ママさんが、10年経ってまーくんの気持ちもお父さんの気持ちも変わってるはず、と言ってくれたのは、お父さんと近くで接していて感じたことなのかな? それともそう信じてるのかな? まーくんとパパさんは何気に頑固者って意味で親子らしく似てる気がするので、まーくんがブンちゃんに心癒され、家族愛を教えられたように、パパさんもママさんからそれを教わっている可能性があるかもねw そうなるとイイなぁ。 


●樋野まつり『ヴァンパイア騎士』 
相変わらず私はこの作品を理解できてないんですが、それでも優姫ちゃんと零の関係はもどかしいなぁといつも思います。 自分の想いより立場を優先させなきゃいけないことってあるんでしょうけど、でも、それを長続きさせるのは難しい。 作品的な落としどころをどうするのかなー。


●津田雅美『ちょっと江戸まで』 
ソウビちゃんが若とラブラブにならないことを「どーよ」って言ってたけど、どっちみち性別が逆転してるようなカップルなんだから、若からのアピールを待たずにソウビちゃんの方から押し倒… (以下自主規制・笑)。 それはともかく、次号最終回だそうです。 幸せの形はそれぞれ別物。 二人の形はどんななんでしょうねw 楽しみです。 


●天乃忍『ラストゲーム』 
大好きな天乃忍さんが本誌で集中連載! 何この僥倖・・・っ♪ ってことで張り切って読ませていただきましたw 容姿も頭脳も身体能力も家柄もカンペキな柳くんと、地味で貧乏だけどテストと陸上では柳がどれだけ努力しても勝てない鉄の女・九条さん。 一方的に彼女をライバル視してきた柳くんが彼女を負かせるために仕掛けるゲームとは? 

・・・という感じですが、何ていうか相変わらず、空回るひとを描くと天下一品ですね天乃さん!(笑) 柳くんが九条さんを意識しまくってるくせに無自覚で、しかもまったく相手にされてない様子が可愛く(鬼か)、ニヤニヤしちゃいます。 この辺りは安定の天乃クオリティですねーw 柳くんが頑張るのは、初めて七光りではない自分を見てくれた九条さんに、また「自分」を見て欲しいから。 ある意味子供な発想なんだけど、だからこそ純粋で信じられる。 ・・・ただ、その純粋さが冒頭の 「最後の勝負」 に至るまでに、何があったんだろう? 冒頭の二人はどこか視線に力がなくて、特に柳くんには覇気もなくて。 彼らしくない様子がすごく気になる。 とりあえず、惚れたら負けって勝負はとっくについてそうなので(笑)、彼がどう足掻くのか、そして九条さんがどう感じているのかが楽しみです。 そしてセーラー服を堪能したいと思います!(えー!


●水野十子『鈴申す』 
異界の姫と入れ替わっちゃった鈴鼓ちゃんの波乱ライフ第2回。 鈴鼓ちゃんの中に入った珠洲姫のドキドキが可愛かったです。 お母さんさぞビックリしただろうなぁ、私だってうちの妹にあんなこと言われたら心臓止まりますもの(笑)。 2話目に入って、大事な花の横流し疑惑が浮上。 横流ししてるのは由千華さん? 珠洲姫が 「花」 のために頑張りすぎてる → じゃぁ 「花」 がなくなれば頑張って傷つくこともない・・・って思考回路っぽいけど、それを受けて珠洲姫が異界に行っちゃったのはどう考えればいいんだろう。 鈴鼓ちゃんに由千華さんを止めて欲しかったのかな・・・続き気になります。 あと、ギイさんが本当に好みです(笑)。 過去たくさんの水野作品を読んできたけれど、ダントツで好きです! と、ときめく・・・!(笑)


●弓きいろ・有川浩『図書館戦争LOVE&WAR』
社会人になってからの試験ってホント辛いですよね! 若い頃みたいに物覚えが良くないから時間もかかるし。 でも、その分得るものも大きいので郁ちゃんには頑張って欲しいw ・・・という前置きは実はどーでもよくて! (←いや良くないだろ・笑)  今回は二つの意味で本当に好きなお話でした!! 一つは、堂上教官を堂上として意識しまくりな郁ちゃんが可愛いってこと。 扉の陰から 「かっこいいなあ」 って見つめちゃうとかマジ乙女!(笑) でも本当に堂上教官は素敵なので、AカップだろうとDカップだろうとキュンと鳴るのは仕方ないw 

二つ目は、 「カミツレ」 の花言葉。 ・・・実はこの場面は原作で初読のときに大泣きしたほど好きなシーンなんです。 私は作中で稲嶺指令がいちばん好きなのですが、その 「好き」 が不動のものになったのがこのシーン。 本人が登場する訳じゃないのに、 「カミツレ」 に込められた想いだけでこんなにも惹きつけられてしまう・・・その影響力を尊敬してます。  「カミツレ」 の花言葉は、間違いなく堂上や他の図書館員たちに引き継がれている。 それは、誰よりも稲嶺指令自身がいちばんの苦難の中で戦う姿を見せてきたことが理由だと思うんです。 私はその姿をみた訳じゃないけれど、堂上の短い言葉から簡単に想像できてしまう。 そのくらい、堂上が指令を尊敬しているっていうこと自体がもう素敵です。 いいなぁ。 ホント大好きだなぁw


●草川為『八潮と三雲』  
九世猫社会の夏祭り! 八潮と二人で過ごすお祭りを堪能したい三雲だけど、八潮さんは相変わらず仏頂面。 そして仕事も舞い込んできて・・・というお話でした。 お祭りに浴衣、と夏満載w 扉絵もカワイイし、三雲ちゃんの浴衣姿もキュートだし (しかし自作・・・本当にハンパない・笑)、浴衣姿でも帽子を忘れない八潮さんがめちゃくちゃカッコイイ! 浴衣と帽子ってハマる・・・wとときめきました。 

何だかんだで八潮さんはリボンを獲ってくれると信じてました。 が! まさかリボンの行方に一瞬気をとられ程度には、そして 「大丈夫ですか!?」 と体を心配してくれた三雲の言葉にリボンの無事を確認しちゃう程度には、大事にしてくれてたなんて・・・っ!! 何だかすっごく嬉しくなっちゃいましたよw 三雲ちゃんも言ってたけど、お祭りって 「一緒」 が楽しい。 どれだけ綺麗な浴衣を着たって、見て、褒めてくれる人がいなければむしろ空しいだけ。 八潮さんはきっと一人でも楽しめる人だけど、少なくとも三雲ちゃんと過ごすことを楽しむくらいには彼女を大事にしてるんだよね。 八潮さんの不器用なやり方と、ラストの三雲ちゃんの笑顔に、私のほうが撃沈でしたw 大好きだー! 


●次号予告 
表紙はドラマ版 『桜蘭航行ホスト部』、巻頭カラーは 『狼陛下の花嫁』、ふろくは 『夏目友人帳』 の模様。 W読みきりは、久々登場のマツモトトモさん 『(101号室の)クロエ』 と、久々のオリジナル作品んとなる呉由姫さん 『眠れる森の星(エトワール)』。  『ちょっと江戸まで』 が最終回、『純愛ラビリンス』 が連載再開、『ヴァンパイア騎士』 がお休みです。 



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アニメ『ダンタリアンの書架』の感想/第2話『胎児の書』



『ヒューイ お前に門をひらく権利を与えるのです!』


<感想>
もうね、OPがすっごく好きなんです! 美術が綺麗だし、歌声は美しいし、何よりも、意味深い歌詞が描き出す世界観が好きです。 雰囲気って大切だと思うんだけど、この作品はそれをすごく大事にしてあるなぁという印象。 アイキャッチのデザインも良いし(黒い少女と白い少女は、ダリアンと書架の少女を表現したものなのかな?)、物語の特性上、暗い場所での語りやバトルが多いんだけど、だからこそ「光」の演出が美しいのも素敵です。 うん、私好きなんだこういうのw わりと良い評判聞かないんですが(笑)私は好き。 それで良い気が。


好きといえば、ダリアンが好きです!(笑) やばい、可愛すぎる・・・w 本人が思ってる以上にヒューイを意識してるところとか、その割には好意の示し方が間違ってるところとか、呪いが怖くてヒューイの傍を離れられないところとか、ラブコメ好きには溜まりません! 髪型、頑張ってみたもののうまく結えないとか、本当にツボ過ぎます(笑)。 それを温かい目で見ているヒューイとの関係がとにかくお気に入りなのだ。


あと好きなところといえば(まだあるのか!?)、瞳の色の表現が好きです。 ダリアンの真紅、ヒューイの灰がかった青。 瞳のなかにグラデーションがあってすごく綺麗。 そういうのも、前述した「光」の描写に近いと思うんだけど、暗闇のなかでも輝きを失わない色があるというのは、ものすごく映えるよね。 幻書が悪魔の叡智をあつめた本ならば、それに囚われないために必要な光なのだと思います。


お話としては、殺人事件と縁深い呪われた一族とゴーレムの物語。 エステラの声と演技が何となく全体的な雰囲気から浮いてしまっていて、そこだけガッカリでした。 それ以外は雰囲気良くて、たとえばヒューイのことを名前で呼びたがらなかったエステラが、いとこの死後に突然「ヒューイ」と呼んだ時の気持ち悪さ! そういうあからさまなダークさは、とても良かったです。 ゴーレムはファンタジー小説を読んでるとよく出てくるけれど、「胎児」という意味だとは知らなかったので勉強になりました。 幼少時の行き過ぎた躾がエステラの精神をゆがめたのなら、主人の命令だけを絶対遵守する胎児のゴーレムもまた同じ。 ただ頑なに主人の言葉を己に刻み、その度に傷を作りながら生きてきたのがエステラなのかもしれません。 エステラはもしかしたら、彼女が心身から流した血の量だけ人を殺してきたのかな。 だとすれば、「人間を呪うのは、同じ人間」というのは、自分自身への呪いであるのかもしれません。 


「人間を呪うのは、同じ人間」だと呟いた時のヒューイの表情も気になるなぁ。 彼は紳士的な言動のわりに、何となく重いものを感じさせるんですよね。 苦労人だからこそ人を労われるんだろうなぁ。 そんな彼がラストシーンで見せる笑顔がとても良かったです。 「そう?なら良いんだけどw」と肩を震わせて笑う後姿を見ていると、ダリアンは彼の癒しになっているのかな?とちょっと思った。 相変わらず幻書を読み上げるシーンは迫力あって、小野Dの意気込みを感じさせますねーw 思わず聞き入っちゃう力があります。 正直見ながら「凄いな!」って呟きましたよ。 次回は2本立てみたいなのでますます楽しみです~。 


(忘れそうなので冒頭の子供ヒューイと書架の少女との会話をメモ。 これに何の意味があるのかは私も分かりません(笑))
『これは・・・何?』(ヒューイ)
『この世のすべてよ。 ひとが生まれてから死ぬまでに知る喜び、怒り、悲しみ・楽しみ それらを余すところなく集め、凝縮したもの・・・』(少女)
『(ヒューイの手元に本が現れる) ・・・2冊も?』
『今のあなたには、この子達が必要だから。 さぁ、早く。 書架が扉を閉ざしてしまう、その前に・・・』
『・・・』
『(ヒューイを見つめて)・・・・・・』
『・・・また、来るね』
 

ここで渡された2冊が今話で活躍した本たちなのには、何か意味があるのかな? ヒューイは自由にダンタリアンの書架を訪れることが出来たの? そういえば、1話でヒューイと初めて出会ったとき、ダリアンは驚いた顔を見せてるんだよね。 最初は「書架を引き継げ」というウェズの遺言自体に驚いたのかと思ったけど、そうじゃなくて、「引き継ぐ」ことが持っている意味みたいなものに驚いたのかなぁ? ・・・という具合に謎ばかりです。 きになるなー。



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