2010.12.07
アニメ『STAR DRIVER 輝きのタクト』の感想/第10話『そしてマリノの初恋』
STAR DRIVER<スタードライバー>輝きのタクト 1
【完全生産限定版】 [Blu-ray]
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アニプレックス (2011-01-26)
五十嵐卓哉/榎戸洋司/伊藤嘉之/神前暁
宮野真守/福山潤/早見沙織/石田彰/戸松遥/坂本真綾
五十嵐卓哉/榎戸洋司/伊藤嘉之/神前暁
宮野真守/福山潤/早見沙織/石田彰/戸松遥/坂本真綾
『 ミズノが教えてくれた魔法の呪文が、私を「私」にしてくれたの… 』
今回の印象は、ひとことで言うと 「陰と陽」。 天才の名を恣にしているマリノと、魔女っ子と呼ばれちょっと疎まれちゃうミズノ。 世間的な評価としてはまさに光と影だれど、実際はミズノの持つ純真な爛漫さ (陽) こそが、暗い夜道を歩くマリノ (陰) を照らし続けているんだということ。 そしてマリノはまた、ミズノ (陽) を守るために暗い道 (=綺羅星の一員としての活動) を選ぶことになる… という光と影のスパイラルがひじょーに意味深!
ミズノとマリのが自室で喋るシーンでは、ミズノが光溢れる窓側でタクトを信じる話をしてて、マリノは暗い壁側で他人を信じるのは止めようと話す・・・と、徹底して対照的に描かれてます。 サカナちゃんは、大好きだけど上手くいかなかったと清濁併せ持ちつつ一端退場したけれど、ここまで徹底して対比させられると双子に関しては、どちらがどっちの未来を選択するのか?というテーマが課せられてそう。 明暗分かれる結果になっちゃうと寂しいな…どうなるのかな…。 そういえば、 「日」 と 「死」 もある意味光と影ですね・・・徹底してるっ!
で、実はもう一点、別の二人に陰と陽の演出がなされててすっごく気になったんだけど・・・それは後述。
●人物メモ
・ツナシ・タクト…銀河美少年な主人公。女の子には全部ド真ん中だという言葉を、「綺麗な目の色」と直球で口説くことで証明してましたw(←違!・笑)
・シンドウ・スガタ…王の印を持つ少年。 今回ずっと笑顔で嬉しかったけど、逆に気になる…!
・アゲマキ・ワコ…皆水の巫女。 幼い頃スガタとケイトと一緒にトーテムポールを作ったことがある。
・ヨウ・マリノ…ミズノの姉で天才スポーツ少女。 ミズノの秘密を守っている。 タクトに初恋。
・ヨウ・ミズノ…綺羅星十字団が必死で探している、日死の巫女。 呪文をあげる人。
・ニチ・ケイト…ひがしの巫女? 四番バッターだけど、運動は出来ない(笑)。
・ワタナベ・カナコ…人妻女子高生。 実はイベント好きみたい。 個人的に大好きw
・タクミ・タケオ…マリノと同じクラスで同じ綺羅星十字団員・ソードスター。 マリノに恋。
・ボウ・ツキヒコ…スティックスター。
・リョウ・ギンタ…ツキヒコと同学年。 彼も●●スター? まさか眼鏡男子だったとは!(笑)
・ツナシ・タクト…銀河美少年な主人公。女の子には全部ド真ん中だという言葉を、「綺麗な目の色」と直球で口説くことで証明してましたw(←違!・笑)
・シンドウ・スガタ…王の印を持つ少年。 今回ずっと笑顔で嬉しかったけど、逆に気になる…!
・アゲマキ・ワコ…皆水の巫女。 幼い頃スガタとケイトと一緒にトーテムポールを作ったことがある。
・ヨウ・マリノ…ミズノの姉で天才スポーツ少女。 ミズノの秘密を守っている。 タクトに初恋。
・ヨウ・ミズノ…綺羅星十字団が必死で探している、日死の巫女。 呪文をあげる人。
・ニチ・ケイト…ひがしの巫女? 四番バッターだけど、運動は出来ない(笑)。
・ワタナベ・カナコ…人妻女子高生。 実はイベント好きみたい。 個人的に大好きw
・タクミ・タケオ…マリノと同じクラスで同じ綺羅星十字団員・ソードスター。 マリノに恋。
・ボウ・ツキヒコ…スティックスター。
・リョウ・ギンタ…ツキヒコと同学年。 彼も●●スター? まさか眼鏡男子だったとは!(笑)
●会話集+感想+連想
『よーし、上げてこうぜっ!!』 (タクト)
『キャァァァァァァ☆☆』 (女生徒)
いきなり視線独り占め!なタクト様が楽しすぎるw ボール投げた後のポーズがちゃんと決まってるとか、今回は人の動きやポーズがすごく凝ってて良かったです。 タイガーがフライを取る時のクネっとした動きがツボ過ぎた(笑)。 あと、目からハートが飛び出る女生徒のお約束演出もちょっと 『ホスト部』 っぽくて好きだったなw
『カタミワカチタヤガダンセ…カタミ、ワカチタ、ヤガダンセ!』 (マリノ)
何のことだろ、と思ってたら画面に「片身、分かちた、矢が男性?」って文字が出てたんだけど、私的には「ヤガダンセイ」ではなく「ヤガダンセ」にしか聞こえなかったんだけど…。 ミズノちゃんがマリノにあげた、 『大丈夫の呪文』 。 えーと、後ろから読むと 「千駄ヶ谷立川三鷹」 になっちゃうんだけど…でも 『大丈夫の呪文』 なんです!(笑)
『天才スポーツ少女なんです。 なかなかイケてるでしょ?オレ達の代表様は』 (タケオ)
あっさりマンティコール=マリノってバレちゃったけど…まぁ気付きますよねっ(笑)。 でもタケオは前話から彼女を気にしてたし、案外ちゃんと好きみたいなのがちょっと嬉しかったw それにしても、バニシングエイジのやる気ない3人組は、プライベートでも意外と仲良しっぽいんですね。
『バックアップは完璧だねっ!!』 (タクト)
タクトのピンチをしっかりカバーするスガタに、これまた女生徒大興奮! そして私も大興奮!(笑) 良かったー、ちゃんとスガタの見せ場があったよ! (←そこかよ!・笑) でも本当に、最近のスガタとタクトの関係はとてもイイです。 あの隔絶は無駄じゃなかったんだと思うとすごく嬉しいですw
『もっと大胆に!! キャップから溢れる髪にボリュームが出る感じでっ』 (カナコ)
この 「大胆に!」 の言い方がまさに大胆でしたよカナコさん…!(笑) 新名さんいい仕事してるっw ワコが『今やんなくても…』って言ってたけど、タクトが打席に立ってる今がチャンスだったんじゃ…と思っちゃった私は深読みしすぎ。 というかラブを期待しすぎ(笑)。
『この三人が一緒に居るの、何か久しぶりだね』 (ワコ)
『……(トーテムポールを一緒に作ったのを思い出してる)』 (ケイト)
やっぱり第4話(→感想)のトーテムポールには意味があったんだ…!! 久しぶりだね、という言葉でこんな昔まで思い出すってことは、この後からずっと遠ざかっちゃったってことなのかな? 第4話でワコが呟いた 『もしかしたら、この世界を作り出した願望って…』 という言葉って、ケイトのことを指してるのかも。 あの時タクトが見かけた子供達が幼いケイトとスガタだとしたら…この時に何かあったのかもしれないですね。 いずれにしろ、憶測ばかりだけど。
『(真っ赤になって) やだ、タクトくん…!?』 (ワコ)
『んーーー?(ニヤリとワコを見る)』 (ルリ)
『こらタクト! 羨ましいぞ!』 (ヒロシ)
『ふふふw』 (スガタ)
なぜ余裕ぶっこいてるんですかスガタさん!? その不敵な笑みは何っ!?(笑) 「いやぁタクトでかしたなぁ」とか「ワコの前でやっちゃったねぇ」とかそんな感じ? まぁいずれにしろ、私はスガタが楽しそうならそれでイイのw(ぇ
『まさに牽制球だな』 (スガタ)
いやだから、何でそんな楽しそうに余裕なんですかスガタさん…!?(笑) それにしても、先輩方だけでなくスガタにまであっさり見抜かれるほどバレバレで良いのかタケオ君…。
『頑張れよ、四番バッター』 (スガタ)
『・・・・・・・・・・うん』 (ケイト)
スガタさんネタ三連発ですみません(笑)。 だって嬉しいんだもん、スガタさんに出番があると嬉しいんだもん!! (←重症w しっかしあの上目遣いはわざとなんでしょうか…スガタもタクト以上に天然で口説ける人ですよねw ここで頷くケイトが可愛いなって思ったら次のシーンでは思いっきり舌打ちしてて…うん、こっちが私の知ってるケイトだって安心しました(笑)。 いずれにしろ、ずっと前から何度も言い続けてきたケイトはスガタを好きだろう論はやっぱり当たってるッポイ!
『じゃぁ自分が打つ時も唱えればよかったのに』 (タクト)
『いーの! ボクは呪文をあげる人で、使う人じゃないんだ。 それとぉ、信じてないと、効かないよっ♪』 (ミズノ)
『……(喋る二人を見てる)』 (マリノ)
『……(そんなマリノを見てる)』 (タケオ)
この作品はホントに 「誰かが誰かを見てる」 描写が丁寧ですよね! 何度も書くけど、人の視線を描くということは人の気持ちを描写することだと思ってるので、すごく嬉しいです。 …野球の試合にワコちゃんを登場させないという画期的な効率化をはかっておきながら、人が人を見遣る時の描写には手を抜かない(笑)。 好きだなーw
『あーあ。 今日はイイとこ見せようと思ったんだけど、なぁ…』 (タクト)
『タクトくん、カッコ良かったよ?』 (ワコ)
『『え?』』 (タクト)(スガタ)
『――ぅお!? アハハ…』 (ワコ)
こ・こ・で! 優しい目でワコを見るスガタが好きだー! (←もう放っておいてあげてください) ワコちゃんはルリちゃんがニヤニヤしちゃうくらいタクトを気にしてるけど、そんな彼女のこともスガタにとっては可愛く見えちゃうんだろうな。 そういう温かい気持ちがすっごく伝わってくるんですよ! だからこそ、この後ちょっといろいろ考えちゃったんだけど…。
『夏の風だ…今年も来た…! ちょっと夏を味わってくるね!』 (ミズノ)
窓から大きく飛び出しすミズノ。 まるで西日に向かうように。 自らの運命に一歩踏み出すように。 ミズノちゃんの曲は今までよりちょっとだけ明るい印象で、それは彼女にとても合ってます。 好きだなー。 好きだけど、モノクロームがないと寂しい…(泣)。 『そうやって光が生まれる』 という歌詞とともにタウバーン登場なのはイイですねw
『王の柱を使っては駄目! …それに、第1フェーズの力じゃ、サイバディは倒せないでしょ』 (ワコ)
『――っ!!』 (スガタ)
タクトが心配だし、自分だって戦いたいのに――無力を実感するしかないスガタが切ない。 で、この後またいろいろ考えちゃったのは、
『バックアップは野球だけか…』 (スガタ)
というシーンについて、です。 夕日の中、妙に晴れ晴れとした表情のスガタ。 相変わらずここでも視線を丁寧に描いてて、そのたびにりるさんはドキドキしちゃうんだけど、だからこそ考えてしまいました。 ――彼は、彼に出来ることを選択しようとしているんじゃないかなって。
タクトを気にするワコを優しく見つめる視線、どこか晴れ晴れとした表情、タクトの力になりたいのに野球でしか役に立たない自分…。 そんな自分のことを、スガタはどう思ったかな? …私は、何となくだけど、彼はこのままワコを諦めようとするような気がするんです。 諦める、というのは違うか。 ワコがタクトに惹かれていることを認めようとしているような気がする。 まだそのことに無自覚なワコのために。 タクトのために。 そして、何かを出来る自分でいるために、決断しようとしているんじゃないかなって感じてしまいました。 悲壮感を感じないのは、彼の晴れやかな表情と西日の綺麗な 「光」 の中にいるから。 冒頭で書いた陰と陽の演出の 「陽」 の部分は、スガタのことです。で、一方、
『信じないと効かない…か』 (タクト)
スガタと対照的に、暗い海辺に佇むのはタクトでした。 スガタとタクトだと、今まではタクトの方が明るい描写が多いけど、一度自分の感情を吐露したことで前進しつつあるスガタとは違い、タクトは未だ何かを秘めたままなんですよね。 信じないと効かないと呟く彼にはまだ信じきれていない 「何か」 があって、それが今回のように暗い描写で暗示されてるような気がします。 今回一貫して、対比されるべき二人がきちんと対比させる構成になっててホント上手いなって思ってたら、
『魔法なんか使わなくても分かるよ。 マリノとボクが好きになるものは、いつも一緒だもん』 (ミズノ)
『………っ!!』 (マリノ)
ここで10話サブタイトル 『そしてマリノの初恋』 を持ってくる上手さに、ホント脱帽っ!! マリノの自覚と視聴者の認識が同時っていう演出はインパクトありますねーw こちらは解ってたこととはいえ、ドカンと明示してくるやり方はスマートです。 そんな訳でやっぱり次回も楽しみなのでしたw
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