武田日向 『異国迷路のクロワーゼ・1』の感想

異国迷路のクロワーゼ1
『異国迷路のクロワーゼ・1』

武田日向
富士見書房ドラゴンコミックスエイジ
2007年12月9日初版発行
2010年1月10日十版発行/¥580+税別





『 私ハ………この歩廊(ギャルリ)ノ家族ニナリタイ 』


<ご紹介>
『ドラゴンエイジPure』 に掲載された4話分を収録した第1巻。 カバー下にあとがき有、カラーピンナップ付き。 
19世紀後半のパリの商業施設 『ロアの歩廊(ギャルリ・ド・ロア)』。  閉鎖の危機に瀕するその歩廊に、一軒の鉄工芸店 『ロアの看板店(アンセーニュ・ド・ロア)』 がある。 若き店主・クロードはある日、日本旅行から帰ってきた祖父からある “お土産” を預かることに。 それは日本の着物を身に纏う、幼い少女・湯音(ユネ)だった――。 パリに憧れ、働きたいと言うユネに、戸惑いながら接するクロード。 二人の間には、常に異なる文化の壁が立ちはだかるのだけど……。


<感想>
とにかく可愛いんですっ! とにかく綺麗なんですっっ!! とにかく面白いんですーーーっ!!!!  書店で一目惚れして、 「どうしよう、お金ない…」 と2ヶ月くらい迷って(←)、それでも諦めきれずに買ってみて良かった。 本当に良かった! ユネがどこまでも可愛いんだけど、クロードとのたどたどしいやり取りを見守っていくうちに、もはや愛しくなっていきます。 こんな気持ちを味わえて、幸せだなw そう思わせてくれた1冊です。


7月からアニメ化も決まっている人気作のようですが、私は全然知りませんでした。 アニメ化の絡みでか、書店にずらーっと並んでいて、その表紙イラストの美しさに目を奪われたのが出会いのきっかけ。 ……ところで、一部の人から 「りるさんは幼女好きだからなー」 と名誉毀損的発言をされることがある私ですが (そりゃ真宵ちゃん撫子ちゃんカワイイとか言ってればそうなる…笑)、 この時だって決してユネの可愛さだけに惹かれたわけじゃないからねっ。 表紙の全体的な構図とか、クロードの恰好良さとか、色使いの美しさとか、アーチ建築物フェチの血をくすぐる背景だからだとか(笑)、そういう全部の雰囲気に惚れたんですからねっ!! …と、言い訳をしておかないと後が続かないくらい、実際ユネが可愛すぎます(笑)。 いやでも、作品を読んでくれた人ならぜったいこの気持ち分かってもらえるはず! ユネ可愛いですよね、そうですよねっ!? (落ち着け)


お話としては、日本文化の流行する19世紀後半のパリへ単身渡仏した少女・ユネの、パリ滞在記です。 家の決まりで奉公にでなければならず、ならば―― と憧れのパリへと向かったユネは、多分とても芯の強い子。 彼女を受け入れることになったクロードを「ご主人様」と呼び、懸命にお仕えするんだけど、彼女のことを何も聞かされていなかったクロードとはなかなか理解し合えない。 ユネにとって当然の 「おじぎ」 さえ、クロードには 「腰を折ったぞ!?」 と奇怪に映ってしまうんですね。 言葉が違う、慣習が違う、考え方が違う、価値観が違う……そんな状況の中で、でも、クロードが手探りでくれた 「優しさ」 を嬉しく思う気持ちだけは一緒。 その細い糸にしがみつきながら一生懸命生きるユネの姿は、クロードの心に変化を齎していくんですね。 そして私の心をも鷲掴みにしてくれました(笑)。 


伝統を重んじるクロードが愛する 『歩廊(ギャルリ)』。  一方、時代は次第に 『百貨店』 へと流れていく。 双方の所有者であるブランシュ家とクロードとは複雑な関係もあって、ユネの人間関係もだんだん賑やかになっていきます。 個人的には、ユネがアリス嬢の家から夕食の準備のために帰ってくるエピソードが大好きw アリスとの性格の違いもよく出てるし、クロードとの約束を勝手に反故にしないというユネの意思も素敵だし、何より、着物+ヘッドドレスというファッションの可愛さにクラクラします! (そこか!・笑)  それに、この辺りからクロードの造形にも深みが出てくる気がするんですよね。 それまではユネに諭す立場だからか、彼の恰好良さが目立つんだけど、明らかに年下のアリスから「置いてけぼりが一番こたえる…か」と値踏みされちゃう辺りから、何よりも変わらなければいけないのはクロードなんだ…という部分が見え始めてくる。 変化するのは時代や商業の在り方だけではなく、ひとも常にそれを求められているんだということが対比的に伝わってくるのが上手だなと思いますw


それにしても本当に、ページの隅から隅まで楽しめるマンガです。 背景建物や登場人物の服装も、緻密に描きこまれていているし、人物の立ち姿ひとつとっても美しい。 好きだな、と思うのは、服の影のつけ方。 洋装の柔らかくてたっぷりとした質感がよく表現されてて、ユネが着ている着物のぱりっとした感じとはまた違うんだもの。 こういうところからも、ユネとクロードとの「違い」が強調されているようで、だからこそ二人の気持ちが通じ合うと、ものすごく嬉しくなる。 様々な要素が相乗効果になっている1冊でしたw 




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