寄田みゆき 『源博士の異常な××・3(完)』の感想

源博士の異常な××3

『源博士の異常な××・3(完)』

寄田みゆき
講談社KCDX
2011年4月13日 第1刷発行/¥419+税





『 大好きって気持ちが あたしの幸せ 』


<ご紹介>
第9~12話と番外編1編を収録した完結編。 人の幸せは脳が作る!? 天才学者と不幸少女の脳研究ライフです。
自他共に認める不幸少女・みのりは、その生い立ちゆえか稀にみる 「自虐脳」 の持ち主。 脳が人を幸せにする研究している源博士は、みのりの自虐脳を 「幸せ脳」 にすることで研究の正しさを証明すると決意、日々実験に明け暮れるのでした。 そんなある日、とあるニオイを嗅いだみのりの脳が変化を示す。 幼い頃亡くなった両親の記憶に関わるかもしれないと彼女の故郷を目指す二人。 そこでみのりの 「家族」 の記憶に触れるんだけど、家族のぬくもりを知らないのは実は博士も一緒で・・・。 二人の関係、どう変化するの?  


<感想>
まさか完結巻だとは思わず、手にとってちょっとビックリ。 楽しませてもらってたので少し寂しいです。 そして今回も表紙デザインがお気に入りw 特に裏表紙。 まるで忍者のように走る源博士 (しかもどや顔w) に、ちょっとときめきましたですよ(笑)。 ほっとくとかなりのイケメンなのに、そんな残念なところが大好きです。 吸血鬼な衣装のまま、みのりちゃんのために頑張れちゃう博士のことが、大好きなのですw 


さて3巻。 今までの1話完結型とは違って、全体的に 「家族」 をメインにした流れになっていました。 今までも赤井家やチャーンさんの育った環境で家族の在り方は描かれてきたけど、ここに来て源博士とみのりちゃんの家庭環境にせまった展開。 物語の主旨が 「脳が人を幸せにする」 というものであることを考えると、ここで 「家族」 をクローズアップさせる意味は明確です。 つまり、人が育つ過程で一番密接な関わりを持つことになる 「家族」 との関係を、その人がどう捉えるかが大事なんじゃないか、ということですね。 過ごした時間の長さとか、そういうことではなく。 どう捉えるか、です。 


実際、みのりちゃんも源博士も、自分の両親と過ごした時間も絆も少ないんだよね。 けれど、みのりちゃんの 「脳」 は家族のニオイを覚えていたし、それが引き金となって幼い頃の記憶を取り戻した。  「思い出すだけで胸が熱くなる」 っていう幸せそうな笑顔、私もつられて嬉しくなっちゃったw 源博士の方は両親を拒んでいたけれど、そんなみのりちゃんに触発されるように、次第に親への愛情を深めていくようになる。 ……もし、二人が出会わないままだったら、両親と離れていた時間に負けて、家族に愛情を感じることは出来ないままだったかもしれない。 

けれど、出会ったから。
 お互いを幸せにしようって思ったときに、いちばん不安定な状態になっている 「家族」 との問題を、お互いの 「脳」 は放っておけなかったんだろうなぁw  脳は超常現象を起こしてまでみのりちゃんの記憶を引っ張り出してきたけど、何だかんだでいちばん奇跡的なのは、やっぱり二人が出会えたことなんじゃないか、という気がします。  「どんな結果が出ようとキミには私がついてるからね」 って言ってくれる人との出会いって、絶対スゴイもん! あの雪の中、みのりちゃんは博士に拾われたんじゃなくて 「選ばれた」 んだと、私の脳が叫んでおります。 まぁ、ラブコメ脳ですが…(笑)。 


それにしても、源博士のお母様が美しかった・・・何だろう、あの手の色気は私には皆無なので(笑) 本当に羨ましい! 作中みのりちゃんが、己の低身長・貧乳・セロトニン (幸せホルモン) 不足を、家族との関わりの薄さのせいかも…と思い悩むシーンがあったけど、でも大丈夫、私なんて親とかなり密接に生きてきたけど、低身長に貧乳なところは同じですからね!(自棄・笑)  でも、脳の発育のために経済力と安心できる環境は必要だと言う彼女は、たぶん彼女なりの愛情表現で、博士を祖父の家に預けたんだろうな。 そこなら経済力も環境も用意されてるから。 

人間って不思議なもので、どんなに脳を研究しても、不器用な愛情表現しか出来ない人もいるし、みのりちゃんみたいに難しいこと分からないままただ 「会いたくて」 アメリカまで行けちゃう人もいる。 そんなところが奥深くて、もっと知りたい気持ちにさせてくれて、その人を大事だと思える要素な気がします。 愛しいとか幸せだとか、そういう気持ちを脳が感じるには、大好きな人の近くにいることがとても大事なんだってことなんだろうなw ラスト、ラブ要素が薄めで残念でしたが、この二人にはそのくらいでちょうどイイのかも。 お幸せにー!


補足。 2巻感想で 『桃江、銀次、青木、白石、赤井と来たから 「もしかしてチャーンも色の名前!?」 と興奮して検索したら「チャーンはタイ語で象の意味」という結果になりちょっと残念、みたいな…(笑)』 と書いたんですけど、あとがき見たら 「チャーンは『茶』ですよ!」 と書いてあってびっくり。 あ、そうだったんだ… 何か拍子抜けだけど(笑)まぁいっかw  あ、源博士のお母様は 『紫藤』 でしたねー。 





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