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笠井スイ 『ジゼル・アラン・1』の感想

ジゼル・アラン1
『ジゼル・アラン 1』

笠井スイ

エンターブレイン BEAM COMIX
2010年7月27日 初版初刷発行
2010年7月30日 初版2刷発行 / ¥620+税





『 "大家さん" じゃなくて… "何でも屋" ジゼル・アランがです、マダム 』


<ご紹介>
『Fellows!』 に掲載された1~5話を収録した第1巻。 訳アリお嬢様のお仕事奮闘記です。
良家のお嬢様にしてアパートの大家でもある少女・ジゼルは、自活の第一歩として 「何でも屋」 を始めることに。 最初のお仕事はアパートの住人・クレペルさんの行方不明になった飼い猫探し。 張りきるジゼルとは対照的に、家賃滞納を理由に強制的に仕事に連れまわされるエリックは、世間知らずな彼女に手を焼きながらも、実はその少女らしい真摯さに心が惹かれてやまない。 そんな二人の前に、猫を連れ去る不審な男が現れて…!? アパートの住人も巻き込む、ジゼルの危なっかしい活躍とは?


<感想>
大好きなんです! 2巻の発売を楽しみにしてたんですっ!! 1巻発売されたのは去年なんですけど、読了した後我慢できなくて、続きが掲載されてた 『Fellows!』 を読んじゃったくらいに惚れてました。 だから2巻の内容も半分は知ってるんだけど、そもそもここは1巻の感想スペースなのでその話はまた別の機会に (じゃぁ書くなよ・笑)。


という訳で、天然なお嬢様・ジゼルさんが活躍 (?) するお話です。 活躍といっても猫探しや子供のお守程度なんだけど、その程度でも 「(?)」 が付いちゃうのは、彼女のやっていることが案外見当外れだったり、役に立ってなかったり、失敗しちゃったりすることが多々あるから。 しかも基本的にエリックには迷惑だし (それだけじゃないけどw)、大人には平気で反逆しちゃうし、一度引き受けた依頼を 「気が変わった」 で変更したりしちゃうし、彼女の仕事はいつだって荒削りで型破りです。 でも個人的には、この 「(?)」 の部分が、物語に大切な 「味」 を加える要素になってると思うのですよ。 


実際、2話で彼女が見せた大人への反逆は、最高にカッコ良かった! 誕生日の約束を破って仕事をさせられる父と上司に 「仕事してれば無罪放免か」 と言えちゃうのは、子供だから出来る暴挙であり、最大の正論でもあると思うんですよね。 仕事なんだもの、やらなきゃいけないのは大人の常識。 だけど大人は、その大人の常識で子供に約束の大切さを説く。 それなのに約束を破られたら・・・そんなの身勝手だ!と思うのはとても普通の感覚で、でも我慢しなきゃと身を竦めるのもよくあることで、だからこそ、ジゼル嬢がきちんと 「怒る」 のは、とても大切な感情なんだと思う。 しかも、その子供らしい我侭を、翻訳という 「仕事」 で大人に返しちゃうんだから、もう本当に素敵。 大人には痛いしっぺ返しだけど、そもそもただ大人だという理由だけで子供を説き伏せられると思っちゃいけない。 ジゼルのやり方が正しいかどうかはともかく、 「この子はどんな子なんだろう?」 ととても興味が湧きました。 彼女の周りにいる人は、きっと皆そう感じる。 不遜な態度さえ魅力に変えてしまう彼女から、目が離せなくなっちゃうんだよねw


それにエリックだって、迷惑だのなんだの言う割には、ずいぶんな役得です(笑)。 物語冒頭からスカート姿のお嬢様を肩に担ぐという栄誉を賜ってるし (それ栄誉なの?・笑)、 「お前がいるから大丈夫」 と意外と当てにされてもいる。 でも多分、エリックが賜る最高の 「役得」 は、大好きなお仕事をしてキラキラしてるジゼルさんをいちばん近くで見られること、なんじゃないかと思います。 そういう時の彼女は、好奇心に目を輝かせたり、涙溢れさせたり、静かな怒りを身にまとったり、ひまわりみたいな笑顔を咲き誇らせたり・・・と、くるくる表情が変わって本当に可愛い。 多分、誰よりもエリックがそんなジゼルさんを知っている。 だから、どんなに違う誤解だからかうなと否定しても、彼はいつだってジゼルを見てるし、赤面しちゃってる。 私、エリックを見るのが大好きなんだ。 本人も気付いてないくらいにジゼルばかりを追ってしまう彼の視線を見るのが好き。 視線の先で生き生きしてるジゼルさんを見るのも好き。 そういう気持ちが伝わってくる雰囲気が、大好きですw

以下、各話語り。 





●第1話 好奇心は猫を殺す? 
エリックの肩に乗っちゃう無邪気さと、 「何でも屋」 だと名乗りをあげるときの嫣然とした笑み。 そのギャップで冒頭から目を惹きます。 そして、そんな彼女に上目遣いで見られただけで顔を真っ赤にしちゃうエリックとの関係に、私のラブコメ脳が大変な騒ぎを起こすという!(笑) 猫の誘拐犯と思しき人物に対するジゼルの暴挙を止めきれず、結局加担しちゃうところとか、もう本当にエリックが楽しくて仕方ないですw 付き合いのイイ人って巻き込まれるんだよね (ヒドイ)。 正直、 「好奇心は猫を殺す?」 よりも (この場合、猫=ジゼル)、 「恋心は忠犬を殺す?」 の方が合ってる気がしました (忠犬が誰かは…明白・笑)。 


●第2話 上手の猫は爪を隠す? 
ジゼルさんがアパートのエミリーを植物園に連れて行く依頼を受ける話。 路面電車に目を輝かせるのと同じ瞳で、エリックにビラ配りをゴリ押ししちゃうジゼルさんの無自覚っぷりが素敵w 1話目で猫の知識を本で知ったと言ってたけれど、2話では外国語をあっさり翻訳するという特技を披露。 この年齢 (って正確な年齢は分からないけど) でこの教養を得るためにどれだけの努力が必要だったのか。 日頃の爛漫さを見てると、よほどの我慢が必要だったんじゃないかなって思う。 でも、その努力が今 「何でも屋」 で生きている。 彼女が、頑張ってきた過去の自分を誇れていると良いなw


●第3話 恋は思惑の外? 
コレットさん登場。 ストリップが美しくて見入ってしまったのは私もジゼルと一緒。 コレットが自信満々で振舞うと、それだけで花が咲くようでした。 そしてその妖艶さと、ジゼルの純真な 「きれい」 っていう笑顔が、ものすごくギャップ。 そこに背徳的な美しさを感じてしまいましたw
あとはもうこのお話は、クレペルさんが偉大過ぎて! 可愛らしいお婆ちゃんなのは1話でも分かってたけど、想像以上にコミュニケーション能力が高く、何よりラブコメ脳持ちでいらっしゃる(笑)。 エリックに 「なんたって身分差プラス年の差、すごいロマンスだわ!!」 と図星をついてしまうシーンが大好きですw  エリックもね、普段はジゼルに対して敬語を使うくせに、彼女が寝ていると 「そいつはまだ子供だぞ」 と口調が変わったときには、正直ドキッとしました。 あれ、エリックが普通にカッコイイよ…?どうしたの…!? (←酷すぎます!・笑) でもラストはいつものエリックでした。 理性、お大事に…w


●第4話 危ない橋も一度は渡れ? 
ジゼルとエリックで空き家を片付けるお話。 これが1巻の中でいちばん好き! 何ていうか、ジゼルが初めて自分が役立ってないことを実感したり、日頃頼りなさそうなエリックが重い荷物を持てることに気付いたり、草が気持ちいいって体験したりするのがイイ。  「気付く」 ことって、世界が広がる一瞬なんだと、私ずっと思ってるんです。 ジゼルにとって、ただ楽しいだけではない最初の 「お仕事」 になったのも、成長の証なんじゃないかなw 
でもって、大事に想ってるジゼルが危ない煙突掃除をすることにエリックが許可を出したことも、私の中では高評価! 甘やかすだけじゃなく成長を見守るのは大人としての正しい役目だと思うのです。 狭くて暗い煙突の出口でジゼルが感じた 「眩しさ」 の中に、そういうエリックの優しさが含まれていると良いなぁ。  「気付いて」 くれてると、良いなぁw


●第5話 城春にして草木探し? 
森に住まう 「船長」 と仲良くなる話。 第4話で自分の無力を感じ、でも努力することでそれを払拭できたあとだからこそ、5話でも 「何とか出来る」 と思ってしまった、その物語構成が素晴らしいです。 仕事って慣れてきたころに大きなポカをやらかすものなんだけど、このときのジゼルもそれだと思う。 あと、2巻を読んだあとだと分かるんだけど、船長が作り上げた「船」って、実はジゼルがずっと欲しかった 「自分だけの王国」 でもあるんだよね。 彼女が必要以上に船長に思い入れてしまったのも、ある種の自己投影なのかもしれない。 


                       



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