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『LaLa 8月号(2011年)』の感想

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『LaLa 8月号(2011年)』

白泉社
2011年6月24日/¥400+税






<感想>
表紙とふろくは 『夏目友人帳』、 巻頭カラーは 『学園ベビーシッターズ』、 でした。 巻頭企画がもりだくさんで、 『桜蘭高校ホスト部』 ドラマ化情報や (このために表紙幅が通常より1センチほど短くなって、企画ページが覗いてます)、 『夏目友人帳』 アニメ放映直前告知、 『蛍火の杜へ』 の映画情報・・・などなどメディア化作品情報が目白押し。 その他に、 『LaLa』 創刊35周年記念号ということで、サイン会の情報や、作家さんたちがデザインされたTシャツやポーチのプレゼント企画など、本当にいろいろ載ってます。 

個人的には、7/24の草川先生のサイン会が気になって気になって!(笑) 新宿ならぜひ行きたいんですが・・・どうしよう!? あと、プレゼント企画では、あきづきさん・草川さん・真柴さんがデザインされたポーチがすっごく可愛くてマジ欲しい。 マンガ家さんってこういうデザインも本当にお上手ですよねw 絵の描けない私には、やっぱり憧れの職業ですよーw

今月号のお気に入りは、 『キスよりも早く』 『龍の守唄』 『狼陛下の花嫁』 でした。 では以下、全感想行きます!


●時計野はり 『学園ベビーシッターズ』
私も狼谷くん同様手のかかる妹がいるので、彼の気持ちがよく分かる! もう本当に、年の離れた妹なんて、生意気だし (姉の言葉を真似るから) すぐ泣くしその割には後くっついてくるしで超ウザい! 私だって妹じゃなければ相手しないですね。 ―― でも、妹だからやっぱりどうしたって、可愛いんですよね(笑)。 ウザくたって何だって仕方ないんです、こっちが譲歩しちゃうくらい可愛いすぎるんだから、厄介ですw  竜くんみたいに分かりやすい愛情じゃないけど、狼谷くんの中にも確かに 「それ」 があるのが嬉しかったです。


●緑川ゆき 『夏目友人帳』 
的場さんが登場すると一気に緊迫しますよね…たぶん、夏目の恐れが伝わってくるからだろうな。 的場を恐れているというよりは、的場にいろいろなことばバレることを恐れているんだと思うけど、今回さっそく家の事情がバレちゃって、こういう時夏目の素直さが徒になってしまうのが悲しい。 彼は確かに、誰かを護りたい気持ちはものすごく強いけど、それをどうやって為せば良いのかとなると、途端に不器用。 名取さんのような外面の良さ(えーと、褒めてます!・笑)や的場の狡猾さを夏目にも持って欲しいとは思わないけど、今回彼自身が決意したように、 「護り方」 を得ることは必要なんだろうなぁ…。 だからこそ、それまで渋々従っていた夏目が、名取さんの言葉を思い出して顔を上げる―― という展開が嬉しかった。 名取さんが珍しく語った本心が、夏目にちゃんと伝わって、力になっているんだよねw もちろん次号は名取さんが助けに来ると信じてます!


●田中メカ 『キスよりも早く』 
泣いたーーー!! いやもういろんな意味で大泣きでした。 まず、冒頭からメカさんの翔馬イジりが素晴らしすぎて泣いた(笑)。 指輪をしないブンちゃんを夢見ちゃうほど好きか…と思うと切なすぎる!(>_<)っ その後も、テンションの振り切れる方向が間違っている翔馬くんを見てると、泣けてきました。 認めたくない想いが強いほど、心の傷も恋情も諦念も強いのだろうから。 倒れそうなブンちゃんの体は支えられても、大事な部分を支えられないことを見せ付けられて、どれだけ悲しかったんだろう…。 

でもだからこそ、翔馬がまーくんに 「告白」 するシーンは、本当に涙が止まりませんでした。 悲しみを受け入れた涙は、なんて綺麗なんだろう? それを見守るメグちゃんの想いも、なんて綺麗なんだろう?  「好き」 の強さを信じられるブンちゃんは、なんていい女なんだろう…っ!! …何だかいろいろなものが胸に染みて、やり切れなさも切なさもこみ上げてきたけれど、いちばん感じたのは彼らへの愛しさでした。 私やっぱり、この作品大好きだ! そして可愛さが止まらない鉄兵くんも大好きだ!(笑) あぁ、ものすごく良かったです…w 


●響ワタル 『おいらんガール』 
またもや新連載…人気なんですねぇ。 個人的にはさほど興味はないんですが (コラ!)、それでも毎回つい楽しく読んじゃうから不思議ですw 今回も「ご乱心遊女」のコマには大笑いでした。 ラストページも 「心穏やかになれる筈がない」 っていう椿ちゃんのモノローグなのに、真の方が心労状態だと分かるコマとかも、表現上手いなって思っちゃう。 勝気な女の子は好きなので、椿ちゃんには頑張ってほしいところです。


●樋野まつり 『ヴァンパイア騎士』 
・・・傷つけあうことでしかお互いを求め合えないって悲しいよなぁと思うんですが、共感出来ないのは何故なんだ・・・。 難しいですねこういうのって。


●水野十子 『鈴申す』 
3号集中連載スタート。 異界の姫君と体が入れ替わってしまった普通の女の子が、姫の立場で奮闘するお話です。 楽しく読めましたw ただ 『キミにXOXO』 はどうなっちゃったんでしょうね…。 姫という立場には共感出来ないけれど、恋をしてる(かもしれない)一人の女の子としてなら替わってあげてもいいかな?と考えられる鈴鼓ちゃんがえらい。 珠洲姫もそうだけど、案外肝の据わった娘さんのようで、私こういう娘好きですw あとは、褐色の肌の男の子が仔犬みたいに可愛くて気になる! 鈴鼓ちゃん側に絡む人になるのかなぁ? 


●あきづき空太 『龍の守唄』 
龍になるべく生まれる 「龍の子」 と、その昇華を助ける 「巫女」 の物語。 あきづきさんのファンタジーには絶大な信頼を寄せているのですが、今回もカラー扉絵からして儚い雰囲気が美しくて、一気に惹き込まれてしまいました。 背景の描きこみも綺麗だし (アーチ構造の建築物に弱いりるです・笑)、服飾品のデザインも可愛い! まず目で楽しめるって、マンガならではの嬉しい特典ですよねw 

お話は、とことんキトとシュエンの物語、でした。 どのくらいかと言うと、固有名詞がこの二人のものしか出てこない徹底振りです。 登場シーンの多い神官すら名前を呼ばれることがなく、読み手がこの物語で感じる 「音」 はキトとシュエンが呼び合う 「名前」 だけなんだから素晴らしい。 もう完全に 「二人の世界」 を覗かせてもらう感覚で読んでました。 一緒にハラハラするというよりは、離れることを前提とした関係を二人がどう受け止めていくのかを、ひたすら見守る感じ。 だって、大好きなひとと離れることほど寂しいことはないんだもの。 その寂しさを、守る幸せと守られる幸せに変換出来るのも、お互いしかいないんだもの。 他人の入る余地はなく、彼らもそれを望んでいなくて、ただひたすら最後のときまで一緒にいたいという強い想いだけが伝わってきて――泣かされました。 キト、と呼びかけてももう、シュエン、という返事はないけれど。 それでも、キト、と空を見上げれば、シュエン、という返事が聞こえそうに風を切って飛ぶキトがいる。 その光景が続く限り、二人は幸せなんだろうな。 切なくて綺麗で泣きたくなる、そんなお話でした。 


●可歌まと 『狼陛下の花嫁』 
・・・お互いに想い合ってるのに、なぜかお互いに怯え合ってるようにしか見えない夕鈴と陛下が不憫すぎる(笑)。 とはいえ、恋心を自覚できたというプライベートな部分と、宴の責任者を決めるという公的な部分での結論が出たのなら、有意義な家出になったんじゃないかと思いますw なので、夕鈴が大臣二人を前に 「陛下のために」 話をするシーンが、とても良かった! 夕鈴は、周囲に敵しかいない陛下のことを常に心配しているんだから、あそこで話したことは彼女の本心なんだよね。 だからこそ表情の柔らかさが醸しだすのは、演技以上の説得力。 彼女はきっとこういう面でも陛下を支えたかったんだろうから、良かったねって言ってあげたいですw 

・・・それにしても陛下、夕鈴のことが大切なのが演技以上にダダ漏れなんですが大丈夫ですか・・・(笑)。 氾水月が出仕し始めたのも、陛下が見せる表情の変化に気付いたからだし、夕鈴の大臣への演説を聴いているときの陛下の誇らしげな表情ったらないですよ!(笑) 夕鈴が 「臨時花嫁」 であることは陛下に我慢を強いてるわけだけど、それでも構わないから一緒にいたいとか・・・だんだん可哀想になってきました・・・。 頑張れ、陛下(笑)。 


●津田雅美 『ちょっと江戸まで』 
坊ちゃんのパパンとママンの馴れ初め話でした。 こういうの描くとやっぱり上手いなぁと。 何ていうか、津田さんが普通のロマンチックな少女マンガを描くのが久しぶりすぎてドキドキしました (そこ!?・笑)。 ママさんは本当に可愛いですね。 七夕の日に一度だけの逢瀬・・・切なくてどうしようもないけれど、何もないよりはるかに幸せな出来事だったんだろうなぁw 


●弓きいろ/有川浩 『図書館戦争 LOVE&WAR』 
カラー扉絵が「ドリームシチュエーション」企画グランプリのもので、不思議の国のアリスバージョンでしたw 採用された方おめでとうございます。 そして気合入りまくりの弓さんのイラストが、超眼福でした! 堂上のウサギ耳とかホントどうしたら…っ!!(←ツボ・笑) 

それにしても、痴漢は、ダメ、絶対。 ですよ。 先月も書きましたけれども何度でも書くよ! 痴漢をされた女の子は深く傷を負うし、痴漢した方も小牧教官から視線で殺されてイイこと全然ないですから。 いやマジで小牧さんが超怖かったです…(笑)。 守れなかった自分への後悔でもあるんだろうなと思うと、あのキレ方も切ないんですけどね。 堂上は郁ちゃんを守るために犯行現場へ駆けつけたけど、たぶん、小牧さんのためでもあるし、毬江ちゃんのためでもあって、そんな堂上だから郁ちゃんも惹かれちゃうんだろうな。 王子様から卒業宣言されたらされたで堂上は複雑なんだろうけど、こうやって少しずつ関係が変化していくのが私は嬉しいw 今回も楽しかったです。 


●なかじ有紀 『純愛ラビリンス』 
レイラに宣戦布告するハルトが生き生きしてて、この二人本当にいいコンビだよな、と (←多分二人には喜ばれない感想・笑)。 それに、半年しか一緒にいられなかったはずなのに、ハルトに母の記憶があるというのも何か嬉しい。 子供のころって潜在的な力が大きいっていうから、きっとそういうこともあるんだろうな。 この関係はあとはウミちゃん次第なので、彼女の自覚がどうなるかで変わってきそう。 次号はお休みです。


●辻田りり子 『大嘘スウィング』 
最後のひとコマ (というかひとページ) でオトすから、辻田作品は気が抜けない。 真顔でカワイイ発言をする佐伯がちょっとツボりました(笑)。 面白かったなーw 小夜ちゃんと美那さんの女の攻防戦や、友達のアドバイスなんかを描くと本当に上手くて辻田さんらしさ全開ですね。 ちなみに私は 「話をあわせる」 的な空気の読み方は出来ないので(笑)小夜ちゃんの社交性は尊敬しちゃう。 小夜ちゃんは自分のそういう性格を 「嘘つき」 だと考えてるみたいだけど、私にしてみればそんなのは嘘じゃなくて人間が当たり前に持ち合わせているものだと思います。 いろんな面があって良くて、その中の一部に惹かれたからと言って、他の部分が嘘だなんてことはない。 でも、嘘だと思ってるくらいの方が潔癖な証なのかもしれない。 二人の 「嘘」 が少しでも早く 「本当」 になればイイですねw 


●真柴なお 『百年恋慕』 
最終回でした! このお話の最終回ならこうだよね、というラストで、私は大変満足ですw いや、ギルバートは切ないんだけれどもさ…こればかりは、本人が自分自身と折り合いをつけるしかないわけで。 だって多分、エヴァやルイスがどれだけ心配しても、彼は自分の決めたことしか守らないだろうし。 ギルバートは早く自分の幸せに気付くといいのにね。 そんな風に面倒なまでの孤高な精神を、愛して支えてくれる人がいる幸せに、さw
 
で、もう毎回のお約束だから今回も叫びますが、エヴァさんが可愛すぎます!(笑) もー、何でこんなに可愛くて脆くて強くて気高くて庶民的でお節介で優しくて無鉄砲でカワイイんでしょうね!!(大笑) 泥だらけでも可愛くて、こんな風に同じ目線にたって考えてくれるひとがいたら本当に素敵だな、って思っちゃいます。 ルイスだけでなく、これからもっと広くいろんな人に彼女のよさが伝わっていくのかと思うと嬉しくなる。 お幸せに! 


●次号予告 
次号の楽しみは何と言っても!! 大好きな天乃忍さんの短期集中連載ですよっw たぶん3ヶ月だと勝手に思ってるんですが、毎月天乃作品を読める幸せに、今から浮かれてます(笑)。 ドラマ化に合わせて 『桜蘭高校ホスト部』 スペシャル編が掲載されるし、草川さんの 『八潮と三雲』 も登場。 付録は 『夏目友人帳』 ドラマCD・・・といろいろ楽しめそう! 7月23日(土)発売です。 





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