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『聖者は薔薇にささやいて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』の感想

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『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 聖者は薔薇にささやいて』


青木祐子
イラスト:あき
集英社コバルト文庫
2009年7月10日第1刷発行/¥514+税





「こんにちは、アイヴォリー。 また会うなんて、思わなかったわ」
アイヴォリーは、ほほえんだ。
春風のようなほほえみ。 美しい笑み、魅力的な男。 それだけは認めなければならないだろう。 たとえ今が、春でなかったとしても。
アイヴォリー……十四歳のパメラを買おうとした誠実な紳士は、まぎれもない、パメラの初恋の男だったのである。



<ご紹介>
本編とは違い、クリスの親友・パメラを主人公とした恋の攻防戦を描いた表題作は、雑誌『Cobalt』の掲載分に加筆したもの。 書きおろし短編2編、そして挿絵のあきさんの漫画も収録した豪華な1冊です。 
仕立て屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の美貌の売り子・パメラ。 二人の男性から求婚されつつも断り続ける彼女には、クリスしか知らない秘められた過去があった――。 そんなパメラを、遠くから見つめる男が一人。 春風のような笑顔をもつ男・アイヴォリーこそ、三年前、パメラがクリスと一緒にロンドンから逃げるきっかけを作った人物であり、同時にパメラの初恋の相手でもあった。 彼の出現は、パメラに何を齎すのか…。


<感想>
表紙がパメラちゃんだー♪ 彼女の視線の先にいるのは、そして空いてる掌を握るのは、一体誰なのか…。 ヒロインらしい扱いに大満足ですw 登場人物紹介欄もイイですね。 パメラに言い寄るイアンとアントニーを見遣る、シャーロックの狭量な顔が何とも…(笑)。 『Cobalt』掲載分の挿絵は本編と違ってペン描きなので、普段と違う雰囲気を味わえます。 単行本化は二度美味しいくて、嬉しいなw


●聖者は薔薇にささやいて
時系列としては、『恋のドレスと舞踏会の青』の裏舞台です。
パメラの初恋がが、ここに来て再熱するとは予想外だったので、アイヴォリーとの恋の攻防戦にはドキドキしっぱなしでした!! クリスとシャーロックの恋のように、どこか健全でじれじれな進み方とは違い、最初からパメラが「女性」であることが前提の大人っぽい事情に巻き込まれちゃってるのが切ないですね。 パメラは、外見だけで評価されるような女の子じゃないのに。 84・85頁でイアンとアントニーが繰り広げているコント…じゃなかった(笑)、パメラ談義にのぼっているように、内面に抱える弱さを勝気さで乗り切ろうと頑張る姿が素敵なんです。 過去に自分の恋を砕いたアイヴォリーとだって、1対1の付き合い方をしようとする勇気と危うさが、魅力なんですよね。


結局、アイヴォリーはプライドでパメラが欲しかったんだろうな。 彼女への気持ちは嘘じゃないけど、きっと本当は、無自覚にパメラに囚われてた。 イアンと対峙して 「自分への哀れみ」 を感じたり、アントニーに優越を覚えたりしてるのは、パメラを誘惑できている自分に酔っていたから。 その陶酔が幻だったと分かったラストの、あっさりした手の返しようったらないです。 『何もかも、愛する女性の存在に比べたらちっぽけなこと』 と思える真っ向勝負な恋を、次はして欲しいです。 …何なら彼も、恋のドレスを着るとかどう?(笑) それにしても…パメラちゃん、ホント頑張ったよ!! 勇ましい女の子は大好きですw クリスの心配ばかりしてないで、これからは自分の恋の応援もしてあげてね。
  

さて、書き下ろし分として、クリスとシャーロックの誕生日プレゼントイベントが追加されてましたっ!! もー嬉しいの何のってw 相変わらず、シャーロックの自問自答が面白すぎるんだもの(笑)。 一喜一憂とはこのことだ!!みたいな(笑)。 彼の、『やさしさを受け入れる』っていう感受性、素敵だと思いました。 その後すぐ、素直に謝れるところも好き。 はにかんで『シャーリー』と初めて口にしたクリスもめっちゃ可愛い!! それなのに、ラストの『できればしてほしくないこと』を切り出したシャーロックで全部台無しですよ(笑)。 さっきの反省はどこへ行った!?  …まぁ、そんなところも愛しいけどね。 気持ちのベクトルが全部クリスに向いてるってことでしょう?  このシーン、読めてとても嬉しかったですw

雑誌掲載時に、まんが版も含めた詳細感想を書いたので、今回は省略。 ツッコミ満載で楽しく書いたので(笑)、是非ご参照くださいw
⇒『聖者は薔薇にささやいて 第1回』の感想 (『Cobalt1月号』)
⇒『聖者は薔薇にささやいて 第2回』の感想 (『Cobalt3月号』) 
⇒『聖者は薔薇にささやいて 第3回』の感想 (『Cobalt5月号』) 


●午後のクッションと小さな賭け
クリスとパメラの、ある休日のひとコマを描いたもの。 こうやって見ると、二人は対等な友人同士なんだなってよく分かりますw 日頃クリスを支えているように見える(そしてクリスもそう信じている)パメラだけど、実は逆も然りなんだよね。 扉絵がそれをよく表現してて、大好きですw あと、「待ってる」だけじゃない女の子の気持ちも、可愛くて良いな!! …それにしてもアントニー…完全に対象外(笑)。


●~卒業前夜~
シャーロックがクリスと出会う前の、恋を「卒業できるもの」と考えていた頃のお話。 何ていうか…巻末のあきさんのおまけマンガが、シャーロックに贈る言葉の全てな気がします。 当時のシャーロックに恋を語って欲しくない!!(笑)  確かに以前、「恋は卒業した」って言ってたけど、まさかクリスと出会う直前だったとは思わなかった。 でもやっぱり、出会うべくして出会ったことは、ラスト1行、『そして、シャーロックは扉を開けた』からも明らか。 彼が開けたのは『薔薇色』の扉だけではなく、恋への扉だったんですねw

・前作 ⇒『恋のドレスと宵の明け星 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』の感想
・一覧 ⇒『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ感想一覧



<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・7/24『はなのみ亭』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『聖者は薔薇にささやいて ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』をbk1でチェック!!
●Amazon
恋のドレスとつぼみの淑女―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫) 物語の始まりとなる第1作目。 『恋のドレス』と『闇のドレス』とは…?

恋のドレスと約束の手紙―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫) 本編11作目。 手紙が伝える恋の気持ち。

恋のドレスと舞踏会の青―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫 あ 16-23) 本編12作目。 シリーズ屈指の糖度と華やかさを堪能あれ。

恋のドレスと宵の明け星―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫) 本編13作目。 クリスとシャーロックの恋は、遂にここまで来ましたw






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