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加藤元浩 『Q.E.D. 証明終了・35』の感想

QED35.jpg
『Q.E.D. 証明終了・35』

加藤元浩

講談社コミックスKCGM
2010年2月17日 第1刷発行/¥419+税






「クリスマスプレゼント?」
「そう! 日頃お世話になってる人に 年末の贈り物をするの」


<ご紹介>
『マガジン・イーノ』 に掲載された2編を収録した第35巻。 MIT帰りの天才にして風変わりな少年・燈馬想と、人情と行動力が抜群な水原可奈が、風変わりな謎に挑戦するミステリコミックです。
ミステリ同好会の会長・江成姫子の理不尽な要求により、演劇部のクリスマス公演を手伝うことになった燈馬たち。 演技は上手いがトラブルメーカーな演劇部部長・白井賢太郎のうっかりも手伝い、事態は思わぬ方向へ!? (帯より) 


<感想>
35巻は読んでたのに感想書き漏れしてました。 久々に再読するとやっぱり面白いw そして燈馬くんが案外ノリノリで推理しててビックリしました。 この子も成長したなぁ(笑)。 

今回も、表紙折り返し部分の加藤先生のコメントが意味深くてドキっとしました。 先日の七夕のときに夜空を見上げたんですけど、栃木のこんな田舎でも、昔より星が見えなくなってきていることに改めて気付いたばかりだったんです。 そこにこのコメントを読むと・・・ 「生まれる」 ものなど何もなくなってしまうんじゃないか?と不安になったり。 光と闇は共存するものであり、また、共存してきた意味もあるんだなぁと思わされました。 

というわけで(?)以下、各話語りー。


●二人の容疑者 
夜間に進入した何者かにより、運送会社の夜間金庫に入っていた現金が盗まれる事件が発生。 犯人の唯一の目撃者である社長は「暗くて顔を見ていない」と語るが、様々な状況から犯人は従業員2人のどちらかに絞られて・・・?


暫くの間、扉絵を見て悩みました。 可奈ちゃんは定規を持って何をしてるんだろう?って。 そして私なりに考えたんですけど、あれ多分、ロールケーキの幅を計ってるんですよね? 1ミリでも太い方を食べようとしてるんですよね!?(笑) ・・・いや、それが真相かどうかは分からないけど (でも何だか自信があるぞ)、 いずれにしろ 「考える」 ということは楽しいですw

楽しいといえば、 『Q.E.D.』 ではいろんな楽しみがあります。 作中に登場するコンビにの名前が 「HEAVEN IKERUN?」 だとか (コンビニで天国へ行ってどうする!?・笑)。  「駄目菓子詰め合わせ」 とか (合わせちゃ駄目!)。  河豚味のおにぎりとか (どんなだよ!)。  わりと 『C.M.B.』 ではこういう遊びは少ないんですが、その分張り切ってる感じがして、ツッコミするのも楽しいんですよね。 好きだー! 

で、本編。  『浅間刑事に手を貸しますか。上司に迷惑がかからないように』 ・・・燈馬くんのこの台詞が、単に事件を解決するって意味ではないってところが最高にカッコ良かった! 伏線として、笹塚刑事に部下の不始末は上司の責任ってニュアンスを喋らせて、事件を解決しなきゃと思わせておくのも上手いなぁ。 その誘導があるからつい 「解決」 を中心に考えちゃうけど、本当に大事なのは 「心象」 でも 「解決」 でもなく 「真実」 だということを浅間に分からせる (=手を貸す) のが、燈馬くんの主眼だったんだよね。 頭で分かるだけでは教訓とは言えず、恥ずかしいような痛い目を見て初めて堪えるもの。 敢えてそう仕向けた燈馬くんは何だかんだで優しくて、何ていうか、その優しさがすごく嬉しいお話でしたw  

事件としては、トリックではなくロジックなもの。 どちらが犯人か?と読みながら考えたけど、正直全然分からなかった(笑)。 答えが分かってから読み直すと、確かにずっと制服を着てる描写がちゃんと為されててフェアですね。 いずれにしろ、社長の善意が無駄になってしまうのが切ないです・・・。 たぶんこの社長さんは、今後も前科のある人を助けていくんだろうけど、報われてくれると良いなって思います。 

あと、これホントどーでもいいんですけど、冒頭で笹塚刑事と可奈ちゃんが喋ってる時に燈馬くんが後ろ向いてるのは、あれヤキモチですか!?(笑) そんな場合じゃないと思いつつ、ニヤニヤが止まりませんでした。 ラブコメ万歳(笑)。


●クリスマス・プレゼント 
上記あらすじのお話。
 
これ良いお話ですよねー (ニヤニヤ)。 ミステリ同好会と演劇部との合作を邪魔してるのは誰なのか?というのは表面的な謎に過ぎず、今回の主眼は別にあります。 それを悟らせないために表面の謎が面白おかしく描かれているので、全体的に明るく楽しい雰囲気なのもすごく好き。 基本的に、ミステリ同好会が登場すると馬鹿馬鹿しいことを大真面目にやってくれるから素敵なんだけど、今回はいつもに増してドタバタしてて楽しかった。 五角館も笑ったしw でも、 「犯人」 の判明方法についてはトリックもロジックもほぼ存在しなくて、主に燈馬くんが目撃してるからっていう大雑把なもの。 ここからも、主眼はそこにないことが明白で、「彼女」の行動に隠されている気持ちこそが、真のトリック。 この辺りは、32巻収録の 『マジック&マジック』 に近いですね。 


何ていうか、 『Q.E.D.』 でこういうラブコメテイストなお話が読めると、本っ当ーに幸せ! 燈馬くんのことを考えて、口元に手をあててう~んと考える可奈ちゃんの表情が可愛いのが嬉しいし、何より、何故可奈ちゃんが厄介ごとに燈馬くんを引き入れたのか・・・というのが分かるラストシーンとか、愛しすぎます! 可奈ちゃんピンチの場面で燈馬くんが慌てるコマにもときめきました。 多分読者はみんな、ページ捲ったら可奈ちゃんは勝手に助かってるだろうと分かってる(笑)。 でも、あれだけいろんなことを見通せている燈馬くんだけが、彼女のことになるとてんで盲目で、いちいち心配しちゃってるんだよね。 その様子がツボ過ぎてどうしようかと! なにげに演劇部部長とアイドル佐伯ちゃんのカップリングも可愛かったし、ホント幸せ、幸せでしたw





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ネコじたさんへ

>ネコじたさんへ

コメントありがとうございます。
またもや遅くなってすみません・・・(学習機能はないのか)。

>はい、やってましたよ。

・・・・お話が壮絶すぎてどうしようかと!(>_<;) 先日サンダルで30分歩いただけで靴擦れが出来てしまい、「歩くたびにいたい!」とかほざいてる私ダメすぎますね。 
武道憧れ~とか思ってた私、恥ずかしい! 無知すぎるって怖いことですが、やはり武道はあまいものではないんですね。 厳しい鍛錬のうえに成り立つんだなぁ。 ネコじたさん、尊敬!

>「旦那さん、ナイス!旦那さん、神!旦那さん、ケンシ○ウよりも救世主!」

・・・素朴な疑問。 ケンシロウって救世主なんですか?(←至って真面目

>すんません、間違えました。1年8ヶ月と10日ぶりでした。失礼しました。

こちらこそすみません。 あの叫びは別にイヤミでもなんでもなく、単純に真に受けて驚いたんです。
いや、1年8ヶ月ぶりってホントすごいですね・・・。 温かい言葉をかけてくださってありがとうございますw

No title

> ネコじたさんは、経験者なんですか?
はい、やってましたよ。掌の皮と足の裏の皮が、それぞれ竹刀と床との摩擦でめくれまくって剥けまくってめっちゃ痛かったです。皮が剥がれたからと言っても、治るまで待つ事も無く練習練習。テーピングで皮がめくれた箇所を保護しても、結局ずれたり剥がれたりするので意味無かったり。

先輩の強烈な面を喰らって意識が飛んで倒れた事もありましたし、試合中に相手の胴の狙いが外れて俺の脇腹に竹刀がクリーンヒットした時は、「あ~、昔の鞭打ちの刑罰ってこういう激痛を何十回と繰り返すんだろうなァ。絶対ショック死するな♪」と思いながら、試合中なので無様にのた打ち回る訳にもいかずに痛みを噛み締めましたし、先生のクソ重たい小手を喰らった衝撃で竹刀を落としたら、竹刀を拾う前に先生が道場の隅に俺の竹刀を蹴飛ばして拾えなくさせるという愛の鞭?を延々と繰り返して道場内を惨めに走り回されたりもしましたね。先生の方が体力あるから蹴飛ばした竹刀の方に向かっても、先回りされるんですよね。それでまた竹刀を蹴飛ばされてしまうというエンドレス。こっちが先に竹刀を拾おうとすると、隙を突いて滅多打ちにされたり体当たりで吹っ飛ばされたりしましたしね。その先生、女性だったんですけど、産休で学校に来なくなると聞いた時は先輩達共々、「旦那さん、ナイス!旦那さん、神!旦那さん、ケンシ○ウよりも救世主!」と嬉しさのあまり変なテンションになりましたよ。

夏場は面着けてるからクソ暑いわ、冬場は床板が氷の様に冷えてるのに裸足のままだから足首から先の感覚が麻痺するわ、梅雨時はたっぷり汗を吸った面や小手にカビ生えるわでキツかったッス。自転車で事故って骨折した時は「よっし!これでしばらく部活休める!」と、むしろラッキーと思いましたね。

> え、ちょ、待っ・・・2年9ヶ月ぶりだったのこれ!? Σ( ̄□ ̄;)
すんません、間違えました。1年8ヶ月と10日ぶりでした。失礼しました。

ネコじたさんへ

>ネコじたさん

再びのコメント、ありがとうございますw

>そういう時は切り分ける人と最初に選ぶ人を別にすれば良いんですよ

あ、なるほど!  食べ物に関しては結構本気で奪い合いみたいなことをやって育ったよ、みたいな話をよく聞きますが、そういう人達には大岡裁きになりそうな方法ですね。
私は幼少期はほぼ一人っ子だったので食べ物を分け合う機会がなかったし、大人になってからは妹がすべての決定権を握っていたので(笑)、いずれにしてもあまり経験がないんです。 なので、

>妹さんと食べ物分ける事になったら試してみて下さい。

今後の野望として、ぜひ!(笑) 良いアドバイスをありがとうございますw

>基本的に小手って一発喰らっただけでも腕が痺れて痛いってのに

武道ってやったことないんですけど、剣道とか憧れます。 竹刀があたって痛くないのか?と思うほど皆さんストイックに相手と向き合ってますが、やっぱり痛いんですねぇ。  ネコじたさんは、経験者なんですか? 

>知識として「知ってる」のと身に染みて「解ってる」のとは似ているようでいて微妙に違いますからね

分かる、というのは「知る」ことより「気付く」ことに近いんじゃないかというのが勝手な解釈だったりするので、ホントそうだよねとしみじみ思いました。 私も痛い目は何度もみてるんですけど・・・わりと繰り返しちゃうタイプです。 学習しないというか・・・(笑)。

>人が失敗する原因って“先入観”が関係してる場合が多いと思います。

仰るとおりです。 それだけで冷静な判断力を減らしてしまうのが先入観ですよね。 良い方に働けば対処の幅が広がるものでもあると思うけど、なかなかそう出来ないのが人間の性・・・ってことかな?

>絶対に年明け前に『イーノ』を買って読むべきだって薦めた話ですね

その節はありがとうございましたw 買って読んだんですよ、ちゃんと。

>こういう殺人の起きない日常の話こそが『Q.E.D.』の真骨頂ですよね

そうそうw あとは最近あまりないですけど数学モノが楽しいです。 あ、初期のエイプリルフールネタとかも! ・・・あれ? 真骨頂がいっぱいある・・・?(笑) 

>300%理系人間の想に文才まであるとは神様は不公平ですね

ホントですよね~!
以前、森博嗣氏が著作の中で、文系の人間は理数が出来ないけれど、理系の人間は文系も出来得る、と書いてらっしゃいました。 まさにその文系パターンな私としては、まさにその理系パターンな燈馬くんが眩しくて仕方ないです・・・。

>約二年と九ヶ月ぶりに『Q.E.D.』の感想記事が読拝見できて感無量です

え、ちょ、待っ・・・2年9ヶ月ぶりだったのこれ!? Σ( ̄□ ̄;)

No title

『C.M.B.』に引き続きコメントです。

> あれ多分、ロールケーキの幅を計ってるんですよね? 1ミリでも太い方を食べようとしてるんですよね!?(笑)

2人で何か食べ物を切り分ける時、互いに小さな子供とかだとどちらの量が多いかで喧嘩に発展してしまう事もありますよね。そういう時は切り分ける人と最初に選ぶ人を別にすれば良いんですよ。Aさんが切り分けたら、どっちを食べるのかを先に選ぶのはBさんにする。こうすればAさんが9:1くらいに切り分けたとしても、先にどちらを選ぶのかはBさんの方なので、Bさんが9の方を選んでもAさんは文句言えない。結果、Aさんはできるだけ均等に切り分けるしか無いって訳です。妹さんと食べ物分ける事になったら試してみて下さい。

可奈ちゃんが剣道強い描写はすでにありましたが、やはり父親の水原警部も強いんだと解りましたね。当然と言えば当然なんですけどね。剣道・柔道は警察官にとっては必須ですからね。しっかし、「見えない小手・三連発」かァ。基本的に小手って一発喰らっただけでも腕が痺れて痛いってのに、それに試合だとお互いに動くから狙いが外れて籠手より上の裸の腕に当たって悶絶する事もあるってのに、目にも留まらぬ速さで三連発って…。
日本史上最強の剣客集団・新撰組で一番の使い手と呼ばれた、一番隊組長・沖田総司の必殺技「三段突き」並みの秘儀と言っても過言じゃないですよ。俺がやろうとしても手首がブッ壊れるわ。喰らってもブッ壊れるわ。水原警部、マジパネェッス。

> 頭で分かるだけでは教訓とは言えず、恥ずかしいような痛い目を見て初めて堪えるもの。
そうなんですよねェ。知識として「知ってる」のと身に染みて「解ってる」のとは似ているようでいて微妙に違いますからね。俺も何度(物理的に)痛い目を見てきたか…。脳細胞死滅しまくってきましたよ。同じ失敗はしなくても、また別の失敗はしますしねェ。
そして、人が失敗する原因って“先入観”が関係してる場合が多いと思います。浅間刑事も先入観に囚われてましたしね。先入観で判断するのはダメですね。でも、そしたら今度は「先入観はいけないという先入観」に囚われるようになったりする可能性も…。

> これ良いお話ですよねー (ニヤニヤ)。
ですよねーw これって自分が以前、絶対に年明け前に『イーノ』を買って読むべきだって薦めた話ですね。気に入って頂けたようで♪

> 今回はいつもに増してドタバタしてて楽しかった。
こういう殺人の起きない日常の話こそが『Q.E.D.』の真骨頂ですよね。殺人事件なら他の漫画でも読めますし。
それにしても、300%理系人間の想に文才まであるとは神様は不公平ですね。想にしてみれば脚本を書くのは、MIT時代に何度もやってて慣れているであろう論文を書くのと同じような感じなんでしょうかね?主題、問題提起、状況説明、解決方法、結論などがしっかりしていて解りやすいのが良い論文ですから、脚本作りと共通性が無い訳でもないですし。

約二年と九ヶ月ぶりに『Q.E.D.』の感想記事が読拝見できて感無量です。これからも楽しみにしております。
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