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高田裕三 『CAPTAINアリス・5』の感想

CAPTAINアリス5

『CAPTAINアリス・5』

高田裕三

講談社イブニングKC
2011年7月22日 第1刷発行/¥562+税





『 旅客機が戦闘機にかなうことはない 我々に出来ることはもう何も…… 』
『 ある!! 旅客機にも勝算はある ――窮鼠の生き様、見せてやる 』


<ご紹介>
『イブニング』に掲載された8話分を収録した第5巻。 型破りな女子パイロット・アリスが航空事故に挑む物語です。
フランスからの帰国便に機上したアリスたちは、「中尉」を名乗って亡命を求めるロシアの戦闘機に事実上ハイジャックされてしまう。 しかしそれが狂言亡命を隠れ蓑にしたロシア領Z国の独立運動だと判明し、任務に失敗したコウモリ中尉は、軍から命を狙われることに。 彼の命を救うため、アメリカ海軍艦隊まで旅客機で護送することになったアリスたちだが、ロシア軍は最新鋭のステルス戦闘機で仕掛けてくる。 危険なフライトを任されたアリスは、父から教わった知恵と技術で戦闘機に応戦するが、レーダー追尾型ミサイルに狙われてしまい――!? 目指す空母まであと少し! アリスは無事に中尉を送り届けることが出来るのか・・・! 


<感想>
4巻から展開された 『パラサイト蝙蝠の悲劇』 の完結+次章となる 『神風はデナリに消ゆ』 から構成された5巻ですが、今回もとにかく面白かったー! パニックあり、恋愛要素あり、社会人としての心得あり、そして家族を廻る 「温かさ 」と 「謎」 がある・・・こんなに盛りだくさんにネタを投入してあって面白くなかったらそれはそれで問題かもしれないけれども、バランス・味わい共に最上級に調理してあってすごく良かったw 何ていうか、面白さに 「熱」 があったら、きっとこの作品はすごく熱いですよ。 いろんな種類の熱が伝わってきて、ドキドキしっぱなしでした。 


さて本編。 旅客機vs戦闘機のバトルシーンは本当に面白くて手に汗握りっぱなしでした。 だってミサイル戦とか! 旅客機でバレルロールとか! そんな馬鹿なぁ!と思いつつもやっぱりカッコイイんですよw 機上したままだったエレーナさんとか、あの後二度と飛行機に乗りたくないと思ったんじゃないかと心配ですが(笑)、実際 「命を守る」 って意味では一切の妥協がないのが当たり前。 アリスの行動は正しかったんだと思います (…やりすぎだけど・笑)。 

それに、カッコ良さの根底には、円旗がアリスを信じて操縦桿を渡したっていう部分も含まれます。 あの円旗さんがね~ (ニヤニヤ)。 それから、 「上等なお肉をおごってください」 と言いつつ無茶やらかそうとするアリスに、 「最上級を喰らわしてやる!」 と答えて止めない金蚕さんとの野獣コンビもカッコイイんだよ~! アリスが言ってた 「心のスペックは我々の方が上です!」 って台詞がすごく好きなんだけど、ここでアリスが迷いなく 「我々」 って言えたことそのものが、実は重要なんだと思う。 3巻までの彼女では、これは言えない。 戦っているのは一人じゃないと分かったからこその発言なわけで、そのカッコ良さを引き出したのがクルーたちなんだと思うと―― もうめっちゃ熱い! 何この展開っ!と嬉しくなっちゃったw


この3人に関していえば、そういうカッコ良さとはまた別の部分でも興味深い。 もちろん、待望の恋愛要素ですよw(笑) ただ、ここで重要なのはやっぱり、アリスの父・ジャック角邦氏の存在なんだよなー。 私は3巻感想からずっと 『父の教えに雁字搦めになっていたアリスが、そんな 「自分自身」 から解き放たれるための物語だ』 と書き続けてるのですが、それが33話で象徴的に表現されてて驚きました。 「裸の心は錠(ロック)をかけて誰にも見せるな」 という言葉の鎖に、アリスが捕らわれてるあの1コマ。 アリス自身も 「心に鍵をかけることができても、はずすことができない」 と考えているわけで、つまり、一人ではもう抜け出すことが出来ない状態にある。 私が見たいのはそこから脱出したときのアリスの表情なんだな、と改めて強く感じました。 


雁字搦めの状態を 「緩める」 ことは、周囲の人との関わりでもう起こり始めているんだと思う。 だからこそ、戸惑うんだろうし。 ただ、決定的な 「錠を外す」 行為は、きっと特別な誰かにしか出来ない。 アリスの中で絶対的な存在である父を越える、唯一の人でないと、たぶん無理。 そして今のところアリスが父以上だと感じているのは金蚕だけであり (1巻参照)、 それが明確な恋心に繋がっているのを見ても、彼が鍵を外す人であることは間違いないと思うんですよね。 


例えば、アリスが金蚕と円旗に声をかけられたときの感情も違います。 金蚕には、一見強がっても 「心がグラついちゃう」 と感じている。 円旗だと 「心が落ち着く」 と感じている。 つまり、円旗の潔癖な厳しさは彼女の心を安らげるものではないんですね。 彼の美徳に則った厳しさは、現在有事にしか発揮できないアリスの実力を伸ばすという意味でプラスに働くのだろうけど、それはあくまでもパイロットとしてのアリスであって、彼女の 「裸の心」 までは届かないんだろうなぁ。 そこに来ての39話! 金蚕が惹かれているのもアリスの脆い部分= 「裸の心」 の部分なわけで、これでときめかないはずがないっ!!ってくらいの満点な展開でしたw あーもう嬉しいなっ、これが見たかったんだよなっww 今回お預けでしたが、そんな焦らしプレイまで嬉しいんだから私も重症かもしれない・・・(笑)。  


それにしても、ジャック角邦氏の影は大きいですね。 アリスが 「もう誰も死なせない」 と発言してることからも父親の生死が彼女の未来を分けそうな気はしてたけど、慧くんの口からあの台詞が出ちゃうとな・・・。 貴代さんが 「金蚕には知らせるな」 って言ってるのを鑑みると、ジャック角邦氏が追われる原因となったのが金蚕の父を奪った航空機事故に在りそうだし。 今回、もう一人の 「父」 であったコウモリ中尉の命を一度は救えたことがアリスの力になると良いんだけどなぁ…。 中尉が最後の力を振り絞ってアリスに贈ったサムズアップには、いろんな想いが詰まっている気がしてなりません。 女を侮辱したことへの侘び、感謝、それから・・・ 「また会いましょう」 と語ってくれた彼女の未来への応援。 中尉が託してくれた未来を、アリスがしっかり歩んでくれるように、私も応援してます。 
 


CAPTAINアリス(1) (イブニングKC) CAPTAINアリス(2) (イブニングKC) CAPTAINアリス(3) (イブニングKC) CAPTAINアリス(4) (イブニングKC)



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