2011.08.20
アニメ『ダンタリアンの書架』 の感想/第7話『焚書官』
ダンタリアンの書架 BD 第2巻 [Blu-ray]
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角川書店 (2011-10-28)
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<感想>
うわぁぁぁん!(大泣)
ひっく ・・・ 萌えが足りないよ ・・・ 私のダリアンが足りない! (←笑)
というわけで、原作を知らない人にとってはまさかの主人公コンビが登場しないお話でした。 マジでか、これって原作の仕様なんですか? 気になりすぎてちょこっとウィキペディアを調べたところ、本編の間に番外編が挿入されるみたいですね。 アニメもそれを踏襲してるってことなのかなぁ。 それにしても、寂しいです!(泣)
さて。 焚書官・ハルと、新しい読み姫・フランが初登場でした。 ハルは幻書を燃やすことに執着してるみたいだけど、その理由やフランがどういう立場なのかとかは描かれてません。 ハルはフランを 「ガラクタ」 と呼ぶし、フランはハルに下卑たからかいをする。 鍵守と読み姫は今までヒューイとダリアンのほのぼのした関係を見続けてきたので、すべてがあの二人みたいな友好的なものなのかなーって思ってたんですけど、そうでもないことにちょっと驚きました。 でも、仲が悪いわけでもなさそうなんだよね。 ラストでフランがふっと笑むんだけど、機嫌の良さそうなハルの様子が嬉しかったから笑ったのかな?とか思えるし。
もう一つ驚いたのは、ハルがフランの鍵を開けて幻書を取り出すとき、彼女がすごく痛そうだったこと。 ヒューイがダリアンの胸元に手を突っ込むときに、ダリアンが 「ふっ…」 と声を堪えるのが案外えろいと私は思ってるんですが (←何考えてるんだ!・笑)、 そういうのとは無縁の痛々しさがありました。 そう考えると、読み姫が鍵守を選ぶ基準って何なのだろう?って思っちゃう。 痛みをおしても協力したい、っていう思いが選択の基準であるのなら、鍵守と読み姫の関係ってどこまでも 「特別」 ですよね。 フランが自らを拘束してまでハルについて歩くのは何故なんだろう?とか、いろいろ想像しちゃいました。 あ、ダリアンの書架がダンタリアンの書架ならば、フランの書架はどんな名前なんだろ。 どこに繋がってるのかなぁ。 う~ん、やっぱり設定は気になるー!
お話としては、80人もの人が行方不明になるという噂を聞きつけて街にやってきたハルたちが、不可思議な街の雰囲気と事件の謎に迫る・・・というもの。 今回は物語としての構成が結構好きでした。 例えば、冒頭でハルが難しい顔で地図と実際の道を見比べていた意味や、酒場の様子を窓の外からじぃっと見つめていた理由が、事件の謎に直結していたことに最後に気付かされる流れが良かった。 伏線の使い方が上手です。
特に良かったのは、メイベルの妹に拒絶されたハルが 「少なくともあの子には俺の存在が気に入らないと思うだけの感情があるらしい」 と言う場面。 この台詞にはメイベルの祖父母が笑顔でハルたちのやり取りを見ている絵がかぶされてるんだけど、明らかに不自然な祖父母の表情が、ハルの言う 「感情がある」 と対比になっていて面白かった。 ハルはこの時点で祖父母に感情がないこと、そしてメイベルの妹にはそれがあることに感づいてる訳で、それがパッと見で分かる演出が良かったですw
それにしても、嫌なものを見たくない、という思考回路にはすごく簡単に同調出来てしまえる私はダメ人間ですね。 基本的に、くさいものには蓋をして押入れにしまっておきたいタイプです(笑)。 ――でも。 でもやっぱり、命は違うなぁ。 それはやっちゃダメです、それだけは本当にダメ。 もの凄い絶望に出会ったとき、人は間違っていると分かっていても甘い誘惑に勝てない。 だからメイベルも人の命を人形に吹き込んでしまったけど、それこそが結局80人以上の人の命を奪う原因になってしまっていたんだもの、どちらが辛いか?ってことですよね。 今回メイベルは街へ続く道に 「分岐」 を作って焼けてしまった街へ行けないようにしたわけだけど、それってそのまま 「人生の分岐」 でもあるような気がします。 彼女が作った分岐は、真実の意味での 「逃げ道」 だったんだろうな・・・。
それにしても、 「幻書と幻書に関わったもの全てを滅ぼすのが役目」 だというハルが、もしヒューイとダリアンに出会ったらどうなっちゃうんだろう。 そもそも鍵守同士って仲間なの? ライバルなの? 何でもないの? それとも、敵なの? ・・・もし万一、ヒューイとハルが戦うようなことになったら、幻書を読み上げなくて良いハルの方が有利っぽいんだけど・・・。 っていうか、あの槍カッコよかった! 私はこの作品のデザインがすごく好きなんだけど、あの槍も素敵でしたw 毎回目で楽しませてくれるので好きです☆
ハルとフラン以外の鍵守と読み姫も登場し、ますます複雑になってきました。 壊しては作り、作っては壊すという人間の行為を 「ばっかみたい」 と言う少女。 迷えるメイベルに再生というやり直しをを促す男性。 やり直す、というのは人間の想像力がもたらす自由な行為だと思うんだけど、敢えて間違えた方向へ導く幻書を渡すような、謎めいた二人が今のところラスボスっぽい? そんなところも気になるけれど、とにかくこれだけは言えます。
次回こそ、ダリアンを! (←笑) 以上!
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アニメ