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『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 恋のドレスと湖の王子様』 の感想 (Cobalt11月号)

Cobalt11月号(2011年)

『Cobalt11月号(2011年)』


集英社
2011年10月1日発売/¥676+税





<感想>
『Cobalt11月号(2011年)』 は、完結直前の 『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』 を大特集! 青木祐子先生による書き下ろし80ページの小説はもちろん、ふろくはシリーズの挿絵を務める あき さんによる別冊マンガ! ミニサイズだけど表紙はカラー、そして36ページの描き下ろしですw こーれーは贅沢!! 

というわけで、この記事はその別冊ふろくマンガ 『恋のドレスと湖の王子様』 だけの感想になります。 シリーズの感想を書くのがめっちゃ久しぶりなので自分でも緊張してますが (なぜだ!←好きすぎるからだ!・笑)、とにかくすてきなお話なうえに紙質も良いので、単行本派の人にもオススメですよw  

それにしても、36ページのマンガでこれだけ長い感想書けるって・・・それほどこのシリーズが好きってことで許してください(笑)。 それでもイイヨって方だけ 「続きを詠む」 からどーぞ!





●恋のドレスと湖の王子様
という訳で、何度も言いますがとても贅沢なマンガでございます。 カラー表紙がとても美しいんですよ。 文庫版の表紙とはすこし印象の違う俯瞰からの構図、そして淡い色彩。 まさに 「湖色」 に染めあげられた二人は、清涼感のある雰囲気をまとっていてとてもお似合いなの。 私は常々思ってるんですけど、クリスもシャーロックも、とても透明度の高いひとですよね。 クリスはシャーロックのことを 「冷たくてきれいな水のようだ」 と喩えるし、シャーロックもクリスの瞳を深い湖のようだと感じている。 そういう空気感を感じ取れる、素敵な表紙だと思います。 眺めているただけでこちらまで幸せな気持ちになれちゃう、素敵なイラストでしたw


で、感想。 えーと、

湖の 王子様っていうのはジャレッドのことですねっ?(爆笑) 

――違うと分かっててもツッコミたくて仕方なかったですw そのくらい楽しかった!!

いや、どう読んでもジャレッドがスマートすぎます・・・そしてシャーロックが駄目すぎる・・・(笑)。 考えこむクリスに話しかけるタイミング、エレガントな振る舞い、辛抱強く話を聞き、問題点の結論を述べるのではなくクリスの意思を確認する対応。 どれをとってもジャレッドの雅さが際立ってました。 個人的お気に入りは、シャーロックは黙っているほうが怖いと言うクリスに対して、 「あはは、そうでしょうね」 とめっちゃイイ笑顔でどうでもよさそうに受け流す(笑)シーンです。 クリスの認識に異論はないのでしょうけれど、彼にしてみれば、シャーロックの怒りなど露ほども怖くないんだと思います。 なのであの態度。 そしてあのラスト(笑)。 楽しいです。


クリスとシャーロックの運命の糸は交わりましたが、クリスとジャレッド、シャーロックとジャレッド、この二つの糸は、きっといつまでも交わることなく一定の距離を保って平行なんだろうな。 交わることはないけれど、そのかわりずっとそこにいる、みたいなイメージ。 クリスとジャレッドの距離は 「敬意」 に換算できる気がしますが、じゃぁシャーロックとの間の距離はなんだろう?って考えると、意外に難しい。 何ていうか、同じ極を近づけた磁石みたいなもので、近付けは反発しあうけど一定以上には離れない、みたいな関係に見える。 何となくですけど、本人達ぜったいに否定しそうですけど、私としては 「兄弟」 な印象です。 お互いの持ち物が正反対すぎて気にかかるのかもしれません。 


・・・あれ? 思いがけずジャレッド論に(笑)。 まぁそんなわけで、シャーロックは王子様度では負けてましたが(笑)、そもそも彼は 「王子様」 としてクリスと付き合ってる訳ではないので、情けなかろうが何だろうが構わないと思います。 「騎士」 なわけでもないので、守れないときがあっても仕方ないのです。 むしろ私がシャーロックを好きなのは、彼が自分で思っている以上に 「ただの男」 としてクリスに向き合ってる部分なので、己の過ちを棚上げきそうになる弱さだとか、でも弱さに甘えず謝ろうとする潔さだとかが、とても愛しいです。 えぇ、当たり前のように 「え? シャーロックさまのせいじゃないんですか?」 とアントニーに言われちゃうところが大好きです!(笑)


ケンカになることを恐れず、 「まあ仕方ないだろう」 と笑えるシャーロックは、本当にクリスのことが好きなんだな。 何ていうか、彼は本当の意味ではクリスを 「理解していない」 と思うんですけど、でも、本当の意味でクリスのことを 「知っている」 んだと思います。 理屈じゃなくて、心で、掌で、唇で、ただクリスのことだけを感じている。 たとえ理解できなくても守れなくても、 「理解したい」 「守りたい」 と思える気持ちこそがシャーロックからクリスへの恋であり誠意である以上、彼はとても立派にクリスの 「恋人」 でした。 素敵ですw 


で、クリスですが。 すごく強くなったな、と改めて思いました。 シャーロックが 「時々とても強くて鋭い」 ことがルイスには耐えられないだろうと分かっているけれど、でも、クリスだって彼の鋭さに傷つかないわけではないんですよね。 クリスは本当は、ルイスを庇わず、自分が傷つかない道を選ぶことだって出来た。 でも敢えてそれをしないのは彼女の優しさと、決意ゆえなんだと思うのです。 自分のために怒ってくれたのが嬉しかった、というのは、優しさの発露だと思う。 けど、シャーロックの与えてくれるものならたとえ傷であっても受け止めたい、っていう気持ちもあるんじゃないかな。 前みたいに倒れず、しっかりしていられるのは、そんな想いゆえなんじゃないかなって思います。 

・・・あとは、もしかしたら、ですが。 たとえ傷であっても、他の女性の胸にシャーロックの痕跡を残したくなかったのかもしれない。 これは邪推に過ぎないけれど、クリスの心に皆無なものだとも思えません。 彼女は意外に、激しいひとだと思います。 ただ、それ以上に優しいだけで。 そして、深いだけで。


何ていうか、石が湖面に投げ込まれるとそれまでの威力を失って沈んでいくように、ひとの悪意が石礫のように飛んできたとしても、クリスの緑色の瞳がそれを受け止めてしまうような気がしてなりません。 彼女の瞳の奥には投げ込まれた好意や悪意などの感情が沈んでいて、ゆっくりと浸透したり、浄化されたりして、優しさが生まれている気がします。 クリスが何かを理解するのが遅いのは、それにかかっている時間なんじゃないかな。 そして彼女の心にまでそれらを届けるには、もっと深く、もっと注意深く、緑の瞳を覗き込まなければいけないんだろうな――シャーロックのように。 


・・・今回はあきさんが描かれるクリス達の表情がひとつひとつ素敵で、その意味などを考えてたら、こんな感想になりました。 いろいろ書いたけど、いちばん好きなシーンは、シャーロックを膝枕にしたクリスがとても幸せそうに目を細めるシーンです。 ただただ彼女の愛が伝わってきて、こちらまで嬉しくなる。 クリスはこんな表情も出来るようになったんですねw  以前 『聖夜の迷宮』 の感想でも書きましたが、私は 「湖」 はクリスのことだと考えているので、今回のタイトルはクリスの王子様、という意味だと受け止めています。 実際、彼はクリスのただ一人の男性であり、かつ、 (何だかんだいっても・笑) 王子様でもあることは間違いない。 そしてその逆も成立することも間違いないです。 私が二人のことを好きなのは、二人がお互いを好きな気持ちが伝わってくるからなんだってあらためて思わされましたw





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fallcloverさんへ

>fallcloverさん

こんにちはw コメントありがとうございます。

>『恋のドレスと湖の王子様』、よかったですよね…!

本当に良かったです!! 今までも短編や4コマであきさんが表現する世界を味わってきましたが、やはり一度本格的なマンガとして読んでみたい欲求もありましたから。 
今回は本当に幸せです。 私も未だに読み返してます。

>いきなりジャレッドの名前がどーんと出てきてびっくりしました…。

すみませんw でも、あれは感想書くと決めたときからやるつもりでした。 だってホントそう思ったんだもん(笑)。

>シャーロックの美質が、これ以上ないシンプルなことばで言いあらわされてて。

仰るとおりです。 今まで人並みに小説を読んできたつもりですが、こんな風に愛しい人を表現する言葉は初めて見ました。 
それなのに、とても心に響いてくるから不思議です。 素敵な言葉ですよね。

ジャレッドがクリスのことを詩人と評していたのも、すごく共感できます。 彼は本当にクリスのことを「理解」していて、本文でも書きましたが、理解度でいえば絶対にシャーロックを上回っていると思います。
・・・それでも「恋」になれないのだから、人の気持ちって難しいな・・・。

>…この辺り、なんて素敵な考察…!

・・・ありがとうございます。 恥ずかしいです(照)。
考察、というか、ずっと漠然と感じていたことだったのです。 
私はクリスのことをとても好きですが、シャーロックと同じで、彼女の心をつかむのがうまくできなくて。 だからずーっと考えてて、今回やっと「言葉」としてまとめることが出来ました。 

>(そして仲直り)…みたいなのが感じられて、すごく良かったなと思います。

以前より「仲直り」の仕方も上手になった気がします。 シャーロックの謝り方が上手になったっていうのにあるし(笑)、それだけ二人の距離が近付いたんだなっていう変化も感じ取れました。 素敵でしたよねーw

>ああ、上手く言い表せないんですが!(笑)

分かります!(笑) 

>私もこのふたり、お互いがお互いをもうひたすら大好きだというのが頁からあふれだしてくるのが、彼らのことを好きな一番の理由かなあと思います。

どれだけ好きなんだ君たち!って思わせてくれるところが大好きですw 本当に溢れてきますよね。 二人の愛情は湖みたいにたっぷり深くたたずんでるけど、さらに溢れ出そうとしてくるから素敵です。

こんなに大好きなんですもの、そりゃーシャーロックはクリスの王子様ですよね! 恰好悪くても(笑)、そこを含めて王子様ですよ☆

>このシリーズのことは、本当にどれだけでも語れてしまうので、我ながらびっくりです!

私もです。 何度書いても終わりが見えません。 私たちの愛情も相当なものですよねw

素敵なコメント、ありがとうございました!

素敵な感想でした…♪

りるさん、こんにちは。

『恋のドレスと湖の王子様』、よかったですよね…!
未だに読み返してはうっとりひたっています(笑)。

りるさんの愛にあふれるていねいで深い感想を読むことができて、すごく嬉しいです!
いきなりジャレッドの名前がどーんと出てきてびっくりしました…。でも、確かに!納得です(笑)

私もクリスとシャーロックは、透明感のある人たちだと思います。
「あなたは冷たくてきれいな水のような人です」、はじめて読んだときからお気に入りです。美しすぎる(笑)。シャーロックの美質が、これ以上ないシンプルなことばで言いあらわされてて。

>彼女の瞳の奥には投げ込まれた好意や悪意などの感情が沈んでいて、ゆっくりと浸透したり、浄化されたりして、優しさが生まれている気がします。
…この辺り、なんて素敵な考察…!その通りだと深々と納得しつつ読ませていただきました。
まんがのクリスの瞳、本当に静かに水をたたえる湖のようで、シャーリーの暴言(笑)もゆっくり静かに自分の中に受け止めて、ゆっくりと感情表現が不器用な彼への優しさに変えていく…(そして仲直り)…みたいなのが感じられて、すごく良かったなと思います。
ああ、上手く言い表せないんですが!(笑)

私もこのふたり、お互いがお互いをもうひたすら大好きだというのが頁からあふれだしてくるのが、彼らのことを好きな一番の理由かなあと思います。
膝枕のシーンのクリスの表情、本当、幸せそう。見ているこっちも、ふたりの幸せ感にきゅっと胸がちぢみます…!
ジャレッドに格好いい役割を奪われようとも(笑)、シャーロックはクリスの、たったひとりの王子様、ですよね!

私もまたうっかり長々と語ってしまいました…。
このシリーズのことは、本当にどれだけでも語れてしまうので、我ながらびっくりです!
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