『Q.E.D. 証明終了・40』 の感想

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『Q.E.D. 証明終了・40』

加藤元浩

講談社コミックスKCGM
2011年10月17日 第1刷発行/¥419+税





『 10本のロウソクに1本おきに5本だけ火が点いてる。 なんでだろう… 』


<ご紹介>
『マガジン・イーノ』 に掲載された1編と描き下ろし1編を収録した第40巻。 MIT帰りの天才にして風変わりな少年・燈馬想と、人情と行動力が抜群な水原可奈が、風変わりな謎に挑戦するミステリコミックです。
個人経営の書店の手提げ金庫から、売上金が盗まれた! 防犯カメラの映像により、事務所に出入りできたのは4人だけ。 男性2名、女性2名・・・容疑者であるこの4人、実は恋愛をめぐる四角関係にあるややこしい状態。 誰かが誰かを想い、想われる中で、一人だけ嘘を付いてお金を盗んだのは・・・? (四角関係) 


<感想>
節目となる40巻目の発売、おめでとうございますーw 毎回きちんとしたミステリを届けてくれる加藤先生には本当に感謝w しかも今回は、雑誌掲載1編 + 描き下ろし1編という、超豪華仕様!! サブタイトル的にも 『四角関係』 と 『密室 No.4』 となっていて、 「4」 0巻目であることを意識させてくれるような気もするし、何だかとっても贅沢です。 幸せだなーw


●四角関係 
上記あらすじのお話。
 
登場人数は絞られてるのに上手い具合にややこしい人間関係が形成されてて、読んでて楽しかったですねー。 あと何が楽しいって、燈馬くんが真面目に恋愛話に首を突っ込んだっていうのがホント楽しかった!(笑) 可奈ちゃんのお節介がうつったというか、本人こういうの向いてないって思ってそうなんで、頑張ったなって感じですw 
 

お話が恋愛モノ(?)だからか、燈馬くんと可奈ちゃんの雰囲気も良くて、思わずニヤニヤしちゃいました。 テニスコートで可奈ちゃんを見つけて、躊躇いな く「水原さーん」 って呼んじゃう上に、フェンス越し (しかもかなり近い!) に話し込んじゃうとか! しかもその様子を池沢が 「自分だけ可愛い子とつきあって」 と言ってるとか! 何と言うことはない描写なんだけど、この一連の流れを手書き文字で 「つきあって」 と表現するってことは、もう加藤先生の公式設定だと思って良いってことですよね!? ねっ!? (←興奮・笑)

挙句の果てには、ボーリングですよ!! 何この幸せな描写・・・w もうこの辺りで完全にラブコメ脳が発動されてたので、正直トリックとかどうでもよくなってました(笑)。 だって二人でボーリングなんて、完全デートじゃないですかw こんな描写、今まであまりなかったじゃないですかww しかもお互い(の勝ち)を意識しあったあの目つき! 燈馬くんでも得意なスポーツあったんだ!という新鮮な驚き(笑)と共に、身もだえながら読んじゃいましたよ。 まぁ、ボーリングのオチは 「さすが水原さん!」 と土下座したくなる破壊力でしたがw


そんな訳で、正直ミステリ部分に集中できなかったのは事実です。 基本的に私は、それぞれが事件前後の状況を述べ合って整合性の綻びを見つける・・・というロジック系は苦手だし、今回もやっぱり分かりませんでした。 ただ、 「犯人」 がどうにも怪しいよなぁ、というのは感じてました。 「犯人」 だけが好きな人のどこが好きかを話していないのが、やっぱり変だなーって。 実際そこも重要なファクターだったので、読みの方向が間違っていないことだけは嬉しかったです。 ただ、あそこで店長がお金を預ける確率って低そうな点だけ気になっちゃった。 私なら袋ごと一端レジに戻します・・・ (レジバイト経験者)。

恰好良かったのは竹内さんですね!  「人の想いをなんだと思ってんのよ!」 という啖呵は素敵でした。 見た目が派手で遊んでる感じは苦手、なんて言われてましたが、それ言った奴よりも男前で素敵。 人の内面は、ある程度外見にも反映されるものです。 彼女の内面は 「派手で遊んでる感じ」 の部分に表れたのではなく、池沢が感じたように美しさとして表れてたんだろうなw そういう意味で、彼は本当に理想が高い(笑)。 が、頑張れ・・・w


●密室 No.4 
とある旅行会社のミステリーツアーを模擬体験することになった燈馬・可奈・江成さん。 海に浮かぶ孤島、そびえ立つ古い館・・・そんな雰囲気のある場所で起こる3つの密室殺人事件の謎が解けるかどうかを試すのだ。 プロの推理小説家が密室を考え、旅行会社の社員が案内係と死体役を務める事件を、順調に解明していく3人。 けれど、最大の謎は突如現れた 「4つ目の密室」。 その中では、旅行会社の上役が実際に殺されていて――!?
 

第一印象が、 「可奈ちゃんが着てるワンピースが可愛い!」 でした(笑)。 黒のラインとリボンが効果的ですよねw もしかしてデートだから頑張ったのかな!?とか、さっそく私の脳内が大変な賑わいを見せる訳ですよ(笑)。 それくらい可愛かったですw でもそれで言うと江成さんも可愛いんですよねー。  「棺桶島はいかが?」 と言ったときのドヤ顔とかすごくイイ。 肩出しのセクシーファッションが似合う美貌も含めて、貫禄がありすぎでした。 

さて、今回のお話、ミステリとしてとても好きです。 3つの密室を考えるミステリーツアーがすごく楽しそうだし、こなすべき3つの謎を解いた後に現れる第4の密室とか、船が燃えるとか、雰囲気があるのがとても良い。 お話の中にミステリらしい要素がふんだんに使われていて、すごく楽しめました。 正直、私は密室トリックは一つも分からなかったけど(笑)、良いんです。 燈馬くんも言ってたとおり、考えるのが楽しいんです。 3つ目の密室には、 「あぁそっち!?」 と目から鱗でしたもの。 厳重にかけられた鍵のことばかり考えちゃう時点で思考が凝固していることに気付かされる・・・そういう小さなカタルシスが魅力的なんです。 


そんな訳で、第4の密室トリックも案の定分からなかったんだけど (・・・)、でも何故か犯人だけは分かりましたよ! (エヘン!)  前述した 「ミステリの雰囲気」 で誤魔化されそうになるけど、密室から抜け出せる人はあの人しかいないわけで、そこは間違えずに受け止められました。 あと、ロウソクを燃やした理由が好きです。 時間トリックの方じゃなくて、匂いの方。 二重の意味があるのか!と。 二重の意味という点では、第2の密室トリックと第4の窓のトリックが同じだっていう伏線も良い。 何ていうか、答えが分かってからの感想だけど、考えれば分かるように作ってくれたんだなぁって思います。 もうちょっと精進しないと・・・(笑)。 


あ、ちなみに一番のお気に入りシーンは、第1の密室の後、宵宮に馬鹿にされた可奈ちゃんが、何の疑いもなく「燈馬くん、答え教えて!」と言うシーン。 信じてる・・・可奈ちゃんはこの程度の密室を燈馬くんが瞬時に見抜くことを疑ってない! ラブコメ万歳! ・・・という感じでした(ホントごめんなさい・笑)。


それにしても・・・あの場の誰よりも会社のことを考えていた部長さんは、無念だったろうなぁ。 最後のコマの 「棺桶島」 があまりにも綺麗に描写されているので、余計に悲しくなってしまいました。 厳しいことを言いつつも、あの島で、あの館で、あのツアーが成功することを、部長は望んでいたと思うんですよね。 あまり過激なことをするなと心配していたた人が、自らが理不尽な目に遭うことで、大事なツアーの舞台を本当に 「棺桶」 にしてしまった。 ・・・どこまでも、無念、だと思います。 合掌・・・。





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