『別冊花とゆめ 12月号(2011年)』 の感想

別冊花とゆめ12月号(2011)

『別冊花とゆめ 12月号(2011年)』

白泉社
2011年10月26日/¥514+税







<感想>
表紙は『オレンジチョコレート』、巻頭カラーは『京&一平シリーズ』から『迷宮回廊』、ふろくは『オレンジチョコレート』折りたたみメモ、でした。 山田南平さんのデビュー20周年ということで、表紙とふろくで大プッシュですね。 おめでとうございます!

ただ、個人的には大好きな『燈港メリーローズ』が最終回ということもあり・・・購入したものの、実は、なかなか読む気になれずに困ってました。 私、けっこう諦め弱いというか打たれ弱いというか、「最終回」の文字に弱いんです・・・。 読みたい、でも、終わってほしくない! という狭間で1週間グダグダと過ごしてしまいました(笑)。 よし、勇気を出して、読むぞ!!


●神谷悠 『迷宮回廊 -京&一平シリーズ-』
私も先日会社の社内報のクロスワードパズルをやりました。 常識的な問題でも結構難しくて、自分の無知っぷりに頭を抱えると同時に、「これ作る人はすごいなぁ!」って思ったばっかり。 なので堀川さんを賞賛する京ちゃんの気持ちは少しだけ分かりました。 まぁ彼と私ではレベルの開きに天地の差がありますけどね、何せ4歳でカンブリア紀を調べてるわけで…どんな天才児ですかw(笑) ただ、頭が良いからとか、頑張っているからとか、そういうことだけで「幸せ」になれるかというと、そうではないんですよね。 いや、そういう人もいるんだろうけど、やっぱり気付かせてくれる「誰か」がいて初めて実感できるんだと思います。 京ちゃんにとって、それが山田くんだったように、ね。 「単に幸福スキップがうまいだけです」という台詞がすごく良かった。 ものすごく「山田一平」という人を表してる言葉だと思う。 山田くんのスキップが京ちゃんにも連鎖していったように、堀川さんの幸せも連鎖していくと良いですねw
 

●美内すずえ 『ガラスの仮面』
冒頭部分では一真と阿古夜の姿を借りて「桜小路くん」が「マヤちゃん」に詰め寄っていたけれど、マヤちゃんの演技を目の当たりにした桜小路くんが次回どんな変貌を見せてくれるのかが楽しみ。 きっと「一真」が「阿古夜」に迫ってくれるはずなのでw しかし、毎度黒沼さん(でしたっけ?名前が…)が鋭すぎてびっくりですよ(笑)。 びっくりといえば、一言コメント欄があるページ以外はすべて、紙の隅から隅まで使ってコマが割られてるのにも驚きました。 気付かなかったけど今までもずっとそうだったのかなぁ? っていうか、あのカメラマンは誰・・・?(笑)


●潮見知佳 『ゆかりズム』
連載再開です。 扉絵が美しくてしばし見惚れましたw 潮見さんはカラーは色彩師さんに頼むことが多いみたいだけど今回もそうなのかしら。 細部まで丁寧で細かくて艶やかで、すっごく素敵! 個人的にはこのカラーのために雑誌1冊買える!と思いました(笑)。 ただ、本編は絵柄がちょっと荒れてて・・・どうしたんだろう?と思って潮見さんのブログを見たら、体調不良だったみたいです。 お大事になさってくださいっ! 

で、本編。 魂の生き様は変わらない、と言う嵩村の言葉が本当だとすれば、紫くんが他人に興味がないのは「夕紫」から受け継がれたもの、ってことですよね。 今は紫くんがそれを変えようとしているけれど、ではなぜ夕紫は他人に心を開くことが出来なかったのか。 小さい頃は「あったかい」って兄に擦り寄れる子だったのに…。 紫くんが数馬や嵩村を、そして真秀ちゃんや里見さんを「知りたい」と願い、知っていくことで、逆に私たちは謎に包まれている夕紫のことを知ることが出来るのかもしれないなって思いました。 あとは、ゆかりくんにときめく真秀ちゃんがとにかく可愛いかったですw 


●藤崎真緒 『薔薇色ガーディアン』
何だか事件は始まっているみたいだけど、それがどう絡んでくるのかがまだ分からなくてどきどき。 っていうか今号の話題はそっちよりも、カンナちゃんのことですよねっ。 や、やっぱりカンナちゃんって「そう」なのかなぁ(どきどき!)。 手が桐谷に似てるとか役得とか、どう考えてもそうっぽい・・・いずれにしろ、小春ちゃんの良い相談相手でもあるわけで、カンナちゃんの正体がどうであろうとそこは変わらないんだと思いますw 変わらない、の反対は桐谷ですねー。 タカミくんも気付いてたけど、小春ちゃんのことを話すときの表情は今までと全然違うから、見てて楽しいです。 事件が絡むと針のような視線になるのも、彼女を巻き込みたくないからだろうし。 基本的に他人を自分のペースに巻き込む桐谷が、小春ちゃんにはペースを乱されているがイイ。 もっと乱されちゃえばいいと思いますw 


●サカモトミク 『ひなげし少女歌劇団』
歌劇はひとを楽しませるもの・・・なるほど。 たぶんいろいろな創作物にあてはまるんでしょうけど、自己満足だけでは作品として成立しないんでしょうね。 というか、成立させてはいけない。 見てくれるひと、読んでくれる人・・・そういう受け手の気持ちを考えてくれてるからこそ、こちらも楽しめるんだろうなぁ。 もちろん、作り手側が楽しんでいるっていうのも前提だと思うけど、私もこのマンガでサカモトミクさんに楽しい気持ちにさせてもらってますw ありがたいことです。  さて、今回やっと梓兄さんがやらかしてくれました! もっと早く活躍するかと思ってたのにまさかのヘタレさんで、そんなところがお気に入りでしたが(笑)、その分今回のギャップが…w 安全圏だと思ってた人から「男性」へと脱皮できるのでしょうかっ。 続きも楽しみですw


●都戸利津 『燈港メリーローズ』
最終回、でした。 いやもう正直、悲しいし寂しいしでもときめいちゃうしで、何をどう語ればよいのか整理がつきません。 なのでつらつらと書きます。 まとまってなくてすみません。 

そもそも私はこのお話が「燈港を出る」ことで終わる物語だと思ってなかったので、冒頭のアゼリアの台詞はちょっと衝撃でした。 何故か「アゼリアが燈港で暮らす物語」なんだと思ってたんです。 私はトルコのイスタンブルという東と西の文化が交わる都市に憧れを抱いてるせいか、燈港のように文化が行き交う街で暮らすオーガストとアゼリアのことをちょっと羨ましく感じてました。 そんな自分の憧れを勝手に投影してたみたいで、本当に今月号を読むまで「帰国する」発想がなくて・・・だからオーガストを死んだことにして欲しい、というアゼリアの言葉にも、「死んだことにしてどうやって今後燈港で生きていくんだろう?」って生きる方法を考えてたくらい。 今となっては、なんでそんな読み方しちゃったんだろう? この作品を好きだ好きだって言ってたけど、作品の本質にちゃんと向き合えてたのかな?・・・っていう後悔があったり。 だって何だか、好意の押し売りみたいじゃないですか、私。 

でも、だからこそ良かった点もあって。 それは、オーガストが『僕は本当に…バカだ』と、自分のやってきた「人助け」が自己満足に過ぎなかったことに気付くシーンで、私も上記のことに気付けたこと、です。 こう言うと変だけど、私とオーガストは相手が見えていないという意味でまったく同じでした。 最後の最後まで全体が見えてなかった。 ・・・でも、だからと言ってすべてが無駄だった訳じゃないんですよね。 オーガストの「人助け」で間違いなくアゼリアは救われたし、その他の人も同じでしょう。 たとえ相手が見えてなくても、彼がそれぞれの人に向けた想いは、相手にちゃんと届いてた。 ・・・であれば、物語全体の流れが見えてなかった私だけど、アゼリアやオーガストに向けた想いは間違ってなかったのかなぁってやっと思えました。  


そう考えると、最初のようにアゼリアが燈港で暮らす物語だとはもう考えられなかったです。 燈港は貿易港であり、様々な文化や物品や価値観が行き交う場所。 一瞬たりとも同じ表情を見せることのない、変わり続ける街。 そしてそれはもちろん、「ひと」も同じ。 さまざまなひとが出会いと別れを繰り返しながら行き交う場所・・・つまり、留まる場所ではないわけです。 そうである以上、ここでアゼリアが暮らし続ける物語であるわけがないんだよね。 ・・・いや、単純に、「アゼリアは遊びに来てただけだから用が終われば帰るに決まってるじゃん」という話なんですが(笑)、私はただ、「それだけじゃないんだよ」って部分が書きたかったんです。 なのに何故こんなに長く・・・(笑)。

何ていうか、燈港という街は、大事な通過点だったんだと思います。 物が流れ行き交うように、人はいつもいろんな選択肢の上を歩いていて、その中でも必ず通らなければならないような大きな分岐点が燈港という貿易港なんじゃないかなって。 大切なのは、その通過点で何を考え、どのように通過し、その後どう生きるか、ということ。 私はたぶん、アゼリア達のそういう部分を見せてもらったんだと思います。 そして多分それは、エドガーが見たかったものでもあるんだろうな・・・。 一緒に生きることを選んだアゼリアとオーガスト、別れを選んだヒノちゃん、そんな彼女と一緒にいるギンガとウォルター。 彼らが経験したことをゆっくり消化し、昇華していけば、胸のうちにある燈港が力をくれるのでしょう。 皆さん、お幸せにw


・・・といろいろ書きましたが! 大事なことが解決してないーっ! あの、ウォルターの恋の行方はどうなるのーーー!?(爆笑)  あれ?これってまた私が勝手に騒いでるだけで、全然触れられずに終わる程度のものだったんでしょうか。 それともコミックスの描き下ろし(あるのか?)がウォルター編だと信じていいよってフラグなんでしょうか(笑)。 う~ん、後者だと良いなぁ。 後者を期待したいなぁw  彼は作品を通じた「良心」だと以前感想で書きましたが、今でもその印象は変わってません。 何気に大活躍の彼に、ぜひスポットがあたると良いな☆

でもでもっ、やっぱりラブラブなアゼリアとオーガストの姿も見たいです。 今までもオーガストがアゼリアに向ける優しい視線にドキドキさせられましたが、今回はホントにもう・・・っ!! 見てるこちらまで心臓がばくばく音を立てるくらいの甘い視線に、本気でクラクラしましたよ! この人たちはこれからもアゼリアが前を向きながら歩いて、オーガストが彼女を見つめながら歩いていく、そんな感じなんだと思います。 先ほども書きましたが、お幸せに、ね♪





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tags: 別花

ぷーちゃんさんへ

>ぷーちゃんさん

再びのコメント、ありがとうございますー。
そして再びお返事が遅くなってすみませんでした・・・(ペコリ)。
反省してます!(>Д< ;)

>私はコミックス派なのですが続きなどが気になりよくココにお邪魔しネタばれ感想を楽しく読ませてもらってました^^

え、ちょ・・・それって大丈夫ですか!?(笑) コミックスの続きが待ちきれない!って気持ち分かりますけど、その補完が私なんかの感想で良いのだろうかと心配ですよー?

>来月号の「ボク月」の感想ぜひ宜しくお願いします!

頑張ります! 気付けば明後日ですね、発売日☆

>私は「ぼく地球」も全部読んでいるので分からない事などがあれば逆になんでも聞いて下さい♪

優しいお言葉、ありがとうございます! では疑問があったら遠慮なくw(←コラコラ・笑

No title

りるさん>お返事ありがとうございます。そうだったんですね!私はコミックス派なのですが続きなどが気になりよくココにお邪魔しネタばれ感想を楽しく読ませてもらってました^^来月号の「ボク月」の感想ぜひ宜しくお願いします!私は「ぼく地球」も全部読んでいるので分からない事などがあれば逆になんでも聞いて下さい♪

ぷーちゃんさんへ

>ぷーちゃんさん

コメントありがとうございます!
お返事が遅くなってすみませんでした。

私の感想を読みに来てくださってるんですね。 ありがとうございますw

>今月号は「ボク月」は掲載されていなかったのでしょうか?

いえいえ、掲載されてました。 混乱させてしまって申し訳ないです。
今号は、輪くんや亜梨子ちゃんの過去世の部分が多くて、「ぼく地球」を知らない私は正直設定がよく分からなくて・・・書くに書けない感じだったので、諦めたんです。

次号は書けると良いなぁって思ってます。 良かったら、また来てくださいねw

No title

いつも感想を楽しみに読ませてもらっています。特に「ボク月」の感想を楽しみにしているのですが今月号は「ボク月」は掲載されていなかったのでしょうか?

明都さんへ

>明都さん

こんばんは。 コメントありがとうございますw

>メリーローズ終わりましたね……

終わりましたね・・・。 いろいろ思うところはありますですよ・・・。

>あれは幸せな形…なのか気になるところです。

そうですねー。 幸せかどうかはともかく、「旅立ち」の形ではあったと思います。 
燈港の、物が行き交う活気と華やかさのある場所、という表の顔は、アゼリアやウォルターが所属する貴族世界と似ています。 そして、周辺を海に囲わる=拘束される場所、という負の顔も部分も似てますね。 そういう場所から再び旅立つ物語だったのかな?と思います。

が、それだけでは寂しいですよねー。

>懐かれてる?

懐かれてる懐かれてる(笑)。
こどもは敏感なので、意外と悪い人には近寄らないものですw 黄さんって結局、そういう人なんでしょうねw

>描き下ろしはウォルター編というか、その他の人のその後を見たいです♪

見たいですよね! 何か私たち、描き下ろしがある前提になってますけど(笑)、でも見たいですよね! 

No title

こんばんは。
メリーローズ終わりましたね……黄さんの出番が多かったのは嬉しいですが……あれは幸せな形…なのか気になるところです。
でも最終回で何か子供二人ひっついていたような?
前に花を買ったところの子供っぽいんですが……懐かれてる?

描き下ろしはウォルター編というか、その他の人のその後を見たいです♪[もちろん黄さんを含めて]
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