綾瀬マナ 『恋の呪文 ラブラブカタブラ・2(完)』 の感想

恋の呪文ラブラブカタブラ・2
『恋の呪文 ラブラブカタブラ・2(完)』

綾瀬マナ

エンターブレイン ビーズログコミックス
2011年12月13日 初版発行/¥790+税





君との時間 
無様にも 一秒だって逃したくない


<ご紹介>
『コミックビーズログ キュン!』 に掲載された5話分+描き下ろしを収録した第2巻。
眉目秀麗、品行方正、おまけにスポーツ万能なのに他人を寄せ付けない津田内ほずみ。 そんな彼に恋をした蒼井凛子は、数々の不思議なことを経て、無事に津田内とお付き合いすることに。 でも、恋人同士だということも、彼が実は 「魔法使い」 だということも、ぜったいに誰にも内緒。 体内に無数の 「呪文」 を飼う津田内には平常心が必要だけど、凛子さんと一緒にいるとドキドキが止まらず、力が暴走してしまうのだ。 兄・スバルの協力を得て秘密の恋を育む二人だけど、津田内の 「監視者」 の目は誤魔化せない。 そんな中迎えた体育祭。 活躍する凛子にカラスが襲い掛かり、また、津田内の中からも 「呪文」 が逃げ出してしまい―― 二人の恋の魔法の行方はどうなる!? 


<感想>
ひとつ、いちばん大事なことを言います。 「えぇぇぇぇ、終わっちゃうの!?」 ←(笑)

え、いやだって、終わっちゃうとか全然想像してなかったんです。 2巻読み始める前も想像してなかったし、読み終わったときも思ってなかった。 あとがき読んで初めて、 「…?? …???? ……Σ( ̄□ ̄;!!」 みたいな衝撃を食らったという… (←我ながらナイス表現・笑)。 私だけじゃないですよね?? でも作者さんのツイッターを確認すると、やっぱり終わりとのことでした。 寂しい…大好きだったので、すごく寂しいです。 もっと呪文のこととか掘り下げて、凛子ちゃんが津田内のテリトリーにどんどん入っていく様子を見たかったし、何よりもっともっとイチャイチャを見たかった(笑)。 でも、ちゅーで幕を閉じるとか、ある意味すごく二人らしい初々しさでしたね…w 


という訳で、最終巻。 1巻ラストで暗い雰囲気をまとっていた 「監視者」 がどんな暗躍をしちゃうのか、もしかして凛子ちゃんを誘拐しちゃったりするんじゃないかとハラハラしていたんですが……まかさのテスト20点判定には大爆笑でした(笑)。 ちょっと先生、器ちっちゃすぎるっ!(笑) 作品としてシリアス路線を進まなかったのは、凛子さんのまっすぐさのおかげだけれども、コメディ路線に寄っちゃったのは先生のおかげ(?)。 意外と功績でかいですw  何気に津田内大好きっていう愛情の裏返しな部分も嬉しかったな。 この作品は、津田内にしろスバルにしろ先生にしろ抑圧した感情を持っているわけですが、それを認めて乗り越えてる部分を描いてくれてて、そういうところも好きでした。


えー、そんな感じに先生からちっちゃい嫌がらせ(笑)を受けてた津田内と凛子さんですが、二人だけのゆっくりしたスピードで恋を育てていく様子がとにかく可愛かったです。 学園という大勢の人がいる中での秘密の関係では、たとえばささやかな目配せ、たとえば小さな囁き……そんな頼りないものだけが、二人の支えになる。  「がんばって」 という津田内の小さな励ましが、掻き消されることなく凛子さんの耳に届く。  「津田内!」 という凛子さんの応援が、周囲の大歓声に負けることなく一人走る津田内を追いかける。 …彼らがいかに不安定なものに頼り、大事にしているのかがすごく伝わってきて、どんどん愛しさが増していくから不思議です。
 

山茶花のエピソードもそう。 津田内は、椿と山茶花を間違えずきちんと見分けられる。 それは 「相手」 のことをちゃんと見ているからで、そんな津田内が、呪文のために他人を遠ざけることを辛く思わないはずがないんです。 ただちょっと対人スキルが乏しいから 「気温を下げれば咲くかな」 とか性急なことを考えちゃうし、他人のことも遠ざけちゃうんだけど、でも平気じゃないからいつも 「一人」 だったわけで。 …そんな彼のことを凛子ちゃんが見守っていたことが分かる 『ぼくたちのPrintemps』 はすごく好きなお話だし、だからこそ、津田内の孤独を 「孤高」 と見誤る先生に対して泣いて怒る彼女が、すごく愛しい。 そして、そんな凛子さんの言葉と笑顔で、まるで魔法にかかったかのように津田内の心が整理されていくのが、本当に素敵でした。 


1巻でスバルが、俺らの呪文は魔法なんかじゃない、というようなことを言ってたけど、私もそう思います。 魔法っていうのはきっと、凛子さんと津田内が交わす全てのもののことを指すんだ。 凛子さんの弾ける笑顔だったり、10センチ四方の紙に書かれた言葉だったり、人目を忍んで送られる視線だったり。 そんな儚いものこそが、彼らの使える、最高で最強の魔法なんだと思います。 

津田内が、傷つきそうな自分に負けないで凛子さんに手を伸ばせたのも、凛子さんが 「呪文」 に全身で対抗したのも、そうやって 「魔法」 をお互いにかけあって想いを膨らませてるんだろうな。 挙句の果てに、膨らみすぎた気持ちが止まらなくて、 「3…2…いっ――」 ってゼロまで待てない衝動を生むんだから本当に可愛いっ!!  「ずるいヨ!」 と拗ねる凛子さんも、満面の笑みの津田内も、そして上気した二人の表情も、すべてが温かくて幸せになっちゃうw くそー津田内、よくやったな!(笑)  「もう1回」 と止まらない感じにもニヤニヤでしたw  これからも、二人だけの魔法を道しるべにして 「もっとすごいところ」 へ向かってくれるに違いない。 うんうん、お幸せに☆


それにしても…二人が幸せになればなるほど報われないスバルくんを、どうしてあげたら良いのでしょう! 凛子さんの髪にキスする辺りでは、切なくて泣きそうになりましたよ。 しかも、裏表紙のあらすじで 「ほずみの双子の弟」 と紹介されてますが、スバルくんって兄ですよね!?(笑) 別のレベルで不憫すぎるので、そこは790円する本ですからスタッフさん側に頑張って欲しかったです。 

…ただそれはともかく、スバルくんが好きなのは凛子さんだけじゃないっていうのが、彼をとてもイイオトコにしている要因じゃないかと。 何かと優秀で、でも引き気味な弟に対して、「大っっっっキライ!」 って言っちゃうこともあるんだと思う。 でもそれって 「好き」 だからでしょう? だって弟のことよく分かってる。 よく理解してる。 津田内ががもっと出来るヤツだって分かってるから歯がゆくて、悔しいんでしょう? そうやってきちんと 「相手」 を見ることが出来るところは津田内と同じで、だからこそ切ない。 しばらくは二人の仲を掻き回して気晴らししてください。 私が許す!(笑) でもその後は、可愛い恋人を見つけてねw

…え? 先生について一言? ……う~ん、残念な人ですよね! (爆笑)





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