『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・11』の感想

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『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・11』

加藤元浩
講談社コミックス KCGM
2009年6月17日 第1刷発行/¥419(税別)






『つまり「ファイストスの円盤」は ゛答えがわからない"のではなく
゛答えがありすぎて正解がどれか判断できない"んだ』
 

<ご紹介>
『月刊マガジン』誌上に掲載中の作品。 今回はop.22~25までを収録。 大英博物館が認める「知を象徴する3つの指輪」を持つ少年・森羅と、元気印の高校生・立樹が、博物学を通して真実を紡ぐお話です。

マウのコレクションを見る為にギリシアにやってきた森羅と立樹。 そこで森羅は、「ファイストスの円盤」の「印章」を見つけて大興奮!! 3600年前に活字技術があったことを示す「オーパーツ」かもしれないのだ。 けれど、クルーザー内で死体が発見されたことで事態は急変。 犯人探しが困窮するなかで、森羅は、『ファイストスの円盤が解読できないのと同じ原因でこの事件も解けないかもしれない』と言い出して…!? (ファイストスの円盤)


<感想>
今回はどれも人情味に溢れるお話ばかりで、『ファイストスの円盤』では思わず号泣し、『丸〆猫』でもホロリと涙ぐんで温かい気持ちになったりと、感情面が刺激されっ放しでした。 『初釜事件』で当り前のようにお正月から一緒にいる燈馬くんと可奈ちゃんを見た時も、ラブコメ脳が刺激されましたが(笑)。 考古学好きにはたまらない要素もあったし、加藤先生の作品ってやっぱりスゴイよ、いろんな意味で面白いよ…!! 改めて大好きだと実感しました。  


●op.26ファイストスの円盤
上記あらすじのお話。 泣いた…泣かされた…!! 煙たかった妻の死を、アンドレアス氏は『私は運命に勝ったのだ』なんて言葉で片づけようとしてたけど、その「勝利」を導いたのは何だったのか…。 『刑務所に行くことになるぞ!』の後の犯人のひと言が、覚悟と愛に溢れててそれだけで泣けたんだけど、それと同じくらい大切な想いで『捨てられなかった』と語るところでまたもや涙が。  互いに、尊敬と憧憬が入り混じった複雑な感情を抱いていたみたいだけど、一番大きいのは愛情だったんですね。 最悪の形で発露しちゃったけど、これからも支えあって欲しいです…。

地中海文明大好き人間としては、ギリシアには一度行ってみたいと思ってるのですが、綺麗な背景描写や、作中でパン氏が語るのを聞いてたら、ますます行きたくなりました。 ファイストスの円盤も、ぜひ見たい!! 作中では、最古の活字版かもしれない、との記載があったけど、実際には主流な見方ではないのです。 が、そう思った方がロマンがあるよね。 『ロケットマン』といい、加藤先生はこういうロマンの熱い描写が素敵ですw

と・こ・ろ・で。 今回唐突に初登場のブルスト警部と我が愛しのマウちゃんとの関係が、気になって仕方ありません!!(笑) 警部のあの執着心、そしてマウちゃんの拒絶、完全にかみ合わない価値観………なんて素敵なのかしら、うっとり(えー)。 また絡んで欲しいので、ぜひ森羅にはヨーロッパ方面に出張して欲しいものですw


●op.27初釜事件
前述の通り、お正月から当然のようにデートしてる燈馬くんと可奈ちゃんに妄想が止まらないんですけど、それ以上に、可奈ちゃんがどうやって振袖姿のまま博物館の扉前まで上れたのかも、めちゃめちゃ気になる…!!(笑) 大和撫子な姿のわりに、やってることは忍者ちっくです。 でも可愛いw

同好会レベルだけど、私も焼き物を嗜んだことがあるので、茶器などを見るのは好きです。 しかもロクロは苦手だったので、楽焼には勝手に親しみを覚えたりします(笑)。 凧や独楽といった風俗物も好き。 そんな両者を「美しい」か「カッコイイ」かで区別してる森羅も面白いけど、それをちゃんと理解してる立樹ちゃんは良い娘さんだなぁw

トリックは、何となく『Q.E.D.』っぽかったですねw。 独楽でなければならない意味も面白かったけど、あれ、回ってる音には気づかないものなのかな? あと、茶器は箱も大事なので、あまり粗雑に扱うと怒られます(笑)。


●op.28丸〆猫
丸〆猫って知らなかった!! ほぇぇ、可愛い…くないように見えます(笑)が、あまりにも招き猫のことを知らなかったんだなぁとなんか新鮮。 今まで招福猫くらいにしか思ってなかったけど、由来とかも興味深くて『C.M.B.』らしい面白さがありました。 

奥さんが大事にしてきた猫のことさえ恐ろしく感じてしまうほど、平谷さんは奥さんの死が悲しすぎたんだ。 そういう時って、人の親切が受け入れられなかったり、疑心暗鬼になったりするんだよね。 何か分かるなぁ…。 それでも猫は、ずっと見守っててくれた。 森羅と引き合わせてくれたのは、意外とこの猫にゃんなのかもしれません。 やっぱり招福なんだw

それにしても、ラストの森羅の計らいはカッコ良かったなぁ…!! 最初は友達の作り方も分からない子だったのに、立樹ちゃんたちと一緒にいるうちに、あんな粋な思いやりを発揮できるようになったんですね!! 森羅の成長も見て取れて、そして、その想いに気付いた平谷さんの笑顔が嬉しくて、ホロリとしてしまいましたw



・前巻    ⇒『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・10』の感想
・同時発売 ⇒『Q.E.D. 証明終了・33』の感想
『Q.E.D.』『C.M.B.』感想一覧


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『C.M.B. 森羅博物館の事件目録・11』をbk1でチェック!!
●Amazon
ロケットマン 1 (講談社漫画文庫 か 14-1) …不朽の名作、待望の文庫化!! きっと一生大好きです(⇒感想
Q.E.D.-証明終了- 33 (月刊マガジンコミックス) …同時発売の兄弟作。 第33回講談社漫画賞受賞作品。
 





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