『LaLa DX 5月号(2012年)』 の感想(後編)

LaLaDX5月号の画像
『LaLa DX 5月号(2012年)』


白泉社

2012年4月10日/¥657+税






<感想>
表紙と巻頭カラーは『恋だの愛だの』。 ふろくは、『恋だの愛だの』『帝の至宝』『桃山キョーダイ』のトリプルグックカバー。 可愛くって豪華です。 それぞれのコミックスに付け替えてつかえますよw

さて、こちらは『LaLaDX5月号』感想の後編記事となります。 ここにないものは、『LaLa DX5月号』の感想(前編) 記事にあります。 掲載順に、だいたい1作品飛ばしな感じで順番に書いてますが、1作品だけ感想対象外となりますので予めお詫びしておきますね。

今回どれも面白かったのですが、特に若手さんの読みきりの勢いが凄かったような気がします。 全体としていちばん良かったのは『サイノウノカギ』、りるさん的ツボを刺激してやまないのが『サクラの秘事』、巧さでは『プレゼントは真珠』、マンガらしい楽しさは『自転車と体重計』でした。

そして特に感想書いてませんが、今回も『アクマニア』が最高でした!ヽ(≧▽≦)/ 何気にラスト1本とか巧いと思うんです。 いろんな意味で。 コミックスにならないかなー。

という訳で、以下感想です。 読んで頂けると嬉しいです。






●辻田りり子『恋だの愛だの』
戦略的陰謀のない珍しい回でした(笑)。 その代わり、等身大の恋の駆け引きがあったりして、私は楽しく読みました。 何だかんだで、対かのこについては花井さんが最強なのは変わらないんですね。 まだまだ椿くんでは太刀打ち出来ないw そもそも好きな女の子が自分を追ってきてくれたんだから、大人しく喜んでおけば良いのに、何で裏を考えちゃうかなw 何でも頭で考えようとするかのちゃんの癖が、椿くんにもうつっちゃったのでしょうか。 だとしたら、それはそれでバカップルっぽくて楽しいです(笑)。 花井さんみたいに、ただ感じ取れることってたくさんあると思うんだけど、かのこも椿もそれが出来ない程度にはまだ幼いんだと思います。 自分の幼さに気付いたときに、初めて見えてくるものってたくさんある。 その筆頭が恋心だったりしたら、すごく可愛くて素敵だと思うなーw


●田中メカ『キスよりも早く 特別編』
翔馬くんメインの特別編でした。 恋心を自覚した途端失恋が確定しちゃう翔馬がメインでした(鬼か・笑)。 本誌感想で何度も書いたけど、私は翔馬くんのいじらしさをずっと応援してる(ただし恋が実るとは欠片も思ってない・笑)ので、こうやって悩んでる姿を見ると応援したくなる。 悩まなきゃ成長しないとはいえ、辛いよね…。 彼の幼さは、悩みが自分のものだけだと思ってる部分にあるので、今回のお話はまさに一番必要な気付きを彼のくれたんだんだろうな。 メグちゃんがね…何度見ても彼女は切ないです。 私はこのお話で一番弱いのは多分彼女だと思ってるんですが、弱いからこそ強くなれる人でもあると思ってます。 今回のように、メグちゃんの弱さを翔馬が理解することが出来れば、もっと支えあえると思うんだけどな。 時間が二人の心を育んでくれますように…w


●ふじつか雪『桃山キョーダイ』
扉絵可愛いですw 冒頭で意識しあってる二人が可愛くてニヤニヤしちゃう。 そうそう、こういう二人が見たかったのです☆ いや、ニヤニヤしてる以上に大変なことの方が多くなるんだろうけど…でもやっぱり気持ちが通じ合うって素敵なことですよね! 「ちくしょう、かわいい…」と耐える有馬を見るのは幸せです(笑)。 だって、有馬が今まで耐えてきたのはマイナス方面の努力だったのに、今の忍耐力はプラスの方向に使われてるんだなーって思うと幸せじゃない? 決意揺らぎながらも、頑張って欲しいですw 

素敵といえば、安西さんが想像以上に素敵でした。 外見は磨ききったってえるだけの努力をしてきただけあって、有馬と千尋ちゃんのことを応援もしない代わりに非難もしないとかカッコイイ! 苦手な部分を克服…っていうのは、私が逃げ続けてることでもあるので(ダメ人間なんです…)、本当に見習いたい! うぅぅ、言ってるだけじゃダメなんですけどね…。 そしてやっぱりラスボスはハル兄かぁ。 「千尋は幸せになれない」って、それハル兄にこそ言ってやりたい! 愛情は押し売りするものじゃないんですよ。 そう言う意味では有馬の方が成熟してると思う。 …ハル兄は、「父」として成熟する期間がなかったから仕方ないのかもしれないけど…でもやっぱり悲しいです。 彼のプレッシャーはすべて有馬にかかるので、千尋ちゃんが有馬を守ってくれるんじゃないかと期待してます!


●斎藤けん『プレゼントは真珠』
読む度に「巧いなぁ」と思わされる作品です。 今回は読者までもを冒頭から笑いたくても笑えない状況にしておきながら(笑)、レイ父母との対話シーンではしんみりと涙を誘ってくるので、感情の制御が出来なくて大変でした。 もうボッロボロに涙が! 特に「私の子」ではなく「私たちの子」にするシーンがもう…っ!! そしてしんみりしちゃってるのに「男装の麗人アリ」発言で強制的に笑わされて、最終的にはエドワードの成長に目を瞠るしかないという流れw  完全に斎藤さんの掌の上で転がされてます。 

何となくだけど、ここでレイの家族のことを描いた理由って、彼女が「弱みをなくす」以外の意味があるんだろうなぁ。 今回描かれたのは、レイの生母の強がり。 気持ちが残らないよう嘘を吐いた生母の話は、どうしたって真珠のことを連想させます。 真珠が最後にエドワードに贈った言葉が、レイの生母と同じ気持ちから紡がれたものだとしたら…。 「会話が足りなかった」ことでレイと家族に誤解が残ってしまったのなら、エドワードに真珠との会話をあげることが出来るのもレイだけな気がするんだけどな。 それとも、彼が自分で乗り越えるのか…。 そんな風に考えてドキドキしました。 あとはアレですよね、やっとニコラスの恋にも可能性が!(笑) とりあえずシリアス続きで悲しいので、ニコラスに頑張って欲しいところ! 


●橘裕『うちのポチの言うことには』
子供に過大な期待をかける親の罪ってどうしたら良いんでしょうね…。 期待をするのは良いことです。 子供の可能性を親が信じなくてどうするって思うし。 でも、期待するということはプレッシャーを負わせることでもあるんだってことを分かって欲しいです…。 さくらさんと和津さんはお互いがいるからこれから頑張れそうだけど、でもそれは決して最良の道じゃないんだよね…頑張って親御さん! そして花織パパにも頑張って欲しいです(笑)。 命を預かるボディーガードが役目を果たせないなら、役を解除するのは正しいんだと思います。 愛しい娘に口をきいて貰えなくても厳しい判断をした父は間違っていない。 ただ、それだけが正しい道でもないっていう点では、さくらさんの家と一緒。 父はいちばん大事なことを花織ちゃんに伝えていない以上、花織ちゃんがが正しい判断を出来る訳がないのだから。 植物ならば温室で育てればどんどん大きくなるけれど、人間はそうはいきません。 勝手に温室に閉じ込めるのだけが愛情表現ではないと思う。 花織ちゃんは「大人になりたい」って言ってたし。 さぁ本当に頑張らなきゃいけないのは誰なのかな?


●池ジュン子『BEAR BEAR』
池さん好きですと掲載の度に言ってますが、まさかこのお話が続くとは思いませんでした(笑)。 ちなみに1話目の感想は『LaLaDX1月号』の感想(後編) にありますw まるで小学生のように小さく言動も幼いヒロインと、大好きなクマの着ぐるみの「中の人」=彼氏 とのお話。 りるさんの個人的な好みですが、ヒロインの春佳さんの幼さがとっても可愛いです(笑)。 そして、彼氏である犬飼くんののんびりと構えた優しい性格と丁寧語キャラもツボだったりしますw 犬飼くんは春佳さんが可愛くて仕方ないんでしょうね…もう本当にどれだけ傷ついたか分からない彼ですが、それでも大好きって相当ですよ! なかなか生身の彼に慣れることが出来ない春佳さんですが、それって仕方ないような気がします。 だって、安らぎはクマさんが担当、そしてドキドキが犬飼くん担当、みたいな感じになっちゃってるんだもの。 むしろ犬飼くんにはトキメキしか残らない感じなので、暫くは難しそうですw そんな風にテンパっちゃってる彼女を見る犬飼くんが幸せそうで、すごく和みましたw 


●萩尾彬『サクラの秘事』
珍しい葛城目線で楽しませて貰いました。 何ていうか、葵ちゃんの目線を通して見る葛城よりも、ずっと幼いというか、少年っぽい印象。 榊の真顔トークにツッコミ入れたり、榊がいなくなってすぐ葵ちゃんの写真に飛びついたり、そんな姿をうっかり見られて榊を上目遣いで睨んだり(榊ばっかだな・笑)。 …そういう素の姿を、彼が葵ちゃんに見せないようにしてるんだな、っていうのが伝わってきて、カッコつけたい男の子心理にニヤニヤしちゃいましたよw  「花はなるより愛でるに限る」って、コンプレックスをコンプレックスだと認められるようになったからこそ言える台詞だと思うので、葵ちゃんが傍にいることで葛城も強くなれてるってことなんだと思う。 しかし、ある意味凄く贅沢な誕プレですね!(笑) そして何だかんだ言っても、彼って葵ちゃんが初恋っぽいのでますますニヤニヤしちゃいます! あーもう楽しすぎるw あ、そして相変わらず萩尾さんがイイ感じに下品でした(褒めてます・笑)。 ニャンニャンって…あの…死語?(そこ?) 


●榎木りか『サイノウのカギ』
うわぁぁぁん、榎木さん大好きなので読めて嬉しいです! ララスペから約2年、DXだと3年以上ぶりでしたが、今回読んでやっぱり好きだと思いました! 可愛い絵柄もほんのり温かい雰囲気も変わってなくて…うぅぅ、読めて嬉しいよぅ! 絵画の天才少女に己の道を砕かれた(と思い込もうとしている)章馬くんと、天才少女彩加ちゃんのお話。 彩加ちゃんが繰り返し口にする「私にはこれしかないの」という言葉。 これ=絵、なわけで、最初は絵の部分に重きを置いてるのかなーって思ってたんだけど、章馬くんが彼女を理解するにつれて私にもわかってきたことがある。 彩加ちゃんが大事にしてるのは「絵」そのものではなくて「気持ちを伝えること」なんだって。 誰かに伝えたい気持ちは山ほどある。 でも言葉で伝えられない。 でもそれを絵にこめれば、具体的な気持ち(それこそ婚約指輪が欲しいとか)は伝わらなくても「伝えたいんだ」って思ってることだけは受け止めてもらえる……そんな切迫した想いから出た言葉だったんだなぁと。 確かにそんなの全然すごくなくて、むしろ不器用でしかなくて、でも、だからこそ愛しくなるほど素敵なんだろうなって思います。 それを受けてのピーマンの彫刻も、輪切りっていう発想は私には皆無だったので、やっぱり章馬くんスゴイです。 そしてもはや彼の眼にはピーマンの輪切りが「リング」にしか見えてないところも天然でスゴイ(笑)。 章馬くんにとって彩加ちゃんはインスピレーションを与えてくれるミューズなのかもしれないですねw


●樫八重子『ニセモノカレシ』
すっきりと綺麗な絵柄なんだけど、ちゃんと可愛いさがブレンドされてて、すごく好みでした。 周囲の人にとけこむために彼氏がいると嘘をつくヒロインと、彼女に言い寄る男の子とのお話。 物語の内容的に、くっきり(偽)笑顔!っていうコマが多いので一見明るく見えるけど、何気にシリアスな話題ですよね。 私もイマイチ人見知りな上に話題に乗れない人間なので他人事じゃない。 クラスに一生懸命に馴染まなきゃ!っていう今の時期にピッタリの話題じゃないかなーと思います。 場の空気を読むことは大事だけど、嘘をついた自分のままでも辛いよね…っていうことを、ヒロインがこの上なく見透かされるあたりが特に痛々しいんだけど、でも、そのシリアスさを爽やかに描いてあって、すごく上手。 それに、くっきり(偽)笑顔!っていう表情より、打ち明け話をした後の照れながらの笑顔の方が、やっぱり魅力的! 憑き物が落ちたようなさっぱりした笑顔で向き合える方がダンゼン素敵だもの。 何だかんだで百舌くんは中学時代のヒロイン=嘘ではないヒロインの姿に惹かれてたわけで、この人たちお似合いです。 可愛くて良かったですー。


●あきもと明希『自転車と体重計』
第59回LMGフレッシュデビュー賞受賞作。 自分を何も出来ないと思い込んでるぽっちゃりヒロインと、彼女を自転車に乗せて坂道を登ることを目標にする優等生くんとのお話。 ありがちな設定なんだけど、ダイエットの成功がヒロインだけのものではなく、男の子の「坂道を登る」という目標にも繋がっているところがすごく良かった。 世の中には一人でも頑張れる人もいるけれど(大和くんのように)、たいていは誰かと一緒の方が頑張れると思うんですよ。 迷惑をかけたり幻滅されたりしながらも、ひとつの目標を共有しあって頑張る二人は微笑ましかったし、だからこそ坂道を見下ろすシーンでは思わず泣きそうになってしまいました。 いいなって思ったのは、頑張るきっかけが恋心ではないっていうこと。 もちろん頑張るうちに惹かれあう描写はあった方がイイです。 でも正直、恋心って打算もあるから。 打算抜きで始まった関係だからこそ、目標が叶った時も、恋に成長したときも、より素敵に思えました。 まぁ教室に体重計は置いておかないだろ、とは思ったけど(笑)、テンポも絵柄も良くて楽しかったです。 


●湖春栞『HANGER』
想像していたよりもずっと面白い作品でびっくりしました! 美脚を見込まれてモデルにスカウト(ただし強制)されたヒロインと、彼女を体目的(笑)でスカウトした服飾部部長さんとのお話。 平凡に思われたヒロインの強さも、俺様に思える部長の弱さも、どちらもきちんと伝わってきてとても良かったです。 特に「思っちゃったから です!」と断言するヒロインの目力の強さには、惚れ惚れするほど。 部長はほんとうに良い人を選んだんだなぁw 意外な一面を見せ合うことで二人の絆が生まれる流れが自然なので、恋愛要素はほぼ無いにも関わらずラストの花火シーンではドキっとさせられました。 デザイン服も可愛い+カッコイイで、ヒロインらしいのもイイ。 う~ん、楽しかったです!





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DOSさんへ

>DOSさん

こんばんは!
いつもコメント+ツイッターでお話してくれてありがとうございます!
それなのにこの返事の遅さ・・・本当に次回から気をつけます。すみませんでした!

>早売りでゲットもサクラの秘め事でにやにやして乗りきりました。

私も、多忙だった4月を乗り切れたのはDXとKHのおかげです。 特に『サクラの秘事』はどーにかなりそうなくらい好きです!(笑) 
何でしょうね・・・完全にシチュエーションものなのにこのハマり具合。 萩尾さんの思うツボです(笑)。

>にゃんにゃん(死語) わからなくてもググる生徒はいないのか気になりますw

ググってどう思ったか知りたいですねw(コラ!
仰るとおり、いろんな二人を妄想しちゃいますが、慧も充分妄想してたからたぶんお相子です(笑)。

>りるさんの感想楽しく拝見しました~。

そう言って頂けるととても嬉しいです。
ありがとうございました!

こんばんは。

早売りでゲットもサクラの秘め事でにやにやして乗りきりました。

いやーホントに今回のデラは読みやすかったですね。
来月はサクラの1巻が出るので楽しみです。

にゃんにゃん(死語) わからなくてもググる生徒はいないのか気になりますw
そして色んなふたりを妄想してしまいますよ。
りるさんの感想楽しく拝見しました~。

次回も楽しみです!
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