『LaLa 9月号(2012年)』 の感想

LaLa05_2012
『LaLa 9月号(2012年)』

白泉社

2012年7月24日/¥429+税






<感想>
創刊36周年記念号は、表紙も巻頭カラーもふろくもすべて『夏目友人帳』でした。 凄すぎる! まるでこの素敵な3点セットを祝うかのように、表紙の夏目と名取さんが正装してるのが楽しいですね。 完全にニャンコ先生が浮いちゃってるのもお約束です(笑)。 

さて、7月発売の『LaLa』感想を今ごろ更新する意味は果たしてあるのだろうか?と自問しつつの更新となりました。 正直、現在の私にとって、『LaLa』感想を毎月更新するのはとても大変なことだったりします。 仕事の担当が変わって今まで以上に月末付近が忙しくなったことが理由ですが、それ以上に「この更新意味があるのかな?」という考えもあるからです。

とりあえず今月は、数日後に発売になる10月号への復習的な意味でお使いいただけると嬉しいですw 何よりも白泉社さま、36周年記念号の発売、おめでとうございました!(過去形なのが恰好つかない!・笑)


●緑川ゆき『夏目友人帳 違える瞳の章・後編』
日本の夏には怪談話がよく似合います。 前号までの展開や今話の1コマ目もちょっと怪談っぽい感じで「ちょ、ちょっと怖・・・!」と思っていたのですが、そう思っていた分、ジンベの心に触れた時の切なさったらハンパなかったです。 銀露が言うとおり、ジンベたちにしてみれば「家に入れなくなった」ことはまさに晴天の霹靂だったんですね・・・。 妖怪に関してはまったくの無知だった月子さんが、この件に絡んでしまったことでおきた悲劇。 人間側にとっても妖怪側にとっても、想定外以外の何物でもなかったけれど、絶対的な隔絶を生んでしまったことに変わりはなくて・・・。 

それでも、そんな隔絶にたぶん絶望的な気持ちを抱きながらも、タクマさんに会いたいと必至だったジンベの気持ちはどこまでも綺麗でした。 人間は、妖怪に「仮」の「名」を与えて「縛る」――名取さんが言うには、主と式はそういう関係のはず。 もしジンベのタクマさんへの気持ちが縛られているゆえのものであれば、その関係が解約された時に「寂しいから」という理由で傍を離れることはないはずですよね。 そう思って、また今月も泣かされてしまいました・・・。 

私でさえそう思うんだから、夏目もたぶん同じように感じているはずで、だからこそ夏目のその危なっかし今での優しさを、妖怪の厳しさを知っている名取さんが心配するのもよく分かります。 でも出来れば、無理矢理暴くようなことはしないで欲しいな・・・。 夏目に「言えないことはあっていいんだ」と伝えたのは、他でもない、名取さんなのだから・・・。


●あきづき空太『赤髪の白雪姫』
何ていうか、りるさんがオビ大好きなのはここを読んでくださっている心優しい人たちは既にご存知だと思うのですが、今号を読んでいて私がいちばん感じたことは、「みんなオビが大好きなんだな!」ということでした(笑)。 問題はオビがそのことにどこまで気付いているかって部分。 多分、ゼンが何よりも大事な白雪を預けたってことで多少自覚はしてくれてると思うんだけど・・・分かって欲しいな、そういう気持ち。 ついでに私の気持ちにも気付いてくれると嬉しいんですがw(笑)。 って言うか、リュウの「オビさん」呼びが初々しくて可愛いくて良かったです! 「光る水」が病の原因らしいのですが、キリトが知ってる→光る水に近付く→白雪が触れそうになる→オビが庇う、的な展開にならないことを願ってます・・・!


●時計野はり『学園ベビーシッターズ』
犬井先輩の気持ち、よぉぉぉく分かるわ! 竜子ちゃん(註・竜くんの女装バージョン・笑)はマジ可愛いです! あれは彼女に欲しいレベルですよね・・・!!(笑) っていか、まっさきにピンと来た兎田さんが楽しすぎですw この人、頭も良くて人の気持ちにも敏感で、でも怠けてるっていうのが本当に不思議。 彼にとってもこの場が癒しでもあるんだろうなぁと、最近何となく思いますw 


●可歌まと『狼陛下の花嫁』
やばい・・・夕鈴が超カワイイ!! そして、憐れ狼陛下・・・(笑)。 夕鈴が「陛下にされてイヤなことなんて何も――」って言ったときの破壊力ったら凄すぎます! あの時の陛下って、多分、呼吸止まってますよね(笑)。 これでもかっていうくらい目を見開いて、思考も停止して、気付いたら抱き寄せたくなってて――という「衝動」が、あの1ページで表現されててすごく良かった! 可歌さんはこういうシーンを上手に挟んでくれるからドキドキしちゃいますw 陛下の余裕がどんどんなくなっていくのが可愛いなぁと思うのですが、そんな陛下を「気の迷いです!」で片付ける李順さんがいてくれるからこのマンガより楽しいんですよねw 花で始まって花で終わる、そんな構成も上手で、読んでて楽しかったです。


●天乃忍『ラストゲーム』
何ていうか、柳がとことんヒロインだよねー(笑)。 一応、王子様のはずなんですけどw いやでも私は、どれだけ柳がヘタレでもおぼっちゃまでも夢見がちなヒロイン気質でも(笑)、九条さんだけの王子様になら、なれるんじゃないかと思ってます☆ やっと! 今号でやっと、九条さんに恋の気配が見えてきたので、もう今後の展開が楽しみで仕方ありません! 相馬くんが興味ない振りしてイラっとしてるのも楽しいなぁw(←鬼・笑)

あと、今話ですごく思ったのは「手」の使い方がいいなってこと。 あちこちで「手」や「指」が、とても効果的にキャラの心情を表してくれていたと思います。 冒頭の手を繋ぐ、放す、ってところから始まって、くしゃみをする時の九条さんの可愛さ、相馬と仲良くなりたいと言う九条さんに「ちょっと待って今のくわしく…」と指先で追いすがる(笑)柳の焦り、寝言で自分の名を呼ぶ九条さんに身悶える時も、溢れる愛情を伝えるキスも、全部素敵でした。 大好きな人と触れ合う最初のパーツって「手」だと思うんですけど、それってきっといろんな感情を伝えてくれるからなんだなって、改めて感じましたw


●なかじ有紀『純愛ラビリンス』
カラー扉絵付きの最終回でした。 終わり方としてはいつものなかじ作品らしく、幸せ感いっぱい+結婚+すっぱり終わる、という感じ。 終わらせ方って難しいと思うんですけど、逆にパターンを作っちゃえばまとめやすいだろうし、読者にも安定感を与えるのかもしれないですね。 っていうか、レイラが何とか最終回に滑り込めて本当に良かった!(笑) 最終回直前の回で出番がなかったときはどうなるかと…(ヒドイ・笑)。 恋敵→唯一無二の仲間、というハルトとの関係性はすごく良かったです。 恋心以外は報われたっていう意味で・・・(だからヒドイって!・笑)。 良かったといえば、ハルトの「父」を譲らない大人二人のいじらしさもそう。 家族モノって心が温かくなる。 なかじ作品の良さは、いちばんは可愛い絵柄の魅力だけど、その次は「家族」を上手く描いてくれる点だと思ってます。 血縁だけでなくて、例えば『ハッスルで行こう』のピッコロだってファミリーですよね。 ラストが結婚で終わるのも「家族」という隠れたテーマに繋がっていく。 特にウミちゃんとハルトの関係は、「家族」から始まって違う形の「家族」で終わるわけで、個人的にはすごくなかじさんらしいお話だなって思ってます。 楽しかったです、お疲れ様でした!


●樋野まつり『ヴァンパイア騎士』
優姫ちゃんは可愛いなぁ。 髪の長い頃の彼女は少女性の象徴のように可愛らしいです。 「何か」を知らない頃の女の子だけが持てる、危ういまでに無垢な空気をまとってました。 長い髪の喪失は、たぶんその頃の彼女との決別でもあったはずで、その証拠に今の優姫ちゃんには、あの危うさはないわけで。 彼女の場合の「何か」は「守られる環境」だったと思うんですが、その象徴こそが枢なんだよね。 お話の展開はよく分からなかったけど、そのことだけはよく分かりました。 あ、親金が更さんを狙ったってことは、始祖の「彼女」が枢を守ったってことなのかな? 枢の体、というよりは、彼の「意思」を…。 


●藤原ヒロ『会長はメイド様!』
あの・・・りるさんはヒーロー側のバックボーンをさぞ大事そうに扱った上にヒロインを巻き込むような展開は好きではないので、申し訳ないですが感想は省略です(謝)。


●津田雅美『ヒノコ』
警備隊長の名前はクランドだった! でも登場人物紹介欄は相変わらず「警備隊長」だった!(笑) 次号からクランドに変わるんでしょうか…!?(どうでもいいドキドキ・笑) さて、相変わらず漢字のお話は面白いです。 そしてそのお話が薀蓄に留まらず、ちゃんとストーリーの構成要素だっていう部分が本当にすごい。 鳥の話から「奪」に繋がって、シンがマユラの危機を察知する展開とか痺れましたよ! さすがのストーリーテラー度にひたすら感心でした。 あと、何気にシンがちゃんとしたヒーローっぽい!(笑) この子、あと10年したら大変な子になるんじゃ…w っていうか、マユラちゃんが二重にピンチ。 巫女の思惑から助けられても、その力ゆえに結局クランドさんに追われちゃうわけで・・・「ヒノコ」の謎が解明しないとどうなるか分からないけど、毎号楽しく読んでます。 続きも楽しみー。


●慎本真『君といただきます』
LaLaDX等で活躍されてる慎本さん、集中連載スタートです。 私は元々慎本さんのほんわか明るい作風と、人を食ったようなテンポで繰り広げられる会話の応酬が好きだったので、この雰囲気の作品での連載は嬉しかったです(直近のDXで連載されてた作品が性に合わなかったのでよけいに)。 お昼の時間を一人で過ごしているヒロインと、一人ぼっちの子を見過ごせないヒーロー役の子との、ほんわかラブコメ。 個人的には冒頭あたりのデリカシー皆無(笑)な呂花のセリフが好きですね。 食べながら「だよなー」って言われると「コイツ!」って思うけれど、正直そのくらいライトに接しないとただただ重くなっちゃうよね、と納得もしたり。 ある意味デリカシーに溢れた会話でもあるわけで、一見したところと深いところで正反対の意味を持つ彼の言動がなかなか楽しかったです。 1話で一応「友達作る作戦」は決着付いたので、今後は二人の関係の行方になるのかな? 彼がぼっちを放っておけない理由辺りが描かれるのかもしれないですねー。


●弓きいろ・有川浩『図書館戦争LOVE&WAR』
玄田隊長ーーーー!!っていう感じのね……。 前回同様、何とも言いようのない気持ちになるというか、実際戦っていない私が口を挟めない展開です。 ただ、一つ分かることがあります。 (原作の)有川さんが良化委員側の「正義」を一切描いていないことが原作に対する批判としてあるようですが、そこは有川さんが「作家としては検閲の正義を絶対に描きたくなかった」という信念の元に行っていること。 弓さんの漫画からも、そういう信念が伝わってくるので、このコミカライズは本当に幸せなものなんじゃないかと私は勝手に思っています。 


●呉由姫『菩提樹寮のアリア -金色のコルダシリーズ』
『コルダ3』で気になってるキャラ・冥加さん再登場w 彼はあれで「楽しそう」なんですね。 かなでちゃん相手にそうなっちゃう冥加さんも、冥加の「楽しそう」を感じ取る天宮も、どこか歪んだS気質の持ち主だと思うのは私だけ?(笑) いやですね、正直かなでちゃんを相手にすると少なからずこちらのS心って揺さぶられると思うんですよ!(問題発言・笑) 何ていうか、かなでちゃんののほほーんとした表情を見てるとちょっとイジってみたくなったりするじゃないですか?(大問題発言!・笑) 響也とかまさにソレだと思うんですけど、そこに天宮だの冥加だのが絡んでくると本当に楽しそうですよねw 君たちホント高校生?と思ったりしますが、重くて暗い音楽に負けたくないっていうかなでちゃんの気持ちはものすっごく分かるので、やる気になってくれるのは嬉しいところです。


●ふじつか雪『三日月とオレンジ』
『LaLa6月号』に掲載された『三日月とオレンジ』、その続編です。 ちなみにその時の感想はこちら!→『LaLa6月号の感想(前編)』 読みきり大好きだったんですよ~。 感想でも書きましたが「三日月はクレッシェンド!」っていうのが特に。 今話でも、月と地球の衛星関係を「きっかけ」に例えていて、マンガのコンセプトと物語性がとてもよくあっている作品だなぁと改めて嬉しくなっちゃいましたw 好きだなって思うのは、美月ちゃんが「自分で気付くことが出来る子」だって部分。 もちろん、背中を押してもらって、ですが、その後押しに甘えないところが大好きです。 今回も「また背中を押して欲しいの…?」と自問できるところが彼女の魅力なんだと思うんですよね。 あと、魔性なところ(笑)。 自分の髪の色と同じだからバスケも大好き、とか言われた日には、ヨータも美月可愛くて仕方ないですよね~(ニヤニヤw)。 この感じだと、もう少し続くかな? コミックス1冊分まで掲載お願いします! 


●次号予告
表紙は『学園ベビーシッターズ』、巻頭カラーは『狼陛下の花嫁』、ふろくは『夏目友人帳』Wふろく。 集中連載は水野十子『誰がため』がスタート、読みきりは筑波さくら『キズとキス』、津田雅美『ヒノコ』が1回お休みです。





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にくさんへ

>にくさん

コメントありがとうございました!
そしてお返事が大変遅くなってすみません・・・。

> 久しぶりに少女マンガ読んで涙が出てきた。
> 仁王立ちって本能のどこかを刺激するんでしょうね。
原作で展開を知っているのに、ハラハラしてしまって大変でした。
仁王立ち…弁慶もそうですけど、絶対的な不動の意思を伝えてきますよね。
日本人の心に真っ直ぐ届くのかもしれません。

> 原作未読なので憶測で言いますが、この作品は「実在する悪」と闘っているのだと思っています。だとしたら、一歩も退くことはできない。
> だけど、実在の焚書家たちはこれが自分のことだって気づいてないかもなあ。
にくさんって原作未読だったんですね。
弓さんのマンガはコミカライズとして非常に秀逸なので、今更原作にいかなくても充分ですけどね☆
でも「実在する悪」と戦ってる面はあると思いますよ。「検閲」なんて他人事のように読んでいた読者にも、決して他人事ではないんだと伝えるには、有川さんのライトさは武器になると思います。
焚書家たちは自分が正義だと思ってるので、多分伝わってないでしょうね。

> 猪又さんのポジションって、竜に大事な友達と言われて照れてるとこより、子供たちに告白(?)されて照れてるところのがまだ重要な気が。
重要です。 何だかんだで「この作品で」ヒロインになるには、子供を愛し子供に愛される必要があるわけで、そう言う意味でも必要だと思ってます。 頑張れ猪又さんw

No title

>玄田隊長ーーーー!!
久しぶりに少女マンガ読んで涙が出てきた。
仁王立ちって本能のどこかを刺激するんでしょうね。

>有川さんが「作家としては検閲の正義を絶対に描きたくなかった」という信念の元に行っていること。
原作未読なので憶測で言いますが、この作品は「実在する悪」と闘っているのだと思っています。だとしたら、一歩も退くことはできない。
だけど、実在の焚書家たちはこれが自分のことだって気づいてないかもなあ。

>『学園ベビーシッターズ』
猪又さんのポジションって、竜に大事な友達と言われて照れてるとこより、子供たちに告白(?)されて照れてるところのがまだ重要な気が。
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