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岡野史佳 『君がダイヤモンド』 の感想

君がダイヤモンド
『君がダイヤモンド』


岡野史佳

宙出版 MISSY COMICS
2012年3月15日 初版第1刷発行/¥619+税





『 そうさ 俺のダイヤモンドだっておまえなんだ 』


<ご紹介>
1992~1993年にかけて白泉社で連載していた『太陽の下でまってる』の続編『虹とトリックスター』を含むシリーズ完結編。 年代と出版社の垣根を越えております。 
デビュー10周年を迎え、女優としてますます輝く日比野里紗。 公認の恋人・羽島由高との交際も10年になり、周囲は「結婚も秒読み?」と騒がしい。 「ノー・コメント」を繰り返してマスコミを煙に巻く里紗だが、はたしてその真意は? プロポーズをもくろむ由高を待ち受ける結末とは――!? 
●参考 ⇒ 岡野史佳『太陽の下でまってる』の感想


<感想>
『太陽の下でまってる』の初掲載から20年……20年っΣ( ̄□ ̄;)!! ……その辺のことを本気で考えるといろいろ怖くなるのでスルーしますが(笑)、大好きな作品でした。 このコミックスに収録されている『虹とトリックスター』までが、白泉社の雑誌で掲載されたものです(そして柱スペースには『太陽~』が1993~94年連載と書かれていますが、あれはLaLaの号数表記が2ヶ月進んでいるからであって西暦とは異なります)。 単行本にその辺の初出が記載されていないのですが、『君がダイヤモンド』はどこかで掲載されたのか、それとも描き下ろしなのか・・・謎。 とりあえず、コミックスには初出をつけて欲しいなぁと思います>出版社さん! 


さてさて。 『虹と~』は久々に読んでも面白かった! 少女マンガには芸能界を扱っている作品が多々あるけれど、里紗ちゃんの強烈なインパクトはたぶん随一のものだと思うんですよね。 っていうか、唯一かも。 媚びないし、言葉は悪いしすぐ手は出るしケンカは売るけど(笑)、七彩ちゃんに啖呵をきるシーンとかめちゃくちゃカッコイイですもん! あの迫力は、本人が言うように「怖いものがない」からこそ生まれるものなんだけど、前作読者にすれば、彼女に怖いものがあった頃を知っているからこそ、憧れる強さなんですよね。 そして裏を返せば、そんな里紗でも由高だけは手放せないっていう現状そのものに、深い愛情を感じるんです。 彼女自身が抱え続けるそのギャップが、どうにもならないくらいに可愛くて、愛しい。 いやもうホントに大好きです!


『虹と~・1』のラストでヒロインに里紗を得て、一度は軌道に乗ったと思われた映画製作は、『2』でかなり危ない状態から始まります。 同じように、『2』で出番を得て、これからスターダムに伸し上がっていくと思われた七彩ちゃんが、『君が~』ではどん底の状態いたり、由高も10年という年月の前に押しつぶされそうになっていたりします。 そしてそこから現状をどう打破していくのかが物語の中心になっていくんだけど、それぞれ独立した読みきりとして描かれているにもかかわらず、前作の設定を無駄にしないこのような構成は、長く連載を持っていた作家さんの力だよなぁと改めて思わされました。 そして同時に感じたのが、「そういえば岡野史佳という作家さんは這い上がろうとする人間を魅力的に描く人だったよなぁ」ということでした。 


私は往年の岡野作品が本当に好きで、何度も読んではその度に号泣したりもしたんですけど、登場人物たちは感受性が豊かで繊細で、現実とどこかうまく馴染めないような人が多くいました。 その為に望まない境遇に陥ったり悩みを抱えたりしているんだけど、「自分だけの誰か」と出会うことでその壁を乗り越えていく――という物語を、青春演出満載で描いてくれるんだよね。 今回の『虹と~』『君が~』もまさにそれで、大人の事情で八方塞になってしまった由高や七彩を、里紗の型破りな行動力が救ってくれるわけです。 しかも、由高の夢を守りたい、由高の夢を叶えたいっていう、本当にシンプルな気持ち一つをエネルギーにして。 


誰もが恐れてしまういろんなことを、里紗は恐れない。 私は、里紗が恐れる気持ちを知らないわけじゃないと分かっているからこそ、その行動力に憧れてしまいます。 『君が~』で由高が彼女のことを「みんなの背中を押しやがった」と感服してるけど、里紗はずっとそんな女の子でした。 というか、由高と出会って、そんな女の子になれたんだよね。 それはまさに「這い上がろうとする人間」が「這い上がった先の姿」であって、だからこそこんなに魅力的なんだと思う。 太陽のように熱く、虹のように華やかで、ダイヤモンドのように輝いている。 そんな里紗と、彼女を見守り続ける由高が、この先もずっとお互いのカメラに恥じない生き方をしていくんだろうと思わせてくれる完結編を読めて、本当に嬉しかったです。 ・・・まぁ、絵がね・・・絵が変わっちゃってるのはもう仕方ないですからね(笑)。 


ちなみに、私が(単行本全体ではなく)『君がダイヤモンド』の中でいちばん好きなシーンは、ファミレスでのプロポーズが未遂に終わって落ち込む由高を、里紗がじっと見つめて幸せそうに笑うところです。 多分彼女は由高が言い出したいことは分かっていて、でもそこで決めきれない彼のことが愛しくて堪らないんだと思うんだよね。 何でもない、ありきたりな日常にたいして、そうやって幸せそうなれるって素敵なことだと思う。 そしてこの平凡な幸せがあるからこそ、交差点でのプロポーズっていう由高と里紗らしい派手な日常が映えるんだよね。 普段は決めきれないのに、ここぞという時に他人の目を気にせず行動に走れる由高の強さも変わってなくて嬉しい限り。 本当に、お幸せなままでいてください!! 







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manjiさんへ

>manjiさん

こちらこそご無沙汰しておりました!
お返事も遅くなってすみません!!
また来てくださって、コメントを残してくださったこと、本当に感謝します。

> おおお、『太陽の下でまってる』の完結編ですか!?これは知らなかったです!!ぜひ読みたいー!
ぜひ読んでみてください。
絵柄にどうしても違和感覚えますがそれはもう仕方ないので、
二人が幸せになる姿に、完結を迎えられて良かったなーって思いましたもんw

> 岡野先生の未完作品といえば、イリスの卵も続きが気になりますが、続編とか何かご存知ですか?
残念ながら、情報には疎くて続編は分からないです。
でも『イリス』大好きでしたー!
ぜひ女の子の状態で飛麟といちゃいちゃし続けて欲しいです(笑)。

ありがとうございました。
またきてくださいね!

おひさしぶりです!

ご無沙汰しております!ちょこちょこおじゃましていましたけどww

おおお、『太陽の下でまってる』の完結編ですか!?これは知らなかったです!!ぜひ読みたいー!
岡野先生の未完作品といえば、イリスの卵も続きが気になりますが、続編とか何かご存知ですか?

ではまた遊びに来ますー!
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