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ふじつか雪 『三日月とオレンジ・1』 の感想

三日月とオレンジ・1
『三日月とオレンジ・1』

ふじつか雪


白泉社花とゆめコミックス
2013年5月10日 第1刷発行/¥400+税





『 私、天気のいい日はヨータのこと思い出すよ 』


<ご紹介>
『LaLa』に読みきり掲載された第1話~5話を収録した第1巻。 最初の2話は読みきり掲載、その後、集中連載に昇格(?)したお話です。
遠藤美月、高校1年生。 友達が欲しいけど、言葉をつむぐことが苦手で学校でも一人で過ごしている。 そんな現状がさびしくて、つい机に「今日はいい天気だね」と独り言を書き込んでしまったら、何と翌日返事が届いた! 「本当だ。こっちは月がきれいだよ」 ・・・返事をくれたのは、美月と同じ机をつかう夜間定時制の緋村陽太。 オレンジ色の頭をしたヨータは明るくて温かくて、まるで太陽みたいな人だった。 今まで縁のなかった定時制という空間に足を踏み入れるドキドキと相まって、美月の日常は急速に熱を帯びていく・・・!  昼と夜、全日制と定時制、月のような美月と太陽みたいな陽太・・・正反対な二人が、机の落書きをきっかけにして「繋がっていく」物語です。 






<感想>
電話もカメラもデジタル全盛期な現代の中、美月とヨータは机に刻んだ「文字」で気持ちを交わし合う…。 なんてピュアなんだ!と初っ端からときめいてしまいました。 私の先輩で、名刺を活版印刷でつくるのが趣味な人がいるんですが、今作読んでると何となく気持ち分かる。 アナログにはアナログの魅力があるってことを再認識させられました。 

ふじつか作品は、日常と、そのほんのちょっとだけ横にある別の日常との関わりみたいなものがすごく自然に描かれているので、両者への誠意を感じられるのが好きです。 デビュー作の『金魚奏』では健聴者と聴覚障害者の恋が主題で、言葉上では分類されてしまう両者が「好き」の気持ち一つでお互いを自分の「日常」に変えていく姿がとても良かった。 そして今回は、全日制と夜間定時制。 同じ舞台(=高校)を共有しているにもかかわらず、時間帯が違うだけで異次元のようになってしまう空間で、「好き」という気持ちだけが変わりなく昼と夜を行き交う・・・そんなやりとりがとても素敵でした。


お話としては、机の落書きをきっかけにして美月ちゃんとヨータが出会う物語です。 あとは、友達のいない美月ちゃんがいかにして友達を増やして学校に馴染むか、という点に「天文部を作ろう!」という流れを用意してあります。 それらのどの方向にもヨータが協力する形で、恋も友情も進んでいく感じ。 美月と陽太という名前、それからタイトルと天文部の設定は、すべてに無理なく馴染んでいてうまいなーって思いました。 


同じ学校が舞台でも、全日制と夜間では生徒たちが見ている方向が少し違うので、そういう意味では美月ちゃんはとても贅沢です。 全日制では味わえない夜間の心地良さも、その逆も、彼女は知ることが出来るんだもの。 でも、ヨータとの出会いを生んだのも、ふだんは縁のない夜間の人たちと関わろうと決めたのも、美月ちゃん自身。 彼女の選択が未来をひらいていく・・・まさにヨータの言う「三日月」のように。 手探りでも、怖がりながらでも、ヨータの言葉を信じて進む美月ちゃんのクレッシェンドはとても魅力的で、三日月のようにどんどん姿を変えていく。、ヨータが目が離せなくなる気持ちも分かるなー。 うん、とても可愛いです!


この作品を読んで思い出したけど、私が通っていた高校にも夜間定時制がありました。 1年生の教室は定時制の人の迷惑にならないように「机の中は空っぽにして帰りなさい」「机に落書きしてはいけません」みたいな決まりがありましたっけ。 自分の机を共有するひとがいる不思議を体験していたにもかかわらず、ふじつかさんのような創作意欲にも、美月ちゃんのような出会いにも繋がらなかったのが残念すぎる…(笑)。 そういう意味では美月ちゃんはときめき偏差値も高いっていう!(羨)


さて、以下はひさびさの(笑)各話語り。 全体を通しての感想より、各話語りのほうがこの作品は書きやすい・・・というか伝えやすいみたいなので(私が・笑)。

●第1話
本誌読みきり掲載されたお話。 このお話の感想は、雑誌掲載時に書いてますのでそちらをご参照くださいませ☆ ⇒『LaLa6月号(2012年)』の感想(前編)

●第2話
1話が好評だったので続編が掲載されたわけです。 このお話の感想も雑誌掲載時に書いてますので以下同文です(コラ・笑)。 ⇒『LaLa9月号(2012年)』の感想


●第3話
集中連載開始の回。 見開きの扉絵が可愛くって大好きなんです! ふじつかさんってこういうイラストっぽい絵がお上手だよなーっていつも思う。 可愛い、可愛いw さて、夜間への偏見みたいなありがちな誤解をありがちに言ってくれる新キャラ宇野くん(ヒドイ紹介だな・笑)が登場です。 が、そんなことはどーでも良くて(えー!?・笑)、夜の屋上で大好きな男の子と星を見るだなんて、美月ちゃんの恋愛偏差値が高すぎて羨ましすぎます! いいなー、私もあんな青春してみたかったです…(本音)。 ヨータが美月ちゃんに南斗六星の説明をする時に肩に腕を回してるわけですが、その次のページで「手をのばしたくなる」って言ってて、1ページ戻って「あぁこういうことか」と私は納得しました。 きっとヨータ本人も気付いてない、理屈じゃないほど手を伸ばしたいものがあるってこういうこと。 そして、その衝動に応えるように、美月ちゃん自身もヨータの手に触れたくなってたってことを。 


●第4話
ヨータさんが橋から飛び降りる話です(違うだろ・笑)。 でもあのシーンすごく好きで! 美月ちゃんと宇野くんがケンカに巻き込まれてることより「一緒に帰る仲」にイラっとしてるヨータは、今までの中でいちばん等身大の姿だった気がするんです。 夜間の友達の中ではたぶんリーダーっぽい存在なんだろうなって思うんだけど、宇野くんとはそういうのじゃないからよけいに素が出たのかも。 とりあえず、美月ちゃんを独占したい気持ちをはっきり出すことがあまりないので楽しかったですww あとは、ヨータからもらった紙を番号おぼえちゃうくらいにずっと見てる美月ちゃんが可愛くて! ヨータはヨータで会えない間ずっと打開策を考えてたわけで、この二人、基本的に会えない時間もお互いのことばかりです☆


●第5話
天文部がないなら作っちゃえばいい、という前向きさがヨータらしく、そこに「やってみたい!」と乗っかっちゃう美月ちゃんの骨太な感じがまた良くて、この二人ホント相性いいなって。 まぁ相性良すぎて「友達」なんですが…(笑)。 告白(?)シーンがお約束過ぎて爆笑でしたが、ヨータもヨータでそこで引かない! もっと押さないと!!とツッコミながら見てました。 勢い余って押し倒すくらいがちょうど(以下自主規制・笑)。 「月と太陽が共存する世界の始まりの色」という表現が美しくてお気に入りです。 あと、ちょっと意味深でもありますよね。 今はヨータにとって必死に足掻くための色だけど、月が美月を、太陽がヨータ象徴するものである以上、いつかは二人が共存するための世界の色になるんじゃないかなって思います。 っていうか、そうなって欲しいな。




☆過去作品を並べると懐かしい☆
金魚奏 (花とゆめCOMICS) 空の少年 (花とゆめCOMICS) 桃山キョーダイ 1 (花とゆめCOMICS) 悪魔とデュエット (花とゆめCOMICS) 花咲きカノン (花とゆめCOMICS)


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