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聖千秋 『四百四病の外・1』 の感想

四百四病の外・1
『四百四病の外・1』


聖 千秋

集英社マーガレットコミックス
2013年4月30日 第1刷発行/¥419+税





「おいくつですか?」
「こんな顔の作りですが、来年の10月で26になります」
「24か」
「・・・・・・」 


<ご紹介>
『Cocohana』に掲載された1~6話を収録した第1巻。 タイトルは 「四百四病(しひゃくしびょう)の外(ほか)」 と読みます。
浅尾モモ、文部省企画課の24歳(童顔)。 教師たちの資質を見抜いて適正試験と報告をするために高校に派遣された――というのは建前で、実際は悪いウワサの耐えない数学教師・森野 青(しょう)を辞めさせるためにやってきた。 航空工学部を卒業し、一級整備しとして航空会社で働いていた男がなぜ教師に転身?しかも遅刻欠勤を繰り返し、女性問題も取り沙汰されている。 報告書を読むだけで虫唾が走るような問題教師で、実際に出会ってみても彼のマイペースな行動に振り回されてしまう。 けれど調べれば調べるほど、森野が悪い教師であるとは思えなくなるモモ。 それなのに、やっぱり彼と一緒にいるとトラブルが絶えなくて――!?






<感想>
自分一人ではぜったいに出会わなかったであろう作品です。 出会いをくれたのは、いつもお世話になってる『マンガ一巻読破』様のレビュー でした。 大人の視点をもった少女マンガのようで面白そうだな、と思ったのが理由の一つ、あとは 「そんな人物だが、彼は一見、好青年に見えた。そして実際好青年であるという話である。 」 というあらすじの纏め方が「上手いなぁ」と尊敬したからです。 レビューにそういう帰着をさせる物語ってどういうものなんだろう?と興味を持ちました。 そして案の定、面白かったのだから幸せです。 この出会いに感謝多謝。


タイトルが良いですよね。 四百四病の外、つまり、人の罹るすべての病気(=四百四病)に含まれない(=外)病の話というわけで、それは何かといえば――もちろん「恋の病」。 お医者様でも草津の湯でも治せないと謳われる恋わずらいのことです。 つける薬もないのだから厄介なものに違いなく、この物語も紛うことなき厄介さで展開していきます。 そしてその厄介さが愛しく思えてしまうのだから、ホントにつける薬ないな!と思わされちゃうというね。 うん、すごく面白かった☆


ヒロインである浅尾さんが可愛くないのも良いです。 いや、外見的にちんまりした可愛らしさがあるのは間違いないんだけどそうではなく。 たとえば、報告書を鵜呑みにしてしまうような世間知らずで頭の固いところ、仕事が絡むと辛辣に物事を考えところ、わりと露骨に嫌悪感を表情や話し方に出してしまうところ、すぐにイラっとムキになる幼稚なところ、そして何より、壊滅的なまでに片づけが出来ないところ(笑)、などなど。 最後は度を越しすぎているのでアレですが、他の部分は「可愛くない」というよりは誰しも持ち得ている危なっかしい面で、そういう思考言動が寄り集まって物語に動きが出ているんです。 彼女が森野にコロっといっちゃうような女性だったら誰も苦労しないんだろうな、っていう面倒くささこそが魅力で、さらにいうと、対象となる森野先生も、浅尾さんに負けず劣らず面倒な部分を抱えていることによって相乗効果が生まれているんだから面白いです。 第6話とか本気で「メンドクサイなこいつら!」と思ったもん(笑)。 面倒くさいことをマジメにやられると、傍で見ている分には面白くて仕方ないだよね。 あのマンガ家さんたちがいちばん美味しいポジションだなーと羨ましくなりましたw


矛盾したことを書くようですが、ヒロインの浅尾さんが可愛いのも良い点です。 あれ、前述したのと違う!という感じだけど、物事にはなんでも突き抜けてすごい!っていうのと、紙一重ですごい、というのがあると思うんですが、浅尾さんの場合は外見以外は明らかに後者。 面倒くさい性格と紙一重で、めっちゃめちゃ可愛いんです。 これね、ズルイですよね(笑)。 たとえば、森野だと誤解した別人から「ブス」と言われた友人の言葉を真に受けて、森野にひどい態度をとる浅尾さん。 ――可愛いです。 友人を疑わずたいせつに出来る女の子なんだなって思います。 数学の授業で無防備に寝ちゃったりします。 ――ふだんは気を張ってるくせに、ギャップが可愛いです! 極めつけはあれですよね、ネ××にショックを受けて「森野先生が家主じゃなかったら今夜は眠れませんでした・・・」とか俯きながら言っちゃう天然さ。 ――激烈に可愛いですよねっ!!(笑) あのコマの後で森野が転んでますが、あれは絶対に浅尾さんの可愛らしさにヤられてしまい、思わず抱き寄せようとして荷物につまづいたに違いない(笑)。 そしてそういう場面で飄々としちゃうのが、森野の魅力なんだろうなぁとも思います。


その森野先生ですが。 この物語は冒頭から、文部省やら子供達の未来やら解雇処分やらと小難しい建前を並べ立てて始まるんですが、そんな剣呑な雰囲気を漂わせながら登場する浅尾さんに対して、初対面からほんわかした空気を生み出してしまう、天才的な天然ラブコメ体質です(←いや違うだろ・笑)。 同僚に「がっついてる森野を見てみたい」と言わせるふだんの姿と、浅尾さんだけに見せるがっつきまくりな恋心のギャップが、どーにも楽しくて仕方ないですww 彼を見ていると、一目惚れってこういうことだよねーって思わされる。 浅尾さんは前述したとおり面倒くさい女の子なので、外見とのギャップがあると思うんだけど、そんなギャップさえ愛しそうに押しまくり、あの汚い部屋を見ても引かないんだもの、本気でツワモノです。 でも私、「惚れる」ってそういうことだと思うのです。 彼女の面倒さを知って離れていくような想いなら、それは「一目惚れ」とは呼ばない。 その程度の想いじゃないからこそ厄介で、医者でも治せない病なんだもの。 ・・・まぁその分、彼、少し怖いですけどね。 そして重いですけどね!(笑)


そんな訳で要約すると、「他人の恋路を邪魔するヤツは馬に蹴られてしまえ」という格言(?)に従い、浅尾さんと森野先生の恋路を邪魔することなく生温かく見守るお話です(違う・笑)。 恋愛以外の部分には大人らしい節度が働いたり、大人だからこその悪意や計算が絡んだりして物語を動かしているので、ラブコメだけではないはずなのに、何でこんなにドタバタコメディに仕上がっているのかが不思議なくらい。 これがベテランさんの腕なのかー。 あとはあれです、浅尾さんの部屋の汚さは、自分を見ているようで身につまされます・・・(泣き笑)。 彼女の思考がすぐに千々に乱れるので、こういう思考の人は部屋片付かないんだよなーって思いつつ、「あ、私もか!」みたいな。 片付けられない病につける薬は、整理整頓が得意な彼氏を見つけるしかない、というある意味絶対的な正論を見せ付けられた気持ちでいっぱいです(笑)。 はぁ、ちょっといろいろ整理します、はい。 あ、ちなみに10月発売の2巻で完結とのこと。 確かにそのくらいで治まるのが、恋の病にはちょうど良い匙加減かもしれません。





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