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友藤結 『星降るまきば!』 の感想

星降るまきば!
『星降るまきば!』

友藤結


白泉社花とゆめコミックス
2013年6月25日 第1刷発行/¥429+税






『 理想くらいは綺麗じゃなきゃ 追う甲斐ねぇじゃん 』


<ご紹介>
『花とゆめ』に集中連載された全4話と、2008年の読みきりを収録。
身長178cm 股下88cm 顔は上の下(註:自己採点w)の元モデル・百舌鳥宗佑(もず・そうすけ)。 うだつの上がらないまま事務所を解雇され、飛ばされたのは北海道の小鹿(おが)ファーム。 華やかな芸能界から一転して、寒さの厳しい土地で牛だの馬だのの世話しなければならないのに、そんな現実を宗祐はなかなか受け入れることが出来ない。 クセのあるポニーや、牧場の娘で宗祐の“教育係” 雪都(ゆきと)と衝突する毎日を過ごしていたある日、東京のモデル仲間が牧場に遊びにやってきた。 落ちぶれた宗祐に対して、冷たい言葉を投げるかつての仲間……その時宗佑を助けてくれたのは、苦手だったはずの動物と雪都で――!?





<感想>
何気にコミックスは全巻買って読んでいる友藤結さんの新刊。 楽しみにしてました! 『まきば!』というタイトルが示すとおり、牧場を舞台とした物語です。 私は栃木の田舎町に住んでいるので、牧場はわりと身近にあるんですけど(というかかつて観光牧場でバイトしてたことがありますぜー・笑)、ちょっと手伝うだけでもシンドイのが牧場のお仕事です。 いや仕事って何でも厳しいんですけどね。 宗佑くんみたいに、夢半ばで強制的に終わりを迎えてしまうこともありますし。 


そういう意味ではお仕事マンガになりうる舞台を用意しつつ、でも描いているのは「生き方」の方。 もともと自分大好きな傾向のある、華やかな世界を知っている人間が、大地に足をつけて地味に堅実にシンドく働く中で、それまでの自分の薄っぺらさを確認するお話です。 確認したうえで、どう生きて、どう癒され、どう輝きを保つのか・・・。 そういうことを基本ほのぼのと、でも締めるところは締めて描いてある感じです。 


面白いのは、宗佑くんを元モデル設定にしたことで、地に足をつけて堅実に生きていたはずの“教育係”雪都ちゃんも同じような悩みにぶちあたるってことかな。 それまで当たり前だった世界が、元芸能人の宗佑が現れたことで、知らず知らず自分の環境の地味さ実感してしまう。 ふたりは表向きの教育係と新人という関係以上に、互いの環境からくる「違い」の方に大きな影響を受け合っているんですね。 


そのことがよく伝わってくる、第1話のラストシーンが大好きです。 満天の星空の下、雪が覆う大地に、横たわる宗佑とその横で座る雪都ちゃん。 ふっきれた宗佑の目線は上(=天)を向いていて、そんな彼に感化されるように「ふてくされてたのは私」と気付く雪都ちゃんが、柔らかい視線を彼に注ぐ。 お互いの世界が影響しあって成長してるのが分かってドキっとしました。 右のページに宗佑を、左のページに雪都ちゃんを配置することで、高さの違うふたりの目線の交わりを読者はリアルに感じることが出来るのも、コマ割配置としてナイス! まるで二人が目の前にいるように感じられて良かったです。 


ふたりの視線はこの高さから始まるんですが(目線が上=最初は雪都ちゃんの方が精神的にちょっとリードしてる)、第3話のネックレスを渡すシーンでは、似たような構図(宗佑が寝てて雪都ちゃんが横に座る)で始まっても、宗佑はすぐに起き上がって悩む雪都ちゃんを見守るように上から視線を注ぎます。 1話で雪都ちゃんが見守ってくれたように、今度は宗佑が彼女を「俺だって見てる」と励ますなんて――宗佑成長したな!みたいな(笑)。 こんなんされたら年下の女の子はキュンとしちゃいますよねー。 しかもイケメンが赤面とか可愛すぎますし! どこまで狙ってやってんのかな?と思ったけど、宗佑はたぶん天然だなー、そこ狙えたら芸能界でも少し成功してるだろうしなー(笑)。 


いずれにしろ、お互いの生き方を尊重しあってる二人の姿は、本当に微笑ましくて好感ばかりです。 「雪都一人に認められることの方が大事なんだ」っていう宗佑の台詞とかホント大好き! 「理想は綺麗じゃなきゃ追う甲斐がない」という宗佑にとって、追う存在となった雪都ちゃんは「綺麗」なんだろうなって思うし。 尊敬から始まる恋がいちばん素敵だと個人的には思ってるので、ふたりの甘酸っぱいままの空気感にはいろんな意味でニヤニヤしちゃうのです。 あと雪都ちゃんが「モズくん」って呼ぶのも可愛いんだ☆ 「百舌鳥くん」ほど余所余所しくない、どこか親しさを感じさせる特別な「モズくん」ですよ! 宗佑の耳にどれほど甘く響いているのかと思うと・・・ほらニヤニヤしちゃう(笑)。 いいですね、とっても可愛いです。


可愛いといえば、牧場が舞台なのでたくさん登場する牛さんやら馬さんやらも可愛いのです! わりとリアルに描いてある牧場の動物たちに比べ、なぜかペットのワンちゃんの存在感だけマスコット的なんですが・・・癒されるw 宗佑の事務所の人が小鹿さんにどんなお世話になって流されることになったのかとか、いろんなことが放置されてるので物語的に厚みがあるかといえばそうでもないんですけど、動物さんたちとの触れあいに癒されるだけでも価値があるし、何より、頑張っていればいつかこんな素敵なひとと巡り会えるんだ、って思わされます。 綺麗事だって? 良いんですよ、その方が、願う甲斐がありますから。 





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