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藤沢志月 『彼女はまだ恋を知らない・1』 の感想

彼女はまだ恋を知らない・1
『彼女はまだ恋を知らない・1』


藤沢志月

小学館ベツコミフラワーコミックス
2014年7月30日 初版第1刷発行/¥429+税




『 僕は もうずっと囚われている 「彼女」という檻の中に
けれど 彼女もまた 「家」という名の檻の 囚われ人なのだ 』


<ご紹介>
『デラックスベツコミ』 に掲載された3話を収録した第1巻。 田舎町の名家を舞台にした身分差恋物語です。
幼い頃に両親を失くし、町一番のお屋敷で働く祖父母に引き取られた空太。 二歳下のお嬢様・杏奈とは兄妹のように育ったけれど、世が世ならお姫様である彼女にどれだけ恋焦がれても、ただの 「居候」 では手が届かないことは分かっている。 ――のに、お転婆な杏奈は夏の薄着にさえ無頓着に空太をふりまわし、空太の理性は常にフル活動! 触れてはいけない、でも、触れたい。 彼女との未来を望んではいけない、でも、望んでしまう……。 いろんな感情が限界値すれすれの空太のまえに、杏奈の婚約者が現れて――!?


<感想>
本屋さんで、表紙に一目惚れしたのです! 無邪気に寝転ぶ杏奈ちゃんと、何かもう辛抱堪らなそうな(笑)空太くんの表紙がめちゃくちゃ魅力的だったのです!! あらすじ読んだらこれまた好みだったので買ってみたんですけど、何かもう全体的に切ないわじれったいわ可愛いわもどかしいわ応援したくなるわで、大忙しでした (感情が。)。





お話としては、いわゆる「ひとつ屋根の下」のラブストーリーなのですが、お嬢様の杏奈と居候の空太では、わりとがっちりと身分差があるんですね。 それは、世が世ならお姫様、という世襲的な意味もあるけれど、それ以上に、駆け落ちした挙句彼氏に捨てられてしまった杏奈の母(杏子さんというそうです。病弱です。)の存在が大きい。 お屋敷の主=杏奈の祖父は杏子さんのことを悔いていて、やれ山歩きだやれ釣りだと山猿のように元気な杏奈ちゃんのお転婆っぷりをむしろ好ましく受け止めているし、何よりもしっかりした身分の婿養子を念願としているんですね。 もちろん家の事業を強固なものにもしたいわけで、いずれにしろ現状ではただの居候の空太に出番がないことは、本人が一番よく分かっている・・・というね。 


分かっている、けれど、そんな理性を打ち破るほど杏奈ちゃんが可愛いのです!!(力説・笑)  彼女はいつだってひまわりみたいに明るくのびのびしていて、その無邪気さゆえ、残酷なほど空太に懐く。 空太のベッドで寝る、雷が怖くてびしょ濡れになっても部屋まで来る、そして、誕生日プレゼントとして空太から貰った釣り針に嬉しそうな顔をする……可愛いです。 空太くんには、自分だけがお屋敷のなかで居候なんだっていう負い目がある。 優秀な成績を修めているのもたぶんお屋敷に迷惑をかけたくないからだろうし、そういうある意味窮屈な生活の中で、杏奈ちゃんの笑顔は本当にまぶしいものなんだろうし、同時に決して触れてはいけない聖域でもあるっていうのがね……切ない。 空太くんがお屋敷に恩を感じられる優しい人だからこそ、よけいに切ない。  


でもそれって、杏奈ちゃんにしたって同じなんだと思うんですよね、空太くん気付いてなさそうだけど。 単純に「信頼されてる」くらいにしか思ってなさそうだけど、それって多分違うと思うのです。 前述した釣り針にしたって、杏奈ちゃんは空太がくれたものなら針だって嬉しいんだろうけど、それ以上に 「約束」 を覚えててくれたことが嬉しかったんだろうし、その 「約束」 さえあればまた明日を楽しみに待てるっていう気持ちになれることが嬉しかったんだと思うんです。 婚約者の存在をあっさりと受け止めた彼女は、無邪気だけど愚かではない。 自分の自由が「家」という「檻」の中にいるからこそ与えられていることを理解している。 そんな杏奈ちゃんにとって、愚直なまでに自分に愛情を注いでくれる空太くんの存在って、たぶん 「救い」 なんじゃないかと勝手に思っています。 周囲がどれだけ自分を特殊な目で見ようと、空太くんはいつだって杏奈ちゃんっていう個人を見ている。 そういう視線をくれるひとを、好きにならないはずがないもの。 ・・・そう思うとやっぱりちょっと切なくて、どこまでも応援したい!って気持ちになるんだけど、結局「檻」である家の存在と、あとはタイトル通り、杏奈ちゃんのその感情が「恋」ではないっていう残酷な事実が障害なのです・・・!


杏奈ちゃんの気持ちが恋に成長するかどうかは、私の中で 「成長するに決まってるじゃん!」 っていう規定路線だし(笑)、空太くんには申し訳ないけど、恋愛未満のすれ違う様子は見ていて楽しい(←ヒドい・笑)ので、まぁ一旦良しとしましょう(・・・え?マジ酷くない??)  問題は、このままラブコメっぽく進むのかな?と思っていたところに3話でご登場された秘書の瀬能さんの手ごわさです。 杏奈ちゃんと空太くんが近づくことを快く思ってなさそうな彼の動向が気になる気になる。 なんだあのラスト! 絶対仕組んだだろ!?って感じですもの。 いやでも物語的にここで登場するってベタだけど上手くて引き込まれます。 これが白泉社なら、「あの留学話はお嬢様も空太くんに懐いているし留学を成功させて帰ってくればパートナーとして考えてあげてもいいよ」、的なハッピーエンドっぽい展開になるはずなんだけど (コラ白泉社を決め付けるな・笑)、小学館はどうなんだろう・・・ベツコミとか読んだことないから傾向分からないよ!?  この話の続きが読めるデラックスベツコミが発売中なので、本気で買っちゃいたくて迷っています。 あーもう、じれったい身分差ラブストーリーはいじらしくて好ましくて愛しくて仕方がない! シチュエーションが好みな人は読んで間違いないと思うので、お勧めいたしますー。





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