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伊蔵ユズコ 『森の中書店つれづれ』 の感想

森の中書店つれづれ
『森の中書店つれづれ』


伊蔵ユズコ


白泉社花とゆめコミックス
2014年8月10日 第1刷発行/¥429+税





『 本は好きですか? 』


<感想>
作者さんの初コミックスだそうです。 おめでとうございますー! 初出はララメロディonline。 ごく普通の町の普通の本屋さん 「森の中書店」 で、やっぱりごく普通にアルバイトをしている山田くんを主人公とした読みきり連作です。 基本的には、お店にくるお客さんの要望に山田くんがどう対処するかを描いたドラマ。 作者さんが書店アルバイト経験者なので書店あるあるになっているらしいけど、意外と無理難題なお話もあって 「店員さんって大変なんだな・・・」 と思ったり。 書店員さん、いつもお世話になっています!!(笑) お仕事マンガとしてのテイストは軽めだけど、よくまとまっていて読みやすい仕上がり。 ほんのりと感動する場面もあったりして、全体的に白泉社らしい和み系な作品でした。 ただ、1話くらいは 「山田くん」 のお話があった方が構成としては良かった気がするんですけどね。 何となくぼんやりと終わっている気がしてしまうところだけが惜しかったです。 7/24発売の『LaLa』本誌に最新話が掲載されるらしいので、1巻表記ないけれど続きそうですね。

以下、各話語り。





●BOOK1・六法全書
サンタの恰好をさせられた山田くんを本物と勘違いした大智くんに 「ロッポーゼンショをください!」 とおねだりされてしまうお話。 なぜあんな小さな子が六法全書を欲しがるのか?というささやかな謎を、巻き込まれ型主人公の山田くんが、持ち前の世話焼きと人間観察とお客様を信じるっていう最大の美徳をもって解決(?)するお話でした。 山田くんは良い子だし、大智くんは可愛いし、六法全書の理由もほんわかハートフルで、物語の導入としてはOK!  「本はボロッちい方がかっこいいんだよ」 という大智パパのセリフは名言で、幼い頃くりかえし読んで端っこが擦り切れたり表紙が取れちゃった絵本のことを思い出しました。 本は傷んだ分だけ、素敵な時間を私たちにくれるんですよね。 仕事で使っている規定集もどんどんボロボロになっていくんですけど、その分私の知識になってくれると信じたいです・・・(切実)。

●BOOK2・イタリア語講座
物事を忘れる病に罹ってしまった奥様が嬉しそうにしゃべるイタリア語の意味と、夫婦の絆をつむぐお話でした。 個人的にいちばん好きだったお話で、今これ書くのに再読してまた泣いちゃいましたよ(´;ω;`)ウッ・・。 一見こわい谷山さんだけど、うっかりとはいえ眼鏡を壊してしまった山田くんに無体な弁償をさせなかったり、奥様とのことを反省したりする姿は、不器用なだけなんだなぁと思わせてくれたし、何より思ったのは、山田くん意外と怖いもの知らずだな!っていうね(笑)。 彼意外と図太いヨ・・・良い意味でw でも、優しい子です。 奥様がなぜあの言葉だけをしゃべり続けるのか本当のところは分からないけれど、あの笑顔が示すとおり、きっと良い思い出だったからなんだろうなって信じたくなる、優しいお話でした。


●BOOK3・勇気がでてくる魔法のコトバ
いつも立ち読みばかりする女子高生に「幸せになれる本探して」と言われちゃうお話。 これは確かにレファレンス力が試される・・・店員さんや司書さんは日々こんな無理難題と戦ってるのか!尊敬します! 幸せ本探しから恋バナになり、立ち読みの謎にまで繋がる構成力が素晴らしく、完成度としては冊中で一番高いんじゃないのかな。 彼が久栗さんに届けたのは本一冊であることに間違いはないんだけど、久栗さんの「心」に届いたのは本ではなくて、山田くんの優しさなんだと思います。

●BOOK4・古道の隅にて
書店に1冊しか本が置かれない地元作家さんと山田くんのほぼ二人でお話が進みました。 たとえ書店に1冊でも本が並べば十分スゴイ!と私は思いますが、それを生業にしている方にしてみたら気になる気持ちも分かります。 でも、そこでフェアを作って 「パワースポット」 に仕立ててしまうあたりが山田くんスゴイ!となるところです。 彼は意外と怖いもの知らずだな!(大事なことなので二度目です・笑) 私もささやかながらこうしてブログを開設していて、たまにいただけるコメントが死ぬほど嬉しいので、ファンの方から直接(しかも笑顔つきで) 「大好き」 の言葉をもらった先生は死んでも死にきれないくらい嬉しかっただろうなぁ。 たぶんずっと、先生は書き続けるんだと思います。


●BOOK5・めくるめく朝
モテ男の陛上くんがひょんなことから付き合うことになった読書好きな柴倉さんに、振り向いて貰えるよう戦うお話。 いちばんラブコメっぽくて2番目にお気に入りの話です。 残念イケメンな陛上くんが、持ち前のプライドの高さと負けず嫌いな性格で一方的に (ここ重要・笑) 柴倉さんとのラブバトルを繰り広げ、挙句の果てにミイラ取りがミイラになって恋に落ちる過程がめちゃくちゃ好きでした! 恋を知った男の人がかっこ悪くなるのって、すごく素敵です。 だって、柴倉さんのためにプライドも負けず嫌いもぜんぶ捨てて、中身で勝負しにいった陛上くんは間違いなく素敵だもの。 でもたぶん根本的に優しい(というか悪くいえば優柔不断?)な性格はあまり変わらないと思うので、これからも柴倉さんがモテる陛上くんを助けてあげる場面が多そうな気がします。 そうやって、二人で頑張りあって支えあっていけたら、きっともっと素敵ですよね! ただ・・・なぜこのサブタイトルなんだ・・・何か柴倉さんがさっさと陛上くんに食べられちゃいそうな予感しかしないヨ!(コラ・笑)。

●BOOK6・ロゼッタを作る
2週間に1度しか会えない父娘が、分冊百科のロボット作りを通じて交流を深めようとするお話。 デア○スティーニとかのあれって分冊百科っていうんですねー。 私も以前、ビーズアクセサリ作りのやつを買ってたことがあります。 ただし、私の場合は全部買い集める根気と経済力がないことはあらかじめ分かっていたので、欲しいおまけがつく号だけ買ってました。 だから百科にはならない・・・(笑)。 異性の親って正直何を考えているのかよく分からないことだらけですけど、それでもやっぱり、父のこと大好きだなぁ。 風菜ちゃんと風菜ちゃんパパも、二週間に一度ロボットと一緒に、その間に溜め込んだ「好き」を作り上げていくんだろうな。


●BOOK7・店長のヒミツ
本を読まない店長のヒミツに迫る描きおろし。 こんな店長いたら素敵だわぁ・・・会社で何がツライってクレーム対応をやらない責任者ですよ(実話)。 本を読まなかろうが無駄話してようが、頼りにしたいときに頼りになるのが店長なので別にかまわないんですよ。 もう私これだけで店長好きですから。 ついでに私は対人スキルが著しく欠けているので、30分話しても苦にならない店長を尊敬しますよ。 そして三度目ですが、山田くん意外と怖いもの知らずだな!(笑) 店長のヒミツにさえ見抜く彼の慧眼なくしてこのシリーズは語れないでしょう・・・スゴイ!



●1話試し読みはこちら ⇒ ララメロディonline 『森の中書店つれづれ』
●Kindle版はこちら



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