『LaLa 12月号(2014年)』 の感想

LaLa 201412

『LaLa 2014年12月号』



白泉社


2014年10月24日/¥435+税





<感想>
表紙は藤原ヒロ『ユキは地獄に堕ちるのか』、巻頭カラーは新連載・呉由姫『遊星のフール』、ふろくは緑川ゆき『夏目友人帳・ニャンコ先生ジャンボクリップ』でした。 いやですね、このジャンボクリップがまじ大きいのです(笑)。 表紙右上に「超BIGサイズ!」って絵が載ってて「たしかに大きい」と思ってたのですが、これ原寸大じゃなかった。 実物もっと大きかった!(笑) さて何に使いましょうか。

というわけで、これまた久々のLaLa本誌感想です。 ふと思ったんですけど、ものすごいファンタジー作品率が高い雑誌ですよね!(褒め言葉!) 良いなぁこういうの。 LaLaという雑誌にはいつも自由でいて欲しいです。 良い意味で地に足の着いていないファンタジックな少女マンガを生み出し続けてくださいね。





●呉由姫『遊星のフール』
身体の弱い双子の姉の代わりに王位継承者が集う学園に通うことになったセナ・ベルと、姉姫の側近二人が主人公となる新連載。 呉さんは長らく『金色のコルダ』を描かれていたのでオリジナル作品読めるだけも嬉しいのに、それが連載だっていうのがもう幸せで! いや『コルダ』も好きでしたよ? りるさんはマンガ版土浦派でした(どうでもイイ情報・笑)。 ただやっぱり、オリジナルっていうのは感慨深いのです。 第一印象だと「タイトルが素敵」。 その次は、「やっぱり絵が美麗」。 最後は「淡々とすすむ物語の温度が好み」でした。 

まずタイトル。 『遊星』というのは「planet」の訳語、つまり「惑星」のことです。 私が好きな古典SF小説とかだと完全に惑星の代わりに使われる言葉なので個人的な馴染みは深いんですけど、一般的に今は使われないようです。 フールは「愚か者・騙すこと、騙される人」とかそんな意味。 最初はタイトルのファンタジー性に惹かれたんですけど、1話を読み終えると意味深だなって思いました。 というのは、遊星というのは前述した通り、planetの訳語として結局は「選ばれなかった言葉」だからです。 これってセナ・ベルの境遇と同じなんですよね、今のところ。 そして彼女は身を偽って学園に通っているし、何かを秘匿しているし、されてもいる。 そう思うといろいろ意味深だなぁと。 ただこれはセナ・ベルに限った言い方ではあります。 『コルダ』も太陽系をモチーフとした苗字になってたわけだし、ここは単純に遊星=登場人物たちの暗喩、っていうことで良いのかもしれません。

セナ・ベルなら危ない目に遭っても良いという周囲の思考にイラっとしながら読んでたんですけど、でもそこにめげない彼女がカッコイイ良良かったです! 教科書を忘れるのではなく隠されていることを言わない負けず嫌いなところも潔くて好き。 あと、とても可愛いです(大切!・笑)。 彼女が何を秘めているのかは気になりますよねー。 ディーに関しては、見た瞬間に「…CV島﨑信長でお願いします」とどうでもいいことを考えました(笑)。 ニナ・マリアが世界の中心的な彼がセナ・ベルと出会ってどう変わるのか、変わらないのかがキーなのかな? テオは……秘めすぎだろ(笑)。 飄々として思考を読ませない点ではセナ・ベルと似てるかもしれません。 彼らの思惑がどう絡んでいくのか、次回も確実に楽しみです!


●樋野まつり『手裏剣とプリーツ』
掲載ありました。 ごめんなさい読んでません・・・(謝)。


●藤原ヒロ『ユキは地獄に堕ちるのか』
1話が白泉社オンラインの特設ページで丸ごと試し読みできます。 ついでに石川界人くんと蒼井翔太くんによるプロモーションムービーも観れちゃいます! カッコイイ出来なのでオススメですよ。 っていうか白泉社さん気合入れすぎ! でも石川くんファンなので個人的に嬉しいです(笑)。 私もためし読みと今号しか読んでないのでアレなんですけど、あぁ藤原さんこういうの好きそう・・・って思いながら読んでました。 『会長はメイド様!』の最後の頃に少年マンガ風のファンタジーやりたいんだろうなって感じてたんですよね。 念願叶ったりなのかもしれないですね。 


●時計野はり『学園ベビーシッターズ』
相変わらずのブラコン・シスコンな空気がキモチイイ(笑)。 いいですよねぇ家族愛。 そして虎太郎くんの愛らしさの前ではすべての花も霞みますよね!(笑) 私は少女マンガをこよなく愛していて少女マンガに出てくるようなお嬢さんたちも愛してますが、いざ自分のことを省みると、実香ちゃんみたいに可愛く恋に恋するような経験とか全然なくって愕然とします(意外と自分のことには冷めてる・笑)。 なので純粋に、実香ちゃん可愛いなぁこういう恋も必要だよねぇ、と思いながら読んでました。 誰かに憧れるっていう感情は、知らないより知っている方が絶対に良いと思うのです。 そして、見知らぬ後輩から憧れられる狼谷の存在感に私まで憧れました。 


●可歌まと『狼陛下の花嫁』
最後のコマの夕鈴の気高い表情にドキっとさせられた今話。 やっぱりこのお話好きだなぁと思わされました。 個人的に浩大が大好きなんですけど、彼って基本的に「誰かのため」を思いながら「自分のため」に行動してるんですよね。 今回もたぶん、夕鈴のことを大切に思う陛下のためを思いながらも、彼の意向に沿わないことが本当に陛下のためになると信じる自分を貫くために、夕鈴に協力している。 これは、自分の行動を他人のせいにしない潔さがあるから出来ることで、私こういう人大好きだなぁと思うんです。 で、これって、夕鈴も同じなんですよね。 多分この二人はすごく似ていて、ただ、己の考えを隠せるかどうかが違うんだと思います。 そういう意味では陛下はやっぱり全然違っていて、本当に夕鈴のためを思うなら、その前に、彼女が隠されて喜ぶような人間じゃないって気付かなきゃいけないのに、気付かないフリをしている。 彼女を遠ざけて、安心したフリをして、彼女が誰かと幸せになることを見守れるつもりになって……気持ちに蓋をしている。 それが悪いんじゃなくて、彼なりの愛情だっていうのが切ないんですけど、でもおかげで王宮が殺伐とした雰囲気に追い込まれてるわけで、ひたすら傍迷惑でもあります(笑)。 要するに、一番覚悟が必要は陛下だってことです。 頑張って陛下ー! 夕鈴に似合う陽の当たる場所でいちゃつくお二人の姿が見たいのですよ☆


●池ジュンコ『水玉ハニーボーイ』
池さんの描く男の子ってどこか中性的なんだけど決めるところは男気溢れてて、そのギャップがいいなぁと思うんですけど、そんなことより何よりやっぱり女の子が可愛いです!(断言・笑) 仙石さんも、カッコイイけどやっぱり可愛い。 舞ちゃんに嫌われたくなくてうずうずしちゃう様子とかいつもと違ってときめきました。 壁ドンで照れるのがドンしちゃった方ってある意味新しいですよね(笑)。 それにしても「学くん助けてぇ!」で参上する七緒がちょっとカッコ良くてどうしようって思っちゃいました。 だって何だかんだで長男なんだもん。 縛られる生き方はキライって言ってたのに、さらっとサインしちゃうあたりポイント高かったですー。 


●あきづき空太『赤髪の白雪姫』
白雪とリュウくんの冬装束が可愛くて!! 白雪の帽子もリュウのマフラー(?)もモッコモコで似合ってます。 眼福だよぅ。 でもオビが足りない……(しゅーん)。 ってなってたので、ラスト嬉しかったです! いや、ラストも嬉しかったけど、オビがいなくてちょっと物足りない感出してるリュウくんと、寂しがる白雪も嬉しかった。 愛されてるなぁオビ! オビの登場を朝まで白雪に黙っていたリュウくんの気持ちを推し量るとちょっと面白かったりしますw いずれにしろ、やっぱり愛されてる!(大事なことなので何度でも言いますよ!)  ……オビ話をすると止まらないので次。 お話としては、リリアスという新天地にリュウと白雪とそして読者を案内するためのお話だったので、動きはありませんでした。 ……なのでやっぱりオビの話をしていいですか?(やめておけ・笑) 


●林みかせ『うそカノ』
ドSを仕掛けて自爆する入谷を見るのが大好きです(笑)。 しかも「親身になって」と感謝されるとか、詰めが甘すぎて逆に可愛いww この二人はゆるーい雰囲気で、それが幸せなんだと伝わってくるので好きです。 伝わってくるからいつもの砂吐き3人組も毎回砂を吐くわけで、伝わらない雰囲気だったら被害も少なかったんだろうな……愛が最終兵器ってことかもしれない(笑)。 その分和久井が不憫ですけどねー。 私は和久井くん推しなのだけど、入谷と一緒にいてあんなに幸せそうなすばるちゃんを見てると、推しだけど諦めるしかないというかなんと言うか。 一般的に恋愛に関しては女の子の方が早いうちから意識するじゃないですか。 和久井とすばるは、そのタイミングが噛み合わなかったんだなぁという印象です。 すばるちゃんの目に映る男子が和久井だけだった時間に、彼は動くことが出来なかった。 そのことを、誰のせいにするでもなくかみ締める和久井くんは、やっぱりカッコイイと思うのです。 ドカンとくる失恋の痛みじゃなくて、じわじわと彼を苛んでいると思うのですが、そこをぐっと耐えて男度を上げてくれると信じてます。 ファイト!


●咲月晴『懐古石廻る』
素敵なタイトルです! 個人的にタイトルってすごく大切だと思っているので、こういう風にどんな作品なんだろう?と想像させてくれるものが大好きなのです。 そして扉絵で主人公二人の目線が違う方を向いていることで、すでにせつない気持ちにさせられました。 だって多分、この二人は同じ方向を見て過ごせていないってことだもの。 この辺のセンス素晴らしいと思います。 結論としてその直感は正しかったわけですが、そこの行き着くまでは、恐竜や化石を通して痛いほど前向きな未来への情熱を描いてくれていてすごく良かった。 勢い余る、恐竜に一緒に乗る・・・そう言ったイチルの言動がすべて伏線として回収される構成も良かったし、何よりも、来世では中生代に行きたいと言っていたイチルが、行きたい時代は選べるんだと言っていたイチルが、過去ではなく「未来」である「今」を選択してくれたと思わせてくれるラストが素晴らしい。 何だかとても良いものを読んだ気持ちがします。 ありがとうございました!


●田中メカ『君のコトなど絶対に』
女子の下着みて取り乱さない高校生男子なんて可愛くない・・・むしろ天真ちゃんの動揺につけこんで半裸で口説いてみたのに、天然パワーで返り討ちに遭ってる高校生男子が可愛いです(笑)。 こんなやつ可愛くないって、言い聞かせてる段階で負けなのにね☆ ソファーで膝枕で眠る天真ちゃんが無防備で、それを不本意そうにしつつも「このくらいにしていてやる」と受け入れるレオが今話ではいちばんカッコよく見えたのですが、それってやっぱり、彼の「素」だからですよね。 いつもの薄っぺらい笑顔でもなく、腹黒めいた挑発でもなく、ただ、どうしたらいいのか自分でも分からないような憮然とした表情こそ、レオの素が出たものだと思うのです。 そして、そういうレオくんだからこそ、天真ちゃんは大好きなんだろうなぁ。 可愛いお話でした!


●弓きいろ・有川浩『図書館戦争LOVE&WAR』
原作でハラハラしながら読んでいた場面のコミカライズ! 弓さんが、本当に満足のいく仕上がりにしてくれてるので、原作ファンとしても弓さんファンとしても嬉しくて仕方ないです。 「柴崎のように賢く~」からの一連のモノローグは感動してしまって涙が出ちゃいました。 一人じゃないことを信じて、尊敬する仲間と一緒だと信じて、そして自分の力を信じて、誰かのために行動する――たった一人で。 心細さは当然で、以前なら飲み込めなかったその不安を力に還元した郁ちゃんの姿は恰好良い以外の何者でもなくて、そしてそんな郁ちゃんに応えた仲間達の恰好良さもハンパなくて、何だか本当に泣きながら読んでいた気がします。 最終回まであと2回! 私も全力で読みたいと思います!!


●津田雅美『ヒノコ』
ちょっと読まない間に、シンもマユラも大人になってる・・・!! いやラブはこうならないと進まないよなって思ってたので個人的には大歓迎です!ヽ(≧▽≦)/ ストーリーは相変わらず先を読ませない雰囲気があって引き込まれます。 気持ちよく身を委ねてひたすら楽しませてもらってる感じ。 続きも楽しみです。


●天乃忍『ラストゲーム』
このマンガがすごい!WEBで白泉社のラブコメ記事を書かせていただいて、『ラストゲーム』も勝手に紹介しております。 柳の残念なまでの一方通行を楽しむお話、と紹介したにもかかわらず、記事がWebにアップされる頃には九条さんが気持ちに自覚しちゃったのでいろいろタイミング悪いな柳!と柳のせいにして自分を落ち着かせたりしてました(笑)。 記事を書いた頃はかろうじて一方通行だったんですよぅ…。 まぁ九条さんが自覚したからといって柳がそれに気付くわけないので、しばらくは一方通行で間違いないと信じたいです。 でも、自覚した九条さんの可愛さったらハンパないですね!! 無自覚な九条さんでさえ振り回されてた柳くんが、可愛さ10割り増しの九条さんにさらに振り回されるのかと思うと楽しくて仕方ないですw(鬼か・笑) でも同時に、想い合うっていいなぁとも思わされるのです。 10年間、ある意味お互いのことしか見てない二人ですもん。 大切に、大切に、守り続けて欲しいです。


●真柴なお『サンタ・ローズにお願い!』
真柴さんらしい可愛らしいお話は、落ちこぼれな少女サンタとエリート少年トナカイとの、クリスマスラブロマンスでした。 私は根本的なところから真柴さんの絵柄が大好きなので、紙面見てるだけで幸せですw 頑張る人が大好きなので、魔力不足でプレゼントが作れないなら手作りすればいい!というローズちゃんと、名門トナカイ家でないなら自分が成り上がればいいというヴァルトのことは、大好きでした。 実は似たもの同士の努力家だっていうのがツボで、お互いを尊敬できる素直さもツボで、あとは、プレゼント配りってお姫様抱っこでするんだーーーーーー!っていうツボが(笑)。 ヴァルトにしてみれば、ローズの天真爛漫さと可愛らしさは、まさにお姫様なんだと思うんですよね。 彼の眉間のしわがローズ相手だと長続きしないのが、見ていて本当に幸せでした。 一人じゃないって、素敵なことです!


●次号予告
LaLaDXでお馴染みの、夢木みつる『砂漠のハレム』が本誌初登場。 私も好きなお話なので今から楽しみです! 石原ケイコ『ストレンジ・ドラゴン』も連載再開。 表紙は『狼陛下の花嫁』。 ふろくに『夏目友人帳』の2015年こよみ帖がつくので、そちらも楽しみですー!





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あきさんへ

>あきさん

こんにちは!コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません・・・。
お越しくださってありがとうですー!

>和久井くんは、無意識にすばるがいつまでもそばにいると思ってしまっていたのかなと感じました。

私もそうだと思います。そばにいることが当たり前すぎて、離れてから気付くっていうのはよくあることです。
結局は離れる前に気付けたかどうかっていうタイミングの問題で、入谷と出会う前に好きって伝えてさえいれば、和久井くんの後悔の種類ってもう少し別なものだったのかなーって思います。

こんにちは

v-10こんにちは!

うそカノHPのあきです。

和久井くんは、無意識にすばるがいつまでもそばにいると思ってしまっていたのかなと感じました。それが当たり前なんだと。
そのことで好きに気が付くのが遅くなってしまったのではないかな??なんて。
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