畑亜希美 『かたおもい書店・1』 の感想

かたおもい書店・1
『かたおもい書店・1』



畑亜希美


小学館プチコミックフラワーコミックスα
2014年9月15日 初版第1刷発行/¥429+税




『 憧れの書店員になって嬉しくて まんがに囲まれて嬉しくて
でも 本が売れている今が一番嬉しい 本が売れて嬉しい!! 』


<ご紹介>
プチコミックに掲載された1話~5話(表記は営業日誌1~営業日誌5)を収録した 第1巻。 大手書店のコミック売り場を舞台にしたラブストーリーです。
少女マンガが大好きで憧れの書店員になった大垣めばえ。 無事にコミックス売り場担当になったものの、教育係の芹沢は、自分の容姿を売りにして腐女子店員たちをときめかせるような曲者だった。 「新人は男が良かった、すぐに辞めちゃう子に教えるの無駄」と冷たくあしらわれるけれど、彼の仕事は早くて丁寧。 認めてもらうには自分にできる唯一のこと「頑張ること」以外にない!と持ち前の身体能力を駆使して奮闘する日々。 でもだんだん、普段は厳しい芹沢がふとした瞬間にみせる不意打ちの優しさにドキドキするようになって・・・!?


<感想>
畑さんの絵柄はわりと好きだし舞台が本屋さんだから興味はあったんですけど、出版レーベル的にあまり相性が良くないので(笑)正直購入を迷っていました。 でも「よし買おう!」と私の心を決めさせたのは、帯にあった一文。 「いつもしている仕事がこんなに素敵な仕事だったなんて!」 ――いいですね、マンガ読んでそう思えるなんてそれこそ素敵です! という訳で買ってみました。 レーベルの苦手さは予想通りありましたが、おかげ様で楽しく読めました。 ありがとう書泉ブックマート安田様。 ありがとう帯。 帯まではネット書店では見られないので、まさに「本屋さんならではの出会い」となりました☆





さて内容。 ひたすら恋とお仕事に焦点を絞ったお話でした。 新人書店員のめばえちゃんの勤務先は、夕日堂書店。 気弱そうな店長と、己の外見の良さを自覚している教育係の芹沢、そして店長と芹沢が喋るたびにわらわらと湧いてきて脳内妄想しながら写メを撮る女性陣(腐女子らしいです)・・・というちょっと濃い目のメンバーに囲まれての新人教育となるのですが、ここでポイントとなるのは、めばえちゃんも彼らに負けず劣らずのキャラ設定を持っているということ。 何しろ彼女、くノ一の末裔なのです(笑)。 なので荷物は両手と頭に乗せて運べるし、掃除だって品出しだって瞬殺です。 万引き犯だって飛びついて捕獲して厳重な縄縛りまで出来ちゃう。 新人らしい失敗はするものの、ちゃんと仕事への適正もあるしひたむきだしマンガへの熱い愛情も持っているので、最初こそ否定的だった芹沢が次第に彼女を認めるようになる・・・という展開でした。 


めばえちゃんがとにかくマンガを愛していることが随所から伝わってくるのが心地よかったです。 何よりもめばえちゃんの「マンガを売りたい!」という強い想いに触れて気付いたんですけど、私もずっとマンガを読んで育ったけど「売りたい」と思ったことはないなぁって。 マンガを描けると思ったこともないし、ずっと「読むもの」だったんですね。 なので、同じものを同じように愛していても、抱く想いや情熱の方向性っていうのはひとそれぞれなんだなぁと改めて思わされました。 あと、作中でめばえちゃんが本を抱えているシーンがすごく多いんですけど、実際もああやって重いのを運んでるんだろうなぁとかね。 『森の中書店つれづれ』を読んだときも同じことを思ったんだけど、私がマンガを読めるのも日々こうやって働いてくれてる方々のおかげなんですよね。 ホント、お世話になっております!


それにしても、めばえちゃんは芹沢さんに振り回されながらも、1話目で好意を抱いている自覚があるし、2話目ではもう恋だって確信してるんですよね。 私、これ読んで衝撃を受けたんですよ――だって私がいつも読んでるのって、アプローチされても気付かないとか10年間片想いだとか「アイツを好きとかありえない!(でもなぜか視線が追っちゃうの!)」とか、そんなじれったいのばっかりだったんだもんっ(笑)。 恋愛モードに移行するの早いぃぃぃ!と衝撃でした(笑)。 いや私はそれが大好物なのでOKなのですが、これがレーベルの違いか・・・としみじみ。 まぁそれでも明らかにめばえちゃんを気に入ってる芹沢の様子に彼女が全然気付かないっていうすれ違いはあるので、その辺がタイトルの「かたおもい」に繋がってはいます。 


でもなぁ。 こんなに可愛くて(体力的に)仕事に向いててひたむきな情熱があって自分になついてたら、惚れますよね。 くノ一体質だからか、ご主人と認めた芹沢の言葉に条件反射で従っちゃうとかホント可愛くなるけどな。 それでも未だ隙を見せない芹沢が手強いです(笑)。 春田先生をちょっと気にしてるみたいだけど、「彼女はいないよ で なんなの?(ニッコリ)」みたいにめばえちゃんをときめかせているセリフは天然なのか作戦なのか・・・いずれにしろ性質悪いことこの上ないです(笑)。 個人的にはこういう風に完璧なイケメン風の相手役にあまり萌えないので(りるさんの嗜好はちょっと隙があったりちょっと残念だったりちょっとヘタレだったりする人です・笑)、胸はきゅんと鳴らなかったんですが、その分めばえちゃん可愛い可愛いと愛でておりました。 ヒロインが愛せるマンガってそれだけで素敵です。 書店員さんの思考回路も少し分かったし、読めてよかったです。


 


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