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師走ゆき 『高嶺と花・1』 の感想

高嶺と花・1

『高嶺と花・1』


師走ゆき


白泉社花とゆめコミックス
2015年3月25日 第1刷発行/¥429+税





『 はじめからずっと 高嶺さんは「あたし」を見てた 』



<ご紹介>
読み切りとして発表された第1話+連載となった2話~4話+描き下ろし番外編を収録した第1巻。 負けん気女子高生×残念イケメン御曹司のお見合いラブコメディです。
野々村花、16歳、もちろん庶民。 事の発端は、超美人の姉が鷹羽財閥の会長に見初められたことにある。 突然舞い込んだ御曹司とのお見合いを姉が拒否したことで、何故かあたしが替え玉として擁立されてしまった上に、御曹司にムカついて「興味ない!」と啖呵を切ってしまったことにもある。 しかも、顔良し学歴良しスタイル良しでも性格悪しな御曹司(高嶺さんと言います)がこれまた何故か「お前を気に入った!」と宣戦布告(?)してきたものだから、庶民VSセレブのバトルが大勃発! 大人げない高嶺さんに振り回されて、イラっとしたり腹立たしかったりしつつも、一緒にいるとどうしようもなく楽しくて・・・!?


<感想>
たまたま購入した『花とゆめ』で第2話を読んだんですけど、その瞬間に「コミックスになったら絶対買おう!」と決めてました。 1話目未読だったけど(もちろん3話目以降も未読)、このお話を丸ごと好きになれる自信があったのです。 発売を楽しみにしてたので自分の中で作品に対するハードル上げてたんですけど、その高さを軽く飛び越えてくれるくらい面白かったので大満足! あと、会話が楽しいから読み応えがあったし、何より白泉社さんらしいドッタバタなラブコメディで、とにかく好みなのでした♪





お話としては、あるお見合いをきっかけに出会った花ちゃん(属性=庶民+女子高生+高嶺撃退率120%)と、高嶺さん(属性=世にも貴重な3高男子+でも残念+とにかく残念・笑)とのラブコメディです。 花ちゃんは不本意ながらも最初は高嶺さんを騙してお見合いに臨むわけだし、そんな彼女に高嶺さんも良い印象を抱くはずがなく、二人の出会いは最悪なんですね。 で、ついつい失礼な態度をとっちゃった高嶺さんと、その失礼さに相手の御曹司という立場を無視して怒った花ちゃんが、御曹司のセレブ生活と庶民の誇りを賭けて「お見合い」と称したラブバトルを繰り広げる物語なのです。 何がどうこんがらがってそうなったのか分からない上にこいつら絶対に「お見合い」の意味分かってねぇ!って思うけど(笑)、彼らにとってはそれが「お見合い」なのですね。


そんな訳でこの作品の醍醐味は、ああ言えばこう言う勢いで繰り広げられる花ちゃんと高嶺さんの痴話げんか(笑)をひたすら楽しむことだったりしますw  前述したとおり彼らにとっての「お見合い」とは相手を負かすことにあるので、二人の言動は基本的にすべてが「勝負」です。 男性が女性に対してバラを贈る・・・なぁんていうロマンチックな行為も、二人にしてみれば勝負なのです。 そしてたいていは年上かつハイスペックなはずの高嶺さんが負けるのです(笑)。 これがまた楽しいのです!!(ヒドイ・笑)。 


たとえば。 高嶺さんが自信満々で花ちゃんに最高級品種のバラを渡せば、「お返しします。ナマモノこんなにいただいても仕方ないんで」とやり込められ、またある時は職人が一輪ずつ金箔でコーティングしたバラを贈られてドン引きした花ちゃんに「じゃぁ寸胴鍋にでもさしておきますね」と笑顔で返されて「調理器具と同列で語るな!」と半泣きになったり、またまたある時は究極の反撃技として花ちゃんから「庶民っぽい高嶺さん、結構すてきでした」とはにかんだ笑顔を向けられてめっちゃ狼狽えたる高嶺さんを、ただひたすら愛でるのが醍醐味なのです(笑)。 花ちゃんはあとがきの部分で作者さんから「切り返し1000本ノック」と評されてる通り、高嶺さんとの会話にいちいちキレがあるのですが、これが本当に読んでて楽しくて仕方ない! 基本上から目線な高嶺さんに対して、毒舌過ぎず、でも的確にダメージを積み重ねていくのが気持ちイイくらいハマります。 だけど苛めたいわけではないので、高嶺さんが体調悪そうならちゃんと気遣っているあたり可愛げも満点です。 花ちゃんにとって負けん気100%の会話はあくまでも高嶺さんとのコミュニケーションの一つ、なんですよね。


で、そんな花ちゃんに打たれても打たれてもへこたれないのが高嶺さんが、何だかんだ言っても魅力的なのですよ。 第3話で「味を占めた負けず嫌いは勝ち上がってくる」という持論を高嶺さんが展開するんだけど、彼の花ちゃんに対する行動を見てるとまさにそれだよなぁって思うのです。 花ちゃんが与えてくれる「丸腰の高嶺さん」に対する素直で勝気な態度を知ってしまったら、財閥の御曹司という肩書でしか自分を見ない人が心底嫌になったんだろうし、あと、そんな風にしか語られない自分が悔しいんだろうなって。 だからこそ、セレブっていう自分のフィールドで花ちゃんを負かしたいんだろうなって。 そうやって自分を認めたいのかなって、思うのです。 現状では彼のチャレンジは花ちゃんに打ち砕かれてるので勝ち上がるどころの話じゃないんだけど(笑)、でもそうやって足掻く姿は素敵です。 今の自分に満足しないっていうのは、とても潔癖に思えるから。 しかも、打ち砕かれるごとに見えてくる「御曹司ではない高嶺さん」が本当にかわいくて、肩書なんてこの人には必要ないんだろうなっていうことが分かるから。 ・・・・・・早くそのことに、自分自身が気づけばいいのに。 花ちゃんが惹かれているのも、まさにそういう部分だと思うんだけどな。


花ちゃんと高嶺さんのお見合いバトルは、一歩間違うとただの意地悪マンガになりそうなんだけど、絶妙な言葉の選択とキャラクター性でとても楽しめるものに仕上がっています。 良いですよね、ケンカ真っ向勝負ならぬ痴話げんか真っ向勝負(笑)。 でもこれって突き詰めて考えると、二人とも御曹司だとか女子高生だとかの「肩書」で相手を見ていないから、なんですよね。 この作品を好きだなぁと感じる最大のポイントでもあったりします。 印象的なのが、第2話の庶民デート話。 体調を気遣ったことで途端に元気になった高嶺さんを見て、花ちゃんが「弱ったままで良いのに」と思う場面が実はすごく好きです。 これ別に元気になった高嶺さんが面倒だからとかそういうことじゃなくて(いやそれも十分にあると思うけど・笑)、思われることが当たり前で天狗になるセレブな高嶺さんじゃなくて、ちょっと弱っぽくても律儀に約束事を守ってくれる素の高嶺さんのままでいて欲しかったから、だと思うのです。 そう思ったら私にとって花ちゃんは本当に可愛い子にしか見えなくて、たぶんこういうところに高嶺さんも感じるものがあるんだろうなぁ思うとニヤニヤが止まらなくなりました(笑)。 ふだんは勝気だけど、ちゃんと相手を思いやれる素敵な娘さんです☆


もう一つ好きだなぁと思ったのは、花ちゃんも高嶺さんも、自分たちの生活を愛しているっていうこと。 二人の庶民VSセレブのバトルって、相手に自分の生活フィールドの良さをアピールするものでもあるんだけど、その「庶民自慢」「高級自慢」が尽きることないところに愛情を感じるんですよね。 高嶺さんは美味しい食べ物や美しいお花といった充実感を満たすものに囲まれる生活が普通で、その良さを花ちゃんにも当たり前のように提供しようとしている。 花ちゃんもその良さに惹かれつつも、羽目を外して遊ぶ楽しさとか実用的なものの便利さなどを伝えようとしている。 気になる相手に自分の好きなものを知ってほしいっていう欲求そのものも素敵だし、アピールしあうことで本来相容れないはずの領域の良さを知りつつあるという事実も素敵だし、それでも自分のテリトリーへの愛情に満ち満ちているっていうことがやっぱり素敵で、なんかもう見ていてホントに気持ちが良いのです。 愛情にあふれている作品って、大好きだ!


まぁでもいろいろ書きましたが、第1話ラストの「秘儀・壁ドン返し」のインパクトがやっぱり最大ですよね(笑)。 ラブコメはこうでなくっちゃ!っていうお手本みたいなキスにドキドキしましたよーー! 第2話で花ちゃんが「自分の力で勝ち取ったもののほうが何倍も価値がある」って言ってるんだけど、このキス=勝利はその言葉の代名詞みたいな感じかな。 あとある意味この作品の代名詞でも良いと思います。 これからもインパクトのあるラブバトルを繰り広げてくれることを期待しつつ、2巻も楽しみに待ちたいと思います。




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