アドリブ劇 『AD-LIVE2015 埼玉公演 梶裕貴×名塚佳織×鈴村健一』 を観てきました


「AD-LIVE 2015」第3巻 (梶裕貴×名塚佳織×鈴村健一) [DVD]
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2015年10月10日土曜日、埼玉県三郷市文化会館大ホールで行われたアドリブ舞台劇 『AD-LIVE2015 埼玉公演 梶裕貴×名塚佳織×鈴村健一』 の昼公演・夜公演を観てまいりました。 いやぁもうホントに素晴らしくて、笑ったり笑ったり笑ったりちょっと泣いたりで大変でした。 とても満足しております!

AD-LIVE2015とは、鈴村健一さんが主催する 「90分アドリブだけでお芝居を続ける舞台」 の2015年度プロジェクトのこと。 公演は数回ありますが、今回は全日出演は鈴村さんのみで、あとは声優業を主とする著名な方々が日替わりで出演する担当制です。 大まかな世界観と 「電話が鳴る」 「誰かが来る」 などの最小限の決め事が設定されているだけで、どのような人物設定をしてくるのかを出演者同士でさえ知らされていない状況下でアドリブのお芝居をしていくという、一風変わった舞台劇。 どのようにお話が転がっていくのかは誰にも分からない、その瞬間だけのために物語がうまれる不思議な空間が楽しかったので、感想というかちょっとだけレポート。 ネタバレ含みますのでご注意ください。 プロジェクト詳細は公式サイト⇒『AD-LIVE’15』 をご覧くださいませ。





さて。  「アドリブ劇」 という言葉を最初に聞いた時、正直イメージが湧かなかったことを覚えています。 一般的な舞台はもちろん、楽しいだけに見えるコントなどでさえ綿密に計算された会話や空間設定のなかで行われるものであり、それを大筋があるとはいえアドリブだけで繋いでいくことが可能なのか?そもそも面白いのか?と疑問に思ったものです。 

その疑問は実際に舞台を見て解消されたわけですが、そこで大きく貢献するのが 「アドリブバッグ」 の存在。 キャストは皆さんこのバッグを携えて演技をします。 中にはアドリブを助ける 「かもしれない」 紙が入っていて、このカードには必ず何か一言が書かれています。 ただ 「覚醒」 と書かれている場合もあれば、 「強くあれ!」 みたいなことが書いてあることもあります。  「へへへへへへへへへ」 とか 「冷蔵庫の温度を一発で当てる方法」 とか、もうどうしたら良いのか分からないものも含まれています(笑)。 キャストの方は話の流れの中でカードを引いたら必ず読まなければならず、その引きが良ければうまい流れが出来るし、悪ければ悪いなりにリカバリーすることでお話が動いていくことになります。 ただ、カードが全然機能しない場合ももちろんあるので、引いた後にどう対応していくか、という演者さんの瞬発的なプロデュース力が試され続ける90分ということになるのです。


お話としては、2015年のテーマは 「友達」 ということで、トモダチファクトリーという会社が物語の舞台。 婚活ならぬ友活?みたいな感じで、会社の担当者 (鈴村) が友達を作りたいとやって来る二人 (今回は梶×名塚) を引き合わせ、4つのゲームを一緒に体験することで生涯の友達となることが出来るのか?という流れでした。 昼公演の鈴村さんはベテランでちょっと胡散臭い担当者。 夜は新人担当者でした。 梶くんは昼が女性が苦手でいじめられた過去のある青年役、夜がンディバゴ王国の王子(笑)。 名塚さんは昼が 「福圓 美里ちゃんから借りた」 というデブスーツ(笑)を着込んで食べるの大好き!な既婚女性役で、夜は超イケてるノリの明るい女性でした。 全体的に昼は 「こういうのホントにありそう」 という親近感があり、夜は 「こんなのねーよ!(笑)」 っていうツッコミ感たっぷりで、偶然にも方向性が真逆になっていて楽しかったです。


昼公演は、マイペースにお菓子を食べ続ける名塚さんに、ひたすらツッコミを入れまくる梶くん、天然なのかわざとなのか梶くんの役の地雷を踏み続ける鈴村さんに、またツッコミを入れまくる梶くん、という梶ツッコミ地獄絵図みたいな展開でした(笑)。 公演後に梶くんが 「声が枯れてきましたよ…」 と嘆いていましたが、枯れさせるくらいマイペースに食べ物のことばかり考え続ける名塚さんの役が超可愛くてですね!! 私、生名塚さん初めてだったのですが、細かいところまで役に入りこむあたりにさすが舞台慣れしてる女優さんだなーとときめきを感じっぱなしでした。 彼女が癒し系だったので、最初こそ女性嫌いでツンツンしていた梶くんとの距離が次第に近づいていく展開もすごく自然で。 この流れが打ち合わせなしで生まれたなんて信じられないくらい、物語としては理想的な展開でした。


ゲームの中でドッキリみたいな仕掛けがあって、爆弾がセットされてしまい、どちらか一人しかシェルターに入れない!みたいな事態が起こるのですが、その時に梶くんが名塚さんをシェルターに入れてしまい、そんなのだめだと拒もうとする彼女に対して放つ一言にアドリブカードを引いたのですが、それが 「強くあれ!」 で・・・奇跡が起きた!と会場は拍手の嵐でした。 全体的に梶くんの引きがとても良くて、逆に名塚さんは引いても引いても食べ物のことばかりで(それはそれでキャラに合っててスゴイんですけどw)、名塚さんが途中で笑っちゃうくらいでしたね。

最終的に 「友達」 か 「知り合い」 のプラカードを二人が選択して幕を閉じることが決まっています。 直前の話し合いで、名塚さんが 「この出会いはなかったことにしたい」 と、それまですごく良かった雰囲気を覆すことを言い始め (理由があるのです)、女性嫌いが治りつつあった梶くんは寂しがりつつも彼女の気持ちを尊重することを決めます。 で、いざ 「せーの!」 でプラカードを選択してみると・・・・・・なんと名塚さんが 「友達」 を選んでいて、渋々 「知り合い」 を選択した梶くんが 「えぇぇぇぇこの出会いなかったことにするんじゃなかったの!?」 的なびっくり顔を披露して終わる、というまさかの流れ(笑)。 客席も爆笑でこのエンディングを歓迎したし、癒しキャラと思わせて小悪魔だった名塚キャラは最後まで可愛かったです。


夜公演は、ンディバゴ王国というネパールの下 (下ってどこです?地下です?・笑) にあるらしい国の王子役が梶くんで、穏やかでのんびりと祈りをささげるキャラ (ただし金色の法衣に身を包んだ見た目の破壊力は相当なもの・笑)。 一方の名塚さんは、綺麗なおみ足を大胆に露出したギャル仕様(笑)。 正確も国籍もちがうのに、なぜか波長が合うっぽい流れになった濃い外見の二人に、新人役の鈴村さんは大慌て。 梶くんはアドリブカードで 「トイレに行きたい!」 を引いてしまい一時的に舞台から姿を消したと思ったら、用を足しつつ大声で祈りをささげ始めたり(笑)、名塚さんはずっとお化粧を直したり写メを撮ったりと、とにかく自由でした。 

夜の部はとにかく、梶くんが引いたアドリブカードの 「ツラッ!(=辛い)」 が大活躍で。 その場の機転で 「ツラッ、とは、私の国の言葉で『とても楽しい』を意味します」 と定義したことで、波長の合う梶+名塚が楽しいときに 「ツラッ」 を連発、一方そのことを知らない鈴村キャラだけが、 「こんなに頑張ってるのにこの二人が辛い辛い言ってて俺の方が辛い!」 みたいな流れになって、奇跡のような楽しさでした。

自由で怖いもの知らずにみえた名塚ギャルにも (本当の意味で) 辛い過去があるんだけど、彼女はそれを 「仕方ない」 って諦めてて。 でも、それがシェルターに入れられて相手が死んでしまうかもしれないっていうときに 「ごめんなさいっ」 っていう素直な贖罪に代わっていったり。 最後の最後で、二人が幼いころに出会ったことがあったっていう流れになったり。 型破りで自由な二人のドラマの最後は、びっくりするくらい感動的で、会場はすっかり涙涙な雰囲気に包まれて終わりました。 もちろん、二人とも素直に「友達」のプラカードを選択した納得の出来。 公演後に鈴村さんが 「これホントどうしようかと思って始まったんだけど、こんなきれいに終わるなんて・・・」 みたいな感じでしたが、たぶんそれは客席もみんなそう思ってました(笑)。 名塚さんは役に入りこみ過ぎてマジ泣きだったので、日焼け肌を演出するために塗ってあった濃いめのファンデーションとかアイメークが落ちちゃうほどでした。 アドリブカードを出すタイミングも夜公演の方がこなれた感があって、完成度としては夜の方が良かった気がします。


それぞれ事前に自分だけの役作りをして舞台に臨むと思うのですが、何しろ相手がどのような出方をしてくるか分からない以上、ある程度の幅を持たせてきてはいるはず。 それにしてもよくまぁ90分もアドリブという瞬発力をその都度発揮しつつ 「役になりきる」 ことを続けられるなぁと、私なんかはひたすら感動というか関心というか、もう皆さんの演技に見入るばかりでした。 演じることだけに集中できる環境ではないため、時にあわててしまったり、時に演者の方が笑ってしまったり、時には上手くいかなかったり。 いろいろなことが舞台上で発生し、それを演者も会場も同時に味わうわけです。  「私はもっとちゃんとしたお芝居が観たい」 と感じる人も中にはいると思いますが、私はこれも表現の一つとしてとても興味深いものだと感じています。 


実はAD-LIVE2014も観劇したことがあるのですが、その時の方がもっと制約が少ない設定になっていて (それは多分今回より出演者が少ないから出来たことだと思います)、自由度が高い分アドリブによる難しさを見つけてしまう場面もあったのですが、今回の方が道筋が明確な分、楽しみやすかった気がしています。 どんどん進化しているなぁ。 DVDの発売もあってもちろんそちらも楽しみですが、こればかりは本当のナマモノなので、興味のある方はぜひ一度舞台、もしくはライブビューイングなどで楽しまれることをお勧めいたしますよ。 別に声優さんに詳しくなくても、演劇が好きなら楽しめるんじゃないかと思います。 2016年も公演があることを、切実に願うばかりです。 また観劇できますように!!

それから、今回のこの楽しさは、一緒に行ってくれたお嬢さんのおかげでもあります。 チケットも分担して取ってくれたし、本当にいつもありがとうございます。 大感謝!!




「AD-LIVE 2015」第1巻 (櫻井孝宏×津田健次郎×鈴村健一) [DVD] 「AD-LIVE 2015」第2巻 (小野賢章×釘宮理恵×鈴村健一) [DVD]
「AD-LIVE 2015」第4巻 (岡本信彦×谷山紀章×鈴村健一) [DVD] 「AD-LIVE 2015」第5巻 (岩田光央×浪川大輔×鈴村健一) [DVD]
「AD-LIVE 2015」第6巻 (下野紘×福山潤×鈴村健一) [DVD]



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