森生まさみ 『オトナの小林くん・1』 の感想

オトナの小林くん・1
『オトナの小林くん・1』



森生まさみ


白泉社花とゆめコミックス
2016年1月10日 第1刷発行/¥420+税




『 罠 だよ♪ 』


<ご紹介>
『AneLaLa』に掲載された1話~4話を収録した第1巻。 10年前に完結した前作『おまけの小林クン』のスピンオフです。
幼いころ好きだった絵本を読んで、「自分は主役にはなれないな」と悟った小林藍(18歳)。 それからは恙なく(?)脇役人生まっしぐらに生きてきた彼女は、結婚式場でのアルバイトで、ひそかに憧れていた絵本の王子様のような青年と出会う(*もちろん小林千尋のことです・笑)。 青年はなぜか気が付けば藍の傍にいて、からかってみたり助けてくれたり、ちょっと厳しいアドバイスを言ってくれたり・・・と、何かと気にかけてくれる様子。 こんな王子がなぜ自分を!?と不思議でならない藍だけど、名前すら教えてくれない彼のことが、とてつもなく気になってしまって――!?


<感想>
森生まさみ作品は、私のラブコメ大好き人生のバイブルです。 っていうか何度か書いてますけど、私がこんなにラブコメ体質になってしまったのは、ぜんぶ森生さんのせいですから!!(ありがとうっ!・笑)。 まだ私が少女マンガといえば『りぼん』しか知らなかった頃にぐうぜん読んだ森生作品。 そこからは、まるで坂道を転がり落ちる・・・というかむしろ坂道を転がり登るくらいの勢いで白泉社の少女マンガにハマっていったのでした(遠い目・・・)。 今は右手の親指をいためてしまったのでペンを握るのが辛いのですが、学生のころは森生作品が雑誌に掲載されるたびにファンレターを書いていました。 その替わりがこのブログなわけで、そう考えるとすべてのきっかけが森生さんってことになるじゃないですか! ・・・自覚して驚いたぜ(笑)。





というわけで、『オトナの小林くん』です。 『おまけの小林クン』の続編というかスピンオフ?ですが、ヒロインである小林藍ちゃんは今作で初登場。 なので、前作を知らなくても読めるとは思うんですけど、私には客観的に判断できません(笑)。 まぁ前作知ってる人の方が楽しめるのは間違いないですが、知らなきゃ読めないお話を作る作家さんではないのでたぶん初読でも大丈夫。 そんなことで尻込みしているより、どんどん作品に触れてください。  触れててみて、藍ちゃんの一生懸命な不器用さとか、千尋の変化球的な愛情だとか、大和クンの温かさだとか吹雪ちゃんのショタだとか健吾の局地的フェロモンだとか(笑)を、めいっぱい堪能していただけたら私も嬉しいです。


ヒロインの藍ちゃんは、一般人すぎる一般人な自分のことを人生の端役だと思い込んでいるような女の子。 アルバイトをいくつも掛け持ちしているんだけど(ホントいくつやってるの!?)、お金を貯めたいっていう理由はもちろん、誰かの笑顔を見るのが好きだから、というとてつもなく可愛らしい理由もあったりして、本当に初々しいのです。  あと、天然のヤラレ体質(笑)。 で、ぐうぜん出会っただけなのに目敏くもその体質を見抜いた小林千尋にいい様にもてあそばれる(語弊がありますが、ほぼ事実・笑)うちに、今まで放置していた「自分の幸せ」と向き合うようになっていくお話です。 ちなみにこの子の魅力については後でうざいくらいに述べさせていただきます!(キリッ


彼女の相手役は、小林千尋という見た目は天使、中身はデビル(笑)な青年。 『おまけの小林クン』に登場していた「4人の小林」のうちの一人で、いちばんの問題児なんだけど、個人的にはいちばん愛情深かったりします。  自分の世界は自分を中心に回るんだよ、という意味で「人生はカーナビ」と喩える彼が、自分をまったく人生の中心に置こうとしない藍ちゃんを構っていくうちに、彼女のかたくなな心をかき乱したり、ときめかせたり、幸せの味を教えたりしながら・・・・・・ミイラ取りがミイラになっていくお話でもあります(笑)。 


もうね、天然な藍ちゃんにペースを乱されていく千尋をみるのが楽しくて楽しくて!!(笑)。 いや正しくは(?)藍ちゃんが千尋のペースに振り回されていくのを楽しむお話なんだと思うんだけど、前述したとおり彼への思い入れが強い私としては、ミイラ度が深まっていく千尋をみるのが本当に幸せです。 彼が前作で小林大和くんに心を癒されていく過程も大好きだったけれど、いったん「人とかかわる幸せ」を知った彼が、そのあとなかなかその幸せを味わいあえる相手に恵まれていなかったみたいなので、藍ちゃんとの出会いがあって本様に良かったよなって。 気になった女の子に敢えて名前を名乗らなかったり、母が仕掛けた偽名を疑わない藍ちゃんに偽名を名乗り続けたり・・・それは生き生きとした表情で彼女を弄くりまわしている千尋が大好きです。 鬼だと思うけど(笑)。


そして、千尋のペースを天然の威力で乱していく藍ちゃんのことも大好きです。 何でこんなに出来る子なのに自信を持てないんだろう?と不思議で仕方ないんだけど、藍ちゃんが千尋の助力で自信と幸せを実感していくのと同時に、彼女の爛漫な魅力が千尋を虜にしていく過程も、とても可愛らしい。 2話で、「いちごがいいです・・・」と赤面する藍ちゃんをみる千尋の表情の優しさったらないですよ! 3話でまっすぐに「ますます好きになりました」って伝える藍ちゃんが天使みたいに可愛くて、それに中てられて照れ顔する千尋とか天然記念物級ですよ!! そんな顔させるアナタ、本当にすごいんですよ!!??と、藍ちゃんに伝えたくて仕方ない。 可愛いだけではなく、4話で見せた厳しさは私程度の社会人より責任感があることの証明でもあって、嫌える要素が全然見当たらない。 好きな人を正しく叱れる女の子ってポイント高くないですか? その後でボロボロ泣いてたけれど、甘やかすだけが愛情ではないことを本能で知ってる藍ちゃんを、私は本当に大好きです。 ホント、千尋はよく見抜いた・・・!!(笑)。


そしてそれまで、どこか「人として好き」という雰囲気が強かった二人の関係が、一気に恋の色を強めた4話ラストとか、身悶える以外にどうしろと!? 千尋・・・その恋愛攻撃は藍ちゃんにはまだ早い・・・(笑)。  藍ちゃんにとって千尋はずっと王子様だったけれど、千尋にとってもお姫様だったんだなって思う「スイッチ」の入り方で・・・ただ見せつけられてるだけなのに、なんだかとても幸せです。 まぁあの後健吾くんがどうなったのかは想像するだけで可哀想で仕方ないけれど・・・。 


あ、健吾といえば、小林ーずの不器用カップル・健吾と吹雪ちゃんの関係も今作では描かれています・・・主に健吾のヘタレ加減が(笑)。 コイツ相変わらずだなーってくらいに吹雪ちゃんのことしか好きじゃない健吾と、初めての恋に尻込みしっぱなしの吹雪ちゃん、ある意味とても「健吾らしい」「吹雪ちゃんらしい」お付き合いの仕方になっていて、これは拗れるわーでも見てて楽しいわー、と違う意味でにやにやが止まりませんw 彼らが「ちゃんと」いちゃいちゃ出来る日は来るのでしょか!?というところも含めて、2組の恋の行方からは目が離せません♪

そして「小林くん」といえば、大和クン! 前作でメインだった彼は、今は北海道にいるので新作にはほとんど登場していないけれど、彼からの電話一本で皆の顔が優しく変化するくらいに、千尋と健吾と吹雪ちゃんの心の真ん中に存在しているのは間違いなくて。 それを実感させてくれるのも新作の良い所です。 早くコミックスでも元気で温かい大和クンの笑顔が見たいなぁ~と願いつつ、2巻もマジ楽しみです!! あぁ、2016年って良い年だなぁ!




●1話単位でも読めます

●1巻の続きはこちら




Loading...
Secret

☆Web拍手ボタン

押して頂くとりるがハリキリます(笑)

☆カテゴリ

☆サブカテゴリ (タグ)

 

☆最新コメント

☆リンク(おすすめサイト様)

☆アクセスカウンタ

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

アクセス解析

関連記事Loader

[猫カフェ]futaha

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

☆検索フォーム

☆購読予定一覧

☆アニメDVDの人気ランキング

☆更新日カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

08月 | 2017年09月 | 10月
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30


☆オススメ