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『恋のドレスと宵の明け星 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』の感想

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『恋のドレスと宵の明け星 
 ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』

青木祐子 (あき・挿画)
集英社コバルト文庫
2009.5.1/¥476




「怖くないよ。 俺がいる」
シャーロックはクリスの手を持ち、しっかりと自分の腕にかけなおさせた。
クリスはシャーロックを見上げた。
はしばみ色の瞳があまりに深くて、吸い込まれてしまいそうで、自分が言いたい言葉の続きが思いつかない。
胸が痛い。 どうしても、おさえられない。 この人のためなら、なんでもできる。 わたしの大切なひと。
クリスは自分がものすごく無欲で、同時に、とても強欲だと思う。 しあわせなのに、悲しくて、とても怖い。
ふたりは見つめあい、どうしてか、シャーロックが先に、照れたように目を逸らした。



<ご紹介>
「恋のドレス」を仕立てるクリスと、彼女を好きな貴族・シャーロックが、「闇のドレス」という謎と身分の差に阻まれながらも、恋を貫く物語。 シリーズの15冊目、本編としては13作目です。
シャーロックの気持ちが分からず不安になったクリスは、誰かのためにドレスを作ることが出来なくなってしまう。 そんな時、ジャレッドに連れられて赴いた公園で、クリスは一人の紳士と出会う。 穏やかに優しく接してくれる、はしばみ色の瞳の紳士は、クリスに「提案」があるというのだが…。 


<感想>
シャーロック、間に合ったねーー!!(大泣っ) あのままクリスが一人で帰るようなことになったら、彼のロンドンの屋敷に呪いの手紙でも送ってやろうと思いましたが(いや、それ無理だから・笑)、何とか間に合ってくれて良かったです!!  駅まで走ってきてくれたこと、クリスの言葉を『わかった。 ほかには?』と一つずつ受け止めたこと、カッコつけのくせに衆人の前でキスしたこと…。 普段とは違うシャーロックの全部が、「絶対にクリスを手放さない」っていう強い気持ちを表してて、すごくドキドキしました。


だってやっぱり、今回はクリスの心境が中心のお話だったと思うから。 だから、彼女の気持ちを汲んであげられたシャーロックに、とても安心しました。 序盤、クリスがシャーロックへの恋心ゆえに感じた不安。 後で思えば全然見当違いなところで、勝手に不安になっちゃうのが恋心です(笑)。
 
くよくよクリスを心配しつつ読み進めたけど、その後、ジャレッドやパトリシア、イヴリンと再会することでどんどん新しい感情が生まれていって、ラストで初めてシャーロックに寂しさをぶちまけて…と次第に感情と向き合っていくクリスが、とにかく可愛かった!! 私はずっと、クリスにはもっと「本心」を口に出して欲しいと思ってたので、念願叶った感じ。 だって、彼女が『わからない』と口にするたびに、本当にわからなくなってしまうんじゃないかって心配だったんだもん。 クリスの気持ちはちゃんとそこにあるんだから、話さなきゃ、伝えなきゃ。 だから、シャーロックが間に合って良かったと思うわけです。 シャーロックは、ちゃんと間に合った。 …それが、すごく嬉しかったなw


で。 今回イチバンの山場って、ある意味「アルフ」さんとの対面だと思うんですよねー。 正直、今まで二人のことに反対してきた彼しか知らなかったから、クリスに接する態度の想像以上の優しさに驚きました。 で、感じたこと。 彼はただ、どこまでも「父」なだけなんじゃないか…って。 フローレンスを救ったことへの感謝、シャーロックのために提案を持ちかけた決意、そして、動揺するクリスを抱きしめた態度。 …それは全て、「父」としての行動だったんだなぁって。 意地悪で厳しい人なのかと思ってたけど、それも愛ゆえなのかも。 ラスト、「労働者のこども」の正体をいち早く察したシーンに、その想いを強くしました。 そして思いました、「シャーロック、男度で負けてる…」って(笑)。 しかし、ここで終わるわけではないから、クリスにもシャーロックにも、もっと頑張って欲しいですw 


あと、何気に今回大活躍したのは、「アイスクリーム」。 クリスとシャーロックの睦まじい会話や、仲直りの証として描写されたアイスクリームだけど、特に174頁の描写が意味深で良かったと思う。
クリスはスプーンで、それをすくった。 冷たくて、甘くて、とろけるようにおいしかった。 思わず、ほほえんだ。
ジャレッドはデザートには手をつけないまま、アイスクリームを食べるクリスを見ていたが、ふとやさしい声で、クリスに尋ねた。
「そんなにシャーロックが好き?」

この時クリスの頭には、シャーロックとアイスの話をしたことが過ぎったはず。 彼女にとって「冷たくて甘い」のは、シャーロックの存在も同じ。 アイスを食べて嬉しそうなのは、その美味しさ以上に、シャーロックへの想いが溢れたからだと思う。 だから、ジャレッドはアイスを食べない。 彼の目にもアイスはシャーロックに見えたんだろうなーと思うと、軽く不憫です(笑)。 彼にはもっとクリスとシャーロックの間を掻き回して欲しいなーw


それにしても…エドが「気になること」って何? ユベールは何をしようとしてるの? イヴリン嬢の「赦し」の高潔さ、パトリシアの爛漫さ、パメラのゆるぎない友情に比べて、男性陣がパッとしないですよ!! 次巻ではユベールが再登場とのことなので、クリスとの緊張しつつも認め合う関係が見たいなーと思いますw  最後に。 …あきさん、毎回あとがきが天才過ぎますっ!!(笑) もー爆笑。 何度読み返したことかw




⇒前巻 『恋のドレスと舞踏会の青』の感想
⇒シリーズ全感想はこちら

オマケ。 以下、シャーロックへのツッコミ(笑)。 収納します。





・098頁 「きっと、このところ、俺の返事が遅かったから、拗ねているのに違いない」・・・どこまで自信過剰なのかっ!!(笑) この後、「うしろから抱きしめてやりたくなる」とあるんだけど・・・何故うしろなんだ!!
・118頁 「眠るまえにそれらをながめて」・・・青木先生はシャーロックを関白だって言うけど、こーゆーのを読むと、やっぱり乙女入ってると思います(笑)。
・122頁 『そのときは、俺の部屋に来ればいい。 アントニーには休みをやっておくよ』・・・アントニーに休みをやって、二人きりで何をする気なんですかっ?( ̄□ ̄;)!!  りるさんの脳内が妄想爆裂モードになりました(笑)。
・234頁 『理由なんかないよ』・・・理由言ってあげて、もっと喜ぶから!! 


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『Reading Diary-MEMO』様 『ゆったりまったり』様 5/16『booklines.net』

オンライン書店【ビーケーワン】・・・『恋のドレスと宵の明け星』をbk1でチェック!!






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