『Piece(ピース)・1』の感想

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『Piece(ピース)・1』

芦原妃名子
小学館 ベツコミフラワーコミックス/2008.12.29/¥400










“ 知りたい”ってなんだろう? 自分以外の誰かの全てを 探って 無理矢理こじ開けて
 そのわがままな欲望は 絶対 愛じゃない


<感想>
黒い背景に浮かび上がる、ミステリアスな雰囲気の女の子――。 掌におさまらないパズルのピースが印象的。 そんな表紙に惹かれて1/5に購入。 やっと読めましたw 
芦原さんの作品は、この作品が初読みです。 っていうか、ベツコミ作品の購入が初めて。 驚いたのは、奥付に担当編集者のお名前があること。 ベツコミって、連載担当から単行本担当まで、全部名前が載るんですね!! 私のホームグラウンド(笑)である白泉社さんはそういうのないので、かなり新鮮でした。 巻末のおまけなどで担当編集者さんのお名前を書く作家さんもよくいらっしゃる(ハガレンとか)ので、この辺の線引きってちょっと面白いです。


閑話休題。 お話としては、何事にも熱くなれないヒロイン・水帆が、亡くなった同級生・はるかの元彼探しを依頼されることで波紋が広がる…というもの。 印象が薄いだけの同級生・はるかが、何故か家族に水帆のことを親友として話していた。 そのために母親が水帆を頼って相談を持ちかける、という冒頭からの流れがとてもスムーズで、そのまま一気に読めました。
 

第1話では水帆の、そして第2話では矢内先輩の視点を用いて、それぞれがこの元彼探しを始めるきっかけを描くという作りが上手。 その両者に、女好きだけどどこか謎めいた男・成海を絡めることで、物語がただの人探しではなく、登場人物の内面を浮き彫りにしていく読ませ方になるのがまた上手です。 

水帆が元彼探しを引き受けた理由が、亡くなったはるかのためではなく、「自分を変えたい」っていう心理からだとか。 理論武装しがちな自分の性格を見抜く成海に、どうしようもなく惹かれてしまい、また、だからこそ離れたくなる心理描写とか。 妙にリアルで丁寧で、何となく怖い。 そんな雰囲気を漂わせたまま、犯人探しならぬ元彼探しを少しずつ進めていく、成長物語です。


「面白いか」と聞かれたら、面白いです。 「知りたい」という欲求は何を生むのか、「人を好きになる」とはどんな想いなのか、そしてその二つの感情はどう異なるものなのか…。 水帆が抱える切実な問いかけもよく出来てて、どんな結論を導いてゆくのかも気になります。 多分2巻も買うし。 ただ、「好きか」と聞かれたら、普通かな。 私は物語に夢とか希望とかを感じたいので、今のリアルな閉塞感はちょっと辛いです。 でも、それをおしても気になる展開です。
ところで、冒頭でセクハラ教師のアップがあって、その後あまり描かれてないんだけど…現段階では彼が元彼なんじゃ?っていうのが私の予想。 書店員の印象にも近いし。 さて、どうなるかしらw

・次巻 ⇒『Piece(ピース)・2』の感想



<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・『マンガ一巻読破』様 『革命されたモノとして。』様 『こどものもうそうblog』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『Piece(ピース)・1』をbk1でチェック!!

●Amazon 芦原妃名子『砂時計』
    






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