『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 聖者は薔薇にささやいて 第1回』の感想 (『Cobalt1月号』)

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『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 聖者は薔薇にささやいて 第1回』

青木祐子
あき(画)

集英社 Cobalt1月号/¥600





<ご紹介>
『Cobalt』誌上で連載が始まった『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズの新作は、クリスの親友・パメラが主人公の波乱のラブストーリー。 短編集『あなたに眠る花の香』収録の『扉を開けるマリア』を前読みしておくとより楽しめます(⇒感想はこちら)。 青木先生原案、あきさん作画のおまけマンガ付きw
仕立て屋『薔薇色(ローズ・カラーズ)』の美貌の売り子・パメラ。 二人の男性から求婚されつつも断り続ける彼女には、クリスしか知らない秘められた過去があった――。 そんなパメラを、遠くから見つめる男が一人。 春風のような笑顔をもつ男・アイヴォリーこそ、三年前、パメラがクリスと一緒にロンドンから逃げるきっかけを作った人物であり、同時にパメラの初恋の相手でもあった。 彼の出現は、パメラに何を齎すのか…。


<感想>
これまた断言しましょう。 とても面白かったです!! 
パメラの恋のお話は、いつもの『恋のドレス』シリーズよりちょっと大人っぽい雰囲気でドキドキしたし、シャーロックもいつも通りにツッコミどころが満載でした(笑)。 もうホントにクリスのこと大好きだよね!! と読んでる私まで幸せになったよw  今回はイアンもアントニーも登場して、普段のシリーズより登場人物比率が高いわりには、それぞれの感情が細かく描かれていてとても良かった。 読んですぐに、「うわ、続きがめっちゃ気になる!!」と思わせてくれた良作。

小説誌の最新号なので、感想は「続きを読む」以下に収納します。 無駄に長くてすみません…でもそれはいつもの悪癖と諦めて頂けると嬉しいです(笑)。
 ⇒『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー』シリーズ感想一覧
 





☆クリスとシャーロックについて☆

時間軸が『恋のドレスと約束の手紙』から続いているので、当たり前のようにラブラブでした。 イイ、めっちゃイイですっ!!(笑) シャーロックがパメラちゃんに、『悪いけど席を外してくれないか』と言ったときは、「いや、そこ君の店じゃないから!!」と盛大にツッコミました(笑)。 でもやっぱり、彼がクリスを気遣い、そんな特別な優しさにクリスが微笑み返すやり取りは、何度見ても愛しいのですよw 幸せって素敵だなぁ!!
そして、幸せだからこその悋気も可愛い。 67頁の、『あたりまえである。 俺のもの以外、作る必要はない(一生)。』に、もう爆笑(笑)。 あのシャーロックが!! 恋は卒業したとかほざいてたシャーロックが!! いやもうホント、愛しいですw

ただ、前からずっと楽しみにしてきた手袋のプレゼントと、シャーロックの誕生日イベント、そして『シャーリーと呼んでくれ』の結論が、あまりにもあっさりと描かれてしまったことだけは、りるの核から「残念」が噴出するほど残念でしたっ!!(ぇぇ!?) そこはもっと身悶えたかった…抱き寄せるじゃ済まないほどの激情が見たかったのに…っ!!(笑)。
まぁでも、二人の相思相愛ぶりが、一方通行なままのパメラとアイヴォリーとの関係の、良い対比になっていたと思います。 こうなったら本編に期待だ…!!(何を)


☆パメラちゃんについて☆
まず、扉絵のパメラちゃんが神秘的で素敵w 中盤でクリスに向ける満面の笑みのイラストとは、また全然印象が違いますね。 私が抱くパメラの印象は、いつだって「同じ表情をしていない子」というイメージ。 くるくると豊かに表情が変わる、生命力の象徴のような女の子。 勝気で自信家で、クリスの親友だけど姉のでもあったり。 でも、淡い恋を抱くただの少女だったり…。 なので今回2枚あるパメラのイラストは、印象の違いこそがパメラっぽく感じられる、好きなイラストです。 おまけマンガでクリスが言う『変わっていくものが好き』も、だからパメラのことも好きなんだなって思えるし。 あ、イラストといえば、妙にアントニーが幼く描かれてて可愛いかった(笑)。


で、パメラをメインに据えている割には、視点はあまり彼女にないのが面白い。 彼女はいつものようにクリスを気遣い、イアン先生に少しだけ心を許し、アイヴォリーの登場に怯んでいることがさらりと描かれるだけ。 それよりも、周囲の人が彼女のことをどう見ていて、どんな風に心配してて、そしてどれほど恋心を募らせているかがしっかりと描かれていて、それが「パメラ」という少女の本心を探ることに繋がる。 そうやって周囲からパメラを埋めていくような描写は、この作品的にちょっと斬新な試みで面白い。 いつもクリスとゲストが1対1で探り合うのと、正反対でした。 なので、「とにかくパメラらぶ!!」な(笑)イアン先生とアントニーとの会話に癒されましたよw


『得がたい人ですからね。 まあ、強い女性であることも事実ですが』
『強いですよね。 負けますよね』
『負けるも何も、私は最初から戦おうなんて思いもしませんでした』
『年下なんですけどねえ・・・』
『私なんて十五歳も離れてるんですよ』



………そうか、戦おうと思いもしませんでしたか、賢明です。 シャーロックなんて、戦って負けてますからねっ(爆笑)。 パメラはシャーロックに、自分はクリスの味方だからあんたと共同戦線を張るつもりはない、と言った。 でもイアンとアントニーは、パメラのことを好きだからこそ共同戦線を張っちゃう。 パメラの勝気さを当たり前のように尊敬し、愛し、自分たちに見せないようにしている弱い部分を心配している。 そんな愛し方がとてもこの2人らしくて、たとえシャーロックに呆れられようとも(笑)幸せになるべき紳士なんだなぁと思います。 


でも、だからこそ余計に、アイヴォリーの押し付けがましい愛情表現が悲しくて、嫌で…。 好きなら好きって言えば良いのに、愛情が残ってるとかどーとか…駄目です、素直じゃない人に、私のパメラはあげません!!(笑) 彼は彼なりにパメラの幸せを願ってたのだろうし、好きだったんだとは思う。 でも彼のパメラへの想いはとても一方的で、今回シャーロックが感じたような『好きな女がいるというのは、そしてその女も自分を好きだということは、実にすばらしいことだ』とという「相思相愛さ」を求めているとは思えない。 パメラは確かに生命力溢れる美しい薔薇だけど、種を撒いて愛でるだけでは、花は咲かないと思う。 頑なに蕾を閉じ続けることだってあるんだよ。 シャーロックがクリスの蕾を開いたように、イアン先生がパメラの笑顔を綻ばせたように、アイヴォリーがパメラに接してくれれば良いのに。 そうじゃないなら、近づくな!!とちょっと怒りモードです(だって、私のだ!!・笑)。 もうここは是非、イアン先生に頑張って愛情という豊かな水をパメラに贈ってもらうしかないっ。 応援してますのでw
次回、パメラとアイヴォリーとの直接対面に、早くもドキドキですw 頑張れパメラー!!

⇒次回 『ヴィクトリアン・ローズ・テーラー 聖者は薔薇にささやいて 第2回』の感想 (『Cobalt3月号』)



  

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