『デッドマン・ワンダーランド・4』のぷち感想

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『デッドマン・ワンダーランド・4』
片岡人生・近藤一馬
角川コミックエース/2008.10.25/¥540







『どんな小さくてつまらなくても…それが私の求める“自由”なんです
 ――その希望のためなら…復讐する暇も震えている暇もないでしょう?』


<感想>
絶望だけが蔓延する民営の監獄<デッドマン・ワンダーランド>。 そこでは本当に「希望」に意味がないのか――。


ということを、陰鬱で凄惨なサバイバル・アクションの中で熱く語りあげる独特な作品だと思ってます。 具体的にいうと、血液が宿す力<罪の枝>の能力者同士が激しく戦いあい、肉が削げ血が飛び、人の首がボーリングボールとして扱われるなかで(えぐい!!)、自分の子供を腕に抱きたいという凪さんの当り前の願いや、好きな男のために体を張る唐子さんの女っぷりや、シロとの小さな「約束」のために竦む体にむち打てるガンタの真っ直ぐさが、どこまでも輝いてました。 ラストは不覚にも泣きました!! もう、シロが可愛すぎなのよ…!!(泣っ)


お話としては、冤罪で収容された少年・ガンタと、ガンタの幼馴染でありながら正体不明の少女・シロが、巻き込み巻き込まれるサバイバル・アクション。 死の楽園の解体を願う反体制組織<自由の鎖>のメンバーと一緒に、デッドマンワンダーランドからの集団脱獄計画を発動させたものの、それはすでにDWLを守る<墓守>によって歪められていて…という、暗ぁい物語(笑)。

でも、そうやって舞台装置は殺伐としてるのに、人間ドラマは完璧に熱く、人間の弱さも強さもひっくるめて「面白い」のだ。 とても不思議なバランスの上に成り立ってる物語だと思います。 そして、良くも悪くも絵が上手いっ!! おかげで<罪の枝>能力者の戦うシーンは本当に気持ち悪いんですよ。 だいたい精神的にもイっちゃってる人ばかりなんで、技がエグすぎ(笑)。 でもその分、ラスト5ページでのシロの表情の変化は絶品でした!! 本当は「孤独」なのに、ガンタのこと「大好き」なのに、その言葉も認識もないままただ「泣く」しか出来ないシロがめちゃめちゃ愛しいっ!! 特にラスト1ページの上手さには舌を巻くばかりでした。 もうメロメロ…w っていうか、ここで終わるんだ!? ガンタとすれ違ったままで終わるんだ!? ちょっともー絶対5巻も読んじゃうじゃん!! …という感じにひとり盛り上がりましたよ(笑)。


あとは、凪さんがレディとの戦いで左腕を失うシーンで泣いた…。 痛みよりも、子供を抱くための腕が失くなった哀悼を感じさせる表情描写に泣いた…。 それでもただ一つの「希望」を胸に、敵にも自分にも屈しない凪さんと、そんな彼に惚れぬいて「性根が黒う」ならない唐子さんを見てると、希望は絶対に絶望にならないと思える。 たとえ歪んでいようが何だろうが、諦めないことさえも自由なんだと信じられる。 ガンタには、今後どうやっても「もう一人のシロ」との絶望的な未来が待ってるので、二人の生き様を目に焼き付けて欲しいなと思います。 頑張れ男の子っ!!



⇒『デッドマン・ワンダーランド・1~3』のぷち感想


    




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