『精霊の守り人・3(完結)』のぷち感想

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『精霊の守り人・3(完結)』

藤原カムイ
上橋菜穂子(原作)
スクウェアエニックスガンガンコミックス
2008.9.22/¥429+税







『 助かったんじゃない・・・助けられたんだ 』


<ご紹介>
プロダクションI.Gによるアニメ化もされた人気小説 『精霊の守り人』のマンガ版も、これが最終巻です。 譚ノ十一~譚ノ終までを収録。
次第に成長する「卵」と共に、チャグムも成長を遂げていく。 賢者トロガイは、卵の導くとおり山を降り、「その日」に備える決意をする。 一方、都の星読み・シュガは古典を解読し、卵喰い(ラルンガ)の退治方法を遂に見つける!! しかしその報告も間に合わず、卵を狙うラルンガの巨大な爪がチャグムに降りかかり…!! バルサとタンダは、チャグムと「卵」を守ることが出来るのか。


<感想>
完結、してしまいました。 読むまでは、「3巻で収拾つくのかなぁ…」と危惧してたんですけど、いやはや全然そんなことはなく。 むしろ、簡潔で上品ででも断然盛り上がった果てに、きちんとしたラストを迎えてました。 そこは藤原カムイ氏のさすがの構成力なのでしょう。 安心して読める素晴らしさよ!! 良かったですw


もの凄く、「生命力」に溢れていた作品だなぁというのが、もう正直な感想です。 ストーリーからも絵力からも、作品のテーマである水の如く「生命力」が湧きだしてた気がします。 異次元の精霊の卵、というモチーフがそもそも命の源にあたるわけだし、チャグムに与えられた戦いも自分と卵を守るための生き方そのもの。 卵を喰らおうとするラルンガだって自らの命のための捕食なわけで、殺生が目的ではない。 バルサもタンダもトロガイも、そして意見を違えるポジションとなる星読みたちだって、命を無駄に考えては決していない。 この作品の「生命」たちは皆、「生きる」ことに貪欲だ。 そんな強さが伝わってくることが、まずもう好きでした。


そして、そのような生き方を、「絵」が一つ一つ説得力をもって表現してくれる点が、このマンガ版の最大の魅力だったんじゃないかと思います。 前述した人間の強さもそうだけど、何より、自然の持つ大きな生命感の描写が凄い。 大いなる自然に精霊が宿る、という物語の設定への、強力な説得力になってるんですよね。 実は第3巻だけでも冬→春→夏と季節を経てるんだけど、効果的に挟まれる一コマで、季節の変遷も良く分かる。 周囲の描写が写実的であるからこそ、ラルンガの異なる存在感も増すんですね。


ものすごく真面目に真摯に作られている分、面白みに欠けてしまうのだけがマンガとして淋しいかなぁと思うけれども、登場人物の賢さに代表される読みやすさは最大の特徴な気がします。 まぁ個人的には、バルサとタンダが思った以上にラブなんじゃん!!ってな部分が気になって仕方ないんですけど(笑)、二人の関係も、皇太子となったチャグムも、トロガイや星読みたちの「知」への探求も、生きている限り続く道。 少しずつ前進していく期待を持たせて終わってくれて、ありがとうな感じでしたw


⇒『精霊の守り人・2』の感想
⇒『精霊の守り人・1』の感想




<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@とらば~ゆモード』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『精霊の守り人・3(完結)』をbk1でチェック!!


  




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