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『アネットと秘密の指輪 お嬢様とはじまりの涙』の感想

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『アネットと秘密の指輪 お嬢様とはじまりの涙』

雨川恵 (挿画:風都ノリ)
角川ビーンズ文庫
平成21年11月1日 初版発行/¥457+税





ならば、怖がらずに進むしかない――たった一つ、どうしても、叶えたい望みがあるのだから。
――リチャードに、そんなことはさせないんだから。
怪我したり、人を殺したり、殺されたり、そんなことは絶対にさせない。 たとえリチャード本人がどう望んでも、たとえ彼女を憎んだとしても、それだけはどうしても阻まなければならない。 そんなことをしたら、幸せにはなれないからだ。
――あの人を、どうしたって、幸せにしないと気が済まない。



<ご紹介>
『アネットと秘密の指輪』 シリーズ第5弾。 下町出身の女伯爵・アネットが、大好きな執事・リチャードと彼の 「秘密」 を守るために大奮闘!! 
リチャードが伯爵家から姿を消したあの日。 彼がアネットに残したのは、至って事務的な内容の手紙と、約束の指輪だけだった。 リチャードの失踪理由に心当たりのないアネットは、自分が嫌われたのだと思って落ち込むが、ある日、仮面の男の襲撃に遭い、思わぬことを問い詰められる。 『指輪はどこにある?』  ――もしかして、リチャードが失踪したのは、指輪が秘める 「過去」 のせい…?  ユージンとともにリチャードを探し始めたアネットは、リチャードを守る事ができるのか…!?


<感想>
うわぁ、めちゃめちゃ面白かった!! 何ていうか、 『アネットと秘密の指輪』 というタイトルがズバリな内容でした。 指輪が秘める謎とリチャードの過去がもたらすシリアスな展開もそうだし、やっと (ホントに!) 動き出した恋物語としても、最高にドラマチックだったと思います。 ラストシーンを読んでから表紙を見直すとですね、アネットの肩に回されたリチャードの 「左腕」 、そして、 「腕の中」 に収まったアネットとの距離感が、とても意味深いものに思えて、泣きそうになりました。 あぁ、ホントいろいろ良かったなぁ…w


お話としては、旧王家復興をねらう一派に、リチャードが半ば自発的に連れ去られてしまい、王家を揺るがす陰謀に発展する…という、前作からの続き展開でした。 ほとんどアネット視点で綴られていたこれまでとは違い、リチャード視点が多いので、彼が何を考えて伯爵家を出奔したのか、過去とどう向き合っているのか…という心境がよく伝わってきました。 雨川さんは、私が読む少女小説の中でもしっかしした文章を書かれるお方なので、彼の抱える闇の悲しさが胸に迫ってきて、切ないのなんのって。 でも、そのあまりのマイナス思考っぷりに 「喝っ!!」 を入れたくて仕方なかったのも本当(笑)。 


けれど、そのマイナス思考こそが彼の強靭な精神力を作り上げたんだと思うと、やっぱり愛しいんですよね。 本来、誰にも膝を折らない立場のリチャードが、 「執事」 という立場に甘んじることが出来たからこそ、アネットと出逢えたのだもの。 冒頭、リチャードが 『微かな光など、役には立たない』 と思うシーンがあって。 最初に読んだ時に、 「悲しいな」 って感じたんだけど、最後まで読み終えて思いました。 この「微かな光」が、今回リチャードを救ったんだなって。 嫌われても良いから彼を守りたい、もう一度逢いたいっていうアネットの想いが、小さな光となってリチャードの真っ暗で頑なな心に届いたんだなって。 リチャードはそんなこと全く望んでいなかったけど、いつだって 「光」 は彼の近くに在り続けていたんだよね。  彼がそのことに気付けたからこそ、血で血を贖うような結末に自分の命を賭けるのではなく、アネットを腕の中で守ることに希望を見出せたラストシーンは、だから胸が熱くなって大変でした。 

 
今回はアネットもすごく頑張ってて、彼女のことをますます好きになりましたw リチャードの不在を乗り切ろうとしたけど、彼以外の男性が髪に触れただけで、その気丈さも破綻してしまうくらい、本当は脆い、ただの女の子なんだよね…。 彼女の日常の何気ないひとコマにも、リチャードの存在が溢れるのが伝わってきて、一緒になって泣いちゃったよ…。 っていうか、やっぱりリチャードの天然発言って最終兵器並みの破壊力だよね…と再実感 (笑)。 アネットが惚れこむのも分かるってもんです。 アネットが自分の危機を忘れたように、使用人を勇気付けるシーンもすごく好き。 彼女は、人の痛みを自分のもののように感じられる子なんだなぁと思うと嬉しくなります。 そういう人に、私は昔から弱いw


ユージンも同じ。 アネットが隠したがる秘密を、仕事としてではなく友人として秘匿することを約束したときのやりとりには、感動したなぁ…!! 義務を負わない自分を信じられるのか?と率直に問う彼の真摯さは、とても素敵。 だもの、 「相談」 の内容に思わず声を荒げてしまうのも仕方ない(笑)。 一転してコメディちっくだったアネットとのやりとりは、唯一声を出して笑ったシーンです。 アネットが隠すリチャードの秘密に気付いた彼が、今後どのような活躍を見せてくれるのか、期待したいですね。


それにしても…あんなラストシーンを見せられたら、私のラブコメ脳が疼いて疼いて大変です(笑)。 リチャード、もっとしっかり自覚して、早く 「両腕」 でアネットを抱きしめる日が来ると良いなw あと、さんざん回答を焦らされた挙句、恐らく花火観覧をキャンセルされたであろうシャーロットとの友情が気になるところです(笑)。  あ!! ちなみに今回何気にお気に入りのフレーズは、200頁7行目の 『扱い方など、教えた覚えはない』 です。  「そうだよね、自分だけのお嬢様に誰が抜け駆けしたんだ!?っていう独占欲だよねっ」 と、物語的にそんな場面ではまったくないのに、一人盛り上がってしまいました。 もう重症(笑)。


⇒前作 『アネットと秘密の指輪 お嬢様とロンドン塔の王子』の感想


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・11/14『- `)。oO(少女小説読みの日記)』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『アネットと秘密の指輪 お嬢様とはじまりの涙』をbk1でチェック!!
●Amazon
アネットと秘密の指輪  お嬢様のおおせのままに (角川ビーンズ文庫) アネットと秘密の指輪  お嬢様と謎の貴婦人 (角川ビーンズ文庫) アネットと秘密の指輪  お嬢様と花のワルツ (角川ビーンズ文庫) アネットと秘密の指輪  お嬢様とロンドン塔の王子 (角川ビーンズ文庫)
⇒並べてみても、大好きな表紙ばかりで嬉しくなりますw


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