『コードギアス 反逆のルルーシュR2』の感想/TURN21 『ラグナレク の 接続』

コードギアス 反逆のルルーシュ R2 volume05
バンダイビジュアル
発売日:2008-12-19


谷口悟朗(監督)/大河内一楼(脚本)
福山潤/ゆかな/櫻井孝宏/水島大宙

●TURN21 『ラグナレク の 接続』
遂にブリタニア皇帝であり父であるシャルルと対峙したルルーシュ。 8年前の出来事の真実を問いただすルルーシュの前に姿を現したのは、当時死んだはずの母・マリアンヌだった。 父と母の計画を知ったとき、ルルーシュは…!! 



『 それでも俺は・・・明日が欲しいっ!! 』



凄まじくスピーディーな展開が熱かった!! そして、ルルーシュの絶叫がもっと熱かった!! くそぅ、悔しいくらいカッコいいです、この展開。 リフレインで自分を慰めようとした男が、やっとここまで来た。 『間違っているのは世界の方だ!!』と絶望した男が、それでもその世界の刻を止めないことを選んだ。 しかもこのキセキには、まだ先がある!! 現実を否定した男同士の決着を終えて、現実世界での戦いへと舞台を移したルルーシュから、目が話せなくて困るくらいです(笑)。


前半から繰り返し描かれてきたことに、アイデンティティとか、嘘と真実とか、手段と結果とか、そういうものがあると思うんだけど、何となくここで答えが見えたのかなー、と個人的には思ったりしました。


●アイデンティティ
・『どうかな? 俺はゼロ。 奇蹟を起こす男だ!!』
・『私が第99代ブリタニア皇帝、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ』


この作品の根幹であるアイデンティティの表現は、何となくずっと「どの顔を選ぶのか」もしくは「一つの顔に集約されるのか」という感じで今までは描かれてきた気がする。 …まぁ、私この辺を言葉にするの苦手なんだけど、要するに、ルルーシュ・ランペルージなのか、ゼロなのか、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアなのか、それとも、ただのルルーシュなのか、的な感じ。

でも、今回で一気にそのベクトルが向いた気がしてなりません。 世界を守るために突如、「奇蹟の男・ゼロ」になるルルーシュ。 かと思うと、やはり世界のために、突如「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」を名乗るルルーシュ。 今まで否定的に描かれてきた、その場その場で違う顔を見せることを、どこか誇らしげに宣言するルルーシュからは、「どの顔もすべて手に入れる」みたいな貪欲な強さが伺えて、それこそが「人」の持つアイデンティティなんだなぁとしみじみ思いました。 いろんな顔があっていいんだ、きっと。


●嘘と真実
・『俺はお前の考えを認めない。 人は何故嘘をつくのか。 …それは、何かと争うためだけじゃない。 何かを求めるからだっ!!』

嘘は完全にいけないものなの? ありのままの姿を全部さらけ出すことは、そんなに重要なことなの? 嘘の鎧を被ることが人を強くする事だって、確かにあるのだ。
偽りだったはずの時間が、ロロにとっては、何よりも温かいものを求めた貴重な時間だったことや。 嘘のない世界を作ろうと誓ったはずが、好きな女性と最愛と弟との決別を恐れて「嘘」をついたV.V.とか。 そうやって「何か」を求める方が、何も求めないよりもずっと「生きてる」ことだっていうルルーシュの結論が、あまりに熱くて泣きました。
 
ナナリーが望んだ『優しい世界』は『他人に優しくなれる世界』。 ユフィやシャーリーが自分を殺した犯人の正体を、大好きな人のために隠し続けたことや。 ロロが最期にルルーシュのためについた優しい嘘。 その想いはどれもとても優しくて「ありのままの自分」なんかよりずっと優先されるべき姿。 そんな大きな犠牲を、ルルーシュが全部無駄にしたなかったことが嬉しくて泣きました。 嘘はいけないことだけど、もっといけないことは、『他人に優しくなれない』ことなのでしょう。 未来はその先にある。


●手段と結果
・『ふざけるな!! …事実は一つだけだ。 お前たち親は、俺とナナリーを棄てたんだよ!!』

計画の手段として、もしくは親の愛情を見せる手段としてルルーシュとナナリーを逃がしたと主張する両親'sに対して、はっきり泣き叫ぶルルーシュが良かったです。 そんな悲しい事実、冷静に言わなくて良いよ。 もっと泣いて良いよ。 
ずっとルルーシュは、何故自分たちは棄てられたのか、という疑問をもって行動してきたわけだけど、最終的には棄てられたという事実から目を逸らさないまでに成長したルルーシュがカッコよかった。 大切なのは結果だとずっと言い続けてきたのは、他ならぬルルーシュでした。 TURN17でスザクと対峙した時も、彼の詰問にひとことも弁解しなかった。 そんな彼にしてみれば、皇帝とマリアンヌ様の行動は、愛情には見えなかったんだろうな…。

『俺は、俺が守りたいと思う全てのためにために戦ってきた』

…いろんなフィルターに隠されてきたけど、その通りだと思います。  



●ルルーシュとスザク
わりとそこかしこで、スザクの感情が突然だとかウザクだとか言われちゃうスザクくんだけど(笑)、私はそう感じたことがないので正直分かりません。 私の中では一本筋が通ってて矛盾しないんだけど…でも、じゃぁ説明してって言われても、説明は無理っ!!(笑) 感情的な部分なのですよ。

『シャルルたちの計画を否定し、現実を、刻の歩みを進めることを選んだ。 だが…』(C.C.)
『あぁ。 …ルルーシュは、ユフィの仇だ』(スザク)
『…だから?』(ルルーシュ)


なので、スザクがここでユフィを持ち出した理由っていうのは、何となく、『だから、ユフィの望んだ世界を作るんだ、お前と俺で』的なイメージなんですけど、どーでしょうか。
いずれにしろ、TURN17の感想でも叫んだけど、私はずっとルルーシュとスザクの共闘というのを待ち望んでいたので、このラストは震えました!! 

『紹介しよう。 我が騎士、枢木スザク。 彼にはラウンズを超えるラウンズとして、<ナイトオブゼロ>の称号を与えよう!!』

って、超カッコ良いんですけど!! 今となってはラウンズのナンバリングって、この台詞のためにあったようなもんじゃんっ!?と、一気にハイテンションになるのを自分でも止められません(笑)。



●C.C.とルルーシュ
ラスト、何でまた拘束衣だったの!? 殻に閉じこもる感じで悲しいんですけど…。 ルルの両目にギアスが発動したことで、C.C.を殺す力をも手に入れてしまった訳だけど…ルルーシュ、分かってるよね? この絆は絶ってはいけないんだよ。
第1期の一番最初。 ルルとC.C.が初めて出会った時にC.C.が言った『見つけた!!』という台詞、それから今回の『もはやお前を使うしかない』というシャルルさんの言葉を見る限り、C.C.のなかでルルーシュが特別な何かなのは、間違いないと思うんだけどな…。



いずれにしろ、皇帝と、何よりマリアンヌ様があっという間に退場されたわけですが、20話かけて盛り上げてきた謎を1話で崩壊させた脚本・演出は、本当に凄まじいのひと言。 あっけない、という評価はこの場合正しくなくて、ここまで惹き付け魅せつけた手腕こそが素晴らしいのだと私は思います。



・次回感想 ⇒TURN22 『皇帝 ルルーシュ』 
・前回感想 ⇒TURN20 『皇帝 失格』 
・シリーズ感想一覧 ⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』感想一覧
・公式サイト ⇒『コードギアス 反逆のルルーシュR2』公式サイト


CDはどれも気になる!!
   

   






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