『スパイラル・アライヴ・5(完結)』の感想

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『スパイラル・アライヴ・5(完結)』
水野英多(画)/城平京(作)
スクウェア・エニックス/2008.9.22/¥457




『 物語は すでに始まっているのだよ 』




<ご紹介>
『月刊少年ガンガン』誌上で連載された作品の、完結編。 最終巻だけ妙に分厚いところまで本編と同じだなんて、ホント、運命の「スパイラル」ですね(笑)。
いつものように「あらすじ」を書こうと思ったのだけど、必要以上にネタバレになるし、5巻冒頭に掲げられた文章が『スパイラル』のこれ以上ない紹介文だと思うので、すみません抜粋です。

「勝ち目のない戦いをしたことがありますか? 負け戦だと分かっていても戦い続けたことがありますか? さらにそれが理不尽に押し付けられたものでも?  これはそんな物語。 希望も勝利もないと知りながら、それでも戦う人たちの、明日をめぐる物語――」(p5)


<感想>
終わっちゃったのー? というのが、まず本当に本当の気持ち。
本編にも『アライヴ』にも、たくさんの思い入れがありすぎるから、あとがきに水野先生が書かれたように「終わった感じがしない」に、もの凄く共感するんだけど。 でも、もう皆に会うことはない…という事実は変わらなくて。 それなのに、どう考えてもやっぱり「終わった気がしない」んですよ!! とても不思議な感じなの。 

多分それは、『アライヴ』で得た「諦めない」っていう未来に繋がる希望の欠片が、『スパイラル』本編で見事に花開くのを知っているからかもしれない。 私と彼らが会わない時間が出来るだけで、その間も彼らは悩んで傷ついて絶望しかけて、でも這い上がっていこうとする姿を思い描くことが出来るから、なんだろうな。 帯に書かれた「万感の想いを込めて」という言葉がその通り過ぎて、ちょっと泣きそうになりました。 『スパイラル』シリーズはすべての人に合うお話じゃないことを知りつつも、私はずっと、大好きです!! 


さて、5巻。 3巻で予想した雨苗さんの正体に関してはその通りで一安心だったし、ミカナギファイルの在り方についても納得のいくものなので、設定的な展開は良かったです。

びっくりしたのは、1巻では主要キャラだったはずの沢村くんが、ほとんど良い所なしに終わった点かなっ(笑)。 まぁ私はブレチルひいきなので、別に沢村がどーなっても良いっちゃ良いのですが(酷い…)、あれだよね、本編の歩くんだって、最初から15巻の歩だったわけでは決してない。 そう思うと、これが沢村の本当の最初の挫折なんでしょう。 好きな女の子を守れないなんて、多分彼の真っ直ぐさでは耐えられないほどの挫折だと思う。 あとは、這い上がるだけ。 命を賭けた歩と選んだ経路は違うけど、目指す「希望」は変わらないはずだもんね。 沢村には沢村だけの物語があるんでしょ? 私は、伊万里とお泊りしちゃうのも、良いと思うんだー(ぇー・笑)。


何だかんだと主役だったこーすけ君。 彼は本当にいい「お兄ちゃん」なんだな、って、兄のいない私はちょっと羨ましいよ。 亮子ちゃんが特別なだけで、雨苗のことも結局は見捨てられない。 いつだって貧乏くじを引くタイプで、いつだってすぐに諦めたようなことを言って、自分の命を粗末にするけれども、でも本当は誰よりも「誰かのため」を願って自分自身や相手と戦うカッコイイ奴なんだって、はっきり分かりました。 本編ラストでも、理緒っちやアイズくんが焦る中で、彼だけはちゃんと「自分」を信じてた。 「歩」を信じてた。 焦らずに未来を信じる強さがあった。
変な誉め言葉になっちゃうけど、昔から「バカにつける薬はない!」というくらいだから、こーすけにつける薬もないのかもしれない(笑)。 だって、彼の傷や心の挫折を治すのは薬じゃなくて、「亮子ちゃんのためになる自分になる」っていう、自分の意志なんだもん。 まだ認めないだろうけどね、将来、頑張って告げてあげてね(笑)。


5冊も続くと、最初はウザキャラかと思った伊万里が、妙に可愛く思えるから不思議です(笑)。 いやこの子可愛いでしょ!? いろいろ間違えっぱなしな伊万里だけど、本当に間違えてはいけない時には、絶対的に正しい子でした。 雨苗が思い出す「雪音ちゃん」が想像以上に伊万里に似てたので、「あぁ雨苗は伊万里を見るたびに辛くて、でも嬉しかっただろうな」って思いました。 4巻で、「でもいた方が愉快でしょう?」と言ったのがホントの本気で本音だったんだなって、今更ながら実感しました。 雨苗にとって、「雪音ちゃんはいつも正しい」というなら、彼女にとっての伊万里も、正しくって憧れる存在なんだろうな。
あ、そうそう。 一度「美少女占い師」に魂を売った後は、こーすけ君にもちゃんと「美少女占い師」って言ってた伊万里が、もの凄く愛しいです(笑)。 律儀(笑)。


…最後に。
このシリーズは私のマンガ人生でも特殊な位置にある作品で。 多分これからもずっと、納得したりやっぱり納得できなかったり、幸せだったり泣いたりしながら読んでいくお話だと思います。 私はやっぱり、「美少女占い師」だったり「結崎ひよの」だったりする「彼女」が大好きだし、「歩」を見ればもみあげを引っ張りたくなると思う(笑)。 あとがきで、ちび歩を「まぁカワイイ」と感嘆(笑)する「彼女」とのツーショットで、泣きそうになりました。 こーすけも理緒も亮子も、同じ。 ずっとずっと愛してます!! 以上!!



●関連記事
 ⇒『スパイラル・アライヴ・4』 
 ⇒『スパイラル・アライヴ・3』 
 ⇒『スパイラル・アライヴ・2』 …1巻発売は相当前のため、感想はなし

 ⇒『スパイラル~推理の絆~・15(完結)』


<関連サイト様>
オンライン書店【ビーケーワン】 ・・・『スパイラル・アライヴ・5』をbk1でチェック!!


・画集が超キレイです!!              ・小説版も全部読んだ(笑)。
    


   




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