『XXXHOLiC・13』の感想

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『XXXHOLiC・13』

CLAMP
講談社ヤングマガジンKC/2008.6.23/¥533







『全ては 混じり合って関わり合って お互いに影響を与え合って生きている
 ほんの些細な出逢いでも 心(ココロ)も躯(カラダ)も変わっていく』


<ご紹介>
ヤングマガジンに連載中の作品。  『週刊少年マガジン』で連載中の『ツバサ』と物語が連動する展開も、かなり大詰めを迎えてきたようです。
何が夢で何時が本当なのか。 自分の存在を「夢」なのではと不安になる四月一日だが、今自分ができることをする決意を固める。 そんな時、小羽の霊視があたらなくなったことで誹謗中傷をあびていることを聞き、収録中のテレビ局へ向うことにした四月一日と百目鬼。 「必然」が四月一日を小羽の元へ導いた時、四月一日が目にした光景とは…?
    ⇒『XXXHOLiC・12』の感想
    ⇒『XXXHOLiC・11』の感想
    ⇒『XXXHOLiC・10』の感想


<感想>
巻を追うごとにどんどんドラマチックな展開を見せてくれる『XXXHOLiC』も、もう13巻。 前巻で四月一日自身のアイデンティティに深く触れ、今回は、四月一日と「近い」と称される小羽ちゃんがメイン。 小羽ちゃんに秘められた謎が明らかになることが四月一日の存在性にも触れることになる、と相変わらず息もつかせぬ物語性に、ただただ魅入ってしまいました。 凄いなぁホント。


まず、四月一日。 百目鬼くんに『おれの作るもん うまいか』と訊いた時の思いつめた顔。 迷わず『おう』と「是」の答えをくれた百目鬼に、『なら、いいや』と満面の笑みを返すんだけど…四月一日が百目鬼に笑いかけるのは初めてで、びっくりしました。 いろんな意味で、大人びた表情を見せるようになったんだなぁと、お姉さん(誰がだ)ちょっと感慨深いわぁ(笑)。 「おれのやれる事をやる」という決意の第一歩を完全肯定してくれた百目鬼への信頼を、『なにかあっても おまえがいたからな』という、やはり完全肯定で四月一日が返したのがカッコイイところではないでしょうか!!


それから、百目鬼くん。 冒頭で四月一日に、寝ぼけたような顔と評された彼だけど、ラスト「ミセ」で侑子さんや四月一日と接する時の顔つきは、とてもくっきりした意思を感じさせるものだと思う。 彼にあるのは、四月一日を守りたいという自発的な願いで、そういう時は本当にカッコイイ。 小羽ちゃんの頭にポンと手を置くシーンも好きでした。 四月一日のことをどこまで分かってて、どこまで想っているのか、全く読ませてくれないけれど、裏切ることだけはないんだろうなw


そして、今回はやっぱり、小羽ちゃんと四月一日。
10巻で四月一日の手から小羽ちゃんに譲られた吉兆の風船。 その風船が導いたのが今回の小羽の「幸せ」なのだとしたら、やっぱり幸せっていうのは、単純じゃない。 吉兆を手放した四月一日は酷い事故に遭い、小羽ちゃんだって簡単に「幸せ」を手に出来たわけじゃない。 でも、だからこそ、『ありがとう』って、『今わたし幸せだから』って笑える人間の「強さ」が、とても眩しい。 辛い気持ちを知っていても、それに呑まれることなく幸せを願える小羽ちゃんの強さが、四月一日との出逢いで得られたものなら、こんなに素敵なことはないですよね。


四月一日だって、自分の存在を疑いつつ、それでも自分が出来ることをやろうと決意したその心が、とても眩しい。 そして、その眩しさに触れたことで、母を守るために期を待っていただけの小羽ちゃんが、自分も「すべき事をした」展開が、もの凄く熱くてドラマチックでした。 『ごめんなさい』と泣いた小羽ちゃんの贖罪の言葉は、決して母親を晒し者にしてしまった事に対するものじゃなくて、「守れなかった事」への懺悔なんだよね。 母親に名前を呼ばれなかったことを小羽ちゃんは悲しんでいたけど、私もそう思う。 もしあの母親が娘の名前を呼んでいれば、自分が「小羽」という名前に込めた想いから遠ざからずに済んだかもしれないのにな、って…。 


それにしても、『XXXHOLiC』では特に『名前が大切』とさんざん語られてきたのに、「小羽」という名に秘められた「力の源」の手がかりを、全く見抜けなかったヘタレな私(笑)。 久々に膝を打って「そう来たかっ!!」と絶叫しました(笑)。 四月一日の『特に名字には重要な意味がある』という部分に気を取られたけれども、確かに小羽ちゃんのことはみんな「名前」で呼ぶもんね。 その部分に「重要な意味がある」と考えれば良かったのかぁと思いつつも、絶大な「物語性」の前に素直に完敗です。 けどホント、『ツバサ』を読んでない人には分からない展開ですね(笑)。


小羽ちゃんの力の源は、サクラちゃんの「羽」で、その「羽」を対価に母を守り幸せにする「願い」をした。 そして四月一日も、自身の記憶を対価にしてまで叶えたかった「願い」は、きっと「親」を守る何かだったはず。 そいういうところまで含めて、侑子さんは二人を『心が近い』と評したんじゃないかな? 四月一日の「親」に関しては、さくらちゃんと小狼くんってことで良いと思うんだけど、『ツバサ』がとりあえず複雑に絡み合ってて、私はそっちは立ち読みなので(サラッと凄いこと言った!!・笑)、ちゃんと読まないと「どっち」の二人なのか理解しきれないですね。 ちゃんと読もう…(笑)。



<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@週休1日モード』
オンライン書店【ビーケーワン】・・・『XXXHOLiC・13』を『bk1』でチェック!!


    




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