『猛スピードで彼らは』の感想

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『猛スピードで彼らは』
山本修世
白泉社花とゆめコミックス/2008.6.25/¥390




『流れるのは 汗だけじゃない』



<感想>
中学生にしか見えない童顔・幼児体型(笑)の駒子さん(17歳・高2)と、高校生にしか見えない長身・大人顔の塁くん(13歳・中1)の、猛スピードで成長する恋を描いた読みきり連作でした。


これ、第2話を雑誌で読んで気に入ったのですw しょうがないじゃん、年の差逆転カップルが好きなんだものーっ(笑)。 いやでもそれだけじゃなくて、外見も年齢も正反対な凸凹二人組が、それ以上に、「自分自身」とも凸凹だっていうところが可愛くて好き。 駒子は外見に似合わずしっかり者だし、塁も見た目より遥かに子供っぽい。
でも、そんな塁の年齢どおりの子供っぽさが、頭でっかちになっていた駒子ちゃんの価値観を、猛スピードで打ち崩して、恋に発展していく…だなんて、可愛いじゃないですか!! このスピード感を、駒子が陸上大好きという設定を組み込んで上手に展開しているところもグー。 何もかもが正反対な二人だからこそ、相手そのものをきちんと見ることが出来るっていう素直な感情が、心地良かったのですw


駒子さんは年上の男性に優しくされる恋に夢見る女の子だったので(笑)、塁の年下ならではの素直な残酷さに、何度もショックを受けるんですね。 塁の読みたい本を不注意でぬらしてしまった駒子が弁償を申し出ても、「今読みたかったんだから、弁償は意味が無い」とズバリ。 大好きな陸上競技の悩みを相談しても、「人に言われて決めることに意味あるの?」で終わり。
それはとても率直で正論で、でも、年齢とともにどこか逃げたくなる部分でもあって、駒子はそのたびに傷つくんだけど、でも「そういう塁を追いかけたい」と思える彼女が、気持ち良いくらいカッコイイ。  年齢や外見を気にするはずだった駒子が、塁に引っ張られるだけではなく、彼以上の前向きさをもって以前の自分から脱皮していくんですよ。 塁の持つ残酷ささえも、長所に変えてしまう駒子のエネルギーとスピード感が、もうたまらなく良いのですw
 

自分の成長にも恋愛の速度も、二人にしかないテンポで進むところが微笑ましい。 何気に塁が16歳になるまでキスをお預けにする駒子さんのSっぽささえ可愛く見えます(笑)。 それだけと言えばそれだけなのがちょっと惜しいけれど(もうちょっと、単行本になったときの構成とかバランスとか考えてあげるといいと思う、白泉社さん)、年上少女と年下少年の「良さ」はもの凄く伝わってきた1冊。 描き下ろしで3年後の二人が見れるので雑誌派の人もチェックですよ!!


以下、各話語り。
・第1話
やっぱり最後の追いかけっこのシーンが印象的!! 「子供っぽさに追いつきたい」という素直な感情の発露が愛しいですw 駒子ちゃんって名前も好きw

・第2話
「遊ぶ」という言葉の意味も、13歳と17歳では全然違う。 二人の持つ危うさはこんな小さなところからも明確なのに、でもそれをものともしないようなファミレスのシーンったらアナタ…っ!!(笑)。 悶えましたw

・第3話
塁目線のお話。 すれ違いのお話なのに、何故か微笑ましいから不思議w 背伸びしたい塁と、背伸びしなくて良いと思う駒子さんのすれ違いは、相手を想ってこそなんだもん。

・第4話
塁の見せる表情が、第1話より色っぽさも深みも増していて、これって駒子ちゃんが引き出したんだよ!!って思います。 ただ、このお話で1冊を締めるには、ちょっとパワー不足かな?という点が残念です。



<関連サイト様>
オンライン書店【ビーケーワン】 ・・・『猛スピードで彼らは』をbk1でチェック!






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