『星は歌う・2』の感想

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『星は歌う・2』

高屋奈月
白泉社 花とゆめコミックス/2008.5.25/?390+税





『 関わらないって 無理だよ 』



<ご紹介>
白泉社『花とゆめ』に掲載された、第6話~11話(+描き下ろし)を収録。 「終わりが始まり」の初恋ストーリー(帯より)です。
サクヤが誕生日に出逢った不思議な少年・チヒロ。 彼から「嫌い」と言われて初めて、自分がチヒロを好きだったことに気づいたサクヤだけど、その気持ちに整理をつけようとしていた。 けれどその矢先、何とチヒロがサクヤのクラスに編入してくる。 彼に近づきたいサクヤと、頑なに他人の振りを貫く「千広(チヒロ)」。 お互いに意識しつつもギクシャクした関係が続いたある日、部活説明会に居合わせた千広は、星に対する想いを語るサクヤがみんなに笑われているのを見て、思わず…。


<感想>
とても楽しみにしてましたw 何ていうか、「続きを早くっ」と急かしたくなるお話ではなくて、ゆっくりじっくりお付き合いしたい作品。 たくさんの「嬉しい気持ち」と、たくさんの「悲しい気持ち」。 そんな中で、最後に確実に輝く綺麗なものがある。 そっと背中を押してくれるような前向きさがある。 そんなところが魅力かなw


さて内容。 第10話の扉絵が、とても好きなんですけどっ!!(興奮・笑) サクヤと千広が、互いに背を向け合って立つ構図。 背中も腕もてのひらも、触れそうで触れない距離を保っているのに、でも視線だけは背の君から外すことが出来ないっていう、そんな絵。 もうね、2巻の内容はこの絵に集約されていると言っても過言ではないっ!!ってくらい、ギクシャクした空気と気になって仕方がない感情が描かれてますよ。 スゴイ、大好きなんです。


例えば。 2巻では、サクヤと千広が「もう関わらない」と相手に真剣に告げるシーンが2回描かれてます。 最初は千広から。 2度目はサクヤから。 

もちろん、千広は最初っからサクヤに「関わるな」って言い放ってるんだけど(笑)、そんな「表向き」なことじゃなくて。 サクヤを苦手だっていうのは、多分千広が抱える不安定さの根源と同じ理由から来ているんだろうけど、だからこそ「あんたが苦手なのも俺が原因」と遠ざけようとするんですね。 でも、サクヤは彼の手を取って、彼のそんな勝手を許す。
 
それは千広も同じで、困らせたくないと身を引くサクヤを、思わず追いかけてしまう。 そんな風に駆引きなく、不意に傷つけて不意に癒されて、を繰り返しながら、不器用に惹かれあっていく様子が、とても愛おしい。 そんな空気があの絵に込められてると思います。 見た瞬間、何だこの可愛い生き物たちはっ!!(笑)と思わず絶叫だった1枚ですw


で、今回イチバンのお気に入りは、そのギクシャクを多少乗り越えた第11話。 「きいてるよ、ちゃんと」と照れてない振り(ややこしいな)をする千広の表情にやられました!!(笑) その後、サクヤの「手をつなごう」という笑顔に、千広の頑なな心が開いた瞬間も良かったな。 1巻でサクヤが彼に惹かれたときに瞬いていた星の輝き。 人工ではあるけれど、今回もしっかり瞬いて二人を祝福しているかのように煌いている。 お互いに相手の持つ「光」に惹かれてしまったら、もう離れられないんじゃないのかっていうくらい、素敵なシーンでしたw 


でも…千広やサクヤの抱える「闇」は、まだ根が深そう。 簡単に二人の距離が変わることは、多分ないんだろうという気がします。 千広の「空も飛べない」とか「落ちそう」っていう言葉、それからサクヤが窓を乗り越えた時の異常な動揺(だって、1階だよ?)などから、高い場所から「落ちた」経験、もしくは誰かが「落ちた」のを止められなかった経験があるのかなー、と予想してます。 「あの二人が友達なら孤立しないな」と、誰か孤立した人を知っているかのような口ぶりも気になる。 サクヤを「誰か」と重ねているっぽいですよね。 サクヤも「誰か」に想いが届かなかったっぽいし…。 さて、どうなることやら。


その他のメンバーも、まだまだ全然本当の顔を見せてくれないですよねー。 せーちゃんが、「私の全部をサクに話すわけじゃない」って言ってるけど…いや多分、あなた達もう少し話した方が良いと思う…(笑)。 何で草稿チェック、してあげなかったの? あなたの大好きなサクヤが笑われて、あなたが平気なの? と、アンバランスさならサクヤ以上かもしれないせーちゃんからも、目が離せません。 あと、千広のことがバレちゃった、かなちゃんももちろん。 


でも、思うんだけど、誰かを一人も傷つけないで生きてきた人って、きっといないんですよね。 私なんか、しょっちゅうだしさ…(ぇー)。 それでも、ユーリみたいに、過去に誰か(サクヤかな?)を傷つけた自分をずっと許さず、相手にも許さないように立ち上がることが出来るはずなんだ。 
多分、この作品は、そんなお話。 傷ついて傷つけて、でも立ち上がることが出来るんだよっていうメッセージが込められている気がします。  最後はきっと、サクヤも桜色のワンピースが似合う「女性」に成長するんだろうなw 次回も楽しみー。


●『高屋奈月』 関連記事
 ⇒『星は歌う・1』の感想
 ⇒『フルーツバスケット・23(完結)』の感想
 ⇒『フルーツバスケット・22』の感想
 ⇒『フルーツバスケット・21』の感想 …20巻はどーした(笑)
 ⇒『フルーツバスケット・19』の感想 


<関連サイト様>
●感想拝読しました・・・
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