『精霊の守り人・2』の感想

精霊の守り人 2 (ガンガンコミックス)

『精霊の守り人・2』


藤原カムイ/上橋菜穂子・原作
スクウェア・エニックス ガンガンコミックス
2008.3.22/?390

『正史は真実ではなかった・・・』


<ご紹介>
『月刊少年ガンガン』に掲載された譚ノ六から譚ノ十を収録した第2巻です。

国皇の第二皇子・チャグムに宿ったらしい未知なる存在。 そのために実父である国皇から狙われるようになった彼を守るべく、女用心棒・バルサが選ばれる。 多数の追っ手に傷つけられバルサを救ったのは、昔馴染みのタンダだった。 彼が言うには、チャグムに宿ったのは、「目に見えないもう一つの世界」ナユグの水妖の卵らしいのだが…。
    ⇒関連記事 『精霊の守り人・1』の感想


<感想>
発売から随分たちましたが、借りられたので(Iさんありがとう!!)読んでみましたw 1巻のときも感じたけれど、とにかく背景が凄い!! 圧巻の素晴らしさです。 描き込み量とか絵の巧さとか、そういうのもあるんだけど、それ以上に「自然の力」みたいなものを感じました。
 

たとえば、神社の境内にある木々って、とても綺麗で力強く見えたりしません? 「ここにはきっと不思議な力がある」と思わせるような不思議な美しさが、境内にも『精霊の守り人』にも、確実にある。 トロガイ師が追っ手に気づき振り向くシーンには、トロガイと追っ手両方の緊張感と、それに動じない、力強い「森」が表現されていました。 私は原作小説を知らないので、まだ世界観をつかめていない部分があるのだけど、こういった「絵」だけで、小難しい理屈の部分までかなりイメージを膨らませることが出来ます。 「自然」や「精霊」がメインテーマのこの作品において、藤原カムイという絵師を得ることが出来たことが、最大の武器だと改めて思いました。


さて、お話。 チャグムにうえつけられた卵をめぐる展開になってきました。 目に見える世界・サグと、目には見えないが存在する世界・ナユグ。 そういう設定がたくさんあって、正直覚えきれないよ!!という部分もあるのだけど、世界の中にたくさんいる人種・民族が抱える信仰や文化というものを、ものすごく丁寧に描いてあるので、好感が持てます。 覚えきれないのは、私自身の能力不足なんだろーな(笑)。 『正史は真実ではなかった』というのは歴史を学んだ者にとってみれば当たり前の発想なのだけど、そういう堅苦しい部分にうまく「精霊」というファンタジーを組み合わせてあるので、読みづらくないし。 逆に、そこを本気で悲しみ、前を向く姿勢もカッコイイです。


登場する人物がみな賢い、という点も、新しいかも。 1巻では敵対する存在として描かれた星読み側も、トロガイの意見を受け入れる賢明さがある。 そういう意味で、みんな、「真実」に対してとても真摯ですね。 「正史が正しいに違いない」というのは、刷り込みであって真実ではない。 そこから目をそむけずに誰もが謎に挑む様子は、なかなか興味深い設定だなぁと思いました。


あとは・・・バルサとタンダのラブコメ振りに思わず喜んでしまったのは、もう私の仕様ということで(笑)。 「気安く触るな!」と一喝されて、両指を合わせて縮こまるタンダが妙に可愛いw 8人を守るって…チャグムは一体何人目の守護対象なのかなぁ。 あと、中年呼ばわりされてたけど・・・バルサって、幾つさ?(笑)。


<関連サイト様>
●TB送信先サイト・・・『或る書店員の戯言@年中無休モード』
オンライン書店ビーケーワン

    ⇒bk1で『精霊の守り人・2』をチェック





Loading...
Secret

☆Web拍手ボタン

押して頂くとりるがハリキリます(笑)

☆カテゴリ

☆サブカテゴリ (タグ)

 

☆最新コメント

☆リンク(おすすめサイト様)

☆アクセスカウンタ

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

アクセス解析

関連記事Loader

[猫カフェ]futaha

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

☆検索フォーム

☆購読予定一覧

☆アニメDVDの人気ランキング

☆更新日カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


☆オススメ