『別冊図書館戦争・1』の感想

別冊図書館戦争 1 (1)

『別冊図書館戦争・1』


有川浩・著/徒花スクモ・画
アスキー・メディアワークス/2008.4.10
\1470


『俺が好きになったのはそういう女だったから仕方がない』
いや、もう…!!(悶!!)

<ご紹介>
本編が完結した有川浩さんの人気小説、『図書館戦争』シリーズの番外編として発表された作品。 今回は、主人公・笠原郁と堂上篤の二人にスポットを当て、本編で描かれなかった『図書館革命』エピローグまでの「空白期間」を綴った5編が収録されています。 ちなみに、帯にもある通りベタ甘は仕様ですので(笑)、苦手な方は要・ご注意っ!!
    ⇒関連記事 『図書館戦争』の感想
    ⇒関連記事 『図書館内乱』の感想
    ⇒関連記事 『図書館危機』の感想
    ⇒関連記事 『図書館革命』の感想
    ⇒関連記事 『図書館戦争 LOVE&WAR・1』(マンガ版)の感想
      
    
<感想>
私が今までに読んできた中で、一番「あーこれは甘いわっ。 激甘だわっ!!」と感じたのは、田中メカ『キスよりも早く』だったのですが(⇒感想はこちらw)、この『別冊図書館戦争・1』は、それを超えました!! 誤解のないように書きますが、『キス早』が甘くないんじゃない、『別冊』が甘すぎるんだっ!!(笑) カルピスを2倍希釈した上にガムシロップを大量投入した感じ。 もう、蜜だ蜜!! そして私はその蜜が欲しくて仕方なかったんです。 こんなに幸せになれるもの読まされて、冷静ではいられませんけど、でもずっと欲しかった。 ありがとう有川先生っ!! 「大人の事情」で書かれた本でも、私は出会えて嬉しかったです。


ちなみに、読み始まった瞬間から、ニヤニヤ笑いと胸キュンと身悶えが止まらなくなるという病にかかること必至ですので、ラブコメ素養のない方は、まずは本編を読んで耐性をつけるか、いっそ読まないとか…。 その代わり、少しでもラブコメ好きな人には、絶対に読んで欲しい。 そのくらい、オススメ。 悶え死にそうになる危険を切実に感じたのは、さすがの私も生まれて初めてでしたからね(笑)。 

では、以下各話語りです。


●一、「明日はときどき血の雨が降るでしょう」
当麻事件の後、晴れて恋人同士になった郁と堂上教官。 その甘い空気に、柴崎と図書特殊部隊の面々は面映くて仕方ない。 堂上が怪我から復帰したころ、図書館の本が窃盗される事件が発生。 玄田隊長の指示で、手塚と郁を囮とした捕獲作戦が開始される!!

という訳で、物語は『図書館革命』ラストの堂上教官入院の時期から再スタートでした。 冒頭の小牧・柴崎が手塚をいじるシーンからして面白いのに、郁と堂上のバカップル振りにはもぅ………っ、身悶えるしかありませんでしたっ!!(笑) 何だあのラブラブな会話…もう初っ端から大満足でした(笑)。

柴崎の「しれっと彼氏の顔になってんのねー」が、至言。 「プライベートの境界線が変わった」瞬間から、開き直ったように全身で郁を大事だと表現できちゃう人だったんですね。 いや、今までも気持ちはだだ漏れだったけど(笑)、そうじゃなくて、敢えてちゃんと態度で示そうという「誠意」が伝わってきます。
 
郁も、最初の失敗を取り戻そうと、返り血を浴びるまで頑張っちゃう辺りが可愛いですね。 返り血浴びても好きだって言ってもらえるのは、この二人が「本を守る」という同じ志を持っているから。 その絆があるからこそ、二人のラブっぷりが嫌味にならないんですよね。 見せ付けられましたw
あとは、「歩調をあわせる」ことを「――覚えた」と今更学習した手塚少年に乾杯っ!!(笑)。


●二、「一番欲しいものは何ですか?」
堂上の復帰以降、なかなか二人で落ち着けないことがちょっと不満の郁。 そんな頃迎えた最初の正月休暇で、郁は突然堂上の家族と初対面!! 想いを深め合う二人だが、その後図書館に出没する酔っ払いオジサンが波乱を呼ぶことに…!!

もう、冒頭の郁の悩みからノックダウンを食らいました。 「キスとかできる機会が減ったなー」って、どんな悩みやねん!!(笑) でも私、郁のこういう率直なところがとても好きです。 今までシリーズを読んでても、他の人には知られたくないようなこと、郁はけっこうやらかしてくれるんだけど、そこに「嘘」だけは絶対にない。 彼女はいつも生身1つでぶつかってくるので、多分付き合うのは大変なんだろうけど、そこは絶対信頼できる。 ややこしい柴崎が彼女を好きなのも、きっとそういうところだと思うし、堂上が郁の全力を受け止めてくれる人なのも、必然の出会いだったんだなって、今更ながら実感した一文でしたw

しかし、それにしてもベタ甘だったな…。 携帯に一枚きりの写真とか(写真が欲しいなら言えばいいのにw)、実家で急にお風呂に入っちゃったり(切実か・笑)と、郁ちゃんの天然無警戒娘っぷりに翻弄される堂上教官が可愛くて仕方ありませんでしたことよw 
あとはもぅ…「外で」っていうのが、たまらなくえろかったです、堂上教官!!(笑)


●三、「触りたい・触られたい二月」
付き合い始めて最初のバレンタイン。 柴崎に恋人としての「進展」具合を訊かれ、郁は堂上を変に意識してしまう。 そんな彼女を気遣い、触れないようにする堂上だが、何故か嫌な具合にすれ違ってしまう。 そんな時、図書館に煙が発生して…。

いきなり冒頭部分から、お付き合いの「進展」具合について、郁と柴崎、堂上と小牧が、かなりぶっちゃけた話を始めている当たりが面白いです。 で、気になったのが小牧教官の一言。 「そこで手ェ引いちゃう辺りが優しいんだか弱きなんだか」って、小牧教官はそこで止めないんだ…? 続けちゃうんだ…?と、ちょっと新たな一面を見た気がします(笑)。

郁ちゃんに関しては…何だかあちこち共感しながら読んでしまいました。 怖いんですよいろいろ、女の子は。 でも、自分の恋愛でめちゃめちゃ泣いておきながら、緊急時には気持ちを切り替えたところはホント凄い。 ここは、『図書館革命』で堂上と二人力を合わせて、当麻先生の希望を叶えようとした時を髣髴とさせる、とても素敵なシーンでした。 彼女たちの恋愛の裏には、同じ大きな志があるんだもん、最強だよ。 なので、「うっかりそんな宣言してこの先ただで済むと思うなよ」っていう堂上教官の発言にも、安心して悶えられました(笑)。 堂上教官は、実は「殺し文句の百貨店」だったりします(大笑)。

あと、柴崎が何気なさを演出(しすぎ!!)して手塚にチョコレートをあげるという、微笑ましい場面、良いですね。 そんなややこしくしなくても…(笑)。


●四、「こらえる声」
初めての「外泊」で郁は大失敗をやらかしたものの、二人の仲はより深まった様子。 堂上の肩に残された歯型が完治した頃、図書館で発生した立てこもり事件と、少年の「かくれんぼ」騒動。 二つの事件が見せた異なる「家族」の想いに、図書館は揺れて…。

これはですねー、章タイトルが秀逸なんです。 この章のなかには、本当にたくさんの「こらえる声」が描かれている。 それは、「初めて」の時に郁が覚えた感覚のことだったり、人質になった母親が我慢した恐怖だったり、少年が訴えたかった窮状だったり、柴崎の自戒だったり…。 私たちは、ひとつの言葉がこんなに様々な感情を表せる文化の中で生きている。 そのことが妙に切実に感じられて、やっぱり過度の「検閲」なんてありえないよ、と本編の攻防に思いを馳せてしまいました。 個人的に、一番好きなお話です。 そしてもちろん、一番ラブコメ度も高い(笑)。

郁ちゃんと堂上の「初めて」話には、大爆笑させていただきましたw 相変わらず郁ちゃんのカッコがつかない展開で、「初めて」の話って普通こんなに笑えるんだっけ?と私の身悶えもMAXです。 スポーツブラだけならまだしも、それでも郁を逃がさない堂上さんとか、噛んじゃった郁ちゃんとか、膝詰めの説教とか(ムツゴロウさんって!!・笑)、なんか愛しいじゃないですか。 「あんまりかわいいこと書いてくるな、バカ」は、それはアナタです堂上さん!!とか思いました。 思うでしょ!?

柴崎と手塚も、何だか大変です!! ちょっと泣きそうでした私。 この二人、絆の深め方が郁と堂上とは正反対ですよね。 郁みたいに誰かに冷やかされたら、この関係はここまで育たなかったんだろうなー。 


●五、「シアワセになりましょう」
地獄の昇任試験が終わり、何とか階級を上げた郁。 ご褒美をくれるという堂上に、二人で部屋を借りたいと提案するがあっさり却下され、気まずい雰囲気。 そんなある深夜、図書館は突如、良化特務機関からの襲撃を受ける。 郁たちは本を守れるのか?!?

ここまで読んでくれば「シアワセ」が何を指すのかは明確だったので、「その言葉」がどういう風に繰り出されるのか、ドキドキしながら読み進めました。 意外と郁ちゃんからってのもアリかなーと思ってたけど、そこはちゃんと堂上さんが決めてくれましたっ。 カッコイイなぁ教官…w

何がって、ギクシャクしてしまった話を、再度持ち出して、きちんと最初から話をやり直したところがカッコイイのです。 話し合うって、とても大事。 これからずっと一緒にいるのであれば、特に。 拗ねるのは簡単で、でも一方通行なんですよね。 堂上はきっと、郁との「未来」を考えて、敢えて話の最初からやり直したんだと思います。 「SAY YES」ができたことで郁ちゃんは「チャンネルを閉じると話ができない」ことを再認識できるたハズだもんね。 二人の未来は明るいと思うのですw お幸せにっ!!

一方、手塚兄から弟への雪解けを依頼された柴崎が、「他人の家の事情に口は挟まない」と言ってたけど…「他人」じゃなくなる時には、どうするんだろう?(笑)


・・・と、ここまで読んできて、何気なく裏表紙を見ると、表紙とイラストが違ったんですね。 そして、堂上教官の肩に燦然と輝く肌色の湿布が…っ!!(笑) もぅ、本当に「ごちそうさまでした!!」ですw この本に、このシリーズに、出会えてよかったな!!



Loading...

桜♪さんへ

>桜♪さん

こんばんは! コメントありがとうございました。
お返事遅延への謝罪はいくらしても足りないくらいです。
本当にごめんなさい!(ペコリ

> 「図書館戦争」シリーズ最強ですよね!!

最強ですよね。
ときめきで胸はキュンキュン鳴るし、
爆笑しすぎて腹筋痛くなるし、
ニヤニヤしすぎて頬が痛くなったりします。
大変あぶない!
でもそこが魅力ですw

> 友達に貸したりしているんですが、うっかり
> 読書タイムに読んだりすると、恥ずかしすぎて
> 大爆笑してしまうので危険です。
> ↑↑↑
> 私だけか…

そんなことない、私もですよ!
『別冊』読んだ翌日は研修だか会議だかがあったんですけど、
そんなのまったく聴かずに脳内で郁と堂上のやりとりを
反すうしてました(笑)。
危うく吹き出しそうになって困ったのを覚えてます。

でも、それこそが魅力なんですよねw

こんばんわ♪
「図書館戦争」シリーズ最強ですよね!!
学校の図書館で出会って一冊目を一日で読破して…
誕生日が近かったので、全巻速攻で買いました(笑)
郁に翻弄される堂上と、乙女な郁にキュンキュンしました~♡
有川さん神です!!
友達に貸したりしているんですが、うっかり
読書タイムに読んだりすると、恥ずかしすぎて
大爆笑してしまうので危険です。
↑↑↑
私だけか…
一人だけ壊れたみたいに大爆笑しているので、
大体まわりはドン引きしているか、「大丈夫?」と
声をかけてきます。

……文字にしてみると、もしかして私って危ない人っΣ(゚д゚lll)
気を付けようと思います…>_<

また、遊びに来ますね~*\(^o^)/*

>遠子さん

コメントありがとうございましした。 いつもお返事が遅くなってすみませんです…。

>図書館戦争、最高ですよね!

最高ですね! このラブっぷりは本当にすごいです。 いろんな意味で満足です。

>堂上教官、もうあなたなんなのよ・・・

私はとにかく堂上教官ラブなので(笑)、「私の心をこんなにかき乱してどうしてくれるの!?」と思ってしまいます(笑)。 大好きだ…w

>多分私の恋愛の理想はこの二人です。

私も柴崎と手塚は大好きです。 郁ちゃんと堂上教官だと無自覚無意識に相手の懐に飛び込むタイプですけど、柴崎たちは相手との距離を測りつつ・・・な堅実さが長所でも短所でもあるっていうところが好きです。 真面目ゆえの不器用さって、愛しいですよね。

>柴崎のチョコ渡し方は参考になるなあ(笑)

私は単刀直入な人間なので、むしろあの渡し方は衝撃でした。 そんな回りくどい・・・って(笑)。 でも彼女らしいさり気なさですよね。 いいなぁ柴崎…w

>あの強さと弱さのギャップたまんない・・・

至言です。 仰るとおりw

>内乱の広瀬うざかったなー

恋に頑張るのは良いんですけど、他人を巻き込むな!って思いますよね。 それだけ必死なんだと分かってあげられる柴崎が偉いと思います。

お久しぶりですww

図書館戦争、最高ですよね!


もう読んでるこっちが恥ずかしくなることを平然とまあこの人たちは・・・

堂上教官、もうあなたなんなのよ・・・
なんでしれっとんなこと言うの「あんまりかわいいこと書いてくるな、バカ」ってそれはこっちのセリフじゃい!!


甘ったるいふたり組はもうほっといて(のろけばっかりきいてられるかーっっ)わたしが好きなのは手塚と柴崎ですよ、ハイ。
多分私の恋愛の理想はこの二人です。
私は柴崎と同じくらい相手にさらけ出すのを嫌うので、逆に手塚くらい不器用に近づかれるのが楽なのです。

柴崎のチョコ渡し方は参考になるなあ(笑)

からかいを嫌う柴崎ならではの渡し方ですよねぇ。

てかからかいが原因で初恋自分でねじ伏せた経験のある私としては柴崎に共感せずにはいられないのです。
あの強さと弱さのギャップたまんない・・・

内乱の広瀬うざかったなー

絶対ああはなりたくない!



でわ♪
Secret

☆Web拍手ボタン

押して頂くとりるがハリキリます(笑)

☆カテゴリ

☆サブカテゴリ (タグ)

 

☆最新コメント

☆リンク(おすすめサイト様)

☆アクセスカウンタ

QRコード

QRコード

RSSリンクの表示

アクセス解析

関連記事Loader

[猫カフェ]futaha

全記事表示リンク

全ての記事を表示する

☆検索フォーム

☆購読予定一覧

☆アニメDVDの人気ランキング

☆更新日カレンダー

プルダウン 降順 昇順 年別

09月 | 2017年10月 | 11月
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -


☆オススメ